エヌ・ティ・ティ・ドコモ東北
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ東北(エヌ・ティ・ティ・ドコモとうほく、NTT DoCoMo Tohoku, Inc.)は、一般的には「NTTドコモ東北」、または単に「ドコモ東北」と呼ばれ、かつて東北6県を事業区域としていた日本の電気通信事業者。株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの完全子会社であった。 事業区域沿革
本社・支店等所在地
自社ビルとしてはほかに、ドコモ東北仙台ビル(宮城野区榴岡)・ドコモ東北泉ビル(泉区市名坂)が別途存在し、主として、保守関連と交換機収容の拠点となっていた(これは、他の県庁所在地名ビルでも同様)。個人向けの設備としては、ドコモ東北仙台ビルには、故障等のサポート拠点である「仙台サービスセンター」(運営は、ドコモエンジニアリング東北が担当)が設置され、ドコモ東北泉ビルには子会社のドコモサービス東北が運営するドコモショップ泉店が存在する。 また、ドコモ東北仙台ビルには、子会社であるドコモエンジニアリング東北の本社がかつて存在していた(現在は、ドコモ東北の本社があったアーバンネット五橋ビルの6F〜10Fに移転)。 クイックキャスト(ポケットベル)に割当たる番号各県の中の1つのMAのみにクイックキャストの番号が割り当てられ、たとえば、秋田県で契約した場合は、秋田MA(ゼロニード以外)の電話番号が割り振られた。他は、以下参照。
福島県が郡山MAなのは、かつて、ドコモ東北福島支店が郡山市にあったためである(ちなみに、福島テレメッセージ→東北テレメッセージ(福島県契約)の場合は、福島MAの番号が割り振られていた)。 携帯電話サービス契約数
オリジナルCMシリーズ2001年「iエリア 解決デート」編から宮崎あおいが同社のCMに出演していたが、2002年からは宮崎あおい演じる「澤田菜穂子」(さわだなほこ)とその家族によるドラマ仕立てのCMが始まった[1]。2002年から2004年の「娘の決意」篇までは、東京に住む高校生の役で、東北各地に住む親戚や東北各地を旅行する家族とiショットやテレビ電話などで東京の宮崎あおいとやり取りしていた。その後、「娘の決意」篇で野口英世青春館に宮崎あおい自身が赴き、医者になる決意をする。2004年に仙台の医大(当時、仙台所在の医大は東北大学医学部のみ。2016年以降は東北医科薬科大学医学部も存在)に合格し、それ以降は医学生という設定で、東北各地の人々と触れ合いながら、各地を旅して歩くことをテーマとしている。 過去の放送作品
このCMシリーズによる寄与宮崎あおい出演のドコモ東北限定CMは、首都圏などとの新サービスインの時差を補正する意味があったが、「高度経済成長期以降に東京に移住した東北地方出身者たちと、東北地方に残った祖父母や親戚たち」というこの地方の家族形態のステレオタイプを描いたため、一気にこの地方で浸透した。また、宮崎あおい自身の魅力もさることながら、東北地方を知らずに東京で育った孫(親戚の子)が、東北各地を携帯電話の視覚コミュニケーションツール(iショット、iモーション、テレビ電話)などを通じて無邪気に興味を持ち、結果として東北地方の大学に進学する、という話の流れもこの地方の住民の心をつかんだ。 一方で、旅情を誘うこのCMシリーズにより、舞台となった観光地では観光客が増加する現象が見られた[2]。この現象は東北各地の観光関係者において大きな話題となり、ロケの様子がローカル局のニュースや地元新聞にて報道されるほどとなった。ドコモ東北ではこのCMシリーズを収めた非売品のDVDを作成し自治体等に配布した。 また、宮崎あおいは(全国的には)テレビの露出が少ないと報道されることがあったが、このCMシリーズは東北地方では頻繁に放送されており、宮崎あおいが全国的に有名になる以前から東北地方ではかなり有名であった。東京キー局の昼間のワイドショーが、岩手県の農村で「嫁に来て欲しい芸能人ランキング」を調査した際、宮崎あおいが上位に食い込み、『農家では「純情きらり」を見ている人が多いから』と分析していたが、実際はこのCMシリーズの寄与度が高い。 なお、このCMシリーズ初期では、東京と携帯電話で電話やテレビ電話をするスタイルを提示していたが、それは、東北地方と隣接する北関東・新潟県・北海道へ通話・通信しても「東北地方内の県外」と同じ料金体系であったこととも関係する。すなわち、東北地方内から埼玉県以遠に通話・通信してもらうことで、NTTドコモ東北にはより大きな利益が生まれるため、通話・通信の端点が東京と東北地方となっていた。しかし、2005年11月1日から始まった「新料金プラン」により、全国どこにかけても同じである料金体系が導入され、東京と通話・通信するより東北地方内(NTTドコモ東北のエリア内)で通話してもらう方がNTTドコモ東北にはより大きな利益が生まれるようになった。このため、このCMシリーズの舞台に東京は出てこなくなり、東北地方のみが舞台となっている。また、全国一律料金化は全国版のCM比重を増大させ、宮崎あおい版のCMは減少傾向となっている。それでも6年以上にも及ぶ人気シリーズとして健在で、夜9時台のゴールデンタイムの全国ネット番組のCMは東北のみ宮崎あおい版に差し替えることもあった。 なお、このCMシリーズのロケ地を巡った番組『早春の東北物語~アノCM現場をたずねて、魅力の東北を巡っちゃいました[3]』が、東北6局ブロックネットで放送された。 合併により、他の地域とともに限定版CMは完全に姿を消した。 一社提供番組同社の一社提供番組。 ブロックネット東北6県ブロックネット放送。
各県
脚注
関連項目
外部リンク
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