ネオジオのゲームタイトル一覧(ネオジオのゲームタイトルいちらん)では、1990年から2004年まで発売されたネオジオ(全117タイトル)及び1994年から1999年まで発売されたネオジオCD(全97タイトル)用のゲームソフトを発売順に、加えて発売されなかったタイトルを列記する。
なお、ネオジオおよびネオジオCDのゲームタイトルの大半は業務用ネオジオであるMulti Video System(以下、MVS)向けに製作されたタイトルの移植作品である。
ネオジオは1990年にアーケードゲームおよびレンタルゲーム[注 1]向けのプラットフォームとしてスタートした。その後、ファンからの要望を受けて1991年7月1日に家庭用ゲーム機として発売された[1]。
当時のアーケードゲームから家庭用ゲーム機への移植作品は移植先の性能の都合上、元のゲームからかけ離れてしまうケースが多い中で、ネオジオは元のアーケードゲームと同じゲームが家庭でも楽しめることを利点としていた[1][2]。さらに、『餓狼伝説』や『龍虎の拳』といった作品がネオジオ向けに発売された
一方、容量が大きい分コストが高く、ソフトが30000円前後と高額だった[1][3]。
その後、1994年9月9日に発売されたネオジオCDにおいては、ソフトの価格は7000円前後に抑えられたものの、今度は読み込み時間が長いという短所があった[1]。このため、SNKはラインナップを充実するためにサードパーティに声をかけており、そのうちの一つであるADKはMVSの没企画『押し出しジントリック』と『クロススウォードII』を発売した。
プラットフォームとしての展開終了後はバーチャルコンソールやXbox LIVE アーケード[5]などのダウンロード販売サービスやプラグ&プレイ型ゲーム機でも遊ぶことができる。
凡例
- 発売日:アーケードでの稼動日ではなく、家庭用の発売日で記載する。
- NGCD:ネオジオCDでも発売されたタイトル。
- NG:家庭用ネオジオでも発売されたタイトル。
家庭用ネオジオのタイトル
家庭用ネオジオのゲームタイトルは1990年から2004年にかけて発売された。
発売年ごとのタイトル数は以下の通り(117タイトル)。
- 1990年(全11タイトル)
- 1991年(全16タイトル)
- 1992年(全12タイトル)
- 1993年(全7タイトル)
- 1994年(全12タイトル)
- 1995年(全15タイトル)
- 1996年(全15タイトル)
- 1997年(全5タイトル)
- 1998年(全7タイトル)
- 1999年(全3タイトル)
- 2000年(全3タイトル)
- 2001年(全1タイトル)
- 2002年(全4タイトル)
- 2003年(全3タイトル)
- 2004年(全3タイトル)
家庭用ネオジオのゲームタイトル全てはMVS向けに製作されたタイトルの移植作品であり、家庭用ネオジオ独自のタイトルは存在しない。
1990年に発売されたタイトルは1991年7月1日に廉価版が発売された。
ネオジオCDのタイトル
ネオジオCDのゲームタイトルは1994年から1999年にかけて発売された。
発売年ごとのタイトル数は以下の通り(97タイトル)。
- 1994年(全31タイトル)
- 1995年(全39タイトル)
- 1996年(全15タイトル)
- 1997年(全6タイトル)
- 1998年(全4タイトル)
- 1999年(全2タイトル)
ネオジオCDのゲームタイトルはMVS向けに製作されたタイトルの移植作品が大半を占めるが、一部MVSからの移植作品ではない独自タイトルが存在する。
なお、タイトルの中には業務用・家庭用ネオジオから一部内容が変更されているものもある。
発売されなかったタイトル
作品名 |
発売元 |
備考 |
脚注
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作戦名ラグナロク |
NMK |
Multi Video System版は稼働。 |
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魔石大戦STOON |
アイマックス |
ブロックをそろえて消す対戦格闘パズルゲームで、『ぷよぷよ』からの影響が指摘される。 アイマックスのネオジオ参入作であると同時に、初めてのアーケードゲームとなる予定だった。 第32回AMショー(1994年9月)に出展されたのち、1995年2月のAOU1995エキスポにて出展された。第33回AMショー(1995年9月)では、内容とタイトルを大幅に変更したうえで出展したが、公の場に披露したのはこれが最後となった。 |
[注 11]
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棋娘 なないろといき |
アイマックス |
アイマックスのネオジオ第2弾となる予定だった。 ムック『アーケード未発売・未稼働ゲーム大全』の著者ぜくうは題名から脱衣要素を想起させるとしたうえで、SNK側が脱衣ものの稼働を許可しなかったのではないかと推測している。 |
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神竜戦記 |
アステック21 |
アステック21のデビュー作として企画され、多彩な魔法攻撃を売りとした格闘シューティングゲームとなる予定だった。発売中止となった経緯は不明。 ぜくうによるとテーマである魔法攻撃やキャラクターの移動に伴う画面サイズの変化があわただしく、システムが複雑であるため、遊びにくい作品であるとされる。 |
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ネオジオCDオリジナルRPG |
ADK |
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魔法塾 |
ザウルス |
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QP |
ザウルス |
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へべれけのペアペアウォーズ |
サンソフト |
『へべれけ』のキャラクターを3DCG化した『上海』風の対戦型パズルゲームで、AOU1996エキスポにて『わくわく7』とともに発表された。 ぜくうは、『へべれけ』の温かみのあるデザインと3DCGの相性の悪さがお蔵入りの原因ではないかと推測している。 |
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ゴーストロップ |
データイースト |
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くにおの熱血闘球伝説 |
テクノスジャパン |
Multi Video System版は稼働。 |
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ゴール!ゴール!ゴール! |
ビスコ |
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パズルdeポン! |
ビスコ |
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Mr.Do! NEO |
ビスコ |
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ネオ・ボンバーマン |
ハドソン |
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アルティメット4 |
フェイス |
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オールスターバレー |
魔法 |
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ラストオデッセイ |
モノリス |
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空手忍者 翔 |
夢工房 |
夢工房のネオジオ参入作になる予定だった。 『アーケード未発売・未稼働ゲーム大全2』の著者・ぜくうは、同社のスタッフの前職であるサントスが開発していたのではないかと推測している。 また、ぜくうによると雑誌「ネオジオフリーク」掲載時点ではロケーションテスト中であり、秋に発売を予定していたというが、AMショーへの出展がなかったことから、ロケーションテストの結果が振るわなかったためお蔵入りになったのではないかと推測している。 |
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武蔵巌流記 |
ビスコ |
日本国外のみで販売。2020年春、JoshProdより、『ブレイカーズ リベンジ』とともに非ライセンス品として発売された。 |
[47]
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キング・オブ・ザ・モンスターズ |
SNK |
ネオジオCD用タイトル。 |
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サムライスピリッツ零SPECIAL完全版 |
SNK |
『サムライスピリッツ零SPECIAL』の強化版。 2022年9月より、exA-Arcadia版が稼働。 |
[48]
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DarkSeed(仮) |
フェイス |
『超人学園ゴウカイザー』の元スタッフが中心となって制作した作品。 同作のプロデューサーを務めた浅井健吾によると、資金難により2度の開発中断を余儀なくされた末に、正式に中止になったとされている。 2016年頃、とある人物がオークションで落札したNEO-GEOの開発用基板についていたフラッシュメモリからデータを見つけ、外注スタッフをはじめとする関係者の証言から詳細が判明する。 |
[49][50][51]
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ダンクスター |
サミー工業 |
1991年に稼働が予定されていた。 開発元のエイコム、および発売元のサミー工業にとってもネオジオ参入作となる予定だった。イベントへの出展やロケテストを繰り返した後、最終的にはスーパーファミコン用ソフト『スーパーダンクスター』として発売された。 |
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ネオジオステーション
ネオジオステーションはNEOGEOの旧作ソフトをPS3・PSPで遊べるSNKプレイモアによるオンライン配信専用のサービス[52]。オンライン対戦や協力プレイにも対応し、プレイ中にいつでも中断セーブ・ロードが行えるなど、さまざまなオプション要素が追加されている。
なおネオジオステーションは2016年7月27日にサービスが終了し、全タイトル配信停止になった。
- V:PS Vita互換対応タイトル
- オ:オンラインプレイ対応タイトル(サービスが終了したタイトルも含む)
脚注
注釈
- ^ ゲームセンターおよびレンタルビデオ店で借りられるゲームのこと
- ^ 『アーケード未発売・未稼働ゲーム大全』では1992年5月稼働として扱われており、ビスコが開発元、サミー工業が発売元として記載されている。また、ゲーム雑誌編集者前田尋之の公式ホームページ『電脳世界のひみつ基地』においても、ビスコ開発・サミー工業発売として扱われている[10]。
- ^ 1997年のSNKのウェブページでは1996年6月7日[18]
- ^ SNKとタカラが、エイコムに出社する形で設立。
- ^ 2001年のSNKのウェブページでは1998年9月23日[28]
- ^ 1997年のSNKのウェブページでは1995年9月29日[16]
- ^ 1997年のSNKのウェブページでは1996年6月28日[16]
- ^ 1997年のSNKのウェブページでは1996年7月26日[18]
- ^ 1999年のSNKのウェブページでは1997年3月30日[38]
- ^ 2001年のSNKのウェブページでは1999年2月27日[40]
- ^ 第32回AMショーの時点では『魔石大戦ストーン』と呼ばれていた。
出典
参考文献