田中 佑昌(たなか ゆうすけ、1986年2月3日 - )は、福岡県八女市出身の元プロサッカー選手。現役時代のポジションはミッドフィールダー。
来歴
アビスパ福岡
ユースからトップチームに昇格すると、J2第5節の横浜FC戦で初出場・初先発。さらに8月11日の湘南ベルマーレ戦でプロ初ゴールを挙げた。この年は結局得点はその1ゴールだけだったが、いきなり主力に定着し28試合に出場した。
2005年シーズンも主にFWとしての起用で、途中加入のFWグラウシオと抜群のコンビネーションを見せた。自身も33試合7得点でアビスパのJ1昇格に貢献した。
2006年もJ1での出場機会が多く、主力として完全に定着し、安定した活躍が認められた2007年に背番号を11に変更。
2009年にはJ2で40試合10得点をマークした。福岡ユース出身選手で初のリーグ戦二桁得点を挙げる活躍を見せた。
アビスパ在籍中に2度のJ1昇格を経験し、主力として存在感を充分に示し、活躍していたが、2011年オフに右サイドの補強を急務としていたJ1サンフレッチェ広島など、J1・J2の複数クラブからのオファーがあった中、J2のジェフユナイテッド市原・千葉への完全移籍を選択した。
ジェフユナイテッド市原・千葉
主にサイドハーフでの起用が多く、武器である俊足を活かしたドリブルや裏への飛び出し、ペナルティエリア内でのシュート能力も向上した。また持ち味のフィジカルの強さで守備にも積極的に参加した。
2015年オフ、契約満了の為千葉を退団[1]。
ヴァンフォーレ甲府
Jリーグ合同トライアウトを経て[2]同年12月25日にJ1のヴァンフォーレ甲府への移籍が決定[3]。
2018年10月28日、J2第39節・カマタマーレ讃岐戦で史上13人目となるJ2通算350試合出場を達成した[4]。同年11月28日、甲府との契約満了が発表されたが[5]、2019年1月12日、甲府と再契約を結んだことが発表された[6]。
カターレ富山
2020年2月3日、カターレ富山へ移籍することが発表された[7][8]。2021年12月4日、契約満了による退団が発表された[9]。
引退後
2022年1月20日、2021シーズン限りで現役を引退し、2019シーズンまで在籍していたヴァンフォーレ甲府のアカデミーコーチに就任することが発表された。
人物
アビスパ時代から俊足を活かしたスピードに乗ったドリブル、身体能力の高さ、フィジカルの強さが武器[10]。
本来はFWでの入団だったが、右サイドハーフでもプレーすることが多く、現在の主なポジションになっている。
好きなサッカー選手はケンペス。
趣味はゴルフ[11]。
実家で飼っているネコの名前が「リティ」であり、奇しくも2007シーズンから2008シーズン途中まで自身の指揮官かつ、所属クラブのレジェンドのピエール・リトバルスキーの愛称と同じものである。
アビスパ福岡入団からしばらくは髪型はミディアムヘアだったが、2007年頃から長髪にし、後ろで髪を結ぶスタイルを今でも続けている。福岡時代、福岡の試合のテレビ中継で解説を務めた元日本代表の永島昭浩は「なぜアビスパには外国籍選手が4人いるんだ?」と語った。これは田中本人が肌が地黒で長髪スタイルだったので永島が勘違いしたものだった。地黒、長髪の風貌からか、他チームのサポーターなどから度々外国籍選手と間違われている。
所属クラブ
個人成績
国内大会個人成績 |
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ |
リーグ戦 |
リーグ杯 | オープン杯 |
期間通算 |
出場 | 得点 |
出場 | 得点 | 出場 | 得点 |
出場 | 得点 |
日本
| リーグ戦 |
リーグ杯 | 天皇杯
|
期間通算
|
2004 |
福岡 |
32 |
J2 |
28 |
1 |
- |
1 |
1 |
29 |
2
|
2005 |
27 |
33 |
7 |
- |
0 |
0 |
33 |
7
|
2006 |
J1 |
22 |
2 |
1 |
0 |
2 |
0 |
25 |
2
|
2007 |
11 |
J2 |
46 |
5 |
- |
2 |
0 |
48 |
5
|
2008 |
39 |
7 |
- |
1 |
0 |
40 |
7
|
2009 |
40 |
10 |
- |
2 |
0 |
42 |
10
|
2010 |
23 |
5 |
- |
3 |
1 |
26 |
6
|
2011 |
J1 |
32 |
1 |
1 |
0 |
2 |
0 |
35 |
1
|
2012 |
千葉 |
19 |
J2 |
34 |
8 |
- |
1 |
0 |
35 |
8
|
2013 |
6 |
37 |
9 |
- |
1 |
0 |
38 |
9
|
2014 |
22 |
0 |
- |
3 |
0 |
25 |
0
|
2015 |
28 |
1 |
- |
2 |
0 |
30 |
1
|
2016 |
甲府 |
14 |
J1 |
34 |
5 |
4 |
0 |
1 |
0 |
39 |
5
|
2017 |
32 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
32 |
0
|
2018 |
J2 |
21 |
0 |
5 |
0 |
4 |
3 |
30 |
3
|
2019 |
50 |
21 |
0 |
- |
1 |
0 |
22 |
0
|
2020 |
富山 |
27 |
J3 |
16 |
3 |
- |
- |
16 |
3
|
2021 |
50 |
12 |
1 |
- |
2 |
0 |
14 |
1
|
通算 |
日本 |
J1
|
120 |
8 |
6 |
0 |
5 |
0 |
131 |
8
|
日本 |
J2
|
372 |
53 |
5 |
0 |
21 |
5 |
398 |
58
|
日本 |
J3
|
28 |
4 |
- |
2 |
0 |
30 |
4
|
総通算
|
520 |
65 |
11 |
0 |
28 |
5 |
559 |
70
|
その他の公式戦
- 出場歴
タイトル
個人
- Jリーグフェアプレー個人賞:1回(2016年)
- Jリーグ功労選手賞 (2022年)
代表歴
- 2001年 U-15日本代表
- 2003年 U-17日本代表
- 2006年 U-21日本代表
- 2007年 U-22日本代表
指導歴
- 2022年 - ヴァンフォーレ甲府
- 2022年 アカデミーコーチ
- 2023年 U-12 コーチ
- 2024年 - U-12 監督
脚注
関連項目
外部リンク
タイトル・受賞歴 |
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J1 |
1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 |
- 10: 槙野智章
- 11: 梁勇基, 太田宏介
- 12: 佐藤寿人
- 13: 柿谷曜一朗, 佐藤寿人
- 14: 西川周作, 工藤壮人, 平岡康裕, 森岡亮太, 水本裕貴, 豊田陽平
- 15: 谷口彰悟, 中澤佑二
- 16: 秋元陽太, 田中佑昌
- 17: 中澤佑二, 柿谷曜一朗, 水本裕貴
- 18: 西川周作, 秋元陽太, 澤田崇
- 19: 受賞者なし
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2020年代 | |
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J2 |
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J3 |
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Jリーグアウォーズ(最優秀選手賞 - JB11 - 得点王 - JBYP賞 - JFP個人賞 - J2MEP - 功労選手賞 - 最優秀監督賞 - 最優秀主審賞 - 最優秀副審賞 - JBP賞) |
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---|
※記述のない年は該当者なし | 1990年代 | |
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2000年代 |
- 00: 松永成立
- 01: ストイコビッチ
- 02: サントス
- 03: 井原正巳, 福田正博, 北澤豪
- 05: ビスマルク
- 06: 相馬直樹, 小島伸幸, 澤登正朗
- 07: 本田泰人, アマラオ, 城彰二
- 08: 秋田豊, 名良橋晃, 黒崎久志, 山口素弘
- 09: 小村徳男, 加藤望, 名波浩, 福西崇史, 森岡隆三, 森島寛晃
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2010年代 |
- 11: 三浦淳宏, 松田直樹
- 12: 藤田俊哉, 田中誠
- 13: 中山雅史, 土肥洋一, 服部公太
- 14: 伊藤宏樹, 岡野雅行, ジュニーニョ, 服部年宏, 波戸康広, 山田暢久, 吉田孝行, ルーカス
- 15: 宮本恒靖, 柳沢敦, 中田浩二, 新井場徹, 藤本主税
- 16: 山口智, 鈴木啓太
- 17: 市川大祐, 大島秀夫
- 18: 石原克哉, 加地亮, 坂田大輔, 土屋征夫, 羽生直剛
- 19: 小笠原満男, 川口能活, 中澤佑二, 楢﨑正剛, 播戸竜二, 巻誠一郎, 森﨑和幸, アレックス
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2020年代 |
- 20: 佐藤勇人, 那須大亮, 明神智和
- 21: 大黒将志, 佐藤寿人, 清水健太, 曽ヶ端準, 徳永悠平, 中村憲剛, 前田遼一
- 22: 青木剛, 阿部勇樹, 石原直樹, 大久保嘉人, 角田誠, 小林祐三, 高橋義希, 田中達也, 田中マルクス闘莉王, 田中佑昌, 玉田圭司, 谷澤達也
- 23: 上里一将, 大谷秀和, 駒野友一, 田中隼磨, 鄭大世, 富田晋伍, 中村俊輔, 橋本英郎, 藤本淳吾, 槙野智章, 水本裕貴, 本山雅志, 赤嶺真吾
- 24: 遠藤保仁, 柏木陽介, 柴﨑晃誠, 林卓人, 南雄太, 梁勇基, 渡邉千真
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Jリーグアウォーズ(最優秀選手賞 - JB11 - 得点王 - JBYP賞 - JFP個人賞 - J2MEP - 功労選手賞 - 最優秀監督賞 - 最優秀主審賞 - 最優秀副審賞 - JBP賞) |
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1 - 10,000 |
- 1 マイヤー 1993.5.15
- 100 松波正信 1993.6.9
- 500 水沼貴史 1993.12.1
- 1,000 メディナベージョ 1994.8.17
- 1,500 城彰二 1995.4.5
- 2,000 エジソン 1995.8.12
- 2,500 江尻篤彦 1995.11.15
- 3,000 三浦泰年 1996.8.28
- 3,500 高木琢也 1997.5.3
- 4,000 横山貴之 1997.8.23
- 4,500 レディアコフ 1998.4.25
- 5,000 バジーリオ 1998.9.23
- 5,500 佐藤一樹 1999.4.24
- 6,000 鈴木秀人 1999.11.7
- 6,500 長谷川祥之 2000.7.1
- 7,000 久保竜彦 2001.5.12
- 7,500 久保山由清 2001.11.3
- 8,000 崔龍洙 2002.9.14
- 8,500 ヴァスティッチ 2003.5.18
- 9,000 斎藤大輔 2004.3.13
- 9,500 安貞桓 2004.9.23
- 10,000 前田雅文 2005.5.8
|
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10,500 - 20,000 |
- 10,500 今野泰幸 2005.11.12
- 11,000 アンドレ 2006.7.23
- 11,500 田中佑昌 2006.11.18
- 12,000 ウェズレイ 2007.6.23
- 12,500 マルキーニョス 2008.3.16
- 13,000 巻誠一郎 2008.9.14
- 13,500 鄭大世 2009.5.10
- 14,000 中山博貴 2009.11.28
- 14,500 赤嶺真吾 2010.8.22
- 15,000 辻尾真二 2011.5.22
- 15,500 ラフィーニャ 2011.9.18
- 16,000 藤田直之 2012.5.25
- 16,500 永井謙佑 2012.11.17
- 17,000 鈴木大輔 2013.7.17
- 17,500 家長昭博 2014.3.15
- 18,000 興梠慎三 2014.9.23
- 18,500 塩谷司 2015.5.23
- 19,000 高山薫 2015.11.7
- 19,500 遠藤康 2016.7.17
- 20,000 金子翔太 2017.4.21
|
---|
20,500 - 30,000 |
- 20,500 エウシーニョ 2017.9.30
- 21,000 齊藤未月 2018.7.22
- 21,500 興梠慎三 2019.3.9
- 22,000 遠藤渓太 2019.8.24
- 22,500 野上結貴 2020.8.19
- 23,000 ジェイ 2020.11.21
- 23,500 レアンドロ・ダミアン 2021.5.26
- 24,000 ミラン・トゥチッチ 2021.11.27
- 24,500 森島司 2022.7.17
- 25,000 森島司 2023.4.22
- 25,500 植中朝日 2023.10.21
- 26,000 アンデルソン・ロペス 2024.5.29
- 26,500 寺山翼 2024.11.3
- 27,000 菊地泰智 2025.5.31
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得点王(J1 - J2 - J3) - 記念ゴール(J1 - J2 - J3) |
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