緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦
『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』(きんきゅうエスオーエス いけのみずぜんぶぬくだいさくせん)[注 1]は、テレビ東京系列で2017年から『日曜ビッグバラエティ』枠[注 2]で不定期放送され、2018年4月22日からは同枠外にて月1回ペースで通常は日曜18:30 - 21:00にレギュラー放送されているドキュメントバラエティ番組である。略称、『池の水ぜんぶ抜く』、『池の水』。 概要手付かずに放置して土砂やゴミが堆積していた全国各地の池の水を抜きつつ在来生物を保護し、掻い掘りを行って綺麗にするとともに、そこにはどんな生物が住み着いているのか検証していくと言う番組コンセプトである。 大まかな手順としては、以下のとおりである。
なお、一部の企画(岐阜県羽島郡笠松町トンボ池での外来種駆除)については、準備不足[注 4]を指摘する声もある[1]。また、 朝日新聞科学医療部記者の小坪遊は東洋経済の記事で、掻い掘りは地域が主体的かつ継続的に取り組む必要があるものであること、番組が「外来種=悪」という認識を煽る表現を多用していることを指摘している[2]。 後述する「絶滅危惧種を探せ」など、一部には掻い掘りとは別の企画も時折挟みつつ構成されている。特に第3回となる2017年6月25日放送では掻い掘りは1つだけにとどまっている。この回ではその他に、『住民を守れ!日本全国 駆除の達人』(以下、『駆除の達人』と表記)でも放送されている防除研究所(防研)による有害動物駆除、開墾に支障のある巨大岩の撤去、原因不明の巨大穴の発掘調査、MCがトークを行った筑波山ロープウェイつつじヶ丘駅近くの遊戯施設(ガマランド)の補修を行う旨の告知で構成された[注 5]。当番組内で不定期に行われているカミツキガメの捕獲についても、元々は『駆除の達人』でとりあげられていたものである。 後述する2018年12月23日放送のスピンオフ「日本のお宝ぜんぶ掘る」からは、水を抜くことができない川などに生息する外来種駆除にも対象を拡げ、後述する山根ブラザーズによる釣りでの外来種駆除も行われるようになった。 出演者番組MC
専門家池の水を抜く企画には加藤またはNPO birthのいずれかが出演し(稀に両方出演の場合あり)、川などでの釣りは山根ブラザーズが出演する。
番組内企画
テーマ曲※2018年11月、秋元康からの楽曲提供に伴い大家志津香をセンターとする"AKB48池の水選抜(太田奈緒、加藤玲奈、込山榛香、佐々木優佳里、谷口めぐ、西川怜、峯岸みなみ、山邊歩夢)"が選出された[10][11]。
関連商品ネット局
視聴率と評価『日曜ビッグバラエティ』枠の視聴率は通常平均5 - 6%であるが、2017年1月の第1回放送は8.3%、第2回では8.1%を記録し(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。以下略)、さらに第1回放送後、水抜き依頼の募集をかけた所予想を遥かに超える依頼が殺到。第3回では千葉県習志野市の市長自らが依頼という出来事も起きた。 第4回では、視聴率11.8%を記録し[14]、第5回ではシリーズ最高の12.8%を記録した[15]。第6回は19時から21時までの第2部において平均13.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)の高視聴率をマークした。各局の正月特番が居並ぶ激戦区で、『しゃべくり007 新春4時間半SP・第2部』(日本テレビ)、『めちゃ2イケてるッ! 新春3時間半SP・第2部』(フジテレビ)といった裏番組の視聴率を上回り、前回の12.8%を0.7ポイント上回り、またも自己最高を更新した[16]。 第7回以降の視聴率は、平均9%台を保持している。 伊集院光は、パーソナリティを務めている『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ、2017年4月25日放送分)で、この番組を大絶賛。自ら志願し、番組に出演した[17]。 お笑い評論家のラリー遠田は、この番組が大うけした理由に、シンプルでわかりやすい企画だが圧倒的なオリジナリティがあるところとテレビ東京独自の「視点」のユニークさを挙げた[18]。 批判実際に参加した人からは「参加者への指示が行き渡っていない」「淡水魚の専門家がおらず、一般参加者が識別を行っていた」「捕獲した魚を一時的に保管しておく容器が不足しており、酸欠などで死ぬ魚が続出した」などと批判が上がり、週刊文春もその事を批判している[19][20]。 脚注注釈
出典
外部リンク
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