アフリート
アフリート (Afleet) とはカナダ生まれの競走馬である。現役時代はカナダ、アメリカで走り、引退後は種牡馬としてアメリカと日本で活躍馬を輩出していた。 戦績デビューは3歳となった1987年5月のメイドンと遅れたがこれを10馬身差で圧勝。以後クイーンズプレート2着など[1]カナダで6戦4勝という成績を残したのち、主戦場をアメリカへと移す。 アメリカでの初戦となったジェロームハンデキャップを勝ち、G1初制覇。以後も安定した成績を残し、ブリーダーズカップ・クラシックでは伏兵として注目されたが10着と大敗。だがそれまでの活躍が評価され、この年のソヴリン賞年度代表馬、最優秀3歳牡馬のタイトルを獲得した。4歳となった1988年にはG3を1つ勝ったがその後はガルチらに連敗を重ね、引退レースとなったブリーダーズカップ・スプリントでもガルチの3着と敗れた。 種牡馬時代競走馬引退後はアメリカで種牡馬となった。アメリカでの代表産駒のTwist Afleet、Flat Fleet Feetはいずれも牝馬で、牡馬のG1勝ち馬は現れなかったが、Northern Afleetがアメリカクラシック二冠馬Afleet Alexらを輩出し後継種牡馬となっている。 日本では1994年の牝馬クラシック戦線で持込馬のゴールデンジャックが活躍したことでその名が知られ始めた。その1994年に日本(1995年初供用、北海道ブリーダーズ・スタリオン・ステーション)に輸入されたが、当時は大種牡馬ヌレイエフの代表産駒の1頭であるソヴィエトスターも同じ繋養先で供用されることになったため、その陰に隠れていた。しかしその後、初供用に合わせるかのようにアメリカでの産駒が好成績を収めたため、毎年100頭以上に種付けを行う人気種牡馬となる。その期待に応え、初年度産駒から桜花賞馬プリモディーネが出るなど活躍馬を数多く輩出し、サイアーランキングでは2001年と2002年の4位を最高に、1999年から7年連続でトップテン入りを果たす。種付け料は最盛期には700万円まで上昇し、アメリカからたびたび買い戻しのオファーが来たほどであった。後年はブルードメアサイアーとしての実績も重ね、2011年の5位を最高に、2009年から6年連続でトップテン入りしている。 2010年の種付けシーズン中である2月に体調を崩して種付けを中止。その後シーズン後半に試験交配を行ったが不受胎だったため、シンジケートを解散することになった。種牡馬登録は取り消さず、引き続きブリーダーズ・スタリオン・ステーションで繋養される[2][3]。 ダートで良績を残した馬が多く、1999年から中央競馬のダートのサイアーランキングでトップテン入りを果たすと、2000年から2002年までの3年連続1位を含め、11年連続でトップテン圏内をキープしている。プリモディーネのような芝での活躍馬も出したが、芝のサイアーランキングでは最高位が14位にとどまっている。また、産駒の勝馬率[4]が約75.72パーセントと非常に高いのも特徴として挙げられる[5]。長期にわたり堅実な実績を残す一方で、中央競馬のG1勝ち馬はプリモディーネ以降出ておらず、日本で種牡馬入りした産駒は2012年現在スターリングローズ、バンブーエール、ミリオンディスクの3頭となっている。 2014年1月22日18時過ぎ、繋養先のブリーダーズスタリオンステーションで老衰のために死去した。[6] 日本国外調教馬太字はGⅠ・JpnⅠ競走を表す。
GI級競走優勝馬
グレード制重賞優勝馬
地方重賞優勝馬
母父としての主な産駒グレード制重賞優勝馬
地方重賞優勝馬
血統表
脚注
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia