シュミット・ダニエル
シュミット・ダニエル(SCHMIDT Daniel、日本語名:矢吹 勇二〈やぶき ゆうじ〉、1992年2月3日 - )は、アメリカ合衆国イリノイ州出身のプロサッカー選手。Jリーグ・名古屋グランパス所属。ポジションはゴールキーパー(GK)。元日本代表。 経歴プロ入り前アメリカ合衆国・イリノイ州でドイツ系アメリカ人の父と日本人の母との間に生まれ、2歳で日本の仙台市に移った[2]。 小学校2年でサッカーを始め、中学校3年までは守備的MFとしてプレーし足元の技術を鍛えた[2]。東北学院中学校では体育のサッカーで素人にボールを奪われたことでサッカー部を辞め、バレーボール部に入部[3]。数か月後に復帰し、新人戦に向けて第2GKが不在だったため、バレー部での経験を買われて兼任GKとしてトレーニングを積む[3]。東北学院高校入学後にGKに転向[2]。高校3年の夏、ベガルタ仙台の練習に参加し獲得オファーを受けたが、「プロで活躍しなければ意味がない」と中央大学法学部へ進学した[2]。1年時から3年連続で川崎フロンターレに特別指定選手として登録され、リーグ戦でベンチ入りを経験[4][5][6]。2、3年時には全日本大学選抜にも選出された。しかし大学では岡西宏祐の控えで、4年生になってからようやくレギュラーとして出場機会を得た[7]。その後再び仙台から声がかかり、2013年8月から仙台の練習に合流、翌月の仮契約に至った[3]。 プロ入り後2014年より、ベガルタ仙台へ入団[8]。同年4月、GKに怪我人が相次いだロアッソ熊本へ1か月間の育成型期限付き移籍[9]。移籍直後の長崎戦にてスタメン出場、Jリーグデビューを果たした。5月、期限付き移籍期間満了に伴い仙台へ復帰した[10]。復帰後のナビスコカップ第7節神戸戦でスタメン出場、仙台で初めて公式戦に出場した。なお同シーズン終了後、チームメイトの藤村慶太とともに、スペイン南東部ムルシアの「ラマンガ・クラブ ハイパフォーマンスセンター」へ1か月間留学した[11]。 2015年6月1日に下位に低迷していたロアッソ熊本へ再び期限付き移籍[12] すると才能を開花。チームの失点を大幅に減らし、ロアッソ熊本の後半戦大躍進の立役者となった[13]。同年10月10日に入籍[14]。12月24日に、同シーズンにJ2へ降格した松本山雅FCへの期限付き移籍が発表された[15]。 2016年、松本ではレギュラーとして活躍。シーズン終了後に仙台への復帰が発表された[16]。 2019年7月1日、ジュピラー・プロ・リーグ・シント=トロイデンVVへの完全移籍が発表され[17]、7月13日の鹿島アントラーズ戦が仙台での最後の試合となった。 2023年1月18日、JPFAアワードの2022年度ベストイレブンに選出[18]。2月4日、KVコルトレイク戦でジュピラー・プロ・リーグ100試合出場を達成[19]。 2023-24シーズンは、移籍市場でステップアップを目指し、リーグ・アンのFCメスへの移籍が濃厚とされていたが、直前で破談に。さらに退団に備えて浦和レッズから日本代表GK鈴木彩艶をシント=トロイデンが補強したこともあり、8月から一度もピッチに立たず、メンバー外という状況が続いた。 2023年12月28日にシント=トロイデンVVとの契約を解除しKAAヘントへ完全移籍することが発表された[20]。 2025年1月6日にKAAヘントから名古屋グランパスへ完全移籍することが発表された。[21] なおシュミットダニエルはKAAヘントとの契約を残していたため移籍金が発生する。しかし、開幕前に右膝内側半月板を損傷して長期離脱、この負傷の影響により、一度は現役を引退した児玉剛が急遽現役に復帰している。 日本代表2016年10月、日本代表候補GK合宿のメンバーに選出[22]。 2018年8月30日、日本代表に初招集された。11月16日のキリンチャレンジカップ対ベネズエラ戦で日本代表初出場。 2019年1月、AFCアジアカップ2019に臨む日本代表に招集され、グループリーグ第3戦のウズベキスタン戦にスタメンで出場し、終了間際の枠内を捉えたミドルシュートを止めるなど活躍。試合終了後に相手チームの監督であったエクトル・クーペルから称賛されている[23]。 2022年9月、エクアドル戦でPKを止めてチームをピンチから救いメディアのMOMに選出[24][25]。Twitterのトレンドでも1位に躍り出た[26][27]。 サポーターが選ぶ「メンバー入りしてほしい選手アンケート」で1位に輝くなど本戦への期待が高まる中、2022年11月、カタールワールドカップの出場メンバーに初選出された[28][29]。ワールドカップのメンバーに選ばれた日本代表選手の中で歴代最長身である[30]。しかし本大会4試合では権田修一が全試合に出場した為、出場機会を得ることは一度もなかった[31]。 2023年3月24日、第二次森保JAPANの初陣となるウルグアイ戦でスタメンフル出場。9月12日、トルコ戦では守勢の場面でも安定したセービングを見せて勝利に貢献。 所属クラブ
個人成績
その他の公式戦
代表歴出場大会
試合数
出場
タイトルクラブ
代表
個人
脚注出典
関連項目
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia