チャドウィック・ボーズマン
チャドウィック・ボーズマン(Chadwick Boseman, 1976年11月29日 - 2020年8月28日[1][2])は、アメリカ合衆国の俳優、劇作家、脚本家。 アメリカにおける映画の歴代興行収入で最高4位を記録した『ブラックパンサー』で主演を務め、全米映画俳優組合賞のキャスト賞などを受賞した[3]。 経歴サウスカロライナ州アンダーソンのブルーリッジ山脈で共にアフリカ系アメリカ人である看護師の母親と家具会社を営む父親の間に生まれた[4][5] 。T.L. Hanna High Schoolで高校生活を送り、文武両道で特に議論やスピーチに優れていて運動(特にバスケットボール)も際立っていた[6]。 高校卒業後、ハワード大学へ進学し、2000年に美術の学士を取得して卒業した。また、同時にオックスフォードのBritish American Drama Academyで演技を学び卒業[7]。このとき、俳優のデンゼル・ワシントンが交換留学費を提供した[8]。 大学やアカデミー卒業後、いくつかの舞台に出演し、2002年にはオーデルコ賞を受賞している。その後、舞台や短編映画の監督も担っている。 2003年に『サード・ウォッチ』でテレビドラマ初出演。2008年に『エクスプレス/負けざる男たち』で長編映画初出演。 ![]() 2013年、映画『42 〜世界を変えた男〜』のジャッキー・ロビンソン役で主演を務めた。この役を勝ち取るオーディションを受けた当時、演技は諦めて監督業を追求しようとしていたが、この映画でムービースターに躍進。ジャッキー・ロビンソンの妻レイチェル・ロビンソンにも演技を絶賛された[9]。 2018年に映画『ブラックパンサー』で主演を務めた。この映画は、「マーベル・スタジオ史上最高傑作」の呼び声も高く、アカデミー賞の3冠を含む全米の各映画賞で数多くの受賞をし、全米映画歴代興行収入で4位につけるほどの絶賛を浴びた[3]。自身も全米映画俳優組合賞やMTVムービー・アワードで受賞し、この年のタイム100に選出された[10]。また、世界歴代興行収入2位の『アベンジャーズ/エンドゲーム』にも出演している。 ![]() 2016年、ステージ3の大腸癌(結腸癌)と診断される。ごく少数の人物にしか病状は明かさず、仕事を続けながら闘病生活に入った。しかし、年を追って悪化しステージ4へと進行した。 2020年8月28日、ロサンゼルスの自宅で家族に見守られる中で亡くなった[11][1][2]。43歳没。奇しくもこの日は、メジャーリーグ全球団が『42 〜世界を変えた男〜』でチャドウィックが演じたジャッキー・ロビンソンの功績を讃え全選手、コーチが永久欠番の42を着けてプレーするジャッキー・ロビンソン・デーであり、新型コロナウイルス感染症 (2019年)による関係で例年の4月15日ではなく8月28日に振り替えられていた[12]。 遺族によると、2017年の『マーシャル 法廷を変えた男』から2020年6月にNetflixで公開された『ザ・ファイブ・ブラッズ』に至るまで、手術・化学療法の合間に撮影されたものだという[13]。2015年より歌手のテイラー・シモーネ・レッドワードと交際しており[14]、2019年10月ごろ婚約、死の数ヵ月前に秘密裏に結婚をしていた[15][16]。 フィルモグラフィー映画
テレビ
日本語吹き替え『ドラフト・デイ』以降、ボーズマンが亡くなるまで大半の作品で田村真が担当していた。 脚注注釈
出典
外部リンク
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