国鉄タキ23800形貨車
国鉄タキ23800形貨車(こくてつタキ23800がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。 概要本形式は、ラテックス専用の35t 積タンク車として1972年(昭和47年)から1991年(平成3年)にかけて12ロット34両(タキ23800 - タキ23833)が、日本車輌製造、富士重工業の2社で製作された。この内3両(タキ23819 - タキ23821)は、1989年(平成元年)にタキ24400形(タキ24400 - タキ24402)から富士重工業にて改造のうえ本形式に編入された。 系列的にはタキ35000形からの派生車4両(タキ23800 - タキ23803)、タキ38000形からの派生車27両(タキ23804 - タキ23818, タキ23822 - タキ23833)、タキ24400形からの改造車の3つに大別でき、更に35系、38系は夫々2つに分けられる。 落成時の所有者は、住友ノーガタック、日本石油輸送、日本陸運産業の3社であり、その各々の主な常備駅は、三重県の南四日市駅、予讃線の新居浜駅、福島県の郡山駅、鹿島臨海鉄道鹿島臨港線の神栖駅である。 1973年(昭和48年)11月6日に住友所有車3両(タキ23800 - タキ23802)が日本石油輸送へ名義変更された。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号が制定されたが、本形式の専用種別であるラテックスは無害・不燃性の物質であるため、化成品分類番号は標記されなかった。 タンク体材質は、ステンレス鋼 (SUS304) 製であり、同じくステンレス鋼製の外板(キセ)を装備している。 荷役方式は、タンク上部の液入管からの上入れ、吐出管を用いた下出し方式である。 全長は12,430mm、全幅は2,720mm、全高は3,845mm、台車中心間距離は8,250mm、実容積は37.2m3、自重は17.8t、換算両数は積車5.5、空車1.8である。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には19両の車籍がJR貨物に継承されたが、2001年(平成13年)度から廃車が始まり、2008年(平成20年)度に最後まで在籍した7両(タキ23827 - タキ23833)が廃車となり同時に形式消滅となった。 年度別製造数各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
参考文献
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