国鉄タキ5200形貨車
国鉄タキ5200形貨車(こくてつタキ5200がたかしゃ)は、1955年(昭和30年)から製作された、メタノール専用の 30 t 積 貨車(タンク車)である。 私有貨車として製作され、日本国有鉄道(国鉄)に車籍編入された。1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に車籍を承継された。 概要タキ5200形は、1955年(昭和30年)3月16日から1968年(昭和43年)2月29日にかけて17ロット109両(タキ5200 - タキ5262、タキ5265 - タキ5299、タキ25200 - タキ25210)が日本車輌製造・日立製作所・飯野重工業・富士車輌・新三菱重工業・富士重工業にて製作(改造による編入車を含む)された。 タキ5263 - タキ5264は当初より欠番である。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。 キセ(外板)なしドーム付きタンク車であり、荷役方式はマンホールによる上入れ、吐出管による下出し式である。 落成時の所有者は日本瓦斯化学工業(その後合併により三菱瓦斯化学に社名変更)・住友化学工業・東洋高圧工業・日本石油輸送・三菱鉱業・日産化学工業・三菱商事・協和ガス化学工業・三井物産・日本陸運産業の10社である。日本陸運産業所有の5両(タキ5291 - タキ5292、タキ25208 - タキ25210)は全て他形式であるタキ1500形からの改造による編入車である。 塗色は黒であり、全長は13,700mm、全幅は2,500mm、全高は3,868mm、台車中心間距離は9,600mm、実容積は38.0m3 - 41.0m3、自重は18.3t - 20.2t、換算両数は積車5.0、空車2.0、最高運転速度は75km/h、台車はベッテンドルフ式のTR41Cである。 また、一部の車両は台車をTR209に振り替えたものも存在した。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には66両の車籍がJR貨物に継承され、2002年(平成14年)6月に最後まで在籍した2両(タキ5266、タキ5295)が廃車となり同時に形式消滅となった。 年度別製造数各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
他形式への改造タキ3000形→詳細は「国鉄タキ3000形貨車」を参照
1963年(昭和38年)の6月から10月にかけて17両(タキ5227 - タキ5228、タキ5230 - タキ5239、タキ5241 - タキ5245)が改造されタキ3000形(タキ33015 - タキ33021、タキ33041 - タキ33044、タキ33051 - タキ33054、タキ33060 -タキ33061)となった。 タキ6900形→詳細は「国鉄タキ6900形貨車」を参照
1959年(昭和34年)10月6日に日立製作所にて1両 (タキ5203)が改造されタキ6900形タキ6910となった。 その後1986年(昭和61年)10月31日に廃車となった。 参考文献
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