国鉄タサ2400形貨車
国鉄タサ2400形貨車(こくてつタサ2400がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。 本形式と同じ専用種別であるタサ5300形についても本項目で解説する。 タサ2400形タサ2400形は、石油類(除ガソリン)専用の20t積タンク車として1950年(昭和25年)2月27日から1964年(昭和39年)7月1日にかけて68両(コタサ2400 - コタサ2467)が川崎車輛、三菱重工業、日本車輌製造、帝國車輛工業、富士重工業の5社にて製作された。記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタサ」と標記する。 落成時の所有者は、昭和石油、三菱石油、シェル石油、丸善石油、歴世砿油、丸善海運の6社であった。1966年(昭和41年)10月28日に丸善海運所有車4両(コタサ2461 - コタサ2464)が丸善石油へ名義変更された。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。 塗装は黒、全長は10,000mm - 10,500mm、全幅は2,338mm、全高は3,832mm、台車間距離は5,900mm - 6,400mm、実容積は21.0m3 - 25.0m3、自重は15.5t - 16.8t、換算両数は積車3.5、空車1.6、台車はベッテンドルフ式のTR41C、TR41Dであった。 1986年(昭和61年)8月30日に最後まで在籍した1両(コタサ2454)が廃車となり同時に形式消滅となった。 年度別製造数各年度による製造会社と両数、所有者は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
タサ5300形
タサ5300形は、石油類(除ガソリン)専用の20t積タンク車として1960年(昭和35年)2月8日に2両(コタサ5300 - コタサ5301)が日本車輌製造にて製作された。記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタサ」と標記する。 落成時の所有者は、日本石油でありその常備駅は五稜郭駅であった。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。 塗装は黒、全長は10,100mm、全幅は2,430mm、全高は3,761mm、台車間距離は6,000mm、実容積は19.6m3、自重は19.6t、換算両数は積車4.0、空車2.0、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。 1983年(昭和58年)5月16日に最後まで在籍した1両(コタサ5301)が廃車となり同時に形式消滅となった。 参考文献
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