明治大学体育会馬術部
明治大学体育会馬術部(めいじだいがく たいいくかい ばじゅつぶ、Meiji University Equestrian Team)は、明治大学体育会に所属する大学馬術クラブ。オリンピック選手などを多数輩出する大学馬術界の名門クラブである。1920年創部。 概要
沿革![]() 1920年に明治大学学友会(現体育会)で、第10番目のクラブとして正式公認された。 「明治大学馬術部要訓」を作成し、近砲班、駒沢班、国府台班に分かれて活動。その後、その他の大学でも次第に馬術部が発足し、1924年に関東学生馬術協会が創立された。 1955年に東京都の二子玉川に、10馬房、飼料庫、馬具置場、寮完備の合宿所を設置。宮内庁の松林二郎など有力者を指導陣に迎え各大会で活躍。1958年には日本スポーツ賞を受賞。1963年に現在の神奈川県川崎市の明大生田キャンパス内に練習拠点を移転。 1988年から1992年まで、全日本学生馬術大会3種目総合優勝。更に、1994年から2010年まで17連覇を達成。東京六大学馬術競技大会では、1981年から20年連続で団体優勝を果たした。 2018年、新厩舎完成。2020年、創部100周年記念式典挙行。 オリンピック![]() →詳細は「オリンピックの馬術競技」を参照
多くの卒業生がオリンピックへの出場を果たしており、2020年東京オリンピックでは日本代表9名中、明大馬術部OBは6名を占め、リザーブも含めると代表全12名中、明大OBが8名の陣容となった[2]。戸本一真が総合馬術個人4位で入賞を果し、日本の総合馬術史上最高順位を記録。 「初老ジャパン」2024年パリオリンピックでは、馬場馬術・クロスカントリー・障害馬術の3種目総合で競われ、馬術の要素をほぼ完璧に盛り込んだ複合競技とされる総合馬術団体で、国別に1チーム3名により構成される代表チームに、明大馬術部OBトリオとなる大岩義明、戸本一真、北島隆三の3名による日本代表チームとして臨み(リザーブであった田中利幸も途中参加)、日本の馬術では92年ぶりとなる史上2回目のメダルを獲得した。3名とも英国に拠点をおいて活動しており、このトリオによる日本代表チームは2018年から続くチーム編成となる。 総合馬術団体でのメダル獲得は史上初であり、アジア勢のメダル獲得としても史上初となる。日本オリンピック委員会からは「団長賞」として表彰され[3]、明大本部へは凱旋報告などが行われた[4]。歴史的快挙とともに「初老ジャパン」の愛称でも話題となり、各メディアから取り上げられるに至った。また、2024年の『新語・流行語大賞』ではトップ10に選出された[5]。その後、大岩・戸本・北島の3名はリザーブの田中、そしてそれぞれがオリンピックで騎乗した4頭の馬術競技馬(大岩:MGHグラフトンストリート号、戸本:ヴィンシーJRA号、北島:セカティンカJRA号、田中:ジェファーソンJRA号)と共に、「パリ2024オリンピック総合馬術団体日本代表」として、馬術競技では92年ぶり2回目となる日本のメダル獲得を理由として日本中央競馬会の2024年度JRA賞馬事文化賞を受賞している[6]。 2000年以降のオリンピック出場者![]() ※下記OB選手以外に、各オリンピックで選手団役員やコーチとして明大監督の青山辰美やその他のOBなどが参加 明治大学馬術部をモデルにした作品
主な出身者![]() ![]()
脚注
外部リンク
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