田口計
田口 計(たぐち けい、1933年1月10日[出典 1] - )は、日本の俳優、声優。 長野県出身[3]。東京大学卒業[3]。石の会[4]、グループ・てえぶら[7][4]、池末事務所[5]、プロモーション・プラスワン[3]を経て、北斗七星プロジェクトに所属していた[1]。 略歴長野県南佐久郡臼田町(現・佐久市)出身[1]。高校生時に替え玉試験で停学となった際、ラジオで文学座の田村秋子による「姫岩」の舞台中継を聞いたことで、役者の仕事に興味を持つ[9][10]。 長野県野沢北高等学校を卒業後、東京大学文学部英文学科を卒業[8]。 大学在学中の1955年、山本薩夫監督の映画『愛すればこそ』で銀幕デビューし[9]、以後も多数の映画に出演[10]。 1958年頃からはテレビ関係の仕事も増え、多くのドラマに出演[10]。その一方、TBSの須子というプロデューサーに「口説かれた」ことを機に、吹き替えで声優としても活動するようになる[11]。 1962年に劇団新劇場を立ち上げ、その後は役者としての他に演出や翻訳、舞台でも活動している[10]。 人物現代劇から時代劇、善人の役から悪役まで幅広い役柄をこなしている。特に時代劇や刑事ドラマの悪役俳優として名を馳せた。 『大岡越前』『暴れん坊将軍』など多数の時代劇で悪徳商人を演じ、ファンの人気を獲得。「悪の廻船問屋や材木問屋役といえば田口」とうたわれたほどである。また、カンロのど飴のCMに悪徳商人役で出演し、川合伸旺と共に「お主も悪よのう」という台詞を考案したとされる[12]。そのほか、杉良太郎による明治座公演『遠山の金さん』をはじめ時代劇の舞台公演にも出演している。 声優としては生アテレコの創成期から活躍[11]。落ち着いた低音の声を活かし、ケーリー・グラント、マーロン・ブランド、リチャード・バートン、ジャック・ニコルソンなどの吹き替えを担当した[13]。当初は二枚目の役が多かったが、『刑事コロンボ』で犯人役(ジャック・キャシディ)を吹替えた頃を境に敵役を担当する機会が増えたという[9]。 特技・趣味は英会話、テニス、陶芸、カメラ、シャンソン、料理。 エピソード悪役が多いことから、幼いころの長男に「お父さんはどんな役?」と聞かれ、「死ぬ役」と答えたことがある[14]。 山田五十鈴とは長い師弟関係であり、舞台などでも良く共演していたという。 東京大学卒業という芸能界では珍しい経歴を生かし、クイズ番組やバラエティ番組に出演する機会も少なくない。なお、本人は「入試では苦手な数学で高得点を取れたこともあり、トップに近い成績で入学できた。だが在学中は学生運動と芝居に没頭しすぎたため、卒業時はほとんどビリに近い成績だった」と回想している。 吹き替えについて田口は「自分自身を無くさず、しかも相手にできるだけ近づけようという操作が必要な気がするわけです。その操作が俳優として意義があると僕は思うし、面白い。」と語っている[11]。洋画での思い出深い出演作品には、マーロン・ブランドを吹替えた『片目のジャック』を挙げている[11]。 吹き替えで3度出演した『刑事コロンボ』には「知的な興味を持たせてくれる作品」と評し、「(シリーズを通して)良い作品かどうかを見定める目を養っていただいて、つまらない作品の視聴率を上がらないようにしていただけると、我々役者としては嬉しいですね」と語っている[9]。 出演作品(俳優)映画
テレビドラマ
オリジナルビデオ
バラエティ・教養番組
舞台
出演作品(声優)吹き替え俳優洋画
海外ドラマ
テレビアニメ
ナレーション
脚注出典
出典(リンク)外部リンク
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