秋元真夏
秋元 真夏(あきもと まなつ、1993年〈平成5年〉8月20日 - )は、日本の女優であり、女性アイドルグループ乃木坂46の元メンバーおよび2代目キャプテンである[3][4]。東京都生まれ、埼玉県浦和市(現・さいたま市)出身[5][注 1]。ジャパン・ミュージックエンターテインメント所属[6]。 来歴→「乃木坂46 § 年譜」も参照
1993年(平成5年)8月20日に東京都で生まれ、0歳7か月の時に埼玉県へ転居する[1]。 幼稚園児の頃に芸能界に憧れ始め[7]、小学生の頃の将来の夢はアナウンサーであった[8]。 小学校卒業後、私立の女子中高一貫校へ進学[8]。中学1年生の時、調理部に所属しながら生徒会の副会長を務めた[8]。 高校2年生の時、目立ちたいという理由から生徒会長を務めた[8][9]。高校3年生の時、乃木坂46の1期生オーディションを情報番組で知った。当時はアイドルになるつもりはなかったが[8][注 2]、たまたま携帯電話を操作していた時、オーディションの締切日が画面に表示されたため[8]、直感で応募してみることにした[11]。 2011年(平成23年)8月21日、乃木坂46の1期生オーディションに合格し、暫定選抜メンバーに選ばれた[12]。しかし、通っていた高等学校から芸能活動の許可が下りず[13]、転校を考えたが母親に反対された[8]。父親は学業の優先を求めたため対立したが、大学に合格してきちんと通学することを条件に合意した[14]。そのため、高校卒業まで芸能活動を休止することになった[15]。 2012年(平成24年)4月、高等学校を卒業後、女子大学へ進学[13]。しかし大学合格後も親から反対された[注 3][11][17]。活動に復帰するため、録画していた関連番組をすべて視聴した上でレッスンに参加し[18]、番組の収録などに同行した[19][20]。同年10月、4thシングル「制服のマネキン」の選抜メンバーおよび八福神に選ばれ活動に復帰[19][20]。同年10月14日には3rdシングル「走れ!Bicycle」の発売記念全国握手会に参加し「誰よりも努力をして一生懸命、毎日毎日いろいろ頑張って早くメンバーに追いついて、皆さんに認めて貰えるように頑張っていきたいと思っています」とファンへ初めて挨拶した[21][22]。 2013年(平成25年)4月、『BAD BOYS J』(日本テレビ)にてテレビドラマに初出演[23][24]。 2014年(平成26年)1月10日、乃木神社で成人式を迎えた[25]。同年12月6日、映画『超能力研究部の3人』で生田絵梨花、橋本奈々未とともに初の主演を務めた[26]。 2016年(平成28年)6月11日、秋元真夏・相楽伊織・渡辺みり愛の3名で「真夏さんリスペクト軍団」を結成[27][28]。同年8月に鈴木絢音も加入し[29]、同年11月9日発売の16thシングル「サヨナラの意味」に軍団が歌唱する「2度目のキスから」が収録された[30]。 2017年(平成29年)2月28日、1st写真集『真夏の気圧配置』(徳間書店)を発売[31]。2017年3月13日付オリコン週間「本ランキング」の写真集部門で初登場1位を獲得[32]、推定売上約5万4000部を記録し[33]、2度目の重版が決定、3刷りとなり累計発行部数は8万部となった[32]。同年のオリコン年間本ランキング「写真集」部門で9位に入った[34]。同年5月3日、『マイナビ GirlsAward(ガールズアワード)2017 SPRING/SUMMER』で山里亮太と共にMCを務めた[35]。 2019年(令和元年)5月、一般社団法人日本損害保険協会の2019年度「全国統一防火ポスター」に起用される[36]。同年8月14日、卒業する初代キャプテン・桜井玲香の後任として2代目キャプテンに就任することが発表され[37]、同年9月2日に2代目キャプテンに就任[38]。同年9月にはワカメ役で舞台『サザエさん』に[39]、同年11月には『連続ドラマW 引き抜き屋 〜ヘッドハンターの流儀〜』に出演した[40]。 2020年(令和2年)4月8日、2nd写真集『しあわせにしたい』(竹書房)を発売[41][42]。推定売上部数が約7万6000部を記録し、同年のオリコン年間本ランキング「写真集」部門で7位に入った[43]。累計発行部数は10万5千部となった[42]。同年10月1日、2ndソロ写真集の公式Instagramアカウントを個人アカウントとして引き継ぐ形で運用を始めた[44]。 2022年(令和4年)4月30日、楽天生命パーク宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルス対福岡ソフトバンクホークス4回戦で自身初の始球式を務めた[45]。 2023年(令和5年)1月7日、自身の公式ブログにて、同年2月26日の『11th YEAR BIRTHDAY LIVE』の最終日に開催の卒業コンサートをもってグループを卒業することを発表した[46][47][48]。同年2月21日には卒業記念写真集『振り返れば、乃木坂』(幻冬舎)を発売[49]。同年3月1日、ジャパン・ミュージックエンターテインメントに移籍[50][6]。同月31日、乃木坂46公式サイト内の公式ブログが閉鎖[51]。5月、『それってパクリじゃないですか?』にて、乃木坂46卒業後初のドラマ出演。篠山瑞生役としてストーリー後半戦のキーパーソンを演じた[52][53]。 2024年(令和6年)1月、舞台『鍵泥棒のメソッド→リブート』にて、乃木坂46卒業後初の舞台出演。ヒロインの水嶋香苗役を演じた[54][55]。また同舞台の囲み取材では、「(俳優という)肩書には慣れないですが、女優もやっていますと言えるようにならないと」と女優業への意欲を明かした[56]。同年7月、『青島くんはいじわる』にて、乃木坂46卒業後の地上波連続ドラマで初レギュラー出演[57]。同年11月22日から配信開始したショートドラマ『サイコウさんは最高です!』にて、ドラマ初主演。主人公の西光朱里役を演じた[58]。 人物愛称は、まなつ[59]、真夏さん[60]、まなったん[61]。名前の候補の中には母親が考案した「みるく」「光砂」があったが、父親の一存で夏に生まれたことから「真夏」と名づけられた[8][62]。3歳年下の弟がいる[63][64]。 行動原理は「かわいく見える」「目立てる」こと[8]。チャームポイントは太もも[7]。肩が出ているトップスとミニスカートのコーディネートにこだわりがある[65]。 後輩からもイジられる愛されキャラで[66]、粘り強くて我慢強い性格が特徴[67]。ファンを大切にしていて「アイドルは応援してくれる人がいるから輝けるもので、ファンのみなさんがいなかったら私は無力です」と語っている[68]。コミュニケーション能力も高いため「人たらし」とも言われ、プライベートでも多くのメンバーと遊んだり食事に行ったりしている[69][70]。しかし人見知りが激しい一面を持ち、乃木坂46卒業後初の舞台『鍵泥棒のメソッド→リブート』の稽古初日では、共演者と話せずずっと稽古場の柱の近くにいたという[71]。また乃木坂46卒業後初のドラマ出演になるドラマ『それってパクリじゃないですか?』の撮影時では、既にできあがったチームに合流するということもあって最初は慣れない現場にドキドキするも、共演者の芳根京子(秋元にとって事務所の先輩にあたる)に緊張を解いてもらったエピソードがある[72]。 同期で卒業生の白石麻衣とは誕生日が同じ(8月20日)で、秋元が1年年下[73]。 『日経エンタテインメント!』のタレントパワーランキング「女子アイドルランキング」で2019年は14位[74]、2020年は10位[75]、2022年は5位にランクインした[76]。 嗜好好きな食べ物はマカロン、飲むヨーグルト、雑煮[13]、餅[60]。好きな人物は渡辺美優紀[13]、尊敬する人物は須田亜香里[77]、好きなブランドはsnidel、HONEY MI HONEYで、理由は肩が出ていて透けている服が多いから[7]。好きな音楽は[Alexandros]、西野カナ[78]。仲が良いメンバーは生田絵梨花[79]、白石麻衣[80]、齋藤飛鳥[81]、新内眞衣[82]、西野七瀬[66]、桜井玲香、中田花奈、若月佑美[83]、松村沙友理[84]、松井玲奈[85]、岩本蓮加[86]。生田とのペアでファンの間では「いくまな」[87]、岩本とのペアでは「れんまな」という愛称で呼ばれている[86]。乃木坂メンバー以外では田中美久(元HKT48)[88]、加藤史帆(元日向坂46)との交流がある[89]。また48グループ、坂道グループ以外では事務所の先輩で俳優の寺島進とは仲が良く、お父さんみたいに可愛がってくれている[90]。 趣味料理のレシピ本を読むのが好きで[91]、アイドルにならなければパティシエになるのが夢だった[92]。手料理や手書きのレシピを公式Instagramで公開しており、手作りの和食・洋食・スイーツを紹介している[93]。得意料理はガトー・オ・ショコラ、タルト、クリームコロッケ[94]。とくにお菓子作りが好きでガトー・オ・ショコラを作ってはメンバーに振る舞っていた[95]。成功させたい料理はマカロン[92]。マカロンはなかなかうまく作れないが、どら焼きのような大きいマカロンを作って食べたい[92]。将来は料理本を出版するのが夢で、料理本の出版を目指してさまざまな料理を作っている[96]。これらの料理好きなところを活かして『cookpad Live』で料理のレギュラー番組「まなったんのデキる嫁キブン」をもつことになった[97]。 裁縫については、生駒里奈が「秋元は女の子として全部のことができ、裁縫もすごい上手なんです」と語った[98]。 スポーツ観戦については、スポーツは観るプロだといい、オリンピックは「自分が吉田沙保里選手になったつもりで観てる」と独特の観戦方法を明かした[99]。 特技特技は料理、洗濯、反復横跳び[13]、ヴァイオリン[100]。スキーを学校で習った経験があり、滑ることができる[101]。小学校の時の部活はバトン部、調理部[8]。 保有資格は日本漢字能力検定2級[102]、語彙・読解力検定準2級[103]、家庭料理技能検定3級[104]。 乃木坂46の頭脳王決定戦では中田花奈と同点の91点で1位[105]。一方、歌が苦手でその歌声は放送自粛級とも評される[106]。また運動音痴で「ダンスも歌もグループの中で最下位ぐらいに下手」と自ら語っている[107][注 4]。 乃木坂46グループ卒業時の最年長メンバー[注 5][111]であり、「最後の1期生」として当時在籍している1期生最後のメンバーである[112][注 6]。メンバーやスタッフの癒しキャラ[69]。メンバーを可愛く撮影するのが1番上手いと言われている[114]。検定八福神[115]、anan美脚選抜[116]。 好きな振付は「気づいたら片想い」[117]。好きな曲は「制服のマネキン」、「気づいたら片想い」、「命は美しい」[118]。好きなミュージック・ビデオは「2度目のキスから」、「ガールズルール」、「制服のマネキン」[119]。 デビュー当時は「王道アイドル」を目指していたが[120]、白石麻衣や生田絵梨花、高山一実ら他のメンバーと競合することになると考え、自身のキャラクターを早くアピールするために、他のメンバーと被りにくい「あざといキャラ」へと振り切った[120]。 アイドルとしてのプロ意識が非常に高いと評価され[37]、握手会に来る人の特徴をメモしており、約300人ほどのファンを覚えている[121]。バラエティ番組に出演し、自身の握手会に来たファンが偶然番組に登場した際も、そのファンの名前を答えることができた[122]。その対応から「釣り師」とも呼ばれている[123]。 若月佑美は秋元に対して「普段は本当に真面目で、理想をすごく高く持っている」「本当は自分のことをカワイイと思ってない。そういうネガティブな面を表に出さないように努力している」[124]、白石麻衣は「真夏は努力家。コツコツと小さいことを積み重ねて、秋元真夏にしか築けないポジションを確立した。新たにキャプテンに選ばれたのも納得」[80]、後輩である2期生の寺田蘭世は「誰にでも平等に優しい」[125]、生田絵梨花は「頼られ愛される存在」と評している[126]。 秋元は「乃木坂46に入って一番泣いたことは?」の質問に対しては「活動復帰した4thシングルの時で毎晩一人で泣いていた」、「一番うれしかったことは?」の質問に対しては「みんなと仲良くなれたこと」、「乃木坂46に入ってあなたが変わったところは?」の質問に対しては「プライドの持ち方」とそれぞれ答えている[127][128]。 休業と復帰1期生オーディション後の初めての暫定選抜メンバーに選ばれ、立ち位置は1列目でセンターの横だったが[129]、大学受験に専念するため約1年間活動を休止した。活動復帰直後に4thシングル「制服のマネキン」の選抜メンバーの2列目である八福神に選ばれたことがきっかけで[19][20]、2列目から3列目に後退した西野七瀬とのわだかまりが発生し、活動復帰から約1年4カ月続いた。しかし『2ND YEAR BIRTHDAY LIVE』にて西野の「真夏おかえり、一緒に頑張ろう」という一言によってわだかまりが解け、後に秋元と西野は一緒に食事に行き卒業の相談をするほど仲が良くなった[66]。 2列目としての復帰にファンから批判や否定の意見が多くあったため、活動復帰の翌日に公式ブログで悩みながらも心境を綴り[130]、本人の希望で活動復帰後6日後に開催された3rdシングルの発売記念全国握手会に参加し[21]、ファンへ初めて挨拶をした[22]。 途中復帰した経緯からグループに恩返しをしたいという思いが強く「乃木坂46の大黒柱になること」「どんなジャンルでも信頼して仕事を任される人になること」を目標に掲げている[131]。 活動復帰後の6年間で辞めたいと思ったことは一度もなかったといい「人に喜んでもらえる仕事がしたくて芸能界に入ったので、アイドルの活動は本当に楽しいことばかりなんです」と語っている[132]。 作品シングル乃木坂46
アルバム乃木坂46
映像作品
出演→乃木坂46メンバー複数による出演については「乃木坂46の出演一覧」を参照
テレビドラマ
ウェブドラマその他のテレビ番組
ラジオ
映画
舞台
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CM
イベント
アンバサダー
書籍→乃木坂46の書籍については「乃木坂46 § 書籍」を参照
写真集
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出典
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