菊池こころ
菊池 こころ(きくち こころ、1982年〈昭和57年〉11月9日[6] - )は、日本の女性声優。東京都出身[1]。ケンユウオフィス所属[2]。旧芸名は菊池 心(読みは同じ)。 経歴幼稚園の頃から職業としての声優があることは無知であったが、小さい時に観ていたアニメの世界の向こう側、作り手に「なってみたいな」という漠然とした気持ちはあったという[5]。当時好きだったアニメは『ちびまる子ちゃん』、『魔法の天使クリィミーマミ』、『ひみつのアッコちゃん』、『姫ちゃんのリボン』[5]。 卒業文集などには、「幼稚園の先生になりたい」と書いていた[5]。「声優になりたい」という夢は自分のなかだけに留めており、家族にも言っておらず、進路を決める際に両親に初めて伝えていた[5]。その後、声優を目指して専門学校に入学[5]。 通っていた専門学校は、卒業前に事務所の人物が卒業公演を観に来て舞台とアニメのアフレコの様子を見てもらい、「あの子いいな」と思ったところ声をかけてくれていた[5]。菊池もそこで声をかけてくれたことで声優の道が開けたという[5]。 2003年、テレビアニメ『金色のガッシュベル!!』で声優デビュー[3]。 デビュー後、全く順調ではなくオーディションに立て続けに落ちてしまったことがあり、仕事がない時は、「自分には需要がないんだな」と思っていた[5]。決して存在を否定されたわけではないが、「いなくても大丈夫なのかな」と思い自信をなくしていたこともあった[5]。こればかりはどうしようもなく、ただ気持ちが上がるのを待つだけであった[5]。「仕事で、他に何ができるか」と言われたところ「何もできないな」と思い、「とにかく受けるしかない」という気持ちであった[5]。 声優と掛け持ちしながら飲食店、コンビニ、販売などアルバイトで接客業をしていたことがあった[5]。しかし「向いていない」と語り、ちょっとしたことでイライラして、態度にも出てしまったという[5]。客に対して、「レシートくらい持って帰ってよ」、「こんな小さいの、袋に入れなくてもいいでしょ」など思ったが、お金を稼がなくてはならないため、続けていた[5]。このことは、「あまりいい店員ではなかった」と語る[5]。 アルバイト中に、初めてレギュラーの作品を2〜3本出演[5]。アルバイト先に、「シフトに入るのを少しの間お休みさせてください」と言っていたが、しばらくして行ってみたところ、「そんなに入れないなら来なくていいです」と言われ、クビになってしまったという[5]。2024年時点でも「声優だけでやっていける」とは思っていないが、「あのときアルバイトを辞めていなかったらどうなっていたんだろう」と思うことはあったという[5]。 東映アニメーション研究所[2]を経て2011年3月のプロダクション閉鎖[7]まで東映アカデミーに所属[2]、同年10月よりケンユウオフィス所属。 2024年12月4日、Yahoo!検索大賞2024 声優部門1位を受賞[8]。 2代目まる子役声優としてテレビアニメ『ちびまる子ちゃん』にて、2024年3月4日に死去したTARAKOの後任として、同年4月21日放送回より主人公・さくらももこ(まる子)役を担当[9]。複数回の緊急オーディションを経て、制作スタッフの満場一致で菊池が抜擢された[10]。 『ちびまる子ちゃん』は好きなアニメだったため、オーディションがあると聞いて事務所の人物に、「候補出しがあるならば、私も候補に出していただけませんか」と伝えた[4]。オーディションでは「観ている方が違和感のない声と演技で」ということだったため、「TARAKOさんの声に近い方がいいのかな」と思い挑んでいた[4]。 菊池はマネージャーからの合格の知らせを受け、「うれしい…緊張、安堵、不安、何だかよく分からない複雑な感情で頭がいっぱいになりました」と率直な心境を語っている。また、菊池は6年前の2018年にも別の役で『ちびまる子ちゃん』の収録に参加しており、「皆さんが明るく楽しく収録に臨んでいて、その中心にTARAKOさんがいた。放送開始から毎週見ている大好きなアニメでしたが、その日からもっと大好きになりました」と振り返りながら語っている[10]。おばあちゃん(さくらこたけ)役の佐々木優子は菊池が初収録の際、「TARAKOさんのまるちゃんが大好きだったのに…」と菊池が吐露して一緒に号泣したことがあり、その時から「もうファミリーの一員」であることを認めるコメントをしている[11]。 フジテレビは「TARAKOさんが育てたイメージを大切にしながら菊池さんらしさも加わった新鮮なまる子になっています」と太鼓判を押しており、2代目ナレーターを務めるきむらきょうやは「わーっしなんか全然キートンさんに追い付けてないのに菊池さんって本当に天才」と自身との差を交えつつ、菊池のまる子の演技を絶賛している[12][13]。 2024年7月13日放送にフジテレビ系列で放送された『国民的アニメの祭典』で初めてテレビ取材に応じ[14]、合格から最初のアフレコまで2日までしかなく、周囲の反応も知らなかったことや、「モノマネをすればいいことではない」、「私らしさは考えていない」ことを話した。 また、『ちびまる子ちゃん』以外にもTARAKOから『ニッポンぶらり鉄道旅』のナレーションを2024年6月20日放送回より引き継いでいる。 人物趣味は植物を育てること、友達と遊ぶこと。特技はピアノ、犬に好かれること、人ごみをサクサク歩けること[2]。 声種はメゾソプラノ[2]。ややハイトーンのボイスが特徴で、少年や少女の役を演じることが多い[15]。 役柄を切り替えていることは特に意識はしておらず、現場に行ったらその役になるという感じだが、役に自分がうまく熱中できなく、何度も録り直しになってしまうこともあった[5]。その間、ほかの皆を待たせしてしまうため、「申し訳ないな」と思うという[5]。表現できない自分の力不足を感じることもあり、「これまでの方の努力を台無しにしないように」と思っているという[5]。 難しいと感じるのは女の子らしく、優しくあまり声を張らないようなキャラクターは難しいという[5]。あとはナチュラルなもので、自分では自然にしているつもりだが、声を出しすぎてしまっているようで実写の吹き替えなども大変だという[5]。知っている人物からは「毒がある」と言われ、顔に出てしまうため、周囲からは「ほら、黒いのが出た!」と言われているという[5]。 出演太字はメインキャラクター。 テレビアニメ
劇場アニメ
OVA
Webアニメ
ゲーム
ドラマCD
パチスロ
吹き替え映画
ドラマ
アニメ
テレビ番組
ラジオ※はインターネット配信。
CM
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