驚異の小宇宙 人体
『驚異の小宇宙 人体』(きょういのしょううちゅう じんたい)とは、1989年度の『NHKスペシャル』の大型ドキュメンタリー番組特別企画。ステレオ放送、文字多重放送を実施。最新の科学的知見を得て、人体の神秘について究明していく。本作品は従来の“NHK特集”を“NHKスペシャル”に改める番組改編の目玉企画でもある。NHKでは全編にCGを使用した初の番組である[1]。 関連して、脳と心について取り扱う『人体II 脳と心』、遺伝子について取り扱う『人体III 遺伝子』がある。さらに2017年からのシリーズとして『人体 神秘の巨大ネットワーク』がある。 概要NHKのドキュメント番組である『NHK特集』のタイトルを1989年に『NHKスペシャル』に更新する際、新しいドキュメント番組のシリーズの目玉として放映された。 普段意識する事のない人体について放送当時の最新の科学的な知見から改めて捉え直し、その神秘の様を未知の宇宙に喩えて探検していく体裁を取る。当初は本シリーズで脳についても触れる予定であったが内容が過大となったため、1993年に人体II 脳と心として改めて企画した。 NHKエンタープライズ、スウェーデン放送協会、イタリアRA1-3、フランステクニソノール、オーストラリアABCとの共同制作番組[2]。 内容総数60兆個とも言われる細胞からなる人体の組織の精緻な機構を最新の科学的知見を元に解明していく。 第1回 生命誕生
第2回 しなやかなポンプ 〜心臓・血管〜第3回 消化吸収の妙 〜胃・腸〜第4回 壮大な化学工場 〜肝臓〜
第5回 なめらかな連携プレー 〜骨・筋肉〜第6回 生命を守る・ミクロの戦士たち
出演者司会ナレーション諮問委員スタッフ
関連商品書籍NHK出版より全6冊・別巻2冊の書籍版が発売されている。
漫画化作品小学館より全3巻の漫画化作品が刊行されている。作画・ひきの真二。 番組を基にしたオリジナルストーリーで、小出五郎ら一部のNHKスタッフが実名で登場するがスタッフルームの通風口を通り抜けて身体が縮小してしまい、番組スタッフの体の中を探検するチーフプロデューサー・林勝彦を始めとする大半の主要人物は漫画のオリジナルキャラクターである(林勝彦という人物は制作スタッフ陣に実在するが[3])。なお、第3巻において初期の版では「日本人初の宇宙飛行士」との記述が有ったが本書の刊行後、1990年にTBSテレビの記者であった秋山豊寛が「日本人初の宇宙飛行士」となったため、後年の版では「NHK初の宇宙飛行士」に変更されている。 初期版(1989年刊)・愛蔵版(1995年刊)・ソフトカバー(2004年刊)の3種類が刊行されており、各巻は番組の各放送回にそれぞれ対応した内容となっている。
サウンドトラックシングル
アルバム
VHS
LD
DVD
脚注・出典
外部リンク |
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