2022年世界フィギュアスケート選手権
2022年世界フィギュアスケート選手権(2022ねんせかいフィギュアスケートせんしゅけん、英語: World Figure Skating Championships 2022)は、2022年3月21日から27日までフランスのモンペリエで開催されたフィギュアスケートの国際競技大会。 概要2021-2022年シーズン開催の世界フィギュアスケート選手権で、今回で通算112回目となる。 大会ではシニアクラスの男女シングル、ペア、アイスダンス種目が実施された。 本大会で2023年世界選手権の出場枠が決定する。 本大会には珍しく公式マスコットキャラクターがあり、Loulou la Loutre(カワウソのルルー)という名で、イラストや着ぐるみやグッズが作成された[1][2][3]。 2022年2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻を受け、国際オリンピック委員会(IOC)理事会との協議により、国際スケート連盟 (ISU)は「侵攻国であるロシアとそれを支持したベラルーシ両国所属の選手について当面ISU主催のイベントへの参加を認めない」旨の声明を3月1日に発表した[4]。それにより、全カテゴリで3枠獲得していたロシアフィギュアスケート連盟(FSR)の参加枠がすべて取り消しとなった。 ウクライナからは男子シングルでイヴァン・シュムラトコ、ペアでソフィア・ホリシェンコ / アルチョム・ダレンスキー、アイスダンスでアレクサンドラ・ナザロワ / マキシム・ニキーチン、この5選手が参加をした。いずれもフリースケーティング(フリーダンス)に進出したが、本国でまともなトレーニングができる状況になく、危険を伴うペアとアイスダンスのフリーでは棄権となった。女子シングルではアナスタシア・シャボトワ選手が出場予定だったが、彼女のSNSでの振る舞いを問題視したウクライナフィギュアスケート連盟により選手登録を除名され、ウクライナからの女子シングルの参加はなかった[5]。 2022年3月23日の競技初日、イギリス人解説者のサイモン・リードが、元ペアスケーターでコーチのメーガン・デュハメルに対し侮辱的発言を行い、同じくイギリス人解説者ニッキー・スレーターがそれに同調するように笑う音声が、マイクの切り忘れによりISU公式動画配信で中継された[6][7]。デュハメルが両者の解説スタイルにSNSで批判を投げかけていた[8]ことによる不快感が理由とされている[9]。この両解説者の振る舞いを受け、国際スケート連盟(ISU)は翌24日事実を認め、両名を今後すべてのISUイベントに関わらせないことを決定し、併せてデュハメルに謝罪を行ったことを発表した[10]。 出場選手枠前回大会の結果を受け、今大会において複数出場枠が与えられた国(地域)は、以下の通りである。
→出場選手枠の詳細については「世界フィギュアスケート選手権 § 各国(地域)別の大会出場枠について」を参照
前述の通り、ロシアフィギュアスケート連盟(FSR)の参加枠はすべて取り消された。 また2022年2月20日に北京オリンピックを終えて間もない中国は、当世界選手権への選手派遣を全カテゴリで行わなかった[11]。中国花様滑氷協会は不参加の理由を正式に公表していない。 最低技術点出場のために最低技術点が設定されており、当該シーズンと前シーズンの国際スケート連盟の主催する大会で、ショートプログラム(ショートダンス)とフリースケーティング(フリーダンス)の両方でクリアしていなければ出場ができない。
競技日程
競技結果メダリスト
各国メダル数
詳細男子シングル
女子シングル
ペア
アイスダンス
脚注
外部リンク
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