本項目では、フジテレビ 及び一部系列局 にて毎週日曜 朝 9時 - 9時30分、および9時30分 - 10時(日本時間 )に設けられている、テレビアニメ の放送枠について取り扱う。
9時台全体のゾーンタイトルとして、以下の名称がこれまでに使用されている。
このうち『アドベンチャーサンデー』は、日曜8時台後半がアニメ枠でなくなった後も、9時台のアニメ枠の総称として使用されたケースもある[ 8] 。
本項目に記述されている放送時間はすべて日本標準時 (JST)。また、放送期間・放送時間はフジテレビ (制作局、関東広域圏 )のもの。
日曜9時台前半のアニメ
特徴(9時台前半)
本枠の開始以前、フジテレビ の日曜9時台前半では1980年代 から1990年代 始めの10年余りにわたって、東映 制作の特撮 テレビドラマ 『東映不思議コメディーシリーズ 』が放送されてきたが、同シリーズの終了に伴って1993年 11月に新たにテレビアニメ 枠が新設される運びとなった。テレビアニメ枠への移行後も、本枠のアニメーション制作は系列会社である東映動画 (1998年より東映アニメーションに商号変更)が担当しており、2024年現在に至るまで一貫して東映系制作のレギュラーテレビ番組枠と位置付けられている。また広告代理店 についても、不思議コメディーシリーズより引き続き読売広告社 が一貫して参加している。
本枠の代表作としては、『ゲゲゲの鬼太郎 』[ 注釈 1] 、『デジタルモンスター 』のアニメシリーズ[ 注釈 2] 、『金色のガッシュベル!! 』、『トリコ 』が挙げられる。各番組の放送期間は、基本的には1年以上の長期放送となっている作品が多い[ 注釈 3] 。放送される作品は、前身の不思議コメディーシリーズ後期では女児向け作品が主体となっていたが、本枠への移行に伴って男児向け作品が中心に据えられるようになった。また本枠と同じく、東映系制作のレギュラー枠である朝日放送テレビ・テレビ朝日系列の日曜8時台後半のテレビアニメ枠 [ 注釈 4] は、逆に本枠成立以降の1994年からは女児向け作品が主体となった。
放送休止(9時台前半)
基本的に、以下の番組の放送・中継が9時台前半に被る形で実施される場合、本枠の番組も休止となる。
これら以外にも、FNN報道特別番組 を急遽編成した場合や時差が大きい海外諸国で開催されるオリンピック やサッカー・W杯 、メジャーリーグ などの中継・ハイライト番組が本時間帯で放送される場合も、同様に休止となる[ 注釈 6] [ 9] 。
作品リスト(9時台前半)
2025年4月予定時点
作品名
放送期間
話数
アニメーション制作
備考
1990年代
1
蒼き伝説 シュート!
1993年11月7日 - 1994年12月25日
全58話
東映動画
2
空想科学世界ガリバーボーイ
1995年1月8日 - 12月24日
全50話
3
ゲゲゲの鬼太郎(第4作)
1996年1月7日 - 1998年3月29日
全114話
1997年4月6日放送分(第64話「激走!妖怪ラリー」)より、デジタル制作 &ステレオ放送 に移行。
4
ひみつのアッコちゃん(第3作)
1998年4月5日 - 1999年2月28日
全44話
東映動画→東映アニメーション
本枠における唯一の少女向け作品で、放送話数・期間ともに本枠では最短。
5
デジモンアドベンチャー
1999年3月7日 - 2000年3月26日
全54話
東映アニメーション
同番組より、音楽制作をNECインターチャネル が担当。
2000年代
6
デジモンアドベンチャー02
2000年4月2日 - 2001年3月25日
全50話
東映アニメーション
前作『デジモンアドベンチャー』の続編。 同番組以降3作連続で、放送期間が各作品とも1年間(4月の第1週開始・翌年3月の最終週終了)となる。
7
デジモンテイマーズ
2001年4月1日 - 2002年3月31日
全51話
2001年7月15日放送分(第16話「街の灯を守れ! デジモンたちの危険なキャンプ」)にて、不思議コメディーシリーズ時代から含めて通算1000回を達成。
8
デジモンフロンティア
2002年4月7日 - 2003年3月30日
全50話
9
金色のガッシュベル!!
2003年4月6日 - 2006年3月26日
全150話
制作上の都合や好評を受け、当初1年であった放送予定を3年に延長して放送され、単独の番組としての放送話数・期間は本枠最長。 2005年5月22日放送分(第108話「ホームシック!? 華と母上 さまよえるガッシュ」)より、「アバンタイトル→オープニング→CM→本編→CM→エンディング→次回予告」という放送フォーマットへ移行。 2003年10月26日放送分(第29話「激闘!遊園地バトル」)で、通算放送回数500回を達成。
10
デジモンセイバーズ
2006年4月2日 - 2007年3月25日
全48話
同番組より、音楽制作がインデックスミュージック(現:ティー ワイ エンタテインメント [ 注釈 7] )へ移行。
11
ゲゲゲの鬼太郎(第5作)
2007年4月1日 - 2009年3月29日
全100話
同番組よりハイビジョン放送へ移行。 同番組より、制作クレジットの表示が社名ロゴ表記ではなくなり、フジテレビの目玉マーク も省略。 放送期間中の2008年4月より、音楽制作がワーナーミュージック・ジャパン へ移行。
12
ドラゴンボール改 (第1期)
2009年4月5日 - 2011年3月27日
全97話
『ドラゴンボールZ 』(1989年 - 1996年)のデジタルリマスター 版。同作品の放送20周年を記念して制作された。 同番組より、放送フォーマットがAパートとBパートの間にCMが放送される形態へ再度移行。 また同番組より、音楽制作が日本コロムビア [ 注釈 8] へ移行。
2010年代
13
トリコ
2011年4月3日 - 2014年3月30日
全147話
東映アニメーション
制作上の都合から、当初の2年の放送期間を1年延長し3年間放送。 2011年8月21日放送分(第20話「テリーの為に! 灼熱で弾けろ、BBコーン!」)にて、不思議コメディーシリーズ時代から含めて通算1500回を達成。 2013年12月15日放送分(第134話「野生の闘い! トリコ、最強攻撃!!」)にて、通算放送回数1000回を達成。 2011年10月放送分以降、エンディングテーマが1クールで変更されるようになり、以降の本枠の番組でもこのスタイルが踏襲された。また同番組よりED音楽制作にビクターエンタテインメント が加わる。
14
ドラゴンボール改(第2期)
2014年4月6日 - 2015年6月28日
全61話
第1期と同じく『ドラゴンボールZ』のデジタルリマスター版。同作品の放送25周年を記念して制作。 2014年11月23日放送回より連動データ放送 を開始。
15
ドラゴンボール超
2015年7月5日 - 2018年3月25日
全131話
原作者である鳥山明 が初めて、『ドラゴンボール』のテレビアニメシリーズのストーリー原案を務め、原作の空白期間を描く完全新作として制作。 2016年10月2日放送回より解説放送 を開始。 制作上の都合のため、当初の予定を半年延長して2年9か月放送。
16
ゲゲゲの鬼太郎(第6作)
2018年4月1日 - 2020年3月29日
全97話
『ゲゲゲの鬼太郎』アニメ放送開始50周年記念作品。
2020年代
17
デジモンアドベンチャー:
2020年4月5日 - 2021年9月26日
全67話
東映アニメーション
上記『デジモンアドベンチャー』のリブート作品。 同番組より、番組フォーマットがAパート終了時にそのままCMに突入する形態へ変更され、それまでCM前後に配されていたアイキャッチもBパートスタート時のみとなった。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行 の影響のため、放送期間中の2020年4月末より2か月間にわたって新作の放送を休止[ 注釈 9] 。
18
デジモンゴーストゲーム [ 10]
2021年10月3日 - 2023年3月26日
全68話[ 11]
2022年2月6日放送分(第17話「極寒地獄」)にて、不思議コメディーシリーズ時代から含めて通算2000回を達成。東映アニメーションへの不正アクセス の影響のため、放送期間中の2022年3月下旬より1か月間にわたって新作の放送を休止[ 注釈 10] 。
19
逃走中 グレートミッション
2023年4月2日 - 2025年3月30日
全97話
20
ゲゲゲの鬼太郎 私の愛した歴代ゲゲゲ
2025年4月6日 -
第1 - 6作のセレクション放送。 本作から連動データ放送が廃止となった。
ネット状況(9時台前半)
他のローカル枠と違い、多くの同時ネット局ではスポンサードネット扱いとなる。これらの地域ではキー局と同一のCMが放送される[ 注釈 11] 。
また、本枠は同時ネットかつスポンサードネットの局を除きローカルセールス枠扱いであるため、時差ネット となっている地域もある。特に政令指定都市 以外での同時ネット局が極端に少なく、セールス面でも局により時差スポンサードネットと番組販売が混在している。
テレビ大分 は、『デジモンアドベンチャー02』以降の各番組についても、2009年に夏休み編成で『ドラゴンボール改』を放送するまで、長い間遅れネットも実施されなかったが、『ドラゴンボール超』を最後に遅れネットを再度取りやめ、以降は再び未放送となっている。
福島テレビ は、一部作品は未放送となっている。『ドラゴンボール超 』2016年4月10日放送分よりキー局との同時ネットとなっていたが、『ゲゲゲの鬼太郎(第6作) 』の終了に伴い同時ネットを取りやめ、以降は再び未放送となっている。
沖縄テレビ では、一部作品は未放送となっている。『ゲゲゲの鬼太郎(第5作) 』から遅れネットを開始したが、『トリコ 』の途中で遅れネットを取りやめ、以降は再び未放送となっている[ 注釈 12] 。
北海道文化放送 では、毎年8月最終週に北海道マラソン をテレビ中継しており[ 注釈 13] 、開催日にマラソン中継が行われる場合は中継終了後の同日12時台に繰り下げて放送している。
東映不思議コメディーシリーズ後期にサンテレビ ・KBS京都 にスポンサードネット扱いで放映権を譲渡していた関西テレビ は、本枠の開始と同時に日曜9時台前半の番組放送を再開したが、長年に渡って関西ローカル またはFNS関西・中四国各局共同制作のブロックネット 番組枠だったため、時差ネットとなっていた(一時期は同時ネットを実施していた)。その後2008年4月以降は1週遅れながらも同時間帯ネットへと移行し、『ドラゴンボール超』放送期間中の2016年4月10日分以降はキー局との同時ネットに戻った。これにより、五大都市圏 全局[ 注釈 14] でのネット化が達成したこととなる。
中国地方 ・香川県 については、不思議コメディーシリーズを放送していた頃からテレビ新広島 制作の中国電力 提供ブロックネット番組枠(2023年現在は『そ〜だったのかンパニー 』)が、編成により日曜9時台前半または後半のいずれかに長年設けられている都合上、本枠の放送番組については遅れネット(さんいん中央テレビ は一部未放送の番組もあり。系列局のない山口県 は未放送または系列外局に販売)となっていた[ 注釈 15] 。2024年3月24日までは終了時の『ONE PIECE』へのクロスプログラムを『そ〜だったのかンパニー』(司会者が顔出しで出演)のものに差し替える対応が取られていた[ 注釈 16] 。
遅れネット局では、クロスプロフラムの代わりにエンドカードが入った素材が提供されている。
日曜9時台後半のアニメ
特徴(9時台後半)
本枠の成立以前にも、9時台前半に先駆けてテレビアニメの放送が本時間帯にて実施されており、当初は1983年4月に『ダッシュ勝平 』(1981年 - 1982年)が再放送され、半年後の1983年10月には新作アニメとして『機甲創世記モスピーダ 』が放送されている。
同番組の終了後、それまで10時台にて放送されていた『笑っていいとも!増刊号 』が30分繰り上げとされ[ 注釈 17] 、これ以降も長らくバラエティ番組が連続していたが、2003年の春改編にて当時放送中であった『おそく起きた朝は… 』が日曜13時台後半に移動したのに伴い、その後継番組として『アストロボーイ・鉄腕アトム 』が開始され、日曜9時台後半は20年ぶりにテレビアニメ枠として位置付けられた。
次番組『レジェンズ 甦る竜王伝説 』の終了に伴って1年半のブランクを挟んだ後、2006年の秋改編でそれまで日曜19時台前半に放送されていた『ONE PIECE 』が本時間帯に移動。これにより直前の9時台前半と併せて、フジテレビの日曜9時台は東映アニメーション制作のテレビアニメが連続する形となった。また2009年4月から2018年3月の間、両枠とも少年ジャンプ 系の作品が連続していた。
『ONE PIECE』が本枠に移動して以降、2009年4月より日曜9時台が「ドリーム9」として確立するまでの間、日曜19時台前半で放送されていた頃の前番組であった『こちら葛飾区亀有公園前派出所 』が、本枠にて不定期ながら放送される場合もあった。2016年9月18日にも、『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE FINAL 両津勘吉 最後の日 』と題した同番組のスペシャル版の放送が、9時 - 10時の1時間枠にて実施されている。
2025年4月からは、『ONE PIECE』が日曜23:15枠 に移動するのに合わせて、本枠もフジテレビとアニプレックス がタッグを組む形で新たなアニメ作品を手掛ける放送枠に転換した[ 12] 。
作品リスト(9時台後半)
ネット状況(9時台後半)
直前の9時台前半と同様に、本枠もまたローカルセールス(地域限定スポンサードネット扱い)扱いである都合上、同枠以上に時差ネット となっている地域が多い。しかし「ONE PIECE」が当枠で放送されていた2011年以降は徐々に同時ネットが拡大し、2025年3月時点では21局が同時ネットを行っていた。同年4月以降は再び遅れネットや非ネットとなっている局が増えている。
また、一部系列局では過去に本時間帯にて、9時台前半に放送されていた番組の時差ネット を行っていた局もある他、逆に関西テレビのように本時間帯のアニメを9時台前半にて同日先行放送していたケースも存在する(2003年4月 - 2004年9月)。
脚注
注釈
^ 本枠ではシリーズ4作目以降を放送。
^ 本枠では『デジモンアドベンチャー 』 - 『デジモンセイバーズ 』と『デジモンアドベンチャー: 』 - 『 デジモンゴーストゲーム 』を放送。
^ 途中の中断を挟み、本枠で通算5年間放送されたデジモンシリーズは、1年ごとにタイトルをリニューアルしていた。
^ 制作局について、2018年3月25日放送分までは、同年4月1日の認定放送持続会社移行に伴う商号変更並びに分社化前のため、朝日放送。
^ 日本テレビ と隔年で中継。
^ 本時間帯にて放送されているローカル番組・遅れネット番組も同様の扱い。
^ 2013年4月以降はドリーミュージック パブリッシング内のFEEL MEEレーベルに音楽制作を移管。
^ 2010年9月までは「コロムビアミュージックエンタテイメント」名義。
^ 同番組の新作放送の休止期間中、5月いっぱいまでは前番組『ゲゲゲの鬼太郎(第6作)』より一部のエピソードを、6月以降は同番組の既放送分を、それぞれ再放送する形で対応。
^ 同番組の新作放送の休止期間中、「デジモンゴーストゲームセレクション」と題して、既放送分より一部のエピソードを再放送する形で対応。
^ 提供クレジットは各局送出となり、スポンサーの商品展開が地域限定となっている場合は同一企業の別のCMに差し替える場合もある。
^ 『ゲゲゲの鬼太郎(第6作) 』は単発扱いで放送した。
^ かつては全国ネットで放送されていた。現在はBSフジ で同時放送している。
^ 東京都市圏 :フジテレビ (制作局)、大阪都市圏 :関西テレビ 、名古屋都市圏 :東海テレビ 、福岡都市圏 :テレビ西日本 、札幌都市圏 :北海道文化放送 。
^ テレビ新広島と岡山放送 は『ゲゲゲの鬼太郎(第5作) 』から、さんいん中央テレビは『ゲゲゲの鬼太郎(第6作) 』から同時ネットへ移行している。
^ 2024年4月7日(岡山放送では3月31日)より『そ〜だったのかンパニー』が放送されていた時間に『ONE PIECE』が移動になり、フジテレビと同時ネットとなっている。
^ それまで土曜23時台で放送されていた『クイズDEデート 』(関西テレビ 制作)が、日曜11時台後半に移動したことに伴う措置。
^ 新作放送は2024年10月13日まで[ 13] 。
出典
関連項目
フジテレビ 日曜9:00 - 9:30
前番組
番組名
次番組
日曜朝9時枠のアニメ (1993年11月7日 - )
-
フジテレビ 日曜9:30 - 10:00
日曜朝9時30分枠のアニメ (1983年4月 - 1984年3月)
日曜朝9時30分枠のアニメ (2003年4月6日 - 2005年3月27日)
おすピー&ロンブーの起きなさいよッ!! (2005年4月3日 - 2006年9月24日)
日曜朝9時30分枠のアニメ (2006年10月1日 - )
-
テレビアニメ
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代 2020年代
劇場アニメ
1950年代 1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代 2020年代
その他
ゲーム作品 その他の作品
リリカルレナシリーズ
おまじないアイドル リリカルレナ
リリカルレナ エンゼルパーティー
前半枠の放送作品
TV作品
アニメ劇場版作品
実写作品 登場キャラクター
ゲーム
音楽 コラボレーション 関連作品 関連項目
カテゴリ
アニメ
商品
作品
楽曲
アニメOP アニメED 挿入歌 映画主題歌
作品No.2「春」イ長調〜ぼくらのウォーゲーム!〜
スタンド・バイ・ミー〜ひと夏の冒険〜
フレンド〜いつまでも忘れない〜
Moving on!
夕陽の約束
ゲーム主題歌 CD
用語 関連項目
アニメ
テレビアニメ TVSP・OVA 劇場版アニメ イベント用アニメ Webアニメ
カテゴリ
メディア展開 ゲーム 登場人物 音楽
関連項目
カテゴリ
後半枠の放送作品
メディア展開
登場人物
地理 用語 アニメ 関連音楽
TVシリーズ
劇場版主題歌 TVSP主題歌 キャラソン 主題歌集 サウンド トラック
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