仙台のスポーツ仙台市 > 仙台のスポーツ 仙台のスポーツ(せんだいのスポーツ)では、宮城県仙台市および仙台都市圏のスポーツについて取り上げる。 プロスポーツ仙台市を本拠地とするもの仙台プロスポーツネット仙台は、Jリーグのベガルタ仙台、プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルス、Bリーグの仙台89ERS、WEリーグのマイナビ仙台レディースの4つのプロスポーツが本拠地とし、それぞれの球団に官民一体となった支援組織(ベガルタ仙台ホームタウン協議会、楽天イーグルス・マイチーム協議会、仙台89ERSホームタウン協議会、マイナビ仙台レディースホームタウン協議会)が存在する日本唯一の街。 そこで、各支援組織が持つ知識、機能、情報、事業を連携させることにより、各支援組織だけでは達成し得ない効果をもたらすとともに、4球団の連携を進め、仙台のプロスポーツを日本全国に発信し、さらなる地域密着、相互の活性化を図ることを目的として、仙台プロスポーツネットが設立された[1]。 仙台商工会議所も4チーム合同企画として、プレゼントが当たる「仙台まちいこ スポまちラリー」を開催している[2]。 プロスポーツチーム→「札仙広福 § 四大プロ」も参照
以下のチームが仙台市に本拠を置いている。2015年および2016年に女子プロ野球「東北レイア」が仙台市を本拠地としていたが、2017年に「育成型特化チーム」として全国展開する方針となり移転した。仙台89ERSは、bjリーグ初年度に参加した6チーム(オリジナル6)の1つである。 試合運営は、球団スタッフに加え、各チーム毎に組織された市民ボランティアによって支えられている。これら以外にもスポーツイベント毎、競技場毎のボランティア団体(例えば宮城スタジアムのボランティア等)が仙台圏には多種多様あり、それらを「市民スポーツボランティアSV2004」が情報統括している[3][4]。 なお、スポーツではないが、同様にプロとして活動しているオーケストラ「仙台フィルハーモニー管弦楽団」が仙台市を本拠としている。楽員数は76名で楽天イーグルスの選手数並みの大所帯であるが、総入場者数が92,266人、事業活動収入が約11億円と、仙台89ERSを上回るものの、ベガルタ仙台の半分弱程度となっている(数値は2016年度)[5]。
プロレス2005年7月、みちのくプロレスが盛岡市から仙台市に本拠地を移した。同時に、女子プロレス団体のセンダイガールズプロレスリングを立ち上げた(プロレスがスポーツなのかエンターテインメントなのかは議論がある)。2009年8月、みちのくプロレスは岩手県八幡平市に本拠地を再移転し、現在、仙台本拠のプロレス団体は、仙女1団体のみである。 みちのくプロレスは、屋内のみならず屋外にリングを設営して試合を行うこともあり、仙台本拠地時代には、ARABAKI ROCK FEST.での「屋外プロレス」、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地球場・フルキャストスタジアム宮城(当時)の球場前プロレス「レッスルフルスタ宮城」でMr.カラスコとの対戦、勾当台公園で開催される仙台放送感謝祭(ローカル番組で生中継される)での「街角プロレス」などがあった。 プロボクシング2016年7月現在、仙台市内における唯一の北日本ボクシング協会加盟ジムである。新日本仙台ジムは年に1回、仙台産業展示館・アズテックミュージアム(2011年まではZepp Sendai)で興行を打っている。前身の仙台ジムに所属していた輸入ボクサーの仙台ラミレスことロベルト・ラミレスが渡辺二郎の持つWBAジュニアバンタム級、佐藤健太ことエリック・チャベスがロセンド・アルバレスの持つ同ミニフライ級、それぞれの世界王座に仙台で挑戦した経験がある。 セミプロ・社会人チーム
連携仙台に本拠を置くプロスポーツ団体はそれぞれ地域戦略が異なっているため、共同事業をし辛い状況にある。そこで、3球団のオブザーバー参加のもと、2007年4月に仙台市スポーツ振興課が事務局となり、各球団それぞれの支援組織である東北楽天ゴールデンイーグルス・マイチーム協議会、ベガルタ仙台ホームタウン協議会、イエローブースターズの3者が参加して「仙台プロスポーツネット」が設立された。支援組織を主体とした下からの地域密着要請をすることで、各球団の地域戦略を妨げないで仙台に地域密着する試みが始まった。
仙台市を準本拠地とするもの
バレーボールのVリーグは、従来、全国各地を巡回しながらの「集中開催方式」をとってきたが、近年、それぞれのチームの練習場がある都府県を中心に「ホームゲーム」を公式に標榜しながら開催する方式も一部採用するようになってきた。その流れの中、東京都府中市に練習場があるブルーロケッツが、2004~05年シーズンから仙台市を「準本拠地」と公式に決め、「ホームゲーム」の半分(3試合)を開催していた。また、神奈川県川崎市に練習場があるレッドロケッツも、2005~06年シーズンから仙台で「ホームゲーム」(1試合)を開催していた。但し、この2チームは、仙台での地域密着活動や広報活動をしているとは言い難い。なお、NECブルーロケッツの主将の大村悟と、NECレッドロケッツのエースにして全日本のエースであった大友愛の2人は、仙台出身である。また近郊の大崎市には強豪校である古川学園高等学校がある。 ライバル関係隣接する山形県のスポーツチームとの間には、ライバル関係がみられることがある。一例として、Jリーグ公式戦におけるベガルタ仙台とモンテディオ山形との対戦は「みちのくダービー」と呼ばれ、スタジアムが満員になる程の観客数を呼び込む最大のカードとなっている。両チームのサポーターの間での応援合戦は激しく、試合自体も白熱する(→日本のダービーマッチ)。 他には仙台の対戦相手として同じ東北に本拠地を置くJリーグチーム(山形、秋田、岩手、いわき)との対戦は「東北ダービー」と呼ばれる。仙台は13年ぶりにJ2に降格した際に「復興応援試合」で岩手、いわきとのJリーグ初対戦が実現した。2023年のJリーグ30周年記念試合は各地で好カードが組まれたが、仙台は山形とのダービーとなった。 また、スポーツの種類の垣根を越えて、仙台と山形にそれぞれ本拠を置くプロスポーツチームが一緒になって、イベントなどを開こうと模索されている。
また、仙台を本拠地とするプロ野球イースタン・リーグ・東北楽天ゴールデンイーグルスの二軍球場は楽天イーグルス利府球場(練習場は楽天イーグルス泉練習場)であるが、当初は山形県野球場を使用していた。 仙台とプロ野球仙台フランチャイズ時代のロッテオリオンズ→詳細は「ジプシー・ロッテ」を参照
プロ野球・ロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)は、かつて本拠地としていた東京都荒川区の東京スタジアムが1972年限りで閉鎖されたため、翌1973年から1977年までの5シーズンの間、暫定的に県営宮城球場(名称は当時)を専用球場としていた(ロッテの保護地域は1973年まで東京都、1974~1977年は宮城県)。1977年限りで神奈川県川崎市の川崎球場を使用していた大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)が横浜スタジアムに本拠地を移したのに伴い、ロッテは翌1978年から川崎に本拠地を移転した。 ライブドアの仙台本拠地宣言から楽天承認まで→詳細は「プロ野球再編問題 (2004年)」を参照
![]() 2004年9月16日、インターネット関連企業「ライブドア」の100%出資子会社「ライブドアベースボール」が日本野球機構(NPB)に加盟申請。新球団の本拠地を仙台(宮城球場)とする発表が出された[20]。仙台市民や浅野史郎宮城県知事(当時)は、「やっと仙台にもプロ野球チームができる」と、応援した。 2004年9月22日、同じくインターネット関連企業「楽天」も本拠地を仙台にするという声明が出された[21]。この声明によって、仙台市側は、嬉しさの反面、プロ野球球団が混在する状態になるため混乱するという声も上がっていた。 2004年11月2日、プロ野球オーナー会議にて東北楽天ゴールデンイーグルスの加盟が正式承認された[22]。楽天は本拠地候補に当初大阪や神戸を、次いで長野を挙げており、ライブドアが仙台を本拠地として挙げてから急遽仙台に変更した経緯がある。その間仙台市民のなかではライブドアへの関心が非常に高まっていたこともあり、仙台市民のアンケートではライブドア支持の声が圧倒的であった。そのため楽天の加盟承認にはとまどいの声もあった。 公営競技仙台市には公営競技場がひとつも存在しない。過去には地方競馬の仙台競馬場が存在したが、1960年に廃止されている。仙台市内には競技場どころか場外発売所も設置されておらず、市民は周辺市町村の場外発売所に出向くことになる。 仙台都市圏#公営競技も参照。 アマチュアスポーツ高校や大学のスポーツでは、バレーボール、バスケットボール、フィギュアスケート、アイスホッケー、ゴルフなどに全国レベルの強豪校が存在する。野球では東北高校や仙台育英学園高校や東北福祉大学などの強豪校がある。2004年の都道府県出身地別プロ野球選手数において、宮城県は14人で全国19位。また、仙台以外の出身であっても、アマ時代に仙台の高校や大学でプレーし、後にプロ野球選手となって活躍している金本知憲、嶋重宣、ダルビッシュ有、和田一浩など、スポーツにおける門戸開放が進んでいる。 その他、日本で唯一、サーフスポットとスキー場の両方が市内にある大都市であるため、市民の間では、サーフィンやボディボード、スキーやスノーボードなども盛んである。また、仙台で創始された格闘技の空道の大会が毎年行われている。 高校甲子園2023年甲子園終了時点の合計。夏の大会の代表については全国高等学校野球選手権宮城大会も参照。
選抜高等学校野球大会全国高等学校野球選手権大会バスケットボールインターハイ
ウィンターカップ全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会は、「ウィンターカップ」の通称を持つ。
サッカー常盤木学園高等学校女子サッカー部が2部に当たるなでしこチャレンジリーグイーストに2010年より参戦。2連覇をしているなど高校女子サッカー界では強豪校である。2011年の女子サッカーワールドカップで優勝したなでしこジャパンの中に常磐木OG(熊谷紗希、鮫島彩、田中明日菜)がいた。
常盤木学園高等学校 (女子)
聖和学園高等学校 (女子)
定期戦仙台では、仙台一高二高定期戦、三女子校定期戦(現在は廃止)、泉三校定期戦など高校対抗のスポーツの定期戦が活発に行われている。中でも例年5月に行われる「仙台一高・仙台二高硬式野球部定期戦」は「杜の都の早慶戦」とも呼ばれ、試合の行われる宮城球場からTBCテレビで1時間生中継されるほどである(両校出身の経済人が地元企業トップに多いため、スポンサーが付く)。この野球定期戦に至るまで、両校は様々なプレ行事を仙台市都心部で行い、外回りをしている両校出身のサラリーマンなどから声援や野次が飛ぶ。 大学野球では、仙台六大学野球連盟と南東北大学野球連盟に分かれる。アメリカンフットボールでは、全日本大学アメリカンフットボール選手権大会の東日本代表決定戦準決勝として東北代表と北海道代表が対戦するパインボウルが行われ、隔年で仙台市内の競技場が会場となる。 全日本大学野球選手権大会
日本学生トライアスロン選手権(男子団体の部)
日本大学トライアスロン選抜大会(男子団体の部)
その他リトルリーグ2002年、仙台東リーグ選抜チームが、全日本リトルリーグ選手権全国大会で優勝。日本代表としてアジア太平洋地区大会に出場して優勝。アジア太平洋地区代表として世界選手権・国際グループに出場し優勝。世界一をかけ、アメリカ代表とワールドシリーズを戦い、0-1で負け、準優勝に終わる。このときのメンバーに佐藤由規がいた。 2004年も全日本リトルリーグ選手権全国大会で優勝し、日本代表としてアジア太平洋地区大会に出場したが、世界選手権出場の切符は逃した。 スター選手仙台は、食べ物に恵まれ、年間を通して過ごしやすい気候であるため、仙台の人々は温和でノンビリしており、大学進学やスポーツの面で昔から「競争心に欠ける」と言われてきた。しかし、近年のスポーツ界では、日本各地から仙台市内の高校・大学に進学し、そこでの生活・経験からスター選手へと駆け上がる者を輩出するようになってきている。加えて海外からのスポーツ留学生も積極的に受け入れるようになり、後にオリンピック金メダル獲得など世界レベルで活躍する選手も現れている。2004年の地方別プロ野球選手数では、関東地方や近畿地方の都市には遠く及ばないものの、チームの中心選手やスター選手として活躍する者や、野球以外のスポーツで活躍しているスター選手もいる。サッカーでは香川真司、板倉滉、長谷川唯、宮澤ひなたが奇しくもマンチェスターの二大巨頭(ユナイテッド、シティ)にステップアップした。 仙台の三大「あいチャン」
近年では、宮里藍の代わりに絹川愛(陸上選手。仙台育英高校卒)を入れて、仙台の三大「愛ちゃん」とすることがある。 スター選手サッカー
フィギュアスケート
プロ野球
その他のスター選手
恒例のスポーツイベント世界ツアー
マラソン・駅伝現在では実業団と大学の女子駅伝日本一を決める大会が、宮城県に集約されている。
単独開催
国内ツアー各種競技
カーレース
バイクレース
スポーツ施設プロスポーツ・大規模大会用
その他閉鎖
余録
スポーツ情報番組ローカル番組テレビラジオ
番組内のコーナー夕方ニュース番組の通常のスポーツコーナー以外のコーナー
脚注
関連項目外部リンク
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