艦隊これくしょん -艦これ-
『艦隊これくしょん -艦これ-』(かんたいこれくしょん かんこれ)は、角川ゲームス(2016年まで)[2]、『「艦これ」運営鎮守府』こと株式会社C2プレパラートが開発し[7]、DMM系列のEXNOAが提供する『DMM GAMES』プラットフォーム上で[8]、ブラウザゲームとして配信している日本の育成シミュレーションゲームおよび、そのメディアミックス作品群。 2021年現在、ブラウザ版における登録や課金などのEXNOAが提供する『DMM GAMES』プラットフォーム系以外を「「艦これ」運営鎮守府」(運営、株式会社C2プレパラート)と角川アーキテクチャが共同で担当している[7][9][10][11]。キャッチフレーズは、「いいこと?暁の水平線上に勝利を刻みなさいッ!」である。 2013年4月23日にブラウザ版のサービスを開始し[12]、当初より動作環境としてAdobe Flashが用いられていたが、2020年をもってAdobe Flashの開発およびサポートが終了するため[13]、2018年8月15日にFlash版としての「艦隊これくしょん(1期)」が終了。約2日間のメンテナンス・アップデートによりHTML5版へ移行し、同年8月17日に「艦隊これくしょん(2期)」としてサービスを開始した[14]。2016年6月10日からは、ブラウザ版とデータが同期するAndroid版を提供している[6][15]。iOSではアプリでの配信を行わず、HTML5化を以って対応した。 公式略称は「艦これ」。表記揺れとして「艦隊これくしょん〜艦これ〜」などがある[注 1]。中華圏の艦船擬人化ジャンルにおいて主に使用される非公式略称は艦C(簡体字:舰C)。『艦これ』に関連する商標、「艦隊これくしょん[注 2]」「艦これ[注 3]」「艦娘[注 4][注 5]」等の知的財産権は、初期はDMM系列の株式会社DMM.comラボが所有していたが、2020年にDMMがオンラインゲーム事業を分社すると、事業を継承した合同会社EXNOAへ移転している[18]。商標所有者が移転後も、関連商品のクレジットはDMM記載のままとなっている。 ゲーム内容プレイヤー(ゲーム中では「提督」という位置付け[20])は太平洋戦争期の大日本帝国海軍に実在した鎮守府や泊地などの名前に由来する「鎮守府/泊地」と命名されたゲームサーバーに接続し、航空母艦・戦艦・巡洋艦・駆逐艦・潜水艦などの艦艇(軍艦)が女性に擬人化された「艦娘(かんむす)」と呼ばれるキャラクターを「母港」と呼ばれるエリアに集め、後述する数種のミッション(戦闘・演習・遠征・任務など)をこなしていく。 各艦娘のグラフィックや台詞、戦闘に用いられるパラメータは、題材となった艦の艤装などの外見的特徴や、史実上の海戦で起こった出来事などに関連したものとなっていて、主砲などの装備も実在の兵装がパラメータ化されている。ゲーム中で出撃する海域(マップ)の名称は、実在の地名や史実の海戦を想起させるような架空の地名・海戦名になっている[21]。 戦闘の際は、最大6隻で1つの艦隊を編成して勝利を目指す[注 7] 。ゲームシステムは、カードゲームとシミュレーションゲームを合わせたものになっている[22][23][24][25][26]。 艦娘たちはそれぞれ固有の耐久力が設定されており、小破以上でアイコンから黒煙が吹き出し、中破以上の状態になるとグラフィックが変化(服が破ける、艤装が壊れるなど)する。耐久力が0になると「轟沈」してしまい、最期の言葉を遺して艦隊から消滅(ロスト)してしまう。轟沈を予防する手段はあるものの、轟沈してしまった艦娘を復活させる手段は存在せず[20]、新たに同種の艦を育てるなどの代替手段しかない。また、轟沈してしまった艦娘が装備していた装備も一緒に消滅する。耐久力は自然回復せず、鎮守府に帰還してからドックに入渠させることによって燃料と鋼材を消費して回復させる。艦娘の損傷具合に応じた時間がかかるが、高速修復材というアイテムを使うことによって時間を短縮することができる。 敵艦隊は「深海棲艦(しんかいせいかん)」と呼ばれる、軍艦や輸送艦などで構成される正体不明の怪物の群れである。その多くは生物からかけ離れた形状をしているが、戦艦や航空母艦などの強力な敵は女性形態となっている。期間限定イベントや一部の高難易度ステージに登場する深海棲艦には、一般的な艦種とは別に「鬼」「姫」「要塞」など特殊な名称が与えられ、登場シーンも通常の敵とは異なるものがあり、片言の人語を話す。艦娘と深海棲艦が戦っている理由も含め、『艦これ』の世界観についてはほとんど明かされておらず[27]、「ストーリーモード」も存在しない[20][28]。 常時「出撃」や「遠征」が可能な海域は、2024年現在7つのエリアと4つ以上のマップで構成されており、プレイヤーは難易度の低いマップから順に艦娘たちを率いて進撃し、マップの各マスに配置された敵艦隊と対決しつつ最奥部マスに到達してボスを撃破し、各エリアの四番目のマップをクリアすることで海域を「開放」していく事が当初の目標となる。なお、五番目以降のマップは「エクストラオペレーション(EOと略される)」と名付けられており、艦娘たちを極力まで鍛え上げつつさらに十分強力な装備を持たせた上で挑まなければ1マス目で敗北することすら珍しくない程の厳しい戦闘を強いられる高難易度ステージとなっており、クリアすることで「勲章」と呼ばれる特殊アイテムを入手することができる[注 8]。また年に数回、「期間限定海域」と呼ばれるイベントが開催され、その期間のみ出撃可能なマップが出現する。このマップをクリアすることで新艦娘や装備を入手できたり、過去のイベントで入手できた艦娘がドロップする事もある。 ゲームスタート時に1隻の艦娘[注 9]と資材が与えられ、以後は「建造」で新たな艦娘を作る、もしくは戦闘で敵を倒した際にドロップする艦娘を仲間に加えるといった方法で増やしていく。 入手した艦娘は、戦闘で敵を倒すか演習で勝利する事で経験値を得てレベルを上げ、一定値[注 10]に達した艦娘は「改造」することで、さらなる強化をすることができる。改造の際、史実でのエピソードなどを反映して艦種などが変更となる艦娘もいる[注 11]。一部の艦娘は、2段階以上の改造や、異なる仕様へ相互に改造できる「コンバート改装」をすることができる。ただし、一部の艦娘の改造には「改装設計図」というアイテムや、その他の特殊なアイテムが必要な場合もある。また、他の艦娘を合成してステータスを上げたり、強い武装を与えるといった方法で戦闘力を強化することも可能。 艦娘のレベル上限は通常は99だが、「指輪」と呼ばれる特殊なアイテム(艦娘毎に1個必要[注 12])を使うことで、レベル上限を上昇させる事ができる[注 13]。 このレベル上限を引き上げるシステムは「ケッコンカッコカリ」と呼ばれ[33]、アイテムを使用すると特殊なイベントが発生して艦娘毎に1回のみの台詞を聞く事ができ、以後は艦娘のグラフィックに「ケッコン済」を示す白いリングと花びらが舞い散るエフェクトが加わる[注 14]。 一部の艦娘は、通常建造の何倍もの資材を消費する「大型艦建造」、もしくは年に数回の「期間限定海域」でしか入手することができない上、チャレンジしても通常の建造で作れる艦娘が建造されることも少なくない。そのため、「課金による資材購入を過度に行わないように」という注意が実行前に表示される。 艦娘の建造や回復、その他の運用に必要となる物資として、燃料・弾薬・鋼材・ボーキサイトの4種類のアイテムがあり、これらは時間経過により一定限度まで自動的に増加するほか、戦闘に勝利することで手に入ったり、「遠征」や課金アイテムの購入でも確保できる。装備の「開発」と艦娘の建造には他に「開発資材」が必要となるが、こちらは自動的に増加しないため、戦闘の勝利や「遠征」、または課金でも入手できる。さらに、工作艦「明石」を入手することで、「改修資材」を使用して装備を強化する「改修工廠」が使用可能になる。 プレイヤーには、日/週/月/季節/年替わりの様々な「任務(クエスト)」が与えられ、その任務のクリア条件を満たすと燃料・弾薬などのボーナス支給が行われるほか、装備や「開発資材」や「改修資材」等のアイテムが支給される、保有できる艦隊が増えるなどの特典がある。ただし、最新の任務を実施するためには、過去の任務をクリアすることが条件になっている場合がある。 ゲーム内では現実に応じた時間が流れており、1日は午前5時から始まって朝-昼-夜-朝と経過していく。プレイ開始直後の部屋(「執務室」と呼ぶ)の内装は幾つかの「家具」と呼ばれるアイテムで構成されており、窓の外の景色やその他の家具の内容が昼夜や四季に応じて変化する物も存在する。また、執務室には常時「秘書艦」[注 15]と呼ばれる艦娘がおり[注 16]、正時(xx時00分)になると台詞を話したり、四季やバレンタインデー、クリスマスといった年中行事のタイミングで着物や水着、ドレス等に着替えたグラフィックに変化するものもいる。なお、これらのイベントグラフィックは全て無料で入手可能である[注 17]。 収益モデル射幸性の高い「ガチャ」と言われるアイテム課金を中心に収益化を図ってきたこれまでのソーシャルゲームとは異なり、ゲーム内での課金が必要な要素は抑え、ゲーム内課金を中心にしつつも出版やグッズ販売などのマルチメディア展開(メディアミックス)によって収益化を図る予定となっている[34][35]。 ただし、ブラウザゲーム『艦これ』の開発・運営そのものはゲーム内課金で賄うことを基本とし、2014年8月度では開発運営費の90 %以上はゲーム内課金で成り立っており、メディアミックスからのロイヤリティは10 %未満に留まっている[22][23][24][25][26]。 2013年9月27日に、KADOKAWA取締役の角川歴彦会長は『艦これ』について、出資比率の関係で2013年9月時点ではKADOKAWAグループとしては利益は出ていないこと、角川ゲームスのゲーム『艦これ』に乗る形で角川グループ企業内で小説化やコミック化などの多数の企画が挙がったことなどを述べ、角川会長がいずれやりたいと考えていた「ひとつのIP(知的財産)を使いまわす」ことが『艦これ』で始まりつつあることに期待を持っていると発言している[36]。また2016年初頭より角川では「艦これ」推進部という部署を設けたことが明かされている。その後、2018年4月に『艦これ』運営と共同で「艦これ」事業を運営する合弁会社「角川アーキテクチャ」が設立[37]。 DMM.comの亀山敬司会長は出資比率と利益配分に関して、DMM.comが最初に全額を出資し、『艦これ』の利益の全額を得ていると述べている[38]。『艦これ』は2013年11月時点でDMM.comのオンラインゲーム事業の売り上げの3割から4割を占めていると発表されている[39]。日本経済新聞電子版の報道によれば、『艦これ』は2014年6月までの間に70億円の売上高があり、これは開発費の140倍に相当する[40]。 ユーザー数の推移『艦これ』運営は2013年4月のサービス開始当初、最終的なユーザー数(登録者数)を10万人、DAU(Daily Active Users, 1日あたりの利用者数)を1万5千人[39]から最大2万人と想定していた[27]。事前登録に応募したユーザーは約5,000[41]。サービス開始後、5月までは当初の予想より多いものの、運営の想像の範囲内のユーザー数だった[28]。6月になるとTwitterを介した口コミなどにより、登録者数が運営の想定を超えて増加したため、運営は一時的に新規ユーザーの登録をストップした。この時点での登録者数は7万5千人ほど[42]。 2013年7月になると新規登録を再開し、7月中旬には登録者数が20万人を突破した[42]。以降、8月27日発売の雑誌記事では「50万ユーザーを突破」[43]、9月7日掲載のオンライン記事では「登録者数が65万人を突破」「DAUは35万を超えている」[27]、9月19日掲載のオンライン記事では「80万を超えるアカウントと驚異的なアクティブユーザー率」[20]、10月10日掲載のオンライン記事では「ユーザー数100万人を突破」[44]と記載されている。11月中旬時点でのユーザー数は120万人ほどで、DAUは40 %弱(通常時)から50 %弱(イベント時)と発表されている[39]。この成長度は、スマートフォンに対応していない[注 18]ブラウザゲームとしては驚異的なものであるとされている[45]。 2014年9月には登録アカウント数が220万、MAU(Monthly Active Users, 1か月あたりの利用者数)はその40 - 50 %の100万規模、DAUは50万規模(40 - 60万)と発表されている[22][23][24][25][26]。 2013年8月以降、ゲームへの新規登録は抽選となっている[46][47]。同時期に、他者を招待してユーザ登録する「友達紹介」機能が休止され[48]、そのまま2014年7月に正式に廃止された[49]。 2022年6月11日付の読売新聞によると、この時点でのプレイヤー数は460万人超を数える[50]。 サーバー2015年6月現在サーバーは20あり、その全ての名称は日本海軍の鎮守府や基地、警備府、泊地から採られている。以下は、サーバー名と稼働開始時期である。番号は稼働開始順で、ゲームへの新規登録時のサーバー選択画面で表示される順番でもある。初期サーバーの横須賀鎮守府サーバーは元々は名前が無かったものの、呉・佐世保鎮守府サーバー稼動時に「第一サーバー」から改称された。呉鎮守府サーバーは、不正アクセスによる接続不安定化に伴い、「新呉鎮守府サーバー」に移行した。
登場キャラクター艦娘先に述べたとおり、この作品では女性の萌えキャラクターに擬人化された艦艇(軍艦)を「艦娘(かんむす)」と呼んでいる。艦娘がどういった存在であるのかについては明確にされていない。『艦これ』のプロデューサー・田中謙介から「僕の中のイメージ」と前置きされた上で語られているものもあるが、基本的にはユーザーそれぞれの想像に委ねるとしている[51]。例えば「赤城は大食い」という設定は、元はユーザーの想像から生まれたものである[52]。 公開初日時点の登場艦娘数は100艦ほど[53]であったが、その後も新規艦娘や新規改造艦娘が実装され、2024年春時点では300艦を超える艦娘が登録されている。改造によるバリエーションを含むと数百種類に及ぶ。 初期に登場した艦娘は、ほぼ第二次世界大戦期の大日本帝国海軍艦艇を元にしたもので、後には少数の大日本帝国陸軍船舶の艦娘も登場している[20][54]。また2024年現在では、海外艦としてドイツ海軍、イタリア海軍、アメリカ海軍、イギリス海軍、フランス海軍、ソ連海軍、スウェーデン海軍、オランダ海軍、オーストラリア海軍、中華民国海軍、アルゼンチン海軍の艦艇を元にした艦娘が実装されている。海外艦の名前はその国の言語による表記となっている。 ストーリーモードに類するシステムは存在しないため、主人公に相当する艦娘は明確にされておらず、メディアミックス作品でもそれぞれで異なっている。 本作では大日本帝国海軍艦艇類別標準とは異なる艦種、艦型が使われていることも多いが、この表ではゲーム内の図鑑に従って記述している。特に、航空母艦の分類(正規空母、装甲空母、軽空母、護衛空母)の内訳は本作独自のものであるほか、正式な類別ではない航空戦艦、航空巡洋艦、重雷装巡洋艦、潜水空母や、当時日本軍の艦船には用語として存在しない揚陸艦、さらに本作独自の架空艦種である改装航空戦艦などといった類別も使用されているので注意が必要である。また、艦娘のステータスの1つである「速力」が高速となっている戦艦は高速戦艦と呼ばれ、ブラウザ版でも任務(クエスト)などで低速の戦艦とは異なる扱いを受けることがあったが[注 19]、『艦これ改』では戦艦とは別の艦種として設定されている(ただし、ブラウザ版と共通であるカードのマークなどは戦艦のままである)。ブラウザ版では「速力」が装備で変更できるようになってから、Гангут (ガングート)のように本来の「速力」は低速であるにもかかわらず、高速戦艦として扱われる艦も登場するようになった。 以下はアイテムとして実装されている間宮と伊良湖を除き、ゲーム中での使用キャラクターとして実装されている「艦娘」の一覧である。なお、リンク先は対応する史実の艦および艦種、艦型。艦型、艦名が "/" で分けられている艦は、改造により名称変更されるもの。備考に★マークの付いたものは同型未実装艦あり[注 20]。 深海棲艦
艦娘が各海域で戦うことになる異形の敵対艦船群の総称[注 25]。艦娘と同じく、どういった存在であるのかについては明確にされておらず、メディアミックスでもその設定は異なる。 深海棲艦のベーシックデザインコンセプトを担当しているイラストレーターのおぐちによれば、『艦これ』側からの指示として「沈んでいった船を象徴(したテイストのイラストを発注された)」があった。当初の発注は異形のクリーチャーであったが、おぐちは深海棲艦は轟沈した船の怒りや負の感情によって成長するというイメージから、艦が強力になるに従い人間的になる要素を付け加えた[55]。 深海棲艦はいろは歌のコードネームが付けられている通常の敵キャラクターと、主にイベントの各海域の最終マスで初登場するボスキャラクター、ボスキャラクターの随伴やイベントの各海域の中間マスなどにて初登場するその他のキャラクター(いわゆる中ボス)に分けられる。通常の敵キャラクターには声が当てられていないのに対し、ボスおよびその他のキャラクターの一部には声が当てられている。通常の敵キャラクターのアイコンが艦種であるのに対し、ボスキャラクターのアイコンは「鬼」「姫」と表記される。例外として「戦鬼」「水鬼」が使われたこともある。通常の敵キャラクターには艦娘の「改」や「改二」などに相当する「elite」「flagship」「改flagship」「後期型」「後期型elite」などが存在し、色で判別することができる。また、一部を除きレベルは1で固定されている。「鬼」および「姫」はレベル1で固定。 艦娘の艦種(戦艦や空母など)と深海棲艦の艦種とでは名称は共通していても、戦闘時の特性や挙動は必ずしも一致していない。艦娘に存在しない艦種も多く、ボスキャラクターには飛行場や港湾施設などの基地をモチーフとした「陸上型」[注 26]と呼ばれる特殊なタイプも存在する。「陸上型」はさらに「ソフトスキン型」と「トーチカ型」などに分けられる[注 27]。 以下はゲーム中で敵として登場する深海棲艦の一覧である。通常の敵キャラクター、浮き砲台、装甲空母鬼、装甲空母姫、運河棲姫にはキャラクターボイス・セリフは無い。
他に、ゲームに登場しないオリジナルキャラクターとして、アニメ劇場版には「深海吹雪棲姫/リコリス吹雪[注 61]」、『艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 一航戦、出ます!』には「泊地空母姫」、『「艦これ」鎮守府“氷”祭り in 幕張特設泊地 -氷上の観艦式-』には「深海氷翔王女」と「深海氷上棲姫」、『深海大サーカス「不思議の国の1YB3H」 -1YB3H’s Adventures in Wonderland-』には「深海磨鎖鬼」と「深海道化鬼」が登場する。 スタッフ・キャスト下記は特筆がなければ、『艦これ白書』 (2013年, p168) の記載による。
声優登場艦娘には1艦ずつ異なる台詞が用意されており、声優によるフルボイス仕様となっている。声優は多い場合で1人あたり10艦程度の艦娘を兼役している。 2014年11月末までに登場した艦娘の担当声優は『艦隊これくしょん -艦これ- 提督@報告書』に記載されている。敵艦の担当声優は以下の表に記載がないものは全員不明(未公表)である。また、後述の引退・長期休業を宣言した声優については、運営ツイートによると「現状のところ、同艦娘の声の変更は、予定していません」[57]としている。
イラストレーター艦娘のイラストについても複数のイラストレーターが、それぞれ複数の艦娘のイラストを担当している。2014年4月までに登場した艦娘の担当イラストレーターは『艦娘型録』に記載されている。敵艦の担当イラストレーターは以下の表に記載がないものは全員不明(未公表)である。
コンシューマー版
タイトルは『艦これ改』(かんこれ かい)。ただし、ゲームパッケージ等に記されているロゴには「艦これ改」に加えて「艦隊これくしょん」とも記載されている。 2013年9月26日に行われたプレス向け発表会「KADOKAWA GAME STUDIO MEDIA BRIEFING 2013 AUTUMN」において、角川ゲームスから新レーベル「KADOKAWA GAME STUDIO」設立がアナウンスされる[243]とともに、同レーベルからの『艦これ』PlayStation Vita(PS Vita)版の開発が公式発表された。タイトルは当初は仮題として『艦これ改』とされていた[244]が、後にこれが正式名称になると発表された[245]。発売予定は当初は2014年とされていたが、複数回の延期発表[246][247][248][249][250]を経て、2016年2月18日に発売された[251]。2016年5月13日には、公認ガイドブックの『艦これ改 作戦ガイド』(エンターブレインムック、ISBN 978-4-04-734152-4)が発売されている。 元々ブラウザ版と『艦これ改』(以下、必要に応じて「コンシューマー版」)はほぼ同時進行で制作されており、プラットフォームをPS Vitaとすることも、最初の発表の1年以上前から想定されていた[252]。 なお、先立って2013年9月9日に行われた「SCEJAカンファレンス2013」でのPS Vita新作紹介ムービーにおいて赤城の姿が登場しており、PS Vita版の開発が示唆されていた[253]。 角川ゲームスが担当しているのは宣伝広報や営業面などであり、その他の開発などは全てブラウザ版を開発しているC2プレパラート(「艦これ」運営鎮守府)が担当している[10]。 ゲーム内容(コンシューマー版)『艦これ改』はブラウザ版とは完全に独立した作品であり、ブラウザ版との機能の連動などは無い。当然ながら艦これアーケードとの連動も存在しない。 ゲームスタート時に乙・丙・丁の難易度から選択する[254]。上位難易度の史・甲は、スタート時には選択できない。 ブラウザ版と同様の吹雪・叢雲・漣・電・五月雨の5隻に睦月・時雨・大潮の3隻を加えた駆逐艦艦娘8人から1人を選択する「CLASSICスタータ+」のほか、川内・神通・那珂の軽巡洋艦艦娘3人から1人を選択する「改スタータ」がある[255]。コンシューマー版では、ブラウザ版の2015年秋イベント(2015年11月)時までに実装されている艦娘すべてが登場するのに加え、ブラウザ版に先行してアメリカ海軍のアイオワ級戦艦 Iowa が実装されている。ブラウザ版では最大4艦隊まで保有できるが、コンシューマー版では最大8艦隊まで保有可能となっている[254]。行動はターン制である[254]。 艦娘のグラフィックはブラウザ版と同じだが、Live2Dによって艦娘が動いたり表情が変化したりする[256][257]。 定期的に輸送艦を狙った通商破壊が起きるほか、海域を奪い返そうとする深海棲艦の反攻作戦が発生する。本拠地である鎮守府海域の反攻作戦において、防衛に失敗するとゲームオーバーとなってしまう[256]。ブラウザ版とは異なり、前述のゲームオーバーのほか、ゲームクリアとエンディングが存在する[258]。 アーケード版
セガ フェイブ(2020年3月までセガ・インタラクティブ、2020年4月から2024年3月まではセガ)[注 67]から2016年4月26日からアーケードゲーム『艦これアーケード』が稼働開始した[261]。稼働は当初は2015年夏頃とされていたが、2回の延期発表を経ての稼働開始となった[262][263]。開発はセガ・インタラクティブ第二研究開発本部[264]、ジャンルはトレーディングカードアーケードゲーム。2021年4月時点の最新版は「VERSION D」[260]。 ゲーム内容(アーケード版)
最大6隻まで艦娘カードを編成できる艦隊で、深海棲艦とリアルタイムバトルを行う。「ゲームポイント (GP) 制」を採用しており、クレジットを筐体に投入してGPを購入する。出撃には各海域に設定されたGPが必要になる。母港では1秒間に1GP消費される。 艦娘や敵深海棲艦、鎮守府内装などのグラフィックは3DCGで再現されている。ブラウザ版に存在する全ての艦娘が実装されているわけではないが、未実装艦娘はアップデートにより随時追加していくとしている。 海域に出撃すると作戦時間が表示され、敵の索敵範囲に接触すると戦闘が開始。制限時間以内にボス艦隊を撃破するとステージクリアとなる。 ブラウザ版から大きく異なる点として、轟沈から復活させる手段が存在する。轟沈しても、規定のGPを消費して轟沈前の状態に戻す「復活」、またはGPは消費しないが艦娘のレベルが下がるなどのペナルティを受けた状態での「復帰」が可能である。これら操作を行なわず「保留」とすることも可能で、その場合は前述の手段で「復活」「復帰」するまで轟沈した艦娘は操作できないが、「復活」「復帰」自体はいつでも行なうことができる。 ![]() 母港での操作「母港」画面では艦隊を編成や装備の開発、出撃する海域の選択を行なう。艦これアーケードにおける、戦闘を除いた場合のメイン画面である。
ブラウザ版にある近代化改修、改造、遠征は艦これアーケードには実装されていない。吹雪改、大井改二などの「改」「改二」カードは、建造もしくは海域ドロップでまれに入手可能。しかし、入手には以下の4つの条件のうちいずれかを満たす必要がある。
出撃時の操作方法操舵輪型コントローラ・船速レバー・タッチ操作・発令ボタンにより艦隊を操作する。出撃中は画面右下に表示される「主砲」「副砲」「雷撃」「航空攻撃」および「索敵」のコマンドを選択し、発令ボタンで使用する。 出撃時は、まず第一に海域を移動・索敵して敵艦隊を発見することから始まる。各艦娘は個別に移動速度が設定され、旗艦の速度が随伴艦の速度より速い艦隊を組んでいる状態で速度を出しすぎていると、追いつけずに陣形を維持できなくなる場合がある。追いつけない艦娘が自艦隊のサークルから外れると艦隊から落伍し、その状態で会敵すると、落伍している艦娘は戦闘に参加できなくなる。会敵した後は、円形で表示される敵の攻撃サークルに自軍艦隊を入れないよう、操舵輪と船速レバーを使って方向・速度をコントロールしながら回避し、発令ボタンをタイミングよく押すことで敵艦隊に攻撃を加える。 索敵時、戦闘時ともに、船速レバーによって速度を上げると疲労が溜まりやすくなり、速度を落とすことである程度疲労が回復する。疲労が一定まで溜まると命中がダウンする。さらに疲労がピークに達するとオーバーヒート状態になり、船速が最低速度の「原速」しか出なくなる[266]。 各海域の主力艦隊に対して「S勝利」をすると、その海域を次に選んだ際に、レア艦娘を獲得できるチャンスがある「追撃戦」に移行する。
自軍と敵軍の位置取りには「同航戦」「反航戦」「T字有利」「T字不利」があり、それぞれ攻撃力・命中率の補正を受ける。
ブラウザ版との違い
メディアミックス
公式に決まっている設定以外の性格や経緯などの詳細な設定は各作品ごとに違う(例:史実を踏まえる、提督が不在など)。 連載漫画
これ以外に、ファミ通コミッククリアで配信されている公式情報漫画『発令!鎮守府通信』(作画 - 原田将太郎、2013年7月9日から不定期掲載)などがある。ほかに、ComicWalkerで『艦隊これくしょん -艦これ- ブラックオーダー(仮)』(作画 - 田口央斗)の連載が予告されていたが、中止になっている[277]。 アンソロジーコミック
小説
ファンブック・その他書籍
テーブルトークRPG→詳細は「艦隊これくしょん -艦これ- 艦これRPG」を参照
KADOKAWA 富士見書房から、テーブルトークRPG『艦隊これくしょん -艦これ- 艦これRPG』が発表されている。プレイヤーは「艦娘」を操作する立場となり、「提督」となるゲームマスターのもと、ゲームを進行する[285]。 ルールブックはB6版の書籍として販売されている。富士見書房はウェブサイト「富士見書房公式 TRPG ONLINE」にて「富士見鎮守府「艦これRPG」広報室」というページを開設し、『艦これRPG』のサポートを行なっている。
アニメテレビシリーズ
劇場版
音楽CD
アニメ関連のCDについては艦隊これくしょん -艦これ- (アニメ)#音楽CDを参照のこと。 このほか、2013年10月31日に、ブラウザゲームで使用された一部の曲とそのアレンジ曲を収録したCD『艦隊これくしょん 開戦これくしょんパック』がエンターブレインのオンラインショップ「エビテン」から限定発売されている。 イベント
コンサート
演劇
フードイベント・出店
遊園地・テーマパーク
ラリーイベント
他作品・企業とのコラボレーション漫画・テレビアニメ・ゲーム
模型
コンビニエンスストア
2025年、リリース12周年記念のコラボ企画が4月22日から実施。対象商品購入で公式クリアファイルが先着・数量限定でもらえる。また、エントリー期間中にPontaカード又はdポイントカードで対象商品を購入・スタンプをためて応募すると公式タペストリーが抽選で当たるキャンペーン。首都圏のローソン12店舗、全国のHMV9店舗合計21店舗では、オリジナルグッズの先行販売も実施。[330] 百貨店
衣類
外食
その他![]()
騒動・トラブルTwitter凍結騒動2018年2月22日、公式アカウントの一つ(@KanColle_STAFF)が突如として凍結された。第三者が偽名でTwitterに虚偽通報を繰り返し行い、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づきTwitter社が規制を行ったことが原因[366][367]。 脚注注釈
出典
参考文献書籍
雑誌
Web・その他
Webニュース
関連項目
外部リンク
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