2012年日本の補欠選挙2012年日本の補欠選挙(2012ねんにほんのほけつせんきょ)では日本における立法機関である衆議院および参議院における議員の欠員を補充するために2012年に行われる補欠選挙について取り上げる。 概要補欠選挙は、議員が辞職あるいは死亡等の理由で生じた欠員を補うために行われる選挙である[1]。2000年の公職選挙法改正によって、衆議院および参議院の補欠選挙は4月と10月の年2回にまとめて実施されている。なお補欠選挙期日については、公職選挙法第33条の2において以下のように定められている[2]。
2012年の場合、第1期間において補欠選挙を行うべき事由が生じなかったため、4月補欠選挙は実施されず、10月に鹿児島第3区の一箇所のみで補欠選挙が行われた。 10月の補欠選挙概要
補欠選挙実施選挙区と実施事由立候補者死去した松下金融担当大臣が所属していた国民新党は9月19日、同氏の政策秘書を務めていた野間健を候補として擁立することを発表[4]。そして国民新党と連立を組んでいる民主党は公認候補擁立を見送り、野間を推薦することを決定している[5]。一方、最大野党の自由民主党(以下、自民党)は、宮路和明元衆議院議員を公認候補として擁立することを9月24日に決定した[6]。日本共産党(以下、共産党)は、次期衆院選3区予定候補である大倉野由美子地区常任委員を公認候補として擁立することを9月28日に発表した[7]。幸福実現党は、松澤力を公認候補として擁立することを発表した。
選挙結果自民党元議員である宮路が国民新党の野間健を僅差で抑えて当選し、返り咲きを果たした。通信社が行った出口調査の結果、宮路は自民党支持層の73%と推薦を受けた公明党支持層の77.8%から支持を得た他、松下票の4分の1近く、野間を推薦した民主党支持層の21.3%、無党派層からも32.7%の支持を得た。一方、敗れた野間は民主党支持層の75.4%、無党派層の54.3%から支持を得ただけでなく、自民党支持層も22.5%が野間を支持しており、激戦を裏付ける結果となった[9]。
備考この補欠選挙執行後に衆議院が解散されたため、当選した宮路の衆議院議員在任が3週間に終わり、改めて総選挙が行われた。この結果、野間が宮路らを破り雪辱を果たした(宮路は比例復活)。 脚注
参考文献 |
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