RCCカープナイター
『Veryカープ! RCCカープナイター』(ベリーカープ アールシーシーカープナイター)は、中国放送(RCCラジオ)が放送している広島東洋カープのプロ野球ナイトゲーム中継番組である。 概要RCCがラジオ単営局(ラジオ中国)として開局した翌日(1952年10月2日)に広島県営球場で組まれていたカープ対大洋ホエールズ戦(ダブルヘッダーの第1試合)から中継を開始。日本国内でテレビの本放送が始まっていなかったことや、カープが「特定の企業からの出資に依存しない独立採算制の市民球団」として運営されていることを背景に、「全試合、全放送(カープ主催の公式戦を全試合中継する)」というキャッチフレーズを掲げていた[注 1]。 後述する事情から「全試合、全放送」が途絶えた時期もあったが、RCCがJRNとNRN(いずれも1965年5月に発足したラジオネットワーク)へ加盟したことを機に、クロスネットの特性を生かしながら「全試合、全放送」体制を改めて構築。原則として試合が終了するまでの「完全中継」で、中継のオープニングとエンディングには、ヨハン・シュトラウス1世作曲の『ラデツキー行進曲』を流している。 ラジオ中継では『RCCビバナイター』(アールシーシービバナイター)というタイトルを長年使用してきたが、1994年時点では、『RCC〇曜ナイター』の、1995年度は『RCCパワーアップナイター』のタイトルで放送された(デーゲームは『RCCプロ野球実況中継』のタイトル)。 1996年度から現行の『RCCカープナイター』に改称。その一方で、2008年度からは、テレビ放送部門(RCCテレビ)のカープ戦中継と共通のキャッチフレーズをタイトルに組み込んでいる。ちなみに、同年度から2015年度までは、『赤ヘルだいすき! RCCカープナイター』(あかヘルだいすき! アールシーシーカープナイター)というタイトルを使用。カープが「常勝魂」(じょうしょうだましい)というチームスローガンを掲げていた2015年度のみ、「常聴魂」(じょうちょうだましい)というフレーズも中継の公式サイトやCMで併用していた。RCCテレビと共通のキャッチフレーズが『Veryカープ!』(ベリーカープ!)に変更された2016年度からは、カープのナイトゲーム中継を『Veryカープ! RCCカープナイター』、カープのデーゲーム中継を『Veryカープ! RCCカープデーゲーム中継』(ベリーカープ! アールシーシーカープデーゲームちゅうけい)に改称。 歴史ラジオ中継の開始当初は、新卒扱いで採用したばかりの男性アナウンサー(山中善和など3名)を坂本荘(ラジオ東京から招いたNHK出身のスポーツアナウンサー)からの指導によって実況要員へ急遽仕立てただけに過ぎず、放送席や放送用回線の確保もままならなかった。さらに、RCCの労働組合がカープ戦の開催日に社内で敢行したストライキに中継スタッフの組合員が同調したことによって、「全試合、全放送」のキャッチフレーズは有名無実と化してしまった。もっとも、ストライキによる中継の放送中止に対してリスナーから抗議が殺到するほど、中継自体は当初から高い人気を得ていた[注 1]。 RCCが公式戦のラジオ中継を始めた頃のカープは、現在のマツダ(1968年以降の筆頭株主)に相当する企業からの出資を受けておらず、「カープ後援会」という任意団体に辛うじて支えられていた。このようなカープにとって、RCCでのスポンサー付きラジオ中継からもたらされる放送権収入は、主催試合での入場料収入と並んで大きな財源になっていた[注 1]。 RCCは1959年4月1日からテレビ放送事業との兼営体制へ本格的に移行したものの、「ラジオ中国」時代の事業を引き継いだラジオ放送部門(RCCラジオ)では、カープ戦中継の自社(広島ローカル)向け放送を1963年頃まで数年にわたって見合わせた。テレビ放送が既に普及していたアメリカ合衆国において、メジャーリーグで経営基盤の安定しない球団が主催試合のテレビ中継を本拠地の地元局に放送させていなかった(本拠地以外のエリアの局に向けた裏送り方式のネットに限って認めていた)事例を知ったカープの球団幹部が、「RCCがラジオ中継を続ければ、主催する試合への入場者が減りかねない」との理由で中継の見合わせ(いわゆる「ブラックアウト」)を申し入れていたことによる。これに対して、RCCラジオでは対戦球団の地元ラジオ局への裏送り限定で中継の制作を続けながら、カープ戦のハイライト番組を自社向けに制作。その番組に一括契約のスポンサーを付けてプロ野球シーズン中の深夜帯に30分間放送したほか、専属契約を結んでいた野球解説者を翌朝放送のミニ番組(『カープ朝刊』という5分番組)へ出演させていた[注 1]。 このようなカープ関連番組の放送や、自社向け放送における裏送り中継用音源の使用に対しても、球団の幹部はギャランティ(料金)の支払いをRCCに請求した。そこでRCCは、ラジオ業界としては前代未聞の「ブラックアウト」を少しでも食い止めるべく、日本短波放送(現在のラジオNIKKEI)から広島戦の実況音源をギャランティより安い料金で調達するようになった。日本短波放送(NSB)では1962年まで『プロ野球ナイトゲーム中継』をレギュラーで編成していた[注 1]が、当時はJRN(幹事局はラジオ東京から改称したTBS)もNRN(幹事局はニッポン放送と文化放送)も発足していなかったため、中波(AM)専門のラジオ局だったRCCにも短波放送専門局のNSBから音源を調達できる余地があり、一部のビジターゲームもNSBの制作で放送することもあった。 カープが球団創立26年目で初めてのセントラル・リーグ優勝を決めた1975年10月15日の対読売ジャイアンツ(巨人)戦(後楽園球場)では、広島県内のテレビ・ラジオ局で唯一、当番組で広島ローカル向けの中継を放送した[1]。RCCでは当初テレビでも自社制作による録画中継も計画していて、この年の6月に東京支社の次長兼報道部長へ異動したばかりの山中が、テレビとの兼営局だったTBSや後楽園球場での巨人戦の放送権を独占していた日本テレビ放送網(いずれも当時)への折衝に当たっていた[2]。一時はTBSとTBS映画社(現在のTBSスパークル)の技術協力による録画中継を越智正典(日本テレビを代表するスポーツアナウンサーで、当時は運動部長を兼務)が容認したものの、讀賣新聞社(ジャイアンツ・日本テレビの親会社)の事業部の幹部が却下したため、RCCはラジオ単独での生中継を余儀なくされた。もっとも、当番組で上野隆紘(当時はRCCのスポーツアナウンサー)と金山次郎(当時はRCCの解説者)がカープ初優勝決定の瞬間を伝えた実況[注 1]の同録音源は、他局を含めてカープの歴史を振り返る番組や企画で繰り返し使用されている[3]。 中継のタイトルに『Veryカープ!』を入れ始めた2016年度からは、「カープの大ファン」を自認している小林克也(広島県出身のDJ)の声を、タイトルコールとCM明けのジングル音源に使用している。ただし、2017年度のジングルについては、小野早稀(RCCテレビで放送していた『けものフレンズ』でアライグマ役を演じた声優)が声を吹き込んだ音源を7月7日から併用していた[4][注 2][注 3][注 4]。 基本放送時間火曜 - 金曜 17:57 - 21:00
前座番組
クッション番組
ネットワークJRNナイター廃止まで原則として月・火曜はJRN、水~金曜はNRNラインを取る(ただし月曜は全国放送体制ではないため、JRN系列局への個別ネット扱い)。土・日曜は従来はJRNラインを取っていたが、2010年以降土・日曜のJRNナイター全国中継が中止されたため、当初はデーゲームと同様、ローカル番組扱いの単独放送(速報チャイムはJRNのものの使用が多かった)と、JRN系列局(HBC・CBC・RKB)への個別ネット(場合によってはLF-MBSライン予備兼用)と、NRNラインの本番・予備カード扱い(主に対巨人・ヤクルト・DeNA・阪神戦。特例でTBSが放送する場合は乗り込み自社制作)とを適宜に使い分けていた。2015年からは機材運用の簡便化のため、デーゲームは原則としてJRN系列局への個別ネット(巨人対中日戦の裏開催カードやビジター側JRN系列局の乗り込み時は例外あり)、ナイターはNRNラインの本番・予備カード扱い(JRN系列局向けは裏送り。場合によってはLF-MBSライン裏送りとの三重制作も実施)で固定しており、オールスターゲームにおいてJRNが臨時で全国放送を行った場合もそれに従って運用されていたが、広島出場時のクライマックスシリーズや日本シリーズについてはナイターオフ扱いのため、JRN・NRN両系列各局の制作・編成状況に合わせて柔軟に対応していた。 なお、RCC制作時の土・日曜は、NRNナイター本番カード時(レギュラー放送を廃止した日曜や、QRの聴取率調査期間の土曜日に結果的に単独放送となった場合も含む)、雨天予備カード時(対ヤクルト・DeNA・阪神戦を中心とした自社単独放送時を含む)、デーゲームにおけるNRN系列局への個別ネット時にはNRNの速報チャイムを使用したが、NRN系列局向けを裏送りとして、JRN系列局個別ネット分を自社本番とした際(2015年以降はデーゲームのみ)や、JRN・NRNクロスネットのTBCへの対楽天戦のネット時はJRNの速報チャイムを使用していた。ナイターオフ編成時の自社制作かつ単独放送時、ホームゲームはJRNのチャイムを使うことが多かったが、ビジターゲームの乗り込みではその時々により異なった[22]。 月曜のRCC制作単独放送時は、JRNの速報チャイムを使用することが多かったが、稀にNRNのチャイムを使用することがあった。 広島主催試合の自社制作デーゲームについては、2010年以前はナイター中継に合わせて曜日ごとに使い分けていたが、一時期NRNがチャイム使用を自粛した2011年以降は、NRN系列のビジター地元局(主に対中日戦のSF)へのネットがない場合の水 - 金曜でもJRNの速報チャイムを使用していた。 ナイターオフ編成で放送される開幕カードとシーズン終盤については、曜日ごとのネットワークの縛りが緩いため、火曜のNRN扱いや、水~金曜や在京局制作土・日曜ナイターのJRN扱いが発生する場合があった。 JRN・NRN共に広島が関与するビジターゲーム、デーゲーム・移動日・雨天中止時に日本シリーズ等広島が関与しない試合の全国ネット中継や、試合開催がない時のJRN・NRN番組を受ける際には、JRN・NRN両ネットワーク回線で配信される中継はモノラル放送となるため、本番組においては、通常の裏送り中継と同様に別の素材回線を使用してステレオ放送による中継をネット受けし、AMステレオ放送(過去)やradiko・ワイドFM放送でのステレオ音声での聴取を可能としていたが、2019年12月からラインネット番組のステレオ放送が全番組に拡大された[23]。 2017年を最後に、TBSラジオがプロ野球中継からの撤退を決めた一方、RCCでは、2017年の聴取率が資料の残る2005年以降では最高の4.6%で、Radikoでの県内外での聴取実績も過去最高となり、平日ナイターのCM枠が24年ぶりに完売するなど営業成績も良かったため、2018年以降も、ニッポン放送/NRNからのネットを増やすことで全試合中継体制を継続する方向としている[注 7]。そして、STVラジオが2020年、九州朝日放送が2022年を最後に地元球団の全試合中継を断念したため、RCCは2023年時点で唯一特定球団の全試合を中継する体制を維持している局となっている[24]。 制作担当局(2023年以降)※3月下旬および10月以降のナイターオフ編成期間や、ポストシーズンの試合の中継は、必ずしも下表の通りとはならないことがある。
巨人・ヤクルト・DeNA・西武・ロッテ戦
TBSラジオ・ラジオ日本との関係TBSは日・月・火・土にネット関係を結んでいたが、2010年からTBSが土・日曜の野球中継を原則中止したため、土・日のTBSからの配信はデーゲーム全般ならびにNRNが屋内球場の試合を本番とし、かつQRが正式に裏送り体制を取らなかった場合のナイターのみとなった。水~金でTBSが広島主催試合を放送する場合はRCCからの裏送りとなる。逆にTBS発の場合は火曜日に局間ネットになる可能性がある他は全て裏送りとなる。なお、土・日曜デーゲームと月曜のビジターゲームについては、他地域からのネット時と異なり、ヤクルト主催を除きNRNキー局(LF=月曜の巨人、DeNA主催と土・日曜の在京球団主催デーゲームの特例放送、QR=月曜の西武、ロッテ主催ナイターと土・日曜の在京球団主催デーゲームの特例放送)の放送予定有無にかかわらず、TBSがRCCへの裏送り(またはTBS協力の自社制作)を行っている(土・日曜ナイターについては後述)。 ナイターオフ編成期間中は、開幕カードの巨人、DeNA主催試合はデーゲーム・ナイターにかかわらずTBSからのネットおよび裏送りを優先するが、TBSが放送せず、かつLFが放送する場合は、年度によりLFからネット受けする場合がある[26]。一方消化試合については、ヤクルト主催は原則として曜日を問わずLFからのネット受けとなるが、巨人・DeNA主催については年度により対応が異なっており、1995年(平成7年)までは巨人主催ゲームでナイターオフ編成時の消化試合に限り、TBSに代わってラジオ日本からネット受けする場合があり、RCCからもリポーターが派遣された。 →詳細は「ラジオ日本ジャイアンツナイター § TBSとの連携へ」、および「TBSラジオ エキサイトベースボール § オフシーズン編成期の中継」を参照
また、ラジオネットワークの発足直後の頃までは、ラジオ関東(当時)とRCCでの恒常的な局間ネットが行われ、東京在住だったRCC解説者の金山次郎がRF発のRCC向け裏送り中継に出演した例があった[注 8]。JRN発足以後も試合によってはラジオ関東がRCCに制作を委託する形でアナウンサー・解説者のいずれかまたは両方を出演させる場合があった。この関係は、JRN提携直前の1970年代後半には技術協力のみへと縮小されていった。 その後1978年(昭和53年)にラジオ関東が巨人主催試合の独占放送権を得てから、RCCは対抗処置として広島カープの主催試合優先権を締結したことによりRF向けの裏送りを含めた放送ができなくなったが、のちにラジオ関東がTBSラジオに放送権を販売する形でJRN向けの中継が再開されるようになり、これを機にラジオ関東ジャイアンツナイターとそのフルネットを受けている岐阜放送ラジオ(ぎふチャン、『ダイナミックナイター』)およびラジオ関西(CR→AM KOBE→CRK、『ジャイアンツナイター』)向けのJRN扱いの中継を技術協力またはRCC制作でRF-GBS-CRKネット向けの裏送りとして放送した試合が多数ある。この時、RCCの解説者・アナウンサーのどちらか一方か(もう一方はRFまたはCRからの派遣)、あるいは両方が実況に参加したものもあった(この場合は試合日により<特に「広島対巨人」戦である場合に>事実上の三重制作という形になる)。 東京ドームの巨人主催試合(1990年8月10日の『巨人対中日』)が新幹線の不通で中日の選手が移動不能で中止となった際には、RFから急遽要請を受け、裏カードの「広島対阪神」をRCCのアナウンサー(寺内優)とRFの解説者(高橋直樹)という体制で放送したことがあった。この日は当時巨人主催を放送できなかったNRNが本番としていた「ヤクルト対横浜大洋」(宇都宮清原球場・ニッポン放送制作)も雨天中止となった関係で、JRN・NRNも「広島対阪神」が本番に昇格したため、RCCとしては三重制作となった(金曜日のためRCCはNRN向けを自社で放送)。 ただ、2010年(平成22年)ごろからRFは巨人ビジターの試合、および巨人戦以外の試合の中継を大幅に削減しており、「広島対巨人」戦も2011年(平成23年)を最後に放送していなかった。しかし、上述のとおりRFとTBSラジオの業務提携再開に伴い、2016年度から巨人戦ビジターの大半(ヤクルト主催の全試合を含む一部の試合は除く)がJRNナイターとして放送されることになったので、RCC発の「広島対巨人戦」の中継(火曜日のみ本線、その他は裏送り出し)が実施されるようになった[27]。 TBS『エキサイトベースボール』最晩年の2016年度からTBSとラジオ日本の提携が本格的に再開され、JRNナイター実施時にRCC、および各地系列局からのRFへのネット、また巨人主催のものをRFが制作してネット受けする試合が実施されている[注 9][注 10]。具体的には広島対巨人戦において、RCC制作のJRN全国中継(火曜日はネット受け、水 - 金曜日は裏送り)を、TBSラジオだけでなくRFへもネットし、さらにはRF経由でラジオ関西(CRK)・ぎふチャン(GBS)にもネットする(GBSはCBCラジオが裏開催の中日戦を放送している場合に限る[28])。ただし、対戦相手が巨人以外の場合は、JRN全国中継になった場合も雨天予備カードの昇格時を除いてRF等へのネットは行われない。一方、RF発のRCCでのネット受けはJRNナイターだけでなく、TBS・LFが制作体制を取らず、かつ自社乗り込みができない場合のデーゲームでも個別に実施している(2016年は5月5日などが該当)[29]。2018年4月13日~15日の巨人戦(東京ドーム)は、13日はLF、14日はQRのネット受けで放送したが、15日のデーゲームはRF制作協力による自社制作。解説を両チームOBの西山秀二が担当し、前日までリポートを務めた石橋が実況を担当。またベンチレポートはRFの矢田雄二郎が担当した。 ニッポン放送との関係LFは水~金曜と2018年以降の月・火曜ナイターで局間ネットまたは裏送りを受けるほか(LF制作の裏送りの場合、相手チーム側のレポーターがLFから派遣されることが多く、その翌日もしくは翌々日の実況担当アナウンサーであることが多い)、土・日曜の広島主催試合自社制作時(主に巨人戦。時にMBSとの2局ネットとなることがある)には技術協力を行う。2017年までの月・火曜の広島主催試合はRCCからの裏送りとなったが、月曜に地元球団がある地域のJRN局のネット予定がない場合に限り、RCCの自社向けと局間ネットすることがあった。なお、LFの土日ナイターはMBSとの2局ネットとなるため、広島主催試合を本番もしくは予備カードとする場合はLF・MBSのどちらかが制作していたが、2010年以降JRN土日ナイターが廃止されたこともあり、RCCが裏送りすることもあった。さらに、後述のように文化放送もNRN土日ナイターを自社で放送しなくなったことを受け、2025年からは本番組にて土日に在京球団と対戦する広島主催ナイターを中継する場合に限り、LFの本番もしくは予備カードも兼ねることになり、RCC-NRN-LFの変則ネットが組まれるようになった(最初の事例は2025年7月26日の広島対巨人戦)。この場合、関西地区へのネットはNRNナイター参加局であるABCに優先権があるため、LFが本番組をネットする場合、阪神戦中止の場合のMBSは他のJRN加盟局制作の別カードもしくは雨傘番組へ差し替えとなる。 ヤクルト主催試合[30] はNRNが中継権を独占しているため、土・日曜の神宮球場(年度によってはZOZOマリンも)でのナイターはLFでの放送予定有無にかかわらずQRから、月~金曜の全てと土・日曜のデーゲーム、それにQRが本番または屋内球場より上位の予備カードとしない場合の地方開催時の土・日曜ナイターとナイターオフ編成期間の試合はLFから裏送りを受ける(巨人戦がデーゲームまたは移動日で非開催の場合・ヤクルトが優勝争いしている時・一部年度での巨人主催ゲームの放送権料節約に伴う本数調整時等にはNRN本番カードとしてネット受けの場合もある)。火曜日の場合、雨天中止時の予備カードは本来のJRNラインの中継が組み込まれる。 →詳細は「ニッポン放送ショウアップナイター § NRN独占カードの対応」を参照
RCCがJRN向けを自社本番カードとしていた2017年以前の火曜日については、NRN単独加盟のプロ野球本拠地所在局(STV・SF・KBC)と火曜NRN担当のMBSが地元球団の試合を優先し、加えてLFが関東ローカルでヤクルト主催ゲームやサッカー日本代表戦の中継を編成した場合、2010年以降はその他のNRN単独加盟局(LuckyFM・CRT・KBS・ROK)がプロ野球中継を編成していないため、RCCのNRNへの裏送り中継(主に広島対巨人戦)が全国中継本番カードとなった場合は、他カードの雨天中止や早終了がない場合は当然ネット局が全くないため、一応NRN回線で全国への配信はされるものの素材録音同然となっていた。一方、JRNの場合は後述のように巨人ビジター時にRF等へネットされるため、TBSのレーティング週等のローカル編成がRBCがプロ野球中継の編成を廃止した水 - 金曜日で、広島主催のJRN全国放送カードがRFへのネットのない巨人以外の在京球団戦、対阪神戦で在阪局が自社乗り込みし、かつRCCが自社で実況を配置した場合、RCC・TBCともLF-NRN向けを本線とする対楽天戦のいずれか3パターンと重なり、かつHBC・CBC・ABC/MBS・RKBが地元球団のカードを優先した場合でない限り、このような状況は発生しなかった。 土・日曜のJRNナイター撤退の影響で、「ヤクルト vs 広島」(LF発)が火~木曜日に、「広島 vs 巨人 / DeNA / 阪神」(RCC発)[31]・「巨人/DeNA vs 広島」(金曜LF発・土~日曜QR発)・「阪神 vs 広島」(ABC発)[32] のいずれかが金 - 日曜日にいずれもナイターで組まれた場合は、6日間連続で裏送り・自社制作分を含めて全てNRN扱いでのネットとなっていた(火曜日は予備カードの昇格時にJRNに切り替え。土・日曜日は予備補充なし)。 文化放送との関係文化放送は土・日曜のナイターでセ・リーグの試合を優先(『ホームランナイター』)する体制を長年続けてきたため、RCC発の裏送りはホームランナイターの前身の『一万ドルナイター』の時代から実施してきた。 1979年にヤクルト・大洋(→横浜→DeNA)主催がNRN独占になると、土・日曜にこの2球団の主催による対広島戦のネット受け(裏送りを含む)を行うようになり、文化放送制作の中継がRCCでも本格的に放送されるようになった。また、広島戦がデーゲームまたは非開催の時は、対巨人戦など他カードも任意にNRNに切り替えて放送することがあったが、こちらは文化放送からNRN本番を受ける年度と、朝日放送向けにニッポン放送が裏送りした中継のネットに加わる年度とがあった。 2002年に横浜球団の経営権がTBSに移ると、NRN独占でなくなった土・日曜の横浜主催試合が、対広島戦を含めてTBSラジオからのネットに戻り、ヤクルト主催も年度により神宮球場でのデーゲームを増やしたことも加わり、文化放送からのネット本数が一時減少した。 2010年からはヤクルト主催以外でも土・日曜のナイターの本番カード・裏送り共にネット受けを開始した(裏送りは日程の関係上2012年から)他、予備順位によってはRCCの実況アナウンサーと文化放送の解説者・ベンチリポートアナウンサーという形態となる場合がある(こちらは文化放送の日曜日が不定期放送となった2013年から)。また広島戦ビジターゲームをTBSラジオが特例で中継する場合でも、同カードが文化放送制作によりNRN本番(文化放送での放送がないNRN全国中継名目での裏送りを含む)としての設定がある場合は、文化放送からのネットを受ける。ただし、当該試合のNRN予備順位が屋内球場よりも下位で、かつQRが解説者を含めての予備待機ができない場合は、TBSラジオからの裏送り(ヤクルト戦のみはニッポン放送からのネット受けまたは裏送り)に振り替えることがあった[33]。広島主催の土・日曜ナイターでJRN各局からのネット予定がなく、NRNの全国放送本番または雨天予備カードとなった場合、NRN向けを自社分として放送していたが、2015年からは土・日曜ナイターはすべてNRN扱いに固定している。 その他、文化放送が平日に『ライオンズナイター』で広島主催の西武戦を自社制作する場合にも技術協力を行ったが、JRNナイターが廃止された2018年はRCCが二重制作による裏送りを行った(リポーターは文化放送から派遣)。また2023年は文化放送が聴取率調査期間のため、6月16日(金曜)の裏送りで応援実況企画を行い、解説:佐々岡真司、実況:石橋真(広島攻撃中)・高橋将市(文化放送・西武攻撃中)、リポーター:石田充で放送した(予備カードはCBCラジオ制作で北海道放送にネットの中日対日本ハム戦を充当)。一方RCCの自社向け(NRN第5予備)は解説:山崎隆造、実況:伊東平、リポーター:小宅世人の陣容で放送した。 →詳細は「文化放送ホームランナイター § 2013 - 2018年の日曜日における対応」、および「文化放送ライオンズナイター § ネット局」を参照
なお、2013年から文化放送は日曜日の自社でのナイター中継を原則編成せず、NRNナイターへは裏送りのみの参加となっているため、日曜日に関東で行われる広島のビジターゲームがNRN本番となった場合、事実上RCCのみの放送となるケースがあるが(2013年の日曜日NRNナイターは定時ネット局が存在せず、2012年まで7月以降の定時ネットを行っていたABCラジオも原則として阪神戦がある時のみ放送となる他、NRN系列局が地元チームの試合の場合のみ、文化放送は原則として日本シリーズのみを放送およびネットするのみである)、雨天などでの中断時には文化放送のアナウンサーが同局のスタジオから出演し、他球場などの情報を伝えるなど、一応のNRNナイターとしての体裁が保たれている。さらに2019年は土曜も文化放送の自社での放送を廃止したため、NRN本番となった場合は引き続きNRNナイターを土曜に編成している福井放送・山口放送との3局ネットに、2020年からは福井放送の撤退で山口放送との2局ネットとなる。ただし、ABCが夏の全国高等学校野球選手権大会の期間中に阪神戦がデーゲームとなり、かつ、関東圏の球場で広島戦がナイターとして組まれる場合はQR裏送りのままでRCC-ABC(『巨人 vs 中日』の裏カード時はSFも、土曜はこれにKRYも)の局間ネットとなる試合も一部ある。前述のように2025年からは広島主催の対在京球団戦限定で、本来土日NRNナイターに参加しないLFが局間ネット扱いで加わることもある。 裏送りなどへの対応
TBSの野球放送撤退後TBSラジオが野球中継から撤退した2018年からは、ナイターでは火 - 金曜はニッポン放送、土・日曜は文化放送からのNRNネットに一本化され、任意ネット扱いの月曜もNRN系列局とのネット(在京2局は通常番組を優先するため、巨人主催を含めても裏送りとなることが多い)を優先する。 一方でデーゲームでは、以下のような対応となる。
イレギュラー放送
阪神・オリックス戦
ラジオネットワークの本格発足前は、一部の阪神戦中継を制作していたラジオ京都(現・KBS京都ラジオ)やラジオ神戸(現・ラジオ関西、『火・水・木・土曜ナイター』)との局間ネットを行ったことがあったが、JRN・NRNの発足とともに朝日放送(現・朝日放送ラジオ)、毎日放送(現・MBSラジオ)の2局との関係に整理されていった。 RCCがテレビ部門で加盟している系列(JNN)では、1975年3月30日までは朝日放送(現:朝日放送テレビ)、同年3月31日以後は毎日放送(ラジオ部門の分社後はテレビ単営)と同系列になっているが、同年10月1日のテレビ新広島(FNN・FNS)の開局までは、NETテレビ(現:テレビ朝日)と系列関係(ANN)だった[42]もう一方の在阪局(1975年3月30日までの毎日放送・同年3月31日からの朝日放送)からも、本来の系列局である広島ホームテレビの編成から外れた番組[43]を番販購入およびスポンサードネットで放送していた。 広島主催の場合、2002年までは月曜(JRN)・水・木曜(NRN)はMBSと、火・土・日曜(JRN)・金曜(NRN)はABCと局間ネットを結び、局間ネットを組まない局向けにRCCが裏送りを行っていたが、2003年以降、阪神戦はABC、MBSがRCC技術協力による自社制作を行う様になり[44]、2005年からの交流戦におけるオリックス戦はこの両局での放送がほとんど行われないため、どちらにしてもRCCの単独放送となった(ネットワークはRCCのラインに準じる)。在阪局のリポーターも基本的に全国放送にならない限り出演しなかったが、在京局の聴取率調査期間の第1予備カードとなった場合等には配置される場合があった[45]。全国放送本番カードになっていない阪神戦の場合は、ABC、MBSの放送をそのままJRN(水・木はABC、金曜はMBS)、NRN(火曜のMBS)の予備待機扱いとするケースもあり、この場合のRCCは全国放送になった場合にベンチリポーターのみ派遣するが、マツダスタジアム移転後は地方球場での開催時を除いて、RCCで裏送り側の予備待機を行うことが多くなった。 阪神・オリックス主催の場合は、広島が絡むカードについては曜日に関係なくABCとの局間ネット、もしくは裏送り[46] を受ける。このため、RCCがABCのラインに合わせて、火~木曜はJRN、月、金~日曜はNRNライン(ただし2013年度以降の土・日曜デーゲームでは便宜上JRNの速報チャイムを使用する場合がある)で受ける[47]。これは1976年にABCが阪神主催ゲーム中継の優先契約を1980年まで結んだために、MBSがJRN・NRN本番カード以外では阪神戦の中継に制限が加わった対応の名残と[48]、ネットワーク比率調整のための処置と思われる。土曜デーゲーム中継でABCが近鉄戦を優先していた2004年までにおいても、阪神戦におけるMBSへのネット振り替えは行わず、ABCからの裏送り分またはABC技術協力による乗り込み自社制作分を放送していた[49]。ただし、ABCが聴取率調査期間などに二重制作してRCC向けが裏送りとなり、かつ全国放送への昇格の可能性が低い場合は、必ずではないがABCがRCCの本来のラインに合わせた速報チャイム(月曜=JRN、水・木曜=NRN)を使用することがある。また、火~金曜に広島が絡まない阪神・オリックス主催試合をネット受けする場合はRCC本来のラインに合わせ、水・木曜はMBSから受ける。また、予備カードについては本来のネットワークに従うため、ABC制作の阪神対広島戦の予備としてMBS制作のオリックス主催試合が入っていることもある[50]。 →詳細は「ABCフレッシュアップベースボール § 広島戦」、および「MBSベースボールパーク § 広島戦」を参照
2013年は、ABCは経費節減のため火曜(JRN)・金曜(NRN)のRCCからのネット受けを再開し、土・日曜デーゲームに乗り込み自社制作を行う場合もベンチリポーターはRCCのアナウンサーが担当する場合がある。2014年シーズンは再度ABCの自社制作が増加したが、高校野球期間中の金~日曜ナイターでは阪神ベンチのリポーターを派遣の上でRCCからのネット受けを実施した(全てNRN扱い)。 2015年6月24日の試合(富山市民球場アルペンスタジアム、広島主催)は、近年では珍しくRCC制作の裏送りが行われた[51]。また、8月26・27日の試合はMBSがRCCからのネット受け(NRN予備扱い)で対応(両日ともABCは自社制作を実施。25日はMBSも自社制作を実施するため、RCCはJRN予備扱いの自社単独放送。またこの3連戦はTBSも特例で別途素材収録待機を実施し、この期間の『TBSラジオ エキサイトベースボール』(DeNA vs 中日)では番組中で実況録音素材[52] の再生や、当時TBSの解説者だった元木大介・緒方耕一との中継リポートの入中がされている)。
中日戦広島主催の場合は局間ネットを組まない局向けにもRCC制作で裏送りを行う。以前は主催球団に関係なく原則として日・月・火・土曜はCBC、水~金曜はSFとの局間ネットとなっていたが、前述のように2015年からの土・日曜ナイターをNRN扱いに固定したため、土・日曜のナイターはSFとの局間ネットとし、土・日曜のCBCとのネットはデーゲームのみとなった。さらに、TBSラジオが野球中継から撤退した2018年からは、ナイターは完全にSFとの局間ネットとなり、CBCとのネット関係はデーゲームのみとなった。また、広島主催金曜ナイターのCBC向けについては、翌日のデーゲームでベンチリポートを担当するCBCのアナウンサーが実況を担当して形式上CBC制作扱いとすることがある(解説者と両チームベンチのリポーターはRCCから派遣)。 →詳細は「CBCドラゴンズナイター § 広島戦」、および「東海ラジオ ガッツナイター § 広島戦」を参照
中日主催試合については、局間ネットを組まない局の方の中継にRCCがリポーターを派遣するのは原則として全国中継本番カードとなった場合に限られる。自社単独放送の場合、SFは不定期に広島サイドのベンチリポーターも自社で配置するが、CBCは1人のアナウンサーが両チームのベンチリポーターを兼務する。一方、広島主催の場合、RCCは原則として両方の中継に広島サイドのリポーターを派遣する。(CBC向け・SF向けそれぞれ別のアナウンサーが担当。中日サイドはCBC・SFそれぞれがリポーターを派遣)
日本ハム戦
日本ハム主催の場合は月・火曜がHBC、水~金曜がSTVとの局間ネットだったが、2018年のJRNナイター全国配信の全面廃止以降、月・火曜ナイターもSTVとの局間ネットに移行した(必ずしもどちらと組むか一定しないデーゲーム時の対応は未定)。土・日曜については2010年の週末JRNナイター廃止以降、デーゲームと2014年までのナイターはHBCと、2015年からのナイターはSTVとの局間ネットとなる(後述)。HBCと局間ネットを組んだ2009年と2010年の火曜の日本ハム主催試合は、いずれもHBCが地元向けとRCC向け(JRN予備扱い)の二重制作を行っている。 広島主催の場合、HBCは曜日に関係なくRCCの配信を受ける(こちらも水~金曜にあたった場合は裏送り)が、STVはもともとRCCとは別のテレビネットワーク(NNN/NNSで広島テレビ〈HTV〉と系列関係)[65][66] に属している関係で交流戦開始までは日常的な関係が薄かったこと、さらに2012年までの一時期裏送り形式でのビジターゲームの放送は対ヤクルト戦などの例外を除いて行っていなかった関係もあり、RCCがHBCと局間ネットを組む日・月・火・土曜についてはHBCが自社制作を行うか、土・日曜のQR、火曜のLFが本番カードとしない限り、原則中継は行われていなかった[67](火曜日はネットワークの縛りの関係で、HBCが自社制作した場合でも原則中継なし)だったが、2013年は5月28日(火曜)にRCCが二重制作の上STVへの裏送りを実施する予定(HBCは自社のアナウンサー・解説者による乗り込み自社制作を実施)が組まれていた(雨天中止のため、振替開催は同じく火曜日の6月18日に組まれ、かつ1試合のみ開催の上HBCが乗り込み自社制作を見送ったため、RCC自社向け-TBS-HBC-TBC-SBS-CBC-ABC-RKB-JRN・RCC裏送り-LF-STV-SF-MBS-KBC-NRNともに全国ネットカードとして配信した)。これ以降はRCCがHBCと局間ネットする場合もSTV向けの裏送りを行っている。
楽天戦
TBCもRCC同様クロスネット局であるのでJRN、NRN、土・日曜のLF-MBSラインのどれを使っても中継は可能である。平日のラインも(月)・水~金曜がNRNで両局共通だが、火曜と土・日曜ナイターはRCCがNRN、TBCがJRNと異なるラインを取る(2017年までは月曜はRCCがJRN・TBCがNRNを優先し、火曜は両局ともJRNネットに参加していた)[72]。実際に2006年の楽天主催と2008年の広島主催で1試合ずつ月曜ナイターが発生しているが、2006年はTBCに合わせてNRN、2008年はRCCに合わせてJRNラインで局間ネットを組んだ[73]。なお、2017年までの平日はJRNも全国ネットを行っていたので上記ラインに合わせるが、土・日曜に実際にどのラインを使って放送しているのかは不明。 他球場速報チャイムは非NRN日は2017年まではRNのものを使用していたが、JRNナイターが崩壊した2018年以降、両局ともクロスネット局であることから、同年以降デーゲームでしか週末開催の実績がないこのカードでは、RCC発の広島主催はNRNのものを使用するか、JRNのものを使用するかが、TBC発の楽天主催はNRNのものを使用するか、HBC・CBC・RBCと共通の非NRN向けのものを使用するかが随時異なる(広島主催の後者は2025年が、楽天主催の後者は2024年が該当)。 2018年以降はJRNナイター廃止により、火曜日と土曜日は前述の通りTBCとRCCで異なるラインを取るため、TBC発の楽天主催試合が火曜日に開催され、全国中継カードとなったり、楽天主管のオールスターゲームが火曜日または土曜日に開催された場合は、非NRN扱いのTBCの自社放送分(火曜日は日程によりRKBを軸としたJRN九州・山口地区にネットされる場合あり。オールスターは火曜日は文化放送に、土曜日はニッポン放送にネット)ではなくNRN向けの裏送り分をネット受けする形になる(土曜日は年度により放送自体がない場合もある)。 セ・パ交流戦の「楽天 vs 広島」ついては、全国中継本番であるか否かや予備順位にかかわらず(屋内球場より下位であっても)TBCが非NRN向けを自社(日程によってはJRN各局も)で放送し、RCC向けはNRN扱いで別途裏送りするため、RCC単独での放送時は実況アナウンサーが本番組の番組名をコールし、他球場速報は『RCCプロ野球速報』として伝える(最近では公式戦では2022年6月7日が該当。同日のNRN本番は西武ドームの「西武 vs 巨人」〈実質LFローカル〉を編成。当初はTBCとの局間ネットで発表されていたのが直前に変更された。オールスターゲームでは2021年7月17日に楽天主管で開催されたが、同日は中継を行わず通常編成で対応)。なお、広島主催時には、ラインが異なる火曜ナイター時に限りTBCではNRNへの切り替えによる局間ネットややRCCへの別制作依頼を行わず、非NRN扱いの他カードをネット受けする(2023年は「中日 vs ロッテ」をCBCラジオからネット)。 →詳細は「TBCパワフルベースボール § 広島戦」を参照
楽天球団発足以前に、宮城球場から広島が関与する試合を中継した際には、広島主催時は原則としてRCCがTBCの技術協力で自社制作した。ビジターゲームの場合は、巨人主催時は全国ネット(稀に第1予備扱いの裏送り)でTBSまたはLFが制作し、それ以外はビジターの地元局が制作することが多かったが、時折TBCが自社制作する場合があった。 ソフトバンク戦ソフトバンク主催の場合は2017年までの月・火曜がRKB、水~金曜と2018年からの月・火曜がKBCとの局間ネットとなる。土・日については原則RKBと組んでいるが、2005年はRCCがNRN担当曜日も含めてRKB技術協力で自社制作を行い、また2007年と2009年は当時RKBが中継を行わなかった土曜デーゲームが1試合ずつ行われ、当該カードはKBCと局間ネットを組んだ。土・日曜についてはナイターがNRN扱いに固定された2015年以降は、デーゲームでRKB、ナイターでKBCと組み分けるが、2016年時点の後者の実例はオールスターゲームのみである[74]。 広島主催の場合は2009年までは両局ともRCC技術協力で乗り込みの自社制作を行っていたが、2010年からRKBが局間ネットに切り替え(2011年は月曜開催の1試合を自社制作)、2011年からはKBCも局間ネットに切り替えた。
その他地方局制作
補足
ポストシーズンゲームの対応
インターネット配信RCCでは、ホーム戦に限り、公式サイトでラジオ中継と同一音声をインターネット配信していた(2009年までは無料。2010年~2015年は有料)が、2015年シーズン限りで配信終了した。 しかし、2016年5月27日のDeNA対広島(横浜スタジアム。解説:田尾安志、実況:洗川雄司 (LF))はRCCのホームページにてインターネット配信を行った。当日はバラク・オバマアメリカ合衆国大統領(当時)が平和記念公園を訪れスピーチを行い、RCCラジオではオバマ大統領と安倍晋三内閣総理大臣のスピーチを生中継するため試合開始から放送することが出来なかった。さらに、前年9月でネットを打ち切っていたTBSラジオの『荻上チキ・Session-22』が、オバマ大統領広島訪問関連の内容で、RCCのスタジオからの放送となったことから同番組を臨時ネットした関係で、最大延長も22時までとされていた(『Canvas 〜キャンバス〜』を休止)。 尚、RCCでは、RCCテレビの中継がある日を中心に、一部のホーム戦は有料ライブ中継を行っている。 解説者レギュラー
過去の解説者
実況アナウンサー・リポーター
備考
過去の実況アナウンサー・リポーター
特記ビジターの試合では原則として実況は開催地(ホームチーム側)の放送局のアナウンサーが担当し、RCC側はレポーターの配置のみ(セ・パ交流戦や消化試合など、試合によりない場合有り)であったが、例外として2011年5月31日・6月1日のセ・パ交流戦・楽天戦(Kスタ宮城)では「がんばろう!!日本」と題した応援企画中継を東北放送と共同実施し、RCCの一柳が1回を除く広島側(表)の攻撃の実況を担当した。詳細は後述。また、大洋→横浜のNRN独占、巨人のRF・JRN複占時代は、1980年代を中心に地方開催時や消化試合などでRCCがヤクルト・大洋→横浜主催試合を相当数乗り込み自社制作した年度もあった。 2020年以降は新型コロナウイルス感染対策のため、開幕カードを除いてビジターの試合へのアナウンサーの派遣を見合わせており、加えて2020年7月14日から10月1日は広島主催ゲームにおいても解説・実況の2名のみの体制とし、レポーターを配置しなかった(この間もビジターゲームについては裏送りも含めて現地局のレポーターの配置を継続)。同年10月6日 - 8日の対阪神3連戦(MBSにもネット)より広島主催ゲームへのレポーター配置を再開したが、出張費節減の観点もあり、それ以降も自社制作分以外では引き続きビジターの試合へのアナウンサーの派遣を原則休止している。 関連項目
最初から中継カードがない場合は原則レインコート・プロを放送するが、自社制作番組「RCCカープナイタースペシャル」に切り替えることがある[90]。 脚注注釈
出典
外部リンク
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