生島ヒロシのおはよう一直線
『生島ヒロシのおはよう一直線』(いくしまヒロシのおはよういっちょくせん)は、TBSラジオをキー局に1998年4月6日から2025年1月27日まで日本時間の平日 5時30分 - 6時30分(JST)に放送していたラジオ番組。 2025年1月27日の放送直後にメインパーソナリティ・生島ヒロシが不祥事により緊急降板したため『おはよう一直線』へ改称して1月28日からフリーアナウンサーなどがパーソナリティを務め3月31日まで放送していた。 2012年10月6日から2019年3月30日までの土曜日に録音放送していた『生島ヒロシのサタデー・一直線』についても本項目で説明する。 概要『聴くスポーツ新聞』というキャッチコピーを掲げながら、1998年4月6日に放送を開始した。事前に収録した箱番組を内包しながら、ニュース、天気予報、スポーツや健康に関する情報などを伝えた。生島の担当時期は生島が創設した生島企画室(現在のFIRST AGENT)に所属するタレントや、マネジメント業務で提携しているタレント・文化人が数多く登場していることが特徴だった。 MBSラジオ・朝日放送ラジオを除く全国JRN加盟32局のほか、NRN単独加盟局のラジオ大阪、アメリカ合衆国でもハワイ州のKZOO(現地時間で日曜日から木曜日の11時30分 - 12時30分に現地CM挿入後1時間遅れで放送)で放送した。TBSラジオでは、ローカル番組として5時00 - 5時30に『おはよう定食』を放送しており、TBSラジオのタイムテーブルでは『おはよう定食・一直線』で 5時 - 6時30分を1つの番組としていた。首都圏のラテ欄では生島が出演した頃は単に『生島ヒロシ』などと書かれていたが、生島降板後は「おはよう定食」の枠内に「一直線」と記載していた。 2017年6月5日には放送回数が5000回を迎え[1]、同年10月に前番組『榎さんのおはようさん〜!』の放送期間(19年半)を超えた。2021年4月5日には放送6000回を迎えた[2]。 番組開始当初は「三菱ふそうドライバー応援団」のサブタイトルが付されて『榎さんのおはようさん〜!』から引き続き三菱自動車が単独提供していたが、業績不振のために開始から半年後に撤退した[注釈 1]。その後1999年4月より大成ロテック、10月よりDHCが6時台のみ単独提供していたがともに2009年10月に降板して以降の6時台は単独提供がなくなる。2010年4月から2012年9月までTKC全国会、2014年7月からいすゞ自動車(『いすゞ自動車プレゼンツ 檀れい 今日の1ページ』のコーナー限定)が壇のコーナー終了まで6時台のスポンサーに付いていた。 2012年10月6日から2019年3月30日までは土曜版として土曜 5時5分 - 6時に「サタデー・一直線」も放送していた。前述の通り、本項目では土曜版も取り上げる。 ラジオ大阪(OBC)では、2014年9月29日(第4300回放送分)からネットを開始[3]。近畿広域圏を放送対象地域に定めているラジオ局としては、毎日放送(現在のMBSラジオ)が2001年3月で終了させたフルネットを13年半振りに再開させたことから、再開の初日にはラジオ大阪本社(大阪市)からの全編生放送を実施した。JRNに加盟していないラジオ大阪での常時ネットが可能になったのは、JNN加盟の民放テレビ局に対するJNN協定がJNN・JRNの双方に加盟するラジオとの兼営局またはJNN加盟局のグループ会社に当たるJRN加盟のラジオ単営局で放送されるニュース・報道系の全国ネット番組にも適用されるのに対して、当番組が編成上は協定対象外の「情報バラエティ番組」と扱われていることによる。ラジオ大阪ではKZOOとの番組ネットを経て、1966年に同局との間で業務提携を締結していた[4]。 生島は言い間違いやくしゃみ、物を落としたりこぼしたりかなりの頻度で原稿を紛失したりするなどプロ意識に欠けリスナーを非常に不快にさせるNGが多く、「おはよう定食」とともに当番組の名物ともなっていた[5]。『爆笑問題の日曜サンデー』などで放送している「TBSラジオ珍プレー好プレー大賞」では生島のミスがノミネートされることが恒例となっていた[6][7][8]。 その一方で、6269回目の2022年4月15日(金曜日)には、「明治チョコレート効果 presents 生島ヒロシの健康ライフ」(株式会社明治の単独提供で事前に収録していたコーナーで当日は佐藤江梨子がゲスト出演)を放送中の6時16分4秒に音声が途絶した。スタジオで途絶に気付いた生島が6時16分14秒から急遽トークをはさんだところ、6時16分40秒から上記コーナーの音声が復旧した。途絶の原因は放送中に特定されなかったものの、生島によれば「当番組では初めてのハプニング」という[9]。 生島は当番組の初回から2022年8月9日(火曜日)放送分まで、休暇以外の期間で25年にわたって出演を続けていた。もっとも、本人曰く「前日(8日)から発声に異変を感じていた」とのことで、9日の本番後に抗原検査とPCR検査を受診したところ、前週の金曜日(5日)から新型コロナウイルスに感染していることが判明したため、当番組と『おはよう定食』では10日(水曜日)から15日(月曜日)まで生島の出演を暫定的に見合わせていた。当番組は10日までに通算で6352回放送していて、生島は同日までの生放送でTBSラジオスタジオへの自動車での移動中の交通渋滞などにともなう「遅刻」を2回経験している[10] が、病気や体調不良を理由に全編を休演したことはこの日が初めてである[11]。本人は16日(火曜日)から、『おはよう定食』と合わせて生放送への出演を再開した。人間ドック受診の翌週に発声の異変を感じたことや、抗原検査では陰性反応が示されていたにもかかわらず、PCR検査での陽性反応を受けて休演に至ったことなどを明かした[12]。 2023年7月1日(土曜日)にラジオ大阪が開局65周年を迎えたことを受けて、同月17日(月曜日・海の日)に開局65周年記念番組『World Bentencho Carnival ~大阪・関西から世界へ~[13]』を5時30分 - 25時(翌18日の1時)に編成した。第1部(5時30分からの1時間)を、通常編成と同じく当番組のネットゾーンに充てた。当番組では、ラジオ大阪でのネット開始以来およそ8年9ケ月振りに、同局の本社スタジオからの全編生放送を実施した。6時30分からの関西ローカルとなる『World Bentencho Carnival「レジェンドと語る、あの時・あの番組」』第2部の出演者から生島がTBSのアナウンサー時代に『料理天国』などの番組で共演していた西川きよしが、隣接するスタジオから当番組のエンディングパートに出演した。生島曰く「(ラジオ大阪への入社・TBSラジオへの移籍・ラジオ大阪への復帰を経て、2023年6月にラジオ大阪の常務から代表取締役社長へ昇格したばかりの)吉野達也の提案による両局間のコラボレーションイベント」とのことで、ラジオ大阪では放送していない『おはよう定食』については、同局本社スタジオから関東ローカル向けの裏送りで対応した。生島は当番組の本番直後に、「レジェンドと語る、あの時・あの番組」にゲストで出演すると、西川きよし・西川かの子父娘と久々の再会を果たしている[14]。 生島ヒロシの不祥事による降板、そして番組の終焉2025年1月27日午後、TBSラジオは「生島氏にTBSグループ人権方針に背く重大なコンプライアンス違反があったことを確認したため、番組出演の継続が不可能と判断」とした上で、同日の放送をもって当番組ならびに『生島ヒロシのおはよう定食』から生島が降板したことを発表した[15]。所属事務所・生島企画室(現在のFIRST AGENT)が発表した生島のコメントによると、「友人から送られた不適切な写真をラジオスタッフに送り、女性スタッフから大変不愉快との指摘を受けた」「生放送中、思わずスタッフに対して当たりがきつくになってしまった」の2点を原因としている[16]。 緊急降板を受けて番組名が生島ヒロシの冠を外した『おはよう一直線』へ改称し、1月28日からフリーアナウンサーなどがパーソナリティを務め放送した。このうち、月曜~水曜はフリーアナウンサーの片桐千晶が最終回まで務めた[17]。 「『おはよう定食』『おはよう一直線』を3月末に終了する予定」とサンケイスポーツが2025年2月22日に報道し[18]、同年3月13日に同年4月1日から『Brand-New Morning』が放送開始することを発表し、本番組は同年3月31日をもって終了し、27年の放送に幕を降ろした。 最終回で片桐は生島降板後の代理パーソナリティを務めたことにより「TBSラジオ局長賞」を贈呈された[19]。 ラジオ大阪は前述の後番組も引き続きネット受けする一方、1時間遅れでネットしていたKZOOは当番組終了を以て、ネット受けから撤退した[要出典]。 出演者パーソナリティ生島ヒロシが緊急降板した翌日の2025年1月28日以降は番組終了までフリーアナウンサー達がパーソナリティを担当。 過去のパーソナリティ
生島ヒロシの代理パーソナリティ◎:出演の時点で生島企画室(現在のFIRST AGENT)所属(または業務提携)のタレント
生島の緊急降板後(2025年1月28日以降)のパーソナリティ
主なゲスト主に「うるおい生活講座」「情報一直線」で電話出演をした。
生島出演時の主なゲスト主に「うるおい生活講座」「ヒロシのちょっといい話」「6時のニュースピックアップ」「情報一直線」で電話出演やスタジオ出演をした。
気象予報士2025年3月番組終了時点での担当者で、いずれもウェザーマップに所属した。 エンディングの天気予報は、生島がアナウンスする場合もあった。 過去に担当した気象予報士
コーナー出演「いすゞ自動車プレゼンツ 檀れい 今日の1ページ」の終了後に新たなコーナーのレギュラーメンバーはいなかった。
コーナー・タイムテーブル
過去に放送していたコーナーや出来事
BGM
過去に使用されたBGM
ネット局KZOOのみ1時間遅れ、他は同時生放送。 番組終了時点
過去
ローカル枠の放送状況ローカル枠2の多くの局では、TBSと同じBGMをそのまま放送していた(一部のネット局を除く)。「檀れい 今日の1ページ」開始にともない、2014年6月末で廃止されている。
生島ヒロシのサタデー・一直線
2012年10月6日から2019年3月30日まで、TBSラジオのみで毎週土曜 5時5分 - 6時に放送した番組。土曜は「聞く週末情報雑誌」をコンセプトとしたもので、週末に楽しむ趣味・レジャーの話題や、日本を代表する経営者・キーマンにインタビューするコーナーがあった。録音放送のため、平日と違い気温の実況や天気予報・ニュースのコーナーは設けていなかった。歴代のパートナー・コーナー担当出演者は生島企画室(現在のFIRST AGENT)所属。 2019年3月2日の放送において、同月一杯での放送終了予定を発表し[30]、同月30日をもって終了した[31]。 歴代パートナー
タイムテーブル
脚注注釈
出典
外部リンク
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