スイス インターナショナル エアラインズ

スイス インターナショナル エアラインズ
(スイス)
Swiss International Air Lines
IATA
LX
ICAO
SWR
コールサイン
SWISS
法人番号 1700150000562 ウィキデータを編集
設立 2002年
ハブ空港 チューリッヒ空港
焦点空港 ジュネーヴ空港
ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港
マイレージサービス Miles & More
会員ラウンジ SWISS Lounge
航空連合 スターアライアンス
親会社 ルフトハンザグループ
子会社 スイスグローバルエアラインズ
エーデルワイス航空
保有機材数 89機(28機発注中)
就航地 49か国105都市[1]
本拠地 スイスの旗 スイス バーゼル
代表者 Dr. Harry Hohmeister CEO
外部リンク swiss.com
テンプレートを表示
スイス インターナショナル エアラインズの本部
東京事務所(山王パークタワーアネックス)
冬のチューリッヒ空港に集まるスイスインターナショナルエアラインズ

スイス インターナショナル エアラインズドイツ語: Swiss International Air Lines AG日本語では「スイス」「スイス国際航空」とも)は、スイス航空会社。通称「SWISS[2]

スイス航空 (Swissair)及びその関連会社を傘下に収めていた持株会社「SAirグループ」の傘下で近距離の欧州域内路線を主に運航していたクロスエア (Crossair) が、2001年のスイス航空及びSAirグループの経営破綻後、スイス航空の路線網と機材を継承し発足した航空会社で、現在はルフトハンザドイツ航空の子会社である。スイスのチューリッヒ空港をベースにし、ヨーロッパ各国をはじめ世界各国に路線網を持つ。IATA航空会社コードは旧クロスエアのコードのLX、ICAO航空会社コードは旧スイスエアのSWRを引き継いでいる。スターアライアンスに加盟している。日本における事業所は東京都千代田区山王パークタワーアネックスにある。

概要

旧ロゴ

2002年3月31日にクロスエアが名称を変更して運航を開始。当初は巨額の赤字を計上する苦しい出発だったが、経営の合理化を図り年々赤字額を縮小、2006年には初の営業利益を計上するまでに回復した。

当初から他の大手航空会社との提携の可能性を探り、イギリスブリティッシュ・エアウェイズと提携しワンワールドへ加盟準備をしていたが交渉が決裂、2004年6月3日にはマイレージサービスの統合に同意できないとして提携を行わないことを発表した。その後ドイツルフトハンザドイツ航空と提携、2005年3月22日にはルフトハンザが同社を買収する意向を発表し、2007年7月1日に完全にルフトハンザの子会社となった。この間、2006年4月にスターアライアンスに加盟した。

マイレージプログラムは旧スイス航空時代の「クオリフライヤー(Qualiflyer)」から、経営がクロスエアに移行すると「スイストラベルクラブ(Swiss Travel Club)」と名称変更し、ルフトハンザドイツ航空による買収に伴うスターアライアンス加盟を機にルフトハンザのプログラムである「Miles & More」(読み:マイルズアンドモア)に統合された。

2008年2月8日にはスイスの旅行会社Kuoni Travelよりエーデルワイス航空の営業権の譲渡を受けて、同社を子会社とした。

2015年3月12日に、B777-300ERを3機、追加購入する意向を表明した。これらの機材更新により一層のブランドイメージ向上を目指すとしている。

保有機材

運航機材

スイス インターナショナル エアラインズ 機材一覧(2025年2月現在)[3][4]
機材 保有数 発注数 座席数 備考
F C W Y
エアバスA220-100 9 - - 20 - 105 125 ローンチカスタマー
エアバスA220-300 21 - - 30 - 115 145
エアバスA320-200 11 - - 30 - 150 180
エアバスA320neo 9 8[5] - 30 - 150 180
エアバスA321-100 3 - - 54 - 165 219
エアバスA321-200 3 - - 54 - 165 219
エアバスA321neo 4 5[5] - 48 - 167 215
エアバスA330-300 14 - 8 45 - 183 236 2025年より4クラス225席仕様に改装予定[6]
- 3 43 28 151 225
エアバスA340-300 4 - 8 42 21 144 215 2025年より退役予定[7]
エアバスA350-900 - 10[7] 3 45 38 156 242[8] 2025年から導入予定[7][9]
ボーイング777-300ER 12 - 8 62 24 226 320
総計 90 22

2016年にボーイング777-300ER(初号機:HB-JNA)を受領した際、旧スイス航空のボーイング社顧客番記号(カスタマーコード)57でなく、新たにDEが代わりに割り振られ777-3DEERという型式になった。1982年の旧スイス航空の747-357以来のスイス向けボーイング製旅客機となり、その間アメリカ製の旅客機はマクドネル・ダグラス製のMD-11のみであった。機種によって、子会社のエーデルワイス航空とお互いの機材でやり繰りすることがある。

退役済機材

ギャラリー

塗装の変化

スイス インターナショナル エアラインズは、過去に3回塗装が変化しており、初代塗装ではエンジンにもロゴが書かれていたが、2代目以降はこれが省略され、さらに3代目塗装では、「SWISS」の文字が明らかに大きくなり、その横に書かれていた小さい文字もなくなった。

就航都市

一覧を以下に示す。

スイスの旗 スイス国内
チューリッヒジュネーブバーゼル
国際線
アフリカ
モロッコの旗 モロッコ マラケシュアガディール
タンザニアの旗 タンザニア キリマンジャロザンジバル
モーリシャスの旗 モーリシャス モーリシャス
 エジプト カイロルクソールフルガダシャルム・エル・シェイク
カーボベルデの旗 カーボベルデ サルプライアサンビセンテ
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 ヨハネスブルグ
チュニジアの旗 チュニジア ジェルバ
アジア
日本の旗 日本 東京/成田
大韓民国の旗 韓国 仁川
香港の旗 香港 香港
中華人民共和国の旗 中国 上海/浦東
タイ王国の旗 タイ バンコク/スワンナプーム
シンガポールの旗 シンガポール シンガポール
インドの旗 インド デリームンバイ
イスラエルの旗 イスラエル テルアビブ
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 ドバイ
オマーンの旗 オマーン マスカットサラーラ
レバノンの旗 レバノン ベイルート
ヨーロッパ
イギリスの旗 イギリス ロンドン(ヒースローガトウィックシティ)
マンチェスターバーミンガム
フランスの旗 フランス パリ/CDGニースマルセイユボルドーモンペリエビアリッツ
イタリアの旗 イタリア ミラノローマヴェネツィアナポリボローニャブリンディジパレルモフィレンツェカターニアオルビア
スペインの旗 スペイン ラ・パルマバルセロナマドリードマラガパルマ・デ・マヨルカバレンシアビルバオテネリフェアリカンテフエルテベントゥラランサローテイビザマオー
 オーストリア ウィーングラーツ
アルバニアの旗 アルバニア ティラナ
 スウェーデン ストックホルムヨーテボリ
 リトアニア ヴィリニュス
アイルランドの旗 アイルランド ダブリン
アイスランドの旗 アイスランド ケプラヴィークアークレイリ
 ハンガリー ブダペスト
クロアチアの旗 クロアチア ザグレブドブロブニク
ベルギーの旗 ベルギー ブリュッセル
ボスニア・ヘルツェゴビナの旗 ボスニア・ヘルツェゴビナ サラエボ
 フィンランド イヴァロキッティラクーサモロヴァニエミ
 エストニア タリン
 ブルガリア ソフィア
マルタの旗 マルタ バレッタ
スロバキアの旗 スロバキア コシツェ
スロベニアの旗 スロベニア リュブリャーナ
セルビアの旗 セルビア ベオグラードニシュ
 ルーマニア ブカレストクルージュ ナポカ
ポルトガルの旗 ポルトガル リスボンポルトファロ
ポーランドの旗 ポーランド クラクフグダニスクブロツラフワルシャワ
ギリシャの旗 ギリシャ アテネテッサロニキスキアトス島プレベザロードス島イラクリオンケルキラ島ミコノス島サントリーニ島カラマタザキントス島コス島
 デンマーク コペンハーゲンビランド
 チェコ プラハ
ドイツの旗 ドイツ ハンブルクハノーファーデュッセルドルフブレーメンドレスデンジルトウーゼドムベルリンフランクフルトミュンヘンシュトゥットガルト
トルコの旗 トルコ アンタルヤ
キプロスの旗 キプロス ラルナカ
コソボの旗 コソボ プリシュティナ
 ノルウェー オスロ
オランダの旗 オランダ アムステルダム
ルクセンブルクの旗 ルクセンブルク ルクセンブルグ
北米
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ボストンシカゴロサンゼルスサンフランシスコマイアミニューヨーク/JFKニューアークワシントン/ダレス
カナダの旗 カナダ トロントモントリオール
中米・カリブ
ジャマイカの旗 ジャマイカ モンテゴベイ
ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国 プエルト・プラタ
コスタリカの旗 コスタリカ サンホセリベリア
南米
ブラジルの旗 ブラジル サンパウロ
アルゼンチンの旗 アルゼンチン ブエノスアイレス
 コロンビア ボゴタカルタヘナ

日本との関係

日本への運航便

スイスインターナショナルエアラインズ 日本路線[10]
便名 路線 機材 コードシェア
LX160/161 チューリッヒ 東京/成田 ボーイング777-300ER NH/全日本空輸

日本との歴史

  • 2002年3月31日、破綻したスイス航空の路線を引継ぎ、チューリッヒ-東京/成田線に就航。使用機材はマクドネル・ダグラスMD-11
  • 2003年4月1日、日本航空との共同運航(コードシェア)提携を開始した[11][12]
  • ルフトハンザグループに加入する事を受け、2006年4月1日より、スターアライアンス加盟会社の全日本空輸と提携を開始した[13]。それに伴い、日本航空との提携を終了した。
  • 2012年7月10日、ルフトハンザドイツ航空全日本空輸の共同事業にオーストリア航空と共に参加するため、国土交通省にATI(独占禁止法適用除外)申請を行った[14]
  • 2020年2月から、チューリッヒ-東京/成田線の機材をエアバスA340-300からボーイング777-300ERに大型化した。
  • 2020年3月1日、チューリッヒ-大阪/関西線に就航[15][16]
  • 2020年6月より、チューリッヒ-東京/成田線の運航を再開[17]
  • チューリッヒ-大阪/関西線において、2020年12月より貨物便の運航を再開した。2021年3月5日より旅客便の運航も再開する計画だったが、計画を変更し、再開無期限延期した[18][19]。現在でも大阪線は運休が続いている。ロシアの上空封鎖により迂回する航路で運航するため、運航コストがかさむ上、長時間のフライトにより航空機は長期間本拠地を離れることになるという点に加え、さらに、大阪は東京経由でのアクセスが容易なため、他の就航国を増やす戦略に転換したと考えられる。実際、2024年にはソウル/仁川に就航している。

関連項目

脚注

  1. ^ Facts and figures”. Swiss.com. 2015年9月30日閲覧。[リンク切れ]
  2. ^ 利用規約と法律上の注意事項”. Swiss International Air Lines. 2015年10月5日閲覧。[リンク切れ]
  3. ^ 保有機材 | SWISS”. Swiss International Air Lines. 2024年11月16日閲覧。
  4. ^ Swiss Fleet Details and History” (英語). Planespotters.net. 2024年11月16日閲覧。
  5. ^ a b Orders and deliveries” (英語). Airbus. 2024年11月16日閲覧。
  6. ^ SWISS Senses”. Swiss International Air Lines. 2024年11月16日閲覧。
  7. ^ a b c SWISS to fly the Airbus A350” (英語). Swiss International Air Lines. 2024年11月16日閲覧。
  8. ^ Swiss locks in new A350 first, business class layout” (英語). Executive Traveller. 2024年11月16日閲覧。
  9. ^ スイス・インターナショナル・エアラインズ、エアバスA350-900型機を5機導入 2025年から”. TRAICY. 2024年11月16日閲覧。
  10. ^ 東京(成田) - チューリッヒ フライト(飛行機)”. FlyTeam(フライチーム) (2023年3月30日). 2025年5月10日閲覧。
  11. ^ swissinfo.ch, S. W. I. (2003年3月6日). “日本航空(JAL)と「スイス」航空(SWISS)が3月6日にコードシェア提携。”. SWI swissinfo.ch. 2025年5月10日閲覧。
  12. ^ https://www.jal.com/ja/press/2003/030602/030602.html
  13. ^ https://www.ana.co.jp/pr/06-0103/06-ana-swiss0314.html
  14. ^ 全日空、ルフトとの欧州共同事業にスイス航空とオーストリア航空も”. Aviation Wire. 2025年5月10日閲覧。
  15. ^ スイス国際航空、関空20年3月就航へ 18年ぶりチューリッヒ線、成田には777”. Aviation Wire. 2025年5月10日閲覧。
  16. ^ sky-budget (2020年3月1日). “スイスインターナショナルエアラインズ、本日2020年3月1日より関西/大阪~チューリッヒ線の運航を開始 | sky-budget スカイバジェット”. 2025年5月10日閲覧。
  17. ^ SWISS、チューリッヒとジュネーブ発着路線を一部再開 成田線も | FlyTeam ニュース”. FlyTeam(フライチーム). 2025年5月10日閲覧。
  18. ^ スイス インターナショナル エアラインズ、大阪(関西)=チューリッヒ線の運航を再開。旅客便としての運航は2021年3月から開始”. トラベルビジョン. 2025年5月10日閲覧。
  19. ^ sky-budget (2021年2月7日). “スイスインターナショナルエアラインズ、大阪/関西~チューリッヒ線の再開を延期へ | sky-budget スカイバジェット”. 2025年5月10日閲覧。

外部リンク

Prefix: a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

Portal di Ensiklopedia Dunia

Kembali kehalaman sebelumnya