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ターキッシュ エアラインズ航空の本部
ターキッシュ エアラインズ (トルコ語 : Türk Hava Yolları 、THY 、英語 : Turkish Airlines )は、トルコ の国営航空会社 。トルコのフラッグ・キャリア である。2014年2月、トルコ航空 (トルコこうくう)より日本語社名を変更した[ 1] 。略称及びICAOコード はトルコ語 での頭文字からTHY となっている。
歴史
就航都市
保有機材
リスト
過去の保有機材
ギャラリー
備考
ボーイング777-300ER[ 15] は自社発注した5機目(機体番号:TC-JJE)の新造機より新塗装で納入され、それ以降はボーイング737-800 を含めた新造機ならびにリース導入分を含め全て新塗装で納入されている。最初に導入した旧塗装4機のB777-300ERは、2機ずつジェットエアウェイズ とタイ国際航空 へそれぞれ移籍した。
世界でも珍しく、エアバスA330 において選択できる全てのエンジンメーカー(GE、プラット・アンド・ホイットニー、ロールスロイス)のエンジンを装備した機材を保有している。
同社が発注したA350-900に関して、一部アエロフロート・ロシア航空 発注分の機体を導入することが決まっている[ 16] [ 17] 。これは、ロシアが2022年よりウクライナ侵攻 を開始した事による経済制裁のために引渡しができない機体を同社が受領することになったためである。なお、コンフィグなどに関してはアエロフロート仕様のままでの納入が決まっているほか、機体塗装がアエロフロートのまま、タイトルのみターキッシュエアラインズとなった機体が納入されている。
同社はエアバスA380 、ボーイング747-8インターコンチネンタル の超大型機を導入する計画があるが[ 18] 、A380・B747-8ICともに製造中止となるため導入は不可能になると予想される。
同社が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)はF2 で、航空機の形式名は737-8F2 , 777-3F2 ER などとなる。
サービス
長距離国際線のエコノミークラスの機内食の例。この例では、トルコ料理 のキョフテ が使用されている。
アタテュルク国際空港のターキッシュ エアラインズラウンジ
ボーイング777-300ER では、機内Wi-Fi接続が可能である。
機内食 に力を入れており、オーストリア のケータリング 会社Do & Co (ドイツ語版 ) 社が監修を行っている。ビジネスクラスでは同社の本物のシェフが機内食の盛り付けや配膳を行う[ 19] 。
アタテュルク国際空港での国際線同士の乗り継ぎが、乗り継ぎ時間の関係でその日のうちに行えない場合(最短接続時間のフライト乗り継ぎがビジネスクラスで7時間以上、エコノミークラスで10時間以上)、無料でトランジットホテルに宿泊できるサービスを行っている。
2011年にはアタテュルク国際空港のラウンジを改修し、3,000平方メートル にライブラリー、子供用の遊戯室、シャワー、ビリヤード場などを備えた大規模なラウンジとなっている[ 20] 。
サービスには比較的高い評価を得ており、スカイトラックス の「World Airlines Awards」では2011年から2015年まで5年連続で「The Best Airline in Europe[ 注 1] 」に選ばれている[ 21] [ 22] [ 23] 。また、2013年のスカイトラックス「World Airline Awards」でも第9位にランクインし[ 24] 、2014年には順位を上げて第5位、2015年には第4位となった[ 25] [ 26] ほか、同2014年のスカイトラックス番付では上述の機内食やラウンジのサービス向上策が功を奏して、「ビジネスクラス機内食部門」で1位[ 27] 、「エコノミークラス機内食部門」で2位[ 28] 、ビジネスクラスラウンジでの食事部門で1位[ 29] の評価を得た。
受賞歴
日本との関係
運航便
正確な情報は公式サイト を参照
コードシェア
日本との歴史
1989年 、日本 との間に定期路線を就航し、日本航空 (JAL)とのコードシェア便 として、成田国際空港 とイスタンブール・アタテュルク国際空港 を結んでいた[ 注 2] 。
1994年10月、大阪/関西線を開設。
2003年12月から2006年6月まで、大阪/関西線を運休。
2008年4月1日、スターアライアンス加盟に伴い、日本路線のコードシェア相手を日本航空(JAL)から全日本空輸 (ANA)に変更することが発表された[ 31] 。
2013年4月1日から、大阪/関西線をデイリー運航に増便。
2013年シーズンより、Jリーグ のフットボールクラブである大宮アルディージャ のオフィシャルスポンサーに就任。
2017年2月1日から、大阪/関西線を運休する。
2020年3月26日から、東京/成田線を運休。
2020年3月30日を予定していた、東京/羽田-イスタンブール線の開設も延期[ 32] 。
2020年7月4日から、東京/羽田線に週2便で就航。
2022年12月15日より、東京/成田線の運航を再開。
2023年12月12日から、大阪/関西線の運航を7年ぶりに再開[ 33] 。
2025年2月5日 成田空港ターミナル1南ウィング、サテライト4に自社ラウンジを開設した[ 34] 。
2025年3月から、成田線と関空線を毎日運航に増便。
イラン・イラク戦争での日本との関係
日本人を運んだトルコ航空所属のDC-10 「イズミル」号 (機体記号 TC-JAY)
イラン・イラク戦争 中の1985年 3月12日 、イラク 軍によるイラン の首都テヘラン に対する空爆が開始された。テヘランの在留外国人は空爆を避けるために国外避難を準備する中、3月17日 、イラクのサッダーム・フセイン 大統領は「3月19日 20時半以降はイランの上空を飛ぶすべての飛行機を撃ち落とす」という声明を発表した。
宣言後、イラン在住外国人は、各国の軍隊、航空会社を使っての脱出が計られた。しかし、当時日本では自衛隊 の海外での活動は禁止されていた上、過去にテヘランに就航していた日本航空 もすでに撤退していたため、チャーター便の運航が検討されたが、日本航空、労働組合 ともに反対であったこと、前記期日までの脱出が困難であることを理由に実現しなかった。そのため、在イラン日本人200名以上は日本への脱出が不可能な事態となっていた。
イランの日本大使館 の野村豊 大使は、トルコ大使館のビルレル大使に窮状を訴えると大使は「わかりました。ただちに本国に求め、救援機を派遣させましょう。トルコ人ならだれもが、エルトゥールル号の遭難 の際に受けた恩義を知っています。ご恩返しをさせていただきましょうとも」と返答し、2機のトルコ航空のボーイング747型機がテヘランへ派遣された[ 35] 。2機のトルコ航空機が215人の在留邦人(第一便198人、第二便17人)を乗せてメヘラーバード国際空港 を出発し、イラン国境を越えてトルコ領空に入ったのはタイムリミット直前のことであった。なお、この時の航空機の第一機長オルハン・スヨルジュ と妻ヘルガは、和歌山県串本町樫野のトルコ軍艦エルトゥールル号遭難慰霊碑への献花のため2011年 3月27日に来日している。
このエピソードはのちにインターネット 上の電子掲示板 やメールマガジン を通じて親日国 トルコのイメージを広めることに貢献し、テレビでも2004年 のNHK 「プロジェクトX 」など、様々な番組で取り上げられた。また、2015年 には日本・トルコ合作映画『海難1890 』にてエルトゥールル号の出来事とともに題材となり、ターキッシュ エアラインズ(トルコ航空)も「特別協賛」の形で携わっている。
この救出の後、1999年にトルコ大地震 が発生したが、その際この救出された邦人の一部が義捐金を募りトルコに贈った。また、湾岸戦争 勃発1か月前の1990年 12月に、当時国会議員 だったアントニオ猪木 が自らイラク に赴いて平和を訴えるイベント を行い、サッダーム・フセイン政権によってイラクからの出国を差し止められ事実上の人質として抑留されていた在留日本人の解放を果たしたとき、チャーター便を出してこれを助けたのも当時のトルコ航空であった。
その他
『飛んでイスタンブール 』をパロディした、ターキッシュ エアラインズの広告。2015年4月6日大阪府大阪市北区で撮影。
2014年 から、湘南ベルマーレ とオフィシャルクラブパートナー契約を締結。同年2月から、日本での商号を「ターキッシュ エアラインズ」に変更[ 1] 。また同年9月、日本プロバスケットボールリーグ (bjリーグ)の冠スポンサーとなった。2015年には映画『海難1890 』の特別協賛として参加している。
2015年 から日本向けの宣伝に「飛んでイスタンブール 、そこから飛ぶのがルール」と本作を意識し、韻を踏んだキャッチコピー を採用した[ 36] 。
事故
他航空会社パイロット
ターキッシュ エアラインズでは、これからも事業を拡大する予定であるため、パイロットが今まで以上に必要になる[要出典 ] 。
このことから、同社では世界の他の航空会社を(倒産などの理由で)解雇されたパイロットなどを積極的に採用している。
2010年に日本航空 グループが会社更生法 の適用を申請し、実質的に破綻して700人近いパイロットが整理解雇された際も、ターキッシュは積極的にそれらのパイロットを採用した。
参考文献
脚注
注
^ 日本ではアジア ・中近東 の航空会社扱いされる事もあるが、ターキッシュ・エアラインズ自体はヨーロッパの航空会社と認識している[要出典 ] 。
^ 関西国際空港発着便は、2003年12月から2006年5月まで運休していた。また中部国際空港 にも乗り入れる計画もあるが、2014年 6月現在に至っても未だに実現されていない。
出典
^ a b トルコ航空、「ターキッシュ・エアラインズ」に変更
^ “Turkish Airlines to take delivery of 26 Boeing aircraft in 2016 ” (英語). atwonline.com . 2025年7月17日閲覧。
^ “History of Turkish Airlines Inc. (Türk Hava Yollari A.O.) – FundingUniverse ” (英語). FundingUniverse . 2025年7月17日閲覧。
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^ “THY, 87 yılda küresel marka haline geldi” . https://www.aa.com.tr/tr/sirkethaberleri/ulasim/turkiyenin-bayrak-tasiyicisi-thy-87-yilda-kuresel-marka-haline-geldi-/657368 2025年7月17日閲覧。
^ スターアライアンス公式サイトより「トルコ航空」
^ Sumers, Brian (2016年7月16日). “FAA Bans Turkish Airlines From Flying to the United States ” (英語). Skift . 2025年7月17日閲覧。
^ “Turkish Airlines withdraws from Sabiha Gökcen int'l routes” (英語). ch-aviation . https://www.ch-aviation.com/portal/news/85297-turkish-airlines-withdraws-from-sabiha-gkcen-intl-routes 2025年7月17日閲覧。
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^ Sabah, Daily (2022年2月8日). “Turkish Cargo bids farewell to Atatürk Airport, shifts to new hub ” (英語). Daily Sabah . 2025年7月17日閲覧。
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^ “THY is about to wet lease 4 A380 ”. 2014年2月22日時点のオリジナル よりアーカイブ。2014年2月18日閲覧。 “Turkish Airlines is about to wet lease 4 Airbus A380 from un-named airline. [ターキッシュ・エアラインズは匿名の航空会社から、エアバスA380を4機、ウェットリース※ しようとしている。(※=機体と乗務員、整備員や保険契約を一括して他の航空会社に貸し出すこと。期間は1ヵ月から2年前後とされる。)]”
^ 中西、谷川 2013 , p. 147
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^ Turkish Airlines wins award for the World's Best Business Class Airline Catering at the 2014 World Airline Awards (スカイトラックス)
^ Thai Airways wins award for the World's Best Economy Class Airline Catering at the 2014 World Airline Awards (スカイトラックス)
^ Turkish Airlines wins award for the World's Best Business Class Airline Lounge Dining announced in the 2014 World Airline Awards (スカイトラックス)
^ Turkish Airlines has been chosen "Best Airline in Europe", “Best Airline in Southern Europe” and awarded “World’s Best Business Class Airline Lounge”, and “World’s Best Business Class Lounge Dining” in 2015 Skytrax World Airline Awards. (ターキッシュエアラインズ公式サイト)
^ ANAとのコードシェア便スタート(トルコ航空プレスリリース)
^ 編集部 (2020年3月25日). “ターキッシュ・エアラインズ、東京/成田〜イスタンブール線を運休 3月26日から ”. TRAICY(トライシー) . 2025年3月29日閲覧。
^ “ターキッシュ、約7年ぶりに関空へ!12月12日からイスタンブール線再開 | FlyTeam ニュース ”. FlyTeam(フライチーム) . 2025年3月29日閲覧。
^ “【ターキッシュ エアラインズ】 トルコ国外では最大のラウンジを成田空港に開設 ”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2025年2月5日). 2025年2月6日閲覧。
^ トルコの時代(2003年日本におけるトルコ年公式サイト) より
^ ターキッシュエアラインズの広告が昭和度高い!と話題に/「ドストライク世代」「わかってしまう自分が憎い…」 POUCH 2015年4月11日
^ ターキッシュ・エアラインズのA330、カトマンズで滑走路逸脱
^ ネパールの空港でトルコ機が着陸失敗、死者なし
関連項目
外部リンク
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