スローモーション (中森明菜の曲)
「スローモーション」は、日本の歌手・中森明菜の楽曲。この楽曲は中森の1枚目のシングルとして、1982年5月1日にワーナー・パイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)のリプリーズ・レコードレーベルよりリリースされた(EP: L-1600)。 背景「スローモーション」は、1982年7月1日発売のスタジオ・アルバム『プロローグ〈序幕〉』からの先行シングルとして、1982年5月1日にシングル・レコード (EP: L-1600)で発売された[2][5][6]。 シングル・レコードのライナーノーツには「スローモーション」の楽譜が掲載された[2]。初回盤にはアンケート用紙付き4P見開きカラーピンナップが封入されていた。 中森にとって、この楽曲はデビュー・シングルにあたる[5][6]。この楽曲は来生えつこ・来生たかお姉弟による作詞・作曲で、船山基紀が編曲を手掛けた[2][6]。プロデュースは小田洋雄が務めた[2]。 本作のレコーディングはロサンゼルスで行われた[5]。自身にとって初のレコーディングであったが、「スローモーション」のレコーディングでは、どうしても「スローモションー」と歌ってしまい、ディレクターの島田雄三に複数回注意されてしまったと中森は明かしている[5][2]。 「スローモーション」をリリースしてから3年後の1985年5月1日発売の映像作品『はじめまして 中森明菜』にて、本曲のレコーディング風景が収録された[7]。 ロスでのレコーディングより帰国直後、デビュー曲の選考作業に入った[5]。デビュー曲の候補としては、スタジオ・アルバム『プロローグ〈序幕〉』収録曲から本曲をはじめ、「銀河伝説」、「あなたのポートレート」、「Tシャツ・サンセット」の4曲が挙がっていた[5]。これらの楽曲のテープを持ち各地のレコード会社の営業所を周った後、さらに中森は「若い子の意見も聞きたい」との理由から、母校である清瀬中学校に赴き、生徒にアンケートをとっている[5]。このクラスでは「Tシャツ・サンセット」が一番人気となり、次点が本曲「スローモーション」だったという[5]。中森本人は「銀河伝説」が好きだったが、最終的には「スローモーション」がデビュー曲となった[5]。 中森は次作「少女A」でTBS系音楽番組『ザ・ベストテン』に出演した際に(1982年9月23日放送)、「少女A」よりも「スローモーション」の方が好きですとのコメントを残している[8]。 「スローモーション」は後の作品でも新録されており、1995年12月リリースのベスト・アルバム『true album akina 95 best』と、2002年12月リリースのベスト・アルバム『Akina Nakamori〜歌姫ダブル・ディケイド』にそれぞれ収録された[9][10][2]。2010年には、中森をモチーフとしたパチンコ台『CR中森明菜・歌姫伝説〜恋も二度目なら〜』に本曲が新録された[11]。 シングル盤「スローモーション」のB面として発表された「条件反射」は、中里綴の作詞と三室のぼるの作曲に、「スローモーション」に続いて船山が編曲を手掛けた楽曲である[2]。この楽曲もスタジオ・アルバム『プロローグ〈序幕〉』からの先行シングルカットである[6]。 シングルのジャケット写真が通常盤とプロモーション盤の2種類存在する。 2023年2月27日より株式会社ファンデリー「旬をすぐに」のテレビCMに使用されている(関東限定)[12]。 批評『CDジャーナル』は「スローモーション」について「当然ながらその時代の様相が滲み出ている」と指摘した上で、「意外なほど初々しい歌声のおかげもあってか、今の耳で聴いてもかなり新鮮に響く」と批評した[13]。 チャート成績「スローモーション」は、オリコン週間シングルチャートの1982年5月10日付で初登場58位を記録した[3][14]。その後1982年7月26日付で最高順位30位を記録し、翌週の1982年8月2日付でも2週連続となる30位を記録した[14]。同チャートの100位以内においては、計39週に渡ってランクインしている[15]。 収録曲
規格
クレジット「スローモーション」のライナー・ノーツより[2] 収録アルバムスローモーション 条件反射 カバーしたアーティスト
脚注注釈出典
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