Femme Fatale (中森明菜のアルバム)
『Femme Fatale』(ファム・ファタル)は、日本の歌手中森明菜の13枚目のスタジオ・アルバム。このアルバムは1988年8月3日にワーナー・パイオニアよりリリースされた (LP: L-12653, CT: LKF-8153, CD: 32XL-195)。 概要『Femme Fatale』は、海外のアレンジャーやミュージシャンを起用しロサンゼルスで録音された、1988年発表の2枚目となる通算13枚目のスタジオ・アルバムで、1988年8月3日に、LP (L-12653)、CT (LKF-8153)、CD (32XL-195)の3形態で同時発売された[1][5][6][7][3]。 海外アレンジャーには、マドンナの「クレイジー・フォー・ユー」などを手掛けたジョン・リンド、リンダ・ロンシュタットらに楽曲提供した元クリトーンズのマーク・ゴールデンバーグ、ビリー・アイドルを手掛けたスコット・ウィルクが参加[1]。海外ミュージシャンには、元ハンブル・パイのピーター・フランプトン、Mr.ミスターのスティーヴ・ファリス、スタンリー・クラークのアルバムにも参加したマイケル・トンプソンがギターを担当、キーボードにはビル・メイヤーズなどが参加した[1]。 本作のタイトルの"Femme Fatale"とは、フランス語で「魔性の女」、「運命の女」の意味をもつ[1]。このアルバムの帯には、「TAKE UP A NEW FASHION!! ダンサブルでビート感溢れる」と記載されている[6]。『オリコン・ウィークリー』では本作について、収録曲全曲が「オール・ダンサブル・リズム」と指摘した[1]。前スタジオ・アルバム『Stock』に引き続いて本作もシングル楽曲は未収録である[7]。収録楽曲の「Reversion (Desire)」のレコーディングでは、シンクラヴィアが使用された[6][1]。 本作発売より先行して1988年7月20日から、スタジオ・アルバム『Stock』と本作を引っ提げた同名のコンサート・ツアーFemme Fataleを開催した[8][9]。また、本作収録楽曲は音楽番組でも披露された。1988年9月2日放送のテレビ朝日系の音楽番組『ミュージックステーション』、1988年9月7日放送のフジテレビ系音楽番組『夜のヒットスタジオDELUXE』で「So Mad」を披露[10][11][6]。この他、1988年9月21日放送の『夜のヒットスタジオDELUXE』で「La Liberté」を、1988年10月5日放送の同番組で「抱きしめていて (Love Is My Favorite Lesson)」をテレビ披露した[11][6]。 批評本作の歌唱についてライターの北島由記子は、「官能的に歌う」と指摘した[12]。『オリコン・ウィークリー』では、このアルバムのメロディーについて、"ポップ"で"クリアー"と指摘し、歌唱については「セクシー唱法、ウィスパー唱法、シャウト唱法」と多彩であるが、中森のミステリアスな訴求力に溢れていると指摘した[1]。 記録本作は、1988年8月15日付のオリコン週間アルバムチャートで初登場2位を記録後、翌週の1988年8月22日付で最高順位1位を記録した[13][14][3]。この1988年8月22日付の、LP、カセット、CDの各オリコン週間チャートでは、いずれも最高順位2位を記録したが、これらを合算した総合チャートであるアルバムチャートで首位獲得を果たしている[15][3]。1988年のオリコン年間アルバムチャートでは30位を記録した。 収録曲
クレジット『Femme Fatale』のライナー・ノーツ、帯より[6]
リリース履歴
Femme Fataleツアー
Femme Fatale(ファム・ファタル)は、日本の歌手中森明菜のコンサート・ツアー。このツアーは1988年7月から10月にかけて開催された。
参照
外部リンク |
Portal di Ensiklopedia Dunia