ハマド国際空港
ハマド国際空港(アラビア語: مطار حمد الدولي,英語: Hamad International Airport、通称:新ドーハ国際空港(英語: New Doha International Airport))は、カタールのドーハにある国際空港である。 概要ドーハ国際空港に隣接する海を埋め立てて、2本の平行滑走路を設置、22平方キロメートルという巨大な敷地を持つ空港である。 フラッグ・キャリアのカタール航空のハブ空港として使用されており、空港ターミナルビルは35万平方メートル、40カ所の搭乗ゲートが設置される。開業初年度は2,200万人の利用を見込んでいる。 敷地内には、王室専用ターミナルや500人以上が利用できるモスク、乗り継ぎ客用のホテルなども建設された。IATA空港コードは、ドーハ国際空港と同一の空港コード、DOH を用いている。 歴史2003年よりドーハ国際空港に代わる新空港の計画が始められた。2013年1月、カタール首長のハマド・ビン・ハリーファ・アール=サーニーの名前から、ハマド国際空港として開港させると発表された[4]。 後に、同年4月1日に暫定開港と発表[5]されたが、直前になって開港が延期された[6]。同年12月1日より貨物便が利用を開始[7]し、2014年4月30日より、一部旅客便の利用が開始された[8]。同年5月27日に旧空港からすべての便が移行した。その後もターミナルの内装工事が続けられていたが2015年に完了した。 2017年6月、カタールに対してサウジアラビアなどが国交断絶(2017年カタール外交危機)を通告。エミレーツ航空やエティハド航空、サウディア、エジプト航空などの乗り入れが中止された[9]が、2021年1月にこの外交危機が終焉を迎えたため2022年現在ではこの状況は解消されている。 施設ターミナル1![]() ![]() ![]()
コンコースDとEは拡張される予定で、計画はまだ確定していないが、統合されてコンコースFとなる可能性もある[10]。ターミナル1には、2014年6月20日にオープンした、カタール航空のファーストクラス用ラウンジ「アル・サフワ・ファーストクラスラウンジ」とビジネスクラス用ラウンジ「アル・ムルジャン・ビジネスクラスラウンジ」がある。 ランプベア空港内で最も目立つのは、免税店街のグランドホワイエに展示されている、電灯の傘の中に頭を突っ込んだテディベアを象った巨大なブロンズ像である。スイス人アーティスト、ウルス・フィッシャーによる作品で、「ランプベア」(Lamp Bear)と呼ばれている。高さは7メートル、重さは約18~20トンである。ニューヨークのシーグラム・ビルディングの広場に展示された後、クリスティーズのオークションに出品され、カタール王族が680万米ドルで落札したものである[11][12]。 2018年には、カタール博物館から寄贈されたアメリカ人アーティスト、カウズの"Small Lie"という彫刻がターミナル内に設置された[13]。 拡張カタール航空の継続的な旅客増加に対応するため、ターミナルの拡張が計画されている。同空港の2018年の旅客数は3,450万人で、2020年には5,300万人に増加すると予想されている[14]。特に2022年には、カタールで開催される予定のFIFAワールドカップにより、多くの利用が見込まれている。既存のコンコースDとEの間に作られる中央棟には、シンガポール・チャンギ国際空港の複合施設「ジュエル」に見られるような、高さ268メートル、面積1万平方メートルの巨大温室の庭が設置される。このプロジェクトでは、11,720平方メートルの商業・飲食スペースが追加され、乗り継ぎエリアも拡大される。中2階にはカタール航空のアル・ムルジャン・ビジネスクラスラウンジが移設され、面積9,000平方メートルの世界最大の空港ラウンジとなる[15]。また、コンコースDとEは、9台のワイドボディ機を収容できるように延長される。 滑走路この空港には、2本の並行した滑走路があり、両者は1キロメートル以上離れて設置されており、同時に離着陸ができるように設計されている。第1滑走路は長さ4,850メートルで、西アジアで最も長い滑走路とされている。第2滑走路は長さ4,250メートルである[16]。 就航路線旅客便○ - ワンワールド 貨物便
旅客便就航都市アジア
ヨーロッパ
アフリカ
南北アメリカ
オセアニアかつて就航していた都市
交通アクセス脚注
出典
関連項目外部リンク |
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