曽我部和恭
曽我部 和恭(そがべ かずゆき、1948年4月16日[1][2][6][10] - 2006年9月17日[11])は、日本の声優、俳優、演出家、ナレーター、音楽家。旧芸名および本名は曽我部 和行(読み同じ)[2][3]。 略歴生い立ち千葉県船橋市で戦国武将・長宗我部氏の 当時はバンドを最初に結成したのは高校2年生の時であり、クラスにギターの上手い人物がいた[3]。あのころにしてみれば『パイプライン』、『ダイヤモンドヘッド』などは最高のテクニックを要する曲だったわけであり、ギターを見ずにほかの人物を見ながら弾いていた[3]。あのころは「こいつは天才だ」と思い、悔しくてやり始めたわけだったという[3]。ギタリストになろうとは全然思っておらず、人間の指が5本しかないが、弦が6本もあることから、「こいつは人間が弾けるもんじゃない」と思っていた[3]。ただし「とにかく何曲か覚えたいな」と思っていたという[3]。セミプロのような形でバンドをしていた[3]。しかしテクニック的な問題でリズム&ブルースまでついて行けたが、ニューロックになってから少しついて行けなくなり、バンドから脱退[3]。歌の勉強をしようと思い、前述のとおり、日本テレビタレント養成所に入ったという[3]。 キャリア熊倉一雄や納谷悟朗の指導を受け、テアトル・エコーの舞台公演に出演するとともに、研究生時代からアニメ作品や洋画吹替の声優に端役として参加した[5]。初舞台は井上ひさし作『11ぴきのねこ』のにゃん吾役[9]。声優デビュー作は1972年公開のアニメ映画『パンダコパンダ』のおまわりさん役[12]。1974年に『破裏拳ポリマー』でアニメ作品への初主演を果たした[5]。「タイムボカンシリーズ」では『ゼンダマン』の主人公・鉄ちゃん / ゼンダマン1号に内定しており、主題歌のレコーディングにも台詞収録で参加していたが、番組初収録直前に体調不良となり、降板した[13](なお、第49話にはコジロー役でゲスト出演している)。その2年後には同シリーズ続編の『ヤットデタマン』に時ワタル / ヤットデタマン役で主演を果たしている。 1977年には野島昭生、神谷明と飲みに行った席で演奏したギターがあまりにも上手だったのがきっかけで、古谷徹、古川登志夫らを呼び込み声優バンド「スラップスティック」を発足[14][15][16][17][18]。リードギターと作詞・作曲を担当していた[14][15][16][17][18]。私生活では1980年6月に結婚[5][19]。テアトル・エコーの正所属となり舞台の演出も手掛けていたが[20]、1990年代に青二プロダクション[8]へ移籍した。 1970年代には、神谷、中尾隆聖、内田直哉、福沢良一らと共に演劇・音楽ユニットフォーインワンとして活動をしていたことがある(曽我部は演出を担当)[21]。また、地元・千葉県の自治体主催のママさん劇団「陽気妃」の舞台演出家としても活動していた[22]。 引退・晩年自身の声に衰えを感じたとして2000年12月31日に一時引退した。持ち役は主に置鮎龍太郎、稲田徹らに引き継がれたが、2004年に発売された『絶対無敵ライジンオー』・『元気爆発ガンバルガー』DVD-BOX購入特典の新作ドラマCD『絶対爆発ライジンオー対ガンバルガー』に持ち役のヤミノリウスIII世役で出演。また、『元気爆発ガンバルガー』DVD-BOX発売の際にはヤミノリウスIII世として「テレビから離れて部屋を明るくして見るように」と注意する新録音声が各巻冒頭に収録されており、これらが最後の出演となった。 2005年に出版されたムック本『アマゾンから帰ってきた男 別冊』では『仮面ライダーアマゾン』に関してインタビューを受けている。本書の中では特撮とアニメのアフレコの違いや『仮面ライダーアマゾン』以外にも、一番印象に残っている洋画の吹き替え役などを語っている。本人は引退を否定し、将来に対する復帰への意欲を語っており、近影も掲載されていた[23]。 2006年9月17日午後20時頃、食道癌のため千葉県内の病院で死去[11]。58歳没。死の2か月前に癌が見つかった時点では、既に進行した末期状態で手の施しようもない状態だったという。葬儀に参列した旧友たちは、スラップスティックなどの間でも「痩せすぎ」とネタにされていた曽我部のスマートな容貌がさらに痩せ細っているのを見て、思わず涙をこぼしたという[11]。 人物ニックネームはガベさん[4]。一人っ子だった[6]。剣道二段[6]。趣味はサングラス収集[12]。好きなミュージシャンはザ・ベンチャーズ、ジミ・ヘンドリックス、ジェフ・ベック、寺内タケシ。好きな作家は半村良、平井和正、エラリー・クイーン、モーリス・ルブラン[12]。寺内タケシとバニーズのころにちょこちょこ入りびたっていた時期があった[3]。好きな言葉は「悔いのない毎日」[6]。 役柄としては、美形のキャラクターを数多く担当した[24]。洋画の吹き替えでは、ジャン・クロード・ヴァンダムの初期作品数本を担当した[24]。 後任曽我部の体調不良に伴う降板および一時引退後、持ち役を引き継いだ人物は以下の通り。ゲーム『スーパーロボット大戦シリーズ』における『超電磁マシーン ボルテスV』の峰一平、『機動戦士ガンダム』のジーン、『聖戦士ダンバイン』のビショット・ハッタなど一部キャラクターなどは曽我部が引退前に収録した音声を現在まで使用し続けている。 出演※太字はメインキャラクター。 テレビアニメ
劇場アニメ
OVA
ゲーム2008年以降の出演作品は生前の収録音声を使用したライブラリ出演。
吹き替え俳優
映画
ドラマ
アニメ
特撮
ラジオドラマ
ドラマCD
カセットブック
テレビドラマナレーション
音楽アルバム
参加作品
楽曲提供脚注注釈シリーズ一覧
出典
外部リンク
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