ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!
『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(ダウンタウンのガキのつかいやあらへんで)は、日本テレビ系列で1989年(平成元年)10月4日から放送されているお笑いバラエティ番組であり、ダウンタウン(松本人志・浜田雅功)の冠番組。 略称は「ガキの使いやあらへんで!」「ガキの使い」「ガキ使(がきつか)」「ガキ」など。 放送開始以来モノラル放送(モノステレオ放送)であったが、日本テレビ系列の全番組ステレオ化に伴い、2011年10月9日放送分よりステレオ放送を開始した。 概要・沿革1989年10月4日未明(10月3日深夜)『微笑女図鑑』の後番組として放送開始。第1回の番組スタートは松本と浜田がスタジオまで雑談しながら歩いていくというものであった。当初の名前は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』で「!」が一個多かった。 番組内で繰り広げられる数々の企画とダウンタウンのトークは、過激なものからシュールなものまで様々なバリエーションがある。トークでの何気ない一言から大きな企画が生まれる事が多々あり、対決&罰ゲームなどはその最たるものである。この企画ではゲームで敗戦すると、恐怖と爆笑の罰ゲームが行われ、後に笑ってはいけないシリーズへと発展する。 当番組が開始するきっかけとなったのは、日本テレビの土屋敏男が菅賢治に「ダウンタウンって知ってる?」と尋ねたことである。当時の菅はダウンタウンのことを知らなかったが、土屋から借りたダウンタウンのビデオを見てネタの面白さに衝撃を受け、土屋と共に立ち上げた『恋々!!ときめき倶楽部』という番組に、ダウンタウンを東京進出の足掛かりを兼ねてレギュラー出演させた。同番組終了後、菅は当時編成に異動していた土屋から「菅ちゃん、深夜の企画、ダウンタウンで書いてよ」と言われたことで、「ダウンタウンの漫才を毎週生で見たい」と考えて企画を作り、土屋が実際に採用した。このような経緯で、当番組はダウンタウンの漫才番組として開始された[1]。タイトルの由来は、『恋々!!ときめき倶楽部』の中で松本が出演者の一般男性に対し「お父さん、僕らもガキの使いやないんやから…」と発したことから。後に放送された特番では、浜田が素人のおじさんに「いやいや、それでは済まさん。こっちもガキの使いやないんやから…」と言ったシーンが流され、これが由来だと説明されている[2][3]。 日本テレビでは『笑点』に次いで放送期間が長いバラエティ番組で、2010年4月11日放送分で通算1000回を迎え[注 2]、2019年10月には放送30周年を迎え、2024年10月に放送35周年を迎えた。2006年から2020年までは大晦日の年越し特番を担当し、毎年『NHK紅白歌合戦』の裏で民放最高視聴率を得た。 2017年4月2日の放送分から、番組開始から28年使用していたオープニング曲(コールドカットの楽曲「Theme From “Reportage”」、前述のアルバム『What's That Noise?』に収録)および番組ロゴを初めて大幅リニューアルし、テロップのフォントも変更された(ただし「笑ってはいけないシリーズ」は大幅リニューアル後も従来のテロップを使用)。スタッフでも長年携わっていた菅・大沼が降板するなど大規模な異動が行われている。正式番組名としては、同月9日から末尾の感嘆符が2重だったものが1重になり、番組の名前は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』に変更されたが、2022年9月8日放送の『松本誕生日・ダウンタウン結成40周年記念!対決&罰ゲームの歴史』のみ5年ぶりにリニューアル以前の構成に戻った。 2024年1月8日、松本が自らの性加害疑惑により活動休止を発表。すでに収録を済ませていた2024年1月14日・21日放送分については松本の出演シーンも含めそのまま放送し、1月28日以後は浜田の単独進行で放送を継続することが発表されていたが[4]、1月28日の放送内容が直前で変更となり松本登場回[注 3][5][6]となり、結果として松本不在回は翌週の2月4日放送からとなった[7]。 松本の活動休止から1年がたった2025年3月10日に今度は浜田が体調不良により一時芸能活動を休止することが発表された。すでに収録を済ませていた2025年4月20日放送分までについては出演シーンを含めそのまま放送し、4月27日放送分から5月25日放送分までの一部の回は代役を立てて放送を継続した。同年5月2日に浜田が活動を再開することを発表し、当番組には同年6月1日放送分から出演を再開する。 放送時間の変遷
1989年10月4日未明(10月3日深夜)に放送開始。当初は、毎週水曜1:40 - 2:10(火曜深夜)の放送(関東ローカル、その後一部地域で放映開始)だったが、1991年10月に毎週日曜22:30 - 23:26の番組枠『笑撃的電影箱』(1994年3月に番組枠消滅)の後半として、日曜枠に移動。 1991年10月から2015年3月まで日本テレビ(関東地区)の番組終了時刻は23時26分である。ただし、ローカルセールス枠であるため番組終了時刻を24分、25分としている地方局もあった。 2015年4月より、同年3月までの本番組放送時間帯において『日曜ドラマ』が編成されたことに伴い、放送時間が繰り下がり、23:25 - 23:55に変更された[8]。枠移動後もローカルセールス枠のままである[注 4]。 当番組のクロスプログラムが放送されるのは当番組が同時ネットで放送されている地域のみ(直後番組である『Going!Sports&News』のクロスプログラムも同様)。同時ネット局でも自社制作番組や過去の再放送などに差し替えられた場合はクロスプログラムは放送されない。 番組構成番組開始当初は、前半が漫才・コント、後半はフリートーク、エンディングトークという構成だったが[注 5]、漫才・コントのネタが尽き始めた(番組15回目の「ローリングサンダーマン」の時に、松本自身が発言している)ため、20回から「オープニング」コーナーが始まり(同回から番組の代表的企画である「対決&罰ゲーム」が始まっている)、漫才・コントは行われなくなった。 日曜移行後しばらくしてエンディングトークがなくなり、それ以降、長い間「オープニング」「フリートーク」という基本形が維持されていたが、1997年4月から6月(浜田が「ごっつ」において骨折した影響)、および松本が結婚した2009年からは「フリートーク」が一時なくなり、かつての「オープニング」がメイン企画になっていた。その後、2017年4月2日の放送で8年ぶりに「フリートーク」が復活したが[9] 2020年、新型コロナウイルスの影響により再度休止し、現在も「オープニング」企画のみとなっている。 バラエティ番組としては珍しく初期の頃から一貫してスタジオ収録が全日帯(主に水曜の朝から夕方に掛けてであるが、メンバーの都合がつかない場合は別の日に振り替えるか、時間を遅らせて収録を調整するが、それでも深夜帯では収録はせず翌日の朝に変更する)で行われており、企画によっては午前中で収録が終わることも珍しくない。外での収録の場合はこの限りではない。 オープニング最初期の「オープニング」は、公開収録をしていた会場にほど近い場所をスタートし、2人で話したり、近くにたまたまいた一般の人達に声をかけたりしながら、収録会場に向かう様子を放送していた[注 6]。しかし開始数回でダウンタウンがこの「散歩ロケ」に飽きてきたことから、これに代わる新たなオープニング企画として、「第1回 ガキの使いやあらへんで! チキチキ(企画タイトル)〜!!」と称されたさまざまな企画が実施される[注 7]。 当初はNHKの古い番組のパロディなど簡易的なゲームだったが、後に独自色が出た企画を多く出し、「ききシリーズ」[10]や「七変化シリーズ」[11]など数多くの人気シリーズを生み出し、特に「サイレント図書館」は海外でも人気を呼び、各地でローカライズ版が放送されている[12][13]。 毎年1月には「ガキの使い大新年会」及び「山-1グランプリ」[14]が、3月 - 4月の卒業式シーズンには「さようなら山崎邦正(月亭方正)シリーズ」[15]、年末には「ガキ使おもしろVTRベスト10」が放送されることが多い[16]。 かつてはトークがメイン企画であったが、オープニング企画がそのままメイン企画となってからはひとつの企画を放送枠いっぱいに放送したり、数週間にかけて放送することもある。 実験的・挑戦的な斬新な企画がほとんどで、レギュラー陣の芸風や忘れた頃に昔の企画やキャラクター、設定が使われたりするため、「分かる人でなければ笑えない」、「長年見続けていないと笑えない」などマニアックなネタが多く、浜田は「マニアックで排他的な作り方をする番組」[2]、元総合演出・斉藤敏豪も「視聴者に無理に擦り寄っていく作り方は敢えてしない。分かる人だけ分かってくれればいいし、見れば絶対に面白いと思ってもらえるものを作りたい」などと語っている[3]。 番組の企画に関しても、即興性が求められるもの、瞬間のリアクションを楽しむもの、シナリオに基づいてきっちり作り込んだものなど、毎週違った作風で番組が作られている。そのこともあってか、企画意図を理解できない視聴者が「どこが面白いのか」「あれはヤラセでは」といった疑問や苦情を投げかけるケースが見られる。例えば、幾度か放映されている「板尾いちゃもんシリーズ」はシナリオに基づいて制作されている企画だが、あまりにもリアルな演技であることも相まって、一部の視聴者が真に受けてしまい、「板尾は金に汚い性格」などと本当に思われた[注 8]。2002年10月20日放送の「芸能界男と男の手料理対決」でも同様のクレームが発生。内容は、岸部四郎が幾度も落とし穴に落とされ「もう金(で解決してもらう)しかないなぁ!!」と激怒するというもの。これも台本に基づいた芝居であるにもかかわらず、真に受ける視聴者が現れ、読売新聞の投書欄に「彼の出演コーナーがなくなってしまった上、落とした側も悪びれる様子がない」などと苦情が掲載されるという珍事となった[注 9]。 番組スタッフが頻繁に出演することもこの番組の特徴で、一見単なる「内輪ウケ」「楽屋オチ」ととられかねないが、松本は「本当に製作費が少ないんでなかなかタレントを呼べないだけ。でもどこが面白いのかを踏まえた上で出してるから、決して内輪ウケにはなっていないと思う」と語っている。菅も「僕らは元々内輪ネタが大嫌い」「企画によってタレントにオファーを出すよりもスタッフの誰かを出した方がはるかに面白いと判断した時だけ、スタッフが出ることにしている」「ほかの番組でスタッフが出演することは、ガキでスタッフが出演する必然性と全く違う」「だから僕らが(ひょうきんディレクターズや野猿のように)CD出したりなんてことは絶対にしない」などと、番組に出演することへの絶対の自信を語っている[3]。実際スタッフが他の番組に出演することは滅多になく、2010年代以降は本番組に出演する回数も減少傾向にある。 対決シリーズダウンタウンの二人がプロ野球や紅白歌合戦の勝敗予想、スポーツ、ゲームなどで対決する企画[17][18]。1989年、ダウンタウンのトーク内の第40回NHK紅白歌合戦の勝敗予想からこのシリーズはスタートした[17]。 敗者には罰ゲームが課せられ、最初の対決では、敗北した松本がズームイン!!朝!にガララニョロロで映り込む罰ゲームであった。また、後述の早朝生放送罰ゲームが誕生するきっかけとなった[18]。さらに、フランスにエビアンを汲みに行く、ニューヨークに滞在している坂本龍一のもとにシャーペンを取りに行くなど、海外ロケを伴う大がかりな罰ゲームが行われたこともあった[17]。 2003年の「史上空前4対1変則ボウリング対決」の罰ゲームは「絶対に笑ってはいけない温泉旅館一泊二日の旅」であり、後の「笑ってはいけないシリーズ」がスタートするきっかけとなった。 2006年の「タライアンルーレット対決」[注 10]以降は「笑ってはいけない」が全員参加になるなどして行われていなかったが、2023年に「チョロQアンルーレット対決」にて復活した[19]。 早朝生放送罰ゲーム企画の罰ゲームによっては、レギュラー枠とは別に、早朝の時間帯に5分の放送枠(主に4:25 - 4:30)を設けて、生放送(関東ローカルのみ)で罰ゲームを行う場合がある[18]。この場合は、番組表に掲載されない場合がある他、番組表に掲載された場合でも番宣番組(番組表では「日テレみどころ」と表示)扱いでの放送となる[18][20]。直後番組への接続はステブレレスで接続する。 早朝罰ゲームは、関東地方では生放送とレギュラー枠(レギュラー枠の放送は生放送から約1か月後)での放送となるが、関東地方以外の地域ではレギュラー枠のみでの録画放送となる。早朝生放送罰ゲームは、2002年までは日本テレビ麹町旧本社屋、2023年は日本テレビタワーから生中継される[21]。レギュラー枠では、罰ゲーム当日に松本が日本テレビに入るシーン(概ね3:30頃に日本テレビに入る)や準備風景、生放送で放送しきれなかったシーンなどが放送される[21]。 本番組開始当初かつ、日本テレビが終日放送を行っていなかった時代は、「早見優のアメリカンキッズ」(中京テレビ)の直前枠である5:25 - 5:30→4:57 - 5:00に放送されていた。松本が放送休止時に流れるカラーバーになりきったり(企画は「松ちゃんカラーバーでTVジャック!!」)、「鳩の休日」になりきって松本自ら日本テレビの放送開始を知らせた(企画は「局タイトルのハトになってクルックー!!」)事があった[18][22]。 その後、日本テレビの放送開始時間が繰り上がるにつれて放送時間も繰り上がっていき、「ニュース朝いち430」開始以前は、前述の通り5時台前半の番組の直前枠で放送されていた。2002年7月26日に放送された「早朝松本レンジャイショー」は、4:25 - 4:30の放送枠を確保して放送した[18][22]。 「早朝松本レンジャイショー」以降、先述のように対決シリーズが消滅するなどし、早朝生放送罰ゲームは21年間行われていなかったが、2023年7月2日放送分で、同年3月12日放送の「チョロQアンルーレット」に敗れた松本の罰ゲームが、21年ぶりとなる早朝生放送罰ゲームで行われる事が発表され、公式サイトにて視聴者から罰ゲームのアイデアを7月31日まで募集した結果[20][22]、多数の応募があった[21]。 生放送罰ゲームが放送時間内に終了しない場合は、強制的に直後番組へステブレレスで切り替えとなる。それ故、生放送罰ゲームの最中に、途中で放送終了となったケースもあり、1994年に放送された「早朝親子寄席」[18]は、4:57 - 5:00に放送されたが、3分の放送枠には収まり切れなかったため、罰ゲーム中に直後番組である「早見優のアメリカンキッズ」に切り替わる羽目となった他[18]、2023年8月9日には21年ぶりとなる松本の早朝生放送罰ゲーム「早朝ピタゴラヒトッシ」が4:25 - 4:30に放送されたが[20]、5分の放送尺には収まらなかったため、罰ゲーム中に直後番組である「Oha!4 NEWS LIVE」に切り替わる羽目となった[20]。「早朝ピタゴラヒトッシ」に関しては、2023年9月3日放送のレギュラー枠にて、「Oha!4 NEWS LIVE」に切り替わった直後である最後の約2分間(「早朝ピタゴラヒトッシ」の罰ゲーム所要時間は約7分間)が放送された[21]。 直後番組の告知に関しては、「局タイトルのハトになってクルックー!!」と「松ちゃんカラーバーでTVジャック!!」では、松本は罰ゲーム終了直前に「早見優のアメリカンキッズ」の告知を行っていたが、途中で放送が終了した「早朝ピタゴラヒトッシ」は松本が「もう終わるやんけ!」(放送尺内で終了した場合は「Oha!4 NEWS LIVE」の告知を行う予定だった)と絶叫した直後に「Oha!4 NEWS LIVE」へ切り替わった[20][21]。 笑ってはいけないシリーズ→詳細は「笑ってはいけないシリーズ」を参照
トーク番組初期から長らく1989年の開始より2009年までの約20年間は、公開収録でのダウンタウンによる2ショットフリートークコーナーが番組のメイン企画となっていた。しかし浜田が「ごっつ」で骨折した2か月の間、2009年に松本が結婚してから[注 11]は休止され、企画のみで30分を構成していた。2014年9月14日放送のフジテレビ系列『ワイドナショー』にて、松本が当番組の「フリートーク」について触れ、「しないわけではない」としつつも、「今やったとしても前ほど面白くない。衰えていてもいいならやるけど」と復活に消極的な理由を述べていた。 2017年4月2日より、番組リニューアルを機にセットを新装したうえで、フリートークを8年ぶりに再開した[23]。再開後の2017年から2020年まではダウンタウンのみ・立席の「2ショットトーク」またはレギュラー陣全員・着席の「5ショットトーク」が行われていたが、現在は新型コロナウイルスの影響もあり、トークは再度休止状態となっている。このコーナーでは2017年以降スーツを着用しているが、浜田はネクタイをせず、松本は上着を着ずに出演している。 公開収録会場は1994年頃までは都内の公民館や小劇場、小規模ホールであったが、1995年頃より日テレ麹町旧社屋→日テレ番町スタジオで公開収録を行っている。 フリートークの中盤では視聴者からのはがきや手紙を紹介しつつ、その内容からトークを広げていくこともあった。さらに深夜時代ははがきや手紙を載せたワゴンを女性モデルが運んでくる演出もあり、途中からワゴンを運ぶ女性を一般公募し実際に出演してもらうこともあったが、日曜移行をもってこの演出は廃された。 公開収録の場合、効果音で「笑い」を足すのは頻繁に行われているが、この番組のフリートークでは、「笑い声」は一切足していない。これは浜田が初回放送後に「俺たち、もっと頑張るから笑いを足さないでくれ」と要求したためである(DVD7巻の映像特典より)。 松本はフリートークについて次のように語っている。
2002年3月24日放送分(前半企画は「さようなら山崎邦正」)でのトークでは、収録開始前にスタジオ付近一帯が停電になるというハプニングが発生。ダウンタウンが登場する前に山崎・ココリコが懐中電灯を持って舞台に上がり客に事情説明を行い、その後ダウンタウンが登場。暗闇の中、懐中電灯を持ってトークをするという番組始まって以来の異常事態にダウンタウンも困惑していた。 2005年10月30日放送分(前半企画は『ヘイポー、ニューハーフになる!!』)でのトークでは、収録中(10月19日)に茨城県沖を震源地とした最大震度5弱(マグニチュード6.3)の地震が発生(収録していたスタジオは震度3)。松本がトークをしているときに起きたため「こんな地震なかったら物凄いオチがあったのに…」とコメントしていた。 2011年3月から2017年4月のリニューアル以前、ダウンタウンのフリートーク再開後の2019年以降は、「着ぐるみトーク」と称し、通常セットのミニチュア版セットにレギュラー5人が着ぐるみと「おばちゃんTシャツ」を着てトークを行う企画が散発的に設けられていた(公開収録ではない)。 出囃子ダウンタウンがトークセットに登場する際に流れる音楽(出囃子)は、フリートークコーナー開始当初からコールドカットの楽曲「Stop This Crazy Thing」(1989年発売のアルバム『What's That Noise?』に収録)の前半30秒を10秒程度に編集したものが使用されていた。 1998年から(正式には1995年に一度行なっている)2004年までフリートーク内で視聴者からのハガキ要望により松本のオリジナルの出囃子が作られるようになった。
一松本がアドリブで作詞・作曲し、その場で収録されるが、ほとんどがあからさまなパロディであり、これらのフレーズにディレクターが音楽などのアレンジを施して創られていた。 その後は「Stop This Crazy Thing」の編集版に再度、固定された。 出演者レギュラー
準レギュラー
元レギュラー
定期ゲスト
ナレーター
スタッフ基本的に撮影時にはその場にいなければならないため、その場の空気のせいで唐突なタイミングで出演させられることが多い。
主なキャラクター企画で登場した特徴的なキャラクターが、ダウンタウンはじめガキメンバーやスタッフにウケると、以後準レギュラー的に登場するようになるケースが多い。
備考反響レギュラー放送並びにゴールデンタイムの放送を問わず、企画によっては放送局に抗議の電話が多数掛かってきたり、放送倫理・番組向上機構(BPO)にも苦情が寄せられ、BPOがそれを基に日本テレビに対して回答を求める事もある[25][26][27][28][29][30]。また、日本PTA全国協議会が2012年まで実施していた「子どもとメディアに関する意識調査」では、2008年から2011年まで4年連続で「保護者が子どもに見せたくないテレビ番組」の上位にランクイン(2008年度・2009年度・2011年度は10位、2010年度は7位)していた[注 19]。それ故、『山崎VSモリマン』では「食べ物を粗末にするな」というクレームが寄せられたために企画自体が消滅した他、『板尾プレゼンツ・イッツジーショッピング』(2008年6月29日放送分)でも、企画自体がフィクションという設定にも関わらず、視聴者が実際の通販会社に企画内で紹介した「勃起王」に関する問い合わせをした後に、日本テレビに対して「通販会社にそんなものはないと言われ、赤っ恥をかかされた」とクレームを入れたこともあった[31][注 20]。 その上、番組の内容などを巡っては内容の過激さなどからネットを一時的に打ち切る局があった他、同時ネット局では当日知事選挙や市長選挙が行われた場合、当番組の時間帯に選挙特番に差し替えた上で当該回を後日時差ネットに変更したり休止とする局や、時差ネット局では内容やゲストによっては過去の再放送に差し替えたり、遅れ幅の回復のため当該回を休止とする[注 21]局もある。 これらの見解に対して日本テレビは2008年9月7日・9月14日放送分(企画は「テレビ史上初!著作権あり罰ゲームを考える」)におけるBPOに対する回答において、「ダウンタウンと主要スタッフが細部の演出を詰めていく制作体制を取っており、番組内容の判断と品質管理はチーフプロデューサーとプロデューサーが担当している」「企画に関しても、出演者の安全や笑いの質についてもチーフプロデューサーがルールを定めた上で、オフライン編集やスポンサー試写に至るまでスタッフと共に立会った上で、番組の内容の管理に努めている」などとコメントしている[26]。 現在時差ネットを行っている広島テレビが2004年7月から、札幌テレビと福岡放送の2局では2024年4月から自社制作番組放送や編成見直しに伴い時差ネットへ変更された他、現在同時ネットを行っている局の内、テレビ岩手が2009年4月から2022年3月まで、テレビ大分が2016年4月から2021年3月まで、それぞれ編成見直しや自社制作番組放送のため時差ネットで放送されていた他、2015年3月まで遅れネット局で、札幌テレビと福岡放送と同じ読売中京FSホールディングス傘下である読売テレビと中京テレビの2局では2005年4月の再開から2015年4月の同時ネット化されるまで、幾度となく時間変更が行われたりするなど、キー局と系列局の間に番組製作基準などの面で今も少なからず相違があり、福岡放送のように自らの判断で「危険ですので真似しないでください」と注意テロップの後付け(提供クレジットと同様に、放送局マスター送出による)を行うケースもしばしば見受けられる。 かつては週末の午後や夕方に本放送を行っていた局もあったが、時差ネットを行っている札幌テレビ・広島テレビ・福岡放送の3局は深夜1時台の放送となっており、午後や夕方に本放送を行うのは同時ネット局における振替放送のみとなっている。振替放送自体も各局の通常編成の終了後(放送日は当日深夜 - 6日後、放送時間は主に深夜1時台後半 - 3時台)に放送されるケースが多く、午後や夕方に振替放送を行うケースは減少傾向にある他、振替放送自体を実施しない同時ネット局もある。 しかしこのような批判の一方、優良放送番組推進会議による調査では、2011年に放送された『絶対に笑ってはいけない空港24時』が、第34回アンケート調査 年末年始特番 平均点ランキング3位に選ばれた[32]。 視聴率1990年代後半頃には23時台の番組にもかかわらず、視聴率は20%を超えるようになり、1995年から2001年までのバラエティ番組年間平均視聴率トップ10にも常にランクインしていた。関東地区における視聴率は、回によっては15%に肉薄するなど安定していた。2017年現在では7% - 11%前後を推移しており、一桁となる回の方が多くなってはいるものの、横並びでは現在もトップに立つことが多い。2004年8月 - 2007年1月現在、DVD全8巻の売上数がおよそ170万本以上を売り上げる大ヒットを記録。第9巻も売上ランキング初登場1位になり、総売上数が200万枚を突破した。 ただしスペシャル版に限っては例外としてゴールデンタイムに放送されており、2004年12月には1996年3月31日以来8年9か月ぶりのゴールデンタイムでの特番「ダウンタウンのガキの使いあらへんで!!15周年記念スペシャル 浜田・山崎・田中罰ゲーム 笑ってはいけない温泉宿一泊二日の旅in湯河原」が放送され、関東(日本テレビ)で16.9%、当時レギュラー放送を休止していた関西(読売テレビ)では20.0%と高視聴率を記録した。2005年10月4日にも「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!罰ゲームスペシャル 松本・山崎・ココリコ罰ゲーム 絶対に笑ってはいけない高校(ハイスクール)」がゴールデンタイムに2時間半放送された。2006年以降は大晦日から元旦にかけて、毎年1回はゴールデンタイムで放送しており、2007年末のスペシャルでは番組初のステレオ放送を実施した。 2017年現在での番組最高視聴率(関東エリア)の回は、1999年7月4日放送の23.6%(企画:芸能人釣り選手権)。 地上デジタル・ハイビジョン化2008年4月13日放送分(企画:「さようなら山崎邦正」の8回目、通算899回目)よりレギュラー放送がハイビジョン制作で行われるようになり、地上デジタル放送ではデジタルハイビジョン放送となる。2010年4月4日放送分(企画は同じく「さようなら山崎邦正」の10回目、通算999回目)からアナログ放送に関してはレターボックス放送に変更され、16:9画面に準じたテロップ装飾に変更された。ハイビジョン収録に関しては暫くはスタジオ収録部分のみであったが、2008年9月28日放送分からロケ収録(ただし屋内メインとした企画のみ)もハイビジョンに切り替えられた(奇遇にも、企画はスタジオでの初のハイビジョン収録となったときと同様、山崎がメインとした企画「山崎歌劇団」)。長らく屋外でのロケに関しては標準画質放送だったが2010年5月3日放送分(企画:松本絶妙なタイミングで登場)よりハイビジョン収録となった。4:3で撮影されたVTRに関しては、地上デジタル放送では白地の番組ロゴに黒の背景がデザインされたパネルが両サイドに貼られているピラーボックス放送となる。 2012年4月1日放送分(企画は「さよなら山崎邦正」12回目)から年末特番のみ対応していた字幕放送がレギュラー放送でも対応された[注 1]。字幕の色は、浜田の声が黄色、松本の声が水色、その回のゲスト出演者の一人(ゲストがいない場合は方正)の声が緑色で表示される。 年末特番のみ番組と連動のデータ放送も行われている。以前はレギュラー放送(日本テレビと同時ネットの地域のみ)でも行われていたが、2009年3月29日放送分までは各回の放送内容や収録裏話、視聴者の質問に答える形で近日放送の企画や特番についての速報や「おばちゃん日記」「ガキの使いクイズ」などのコンテンツを視聴・利用できた。しかし2009年4月5日放送分からデータ放送のコンテンツが大幅に簡素化され、当日の放送内容の短い紹介を除いては出演者プロフィールやグッズ・DVD紹介などが表示されるのみとなった。2009年の大晦日の放送は特番では初めてデータ放送を実施し、『ZERO×選挙』にて視聴者から投稿されたメッセージを半リアルタイムで表示する「選挙メッセンジャー」とほぼ同様のコンテンツ、「第1回チキチキガキ使メッセンジャー」が登場した。 大晦日の放送は2006年の「警察」からハイビジョン制作であるが、レギュラー放送同様にスタジオ部分と屋内ロケはハイビジョン収録。2008年大晦日に放送された「山崎VSモリマン」は屋内ロケだったためハイビジョン収録。「笑ってはいけない…」に関しては2009年の「ホテルマン」まで標準画質での収録で両サイドにパネルが貼りつけられていたが、2010年の「スパイ」から全編ハイビジョン収録となった。地上デジタル放送の性質上2秒近いタイムラグが発生することもありカウントダウンは行われておらず、代わりに最後のシーンで「明けましておめでとうございます」という一文がテロップ表記される。 特別番組番組一覧番組名は簡略表記。派生番組も含める。 1990年60分放し飼い ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!スペシャル ガキの遊びやあらへんで!!ダウンタウンのガキの遊びやあらへんで!!〜ダウンタウン改造計画〜
1993年秋笑撃的電影箱 ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!スペシャル
1994年春ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!スペシャル
1994年秋ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!スペシャル 24HOURS LIVE TALK
1994年冬ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!5周年記念スペシャル
1995年春ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!スペシャル
1995年秋ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!スペシャル
1995年年末ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!スペシャル in 香港
1996年春ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!スペシャル ダウンタウン7年間の軌跡
2002年新春ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!スペシャル 新年大放送 世紀の2大罰ゲーム!!
2004年新春ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!初笑いSP 15周年蔵出し傑作集!!
笑ってはいけないシリーズ→詳細は「笑ってはいけないシリーズ」を参照
山崎VSモリマン2008
2017年夏
2017年秋
2018年春
2018年夏
2019年春
ネット局・配信元
過去のネット局
一時期放送を休止した局
配信元
スタッフ
過去のスタッフ
関連商品Blu-ray/DVD2004年に「3大罰ゲーム」と「傑作トーク集」による全4巻を連続発売。2005年に「罰ゲーム」+「名企画」+「傑作トーク集」による全3巻を発売。2006年に「罰ゲーム」2007年に「傑作トーク集」による全2巻を発売。第4集として2007年に「罰ゲーム」2008年に「傑作トーク集」による全2巻を発売。第5集として、2008年に「罰ゲーム」+「傑作トーク集」による全2巻を発売。第6集として、2009年に「名企画」+「罰ゲーム」による全2巻を発売。第24巻までに全巻を合計した売り上げ枚数は2019年3月で500万枚突破という、お笑い関係のテレビ番組のDVDとしては異例とも言える大ヒットとなった。第16巻の『絶対に笑ってはいけないホテルマン24時』までの罰ゲームなどはカメラアングルを変えることができ、シーンによっては舞台裏やスタジオの場面を見ることができたが17巻の『絶対に笑ってはいけないスパイ24時』以降は廃止された。ただし、これらのDVDでは、著作権など権利の都合から、BGMに使用されている洋楽および映画音楽や電子音などが、まったく別の音楽などに差し替えられていたり、シーンが全面カットとなっている場合がある。また、第17巻の『笑ってはいけないスパイ』まではDISCごとのチャプター内容や出演者・番組スタッフなどの名前が記載された紙製のチャプターメニュー表も同封されていたが18巻の『絶対に笑ってはいけない空港24時』以降はそれも廃止された。初回限定版は全てデジパック仕様となっている。第7集からは笑ってはいけないシリーズメインでDVD・Blu-rayが販売されている。DVD版は前編・後編(第11集からはエピソード1 - 4)で分けられているが、初回限定版・Blu-ray版は全部一纏めになっており、特典DISCも収録されている。また、Blu-rayシリーズは、DVD初期 - 中期の内容を再編集してDISC1に対決→罰ゲーム→あの時は…になっており、値段もお手頃価格で販売している。画質はDVDマスターをアップコンバートしたもの。
ビデオ
Part1、Part2共にDVD・BD第28巻でリマスターし再編集して収録
※バップから発売され一部の映像はDVD・BDにいくつかリマスターし再編集されている。 書籍
ゲーム
携帯アプリ
その他
脚注注釈
出典
関連番組
外部リンク
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