マーベル・エンターテインメント
マーベル・エンターテインメント(英: Marvel Entertainment, LLC)は、アメリカ合衆国のエンターテインメント企業。1998年にトイ・ビズとマーベル・エンターテインメント・グループの合併によって設立され、2009年から2023年まではウォルト・ディズニー・カンパニーの完全子会社だった[1][2]。 2023年3月29日、マーベル・コミックやマーベル・ゲームズを含むマーベル・エンターテインメントの事業は、ディズニーのより大きなビジネスユニットに統合された[3][4]。 概要マーベル・コミックの親会社として、マーベル・エンターテインメント・グループとトイ・ビズが合併する形で1998年に設立された。マーベル・コミックを初め、マーベル・アニメーションやマーベル・スタジオ、マーベル・TV・スタジオ、マーベル・ゲームズなどを傘下に収めている。 2009年、ウォルト・ディズニー・カンパニーによって40億ドルで買収された。これによりマーベル関連企業は全てディズニー社の完全子会社となった。また以前はマーベル・エンターテインメントの子会社であったマーベル・スタジオがウォルト・ディズニー・スタジオの直接の子会社となり、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を始めとした様々な作品を製作している。 歴史
スパイダーマンの権利騒動2017年『スパイダーマン:ホームカミング』制作の際にディズニー・マーベル利益の分配率についての交渉が決裂し、2019年には、「スパイダーマン続編映画にはマーベルが関与しない」と報道された[16]。MCUファンやクリエイター、スパイダーマンの主演俳優であるトム・ホランドはたびたびこの問題に言及した。2019年秋、ディズニー、マーベル・エンターテインメントとソニー・ピクチャーズが和解し、2021年公開の映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の業務提携による製作やソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの展開が可能となった。 業務提携2024年現在、マーベルはソニー・ピクチャーズ(スパイダーマンの映画作品を始めとする(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)、ユニバーサル・パークス&リゾーツ(アイランズ・オブ・アドベンチャー内にあるマーベル・スーパー・ヒーロー・アイランド(キャラクター権)との間でディズニーとの契約[17]を結んでいる。なお以前は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとスパイダーマンのみの契約を結んでいた[18][19]。 その他のキャラクターなどの権利はディズニー社が保持しているため、ディズニー・パークス・エクスペリエンス・プロダクツが展開しているディズニーパーク、ディズニー・クルーズ・ライン、ディズニーストアや、ディズニー・エンターテインメント傘下のウォルト・ディズニー・スタジオが制作しているディズニー作品にもマーベル作品(『シュガー・ラッシュ:オンライン』など)を登場させることが出来る[20]。 また、世界で唯一ディズニー社直営ではない東京ディズニーリゾートの施設では2020年9月に東京ディズニーランドのアトラクションである「ベイマックスのハッピーライド」がオープンするまで[21][22]、イベントでは2022年9月開催予定の「ディズニー・ハロウィーン」まで[24][25]、それぞれ同リゾート内においてマーベル関連の事業を展開していなかった。 2023年にはディズニーアンバサダーホテルにて、マーベルをテーマにした客室が誕生した[26]。同ホテルのレストランには、作中に登場するアイアンマン(トニー・スターク)の好物のチーズバーガーの販売を開始した[27]。 2024年には同年9月に開催する東京ディズニーランドのシンデレラ城のキャッスルショーで、パーク内初のマーベル作品が登場することが同年1月に発表された[28][29]。また、2025年冬から期間限定でイッツ・ア・スモールワールドにマーベル・スタジオのキャラクターが登場することが2024年3月に発表された[30]。 子会社・部門過去
脚注
外部リンク |
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