小林親弘
小林 親弘(こばやし ちかひろ、1983年9月5日[5][7] - )は、日本の俳優[5]、声優。愛知県[5][7]日進市[1]出身。アトミックモンキー所属[4]。 経歴小学生まではやんちゃすぎて通知表に「落ち着きがないので、どうにかできませんか」と書かれていたほど問題児だった[8]。中学に入った頃から周りの目を気にして内にこもる暗い性格に変わり、人付き合いが苦手になってしまい、太宰治などを愛読したり、卓球部で友達と「人生って何だろうね」などと語り合うような毎日だった[8][9]。 母親が映画好きで、小さい頃から映画館に連れられて行ったり、近所の図書館でビデオを借りたりしてよく観ていた[8][10]。中学高校で毎週テレビ放送される吹き替え映画に傾倒する[11]。 歴史が好きで、地元の大学では歴史考古学を専攻[8]。大学入学時に馬術部と迷っていたところへ強引な勧誘に会い演劇サークルに入会したが、当初は役者ではなく大道具を担当していた[3][9]。学芸会で演技の経験すらなかったものの、役者が4人しかいなかったので出演してほしいと言われ、1年の6月には舞台に立っていた[3][9]。 その後、大学の演劇サークルと並行して地元の社会人劇団にも参加したが、芝居にのめり込みすぎて大学の単位を取るのが大変だったという[12]。同年代の多い中で芝居を続けていくうちにもっと幅広い年代のいる東京の劇団で上手い芝居とは何かを学びたいと思い、演劇集団 円の養成所・円演劇研究所の募集案内が目に留まり、愛知から東京へ出向いて卒業公演を鑑賞、入所を決意[12]。上京の資金を貯めるために大学卒業後1年だけアルバイトより収入の良い正社員として就職し、上京した[3][13]。 2007年、円演劇研究所へ入所[3]。アルバイトを2つほどやっていたが、夜勤を終えて午前中に殺陣の授業があるときは朝に仲間と公園で自主稽古する生活を送るうちに仕事中に眠くなり体力がもたなくなった結果、アルバイト先を辞めさせられた[13]。同期で入所した50人が翌年には16人に[13]。初めての一人暮らしでお金のやりくりがうまくできず、1年目の卒業公演を過ぎた頃には貯金が底を尽き、12月に電気やガスを止められ、養成所講師である先輩の家で世話になったり公園で水を飲む日々もあった[13]。2009年に卒業、劇団員である会員資格を得る。この年に新会員となった研究生は小林を含めて6人[13][14]。前述のように映画を観ることは好きだったが養成所時代に日本の小津安二郎、成瀬巳喜男を名をいわれてもわからなかった自分に先輩から鑑賞を勧められて今まで得られなかった感性を育んだ[15]。 2012年の終わり頃、韓国ドラマの仕事があると言われ、てっきり自身のドラマ出演かと思っていたら吹き替えの台本を渡され、初の声の仕事となる[3]。演劇集団 円では年に1、2人がジュニアランクで売り出す会員が決まるが、それが小林だった[16]。円では声優についての授業がなく、いきなり収録に臨んだがダメ出しされてもどう直せばいいかわからず、特に距離感への指摘が多く、居残りさせられたことや共演者と面と向かって話しかけた後に収録するも演技が直らず、さっきできたのにもう忘れたのかといわれて落ち込んで帰り、自分は声優に向いてないと思った[17]。 2013年、『ムシブギョー』で初めてアニメのアフレコを経験。吹き替えとは異なり未完成の絵に声を当てる作業にも戸惑う。メインキャストには同い年の宮野真守や寺島拓篤がいた[3]。いろんな吹き替え作品や共演者の声を聞いて迷惑をかけないような喋り方を真似することを1年ほど続けると仕事も増えたが内心、とても違和感があった[17]。口先だけで言っているように感じたためで、2年目あたりでそれをやめると声がかからなくなる現場もあったがあるとき主演に起用、すんなりに進められたことでこのやり方は間違ってないと考えた[18]。 その後は吹き替えは映画・ドラマともにコンスタントに参加するものの、アニメは端役を年に数作という年が続いていたが2015年、吹き替え作品の打ち上げで大塚明夫に「お前、芝居めっちゃいいな!そのままやっていった方が良いぞ!」と言われる[3][18]。津田健次郎から「いいねえ」と褒められ、こういったことがあったことで方向性を決定付けた[18]。 2017年、『デュエル・マスターズ』で初めてレギュラーキャラに起用される[3]。同年、TVアニメ『ゴールデンカムイ』の主役・杉元佐一のオーディションに合格。マネージャーから連絡をもらった時は自宅で叫んでしまったほど嬉しかったと語っている[19]。以後生活は一変[20]、のちに「自分の人生を変えてくれた1本であり、自分にとっての"金塊"はこの作品」と述べている[21]。 2022年4月より開講の声優ワークショップDA-Academyに、開講以来特別講師として参加している[22][23][24]。 2023年9月30日をもって17年間所属してきた演劇集団 円を離れることを発表[25]、翌10月1日付けでアトミックモンキーへ移籍[4]。 人物趣味は映画鑑賞、読書。映画は洋画・邦画とも新旧・ジャンルを問わず観る。イギリスの俳優ダニエル・デイ=ルイスと役所広司が好きで、彼らの出演する映画は全て観ている。読書は中村文則・朝井リョウの作品を読んで時々SNSに投稿しているが、小説だけでなく哲学や心理学・詩集、一般的なビジネス書や自身の出演作の原作も含め漫画も読むなど幅広い。 好物はカレー。特に洋風カレーなら「1ヶ月毎日カレーでも平気なほど好き」[26]。 特技は乗馬4級[6]。事務所に所属したてのころ、「時代劇に出られるかもしれないから乗馬くらいできるようになっておけ」と言われて、当時かなり困窮していたにもかかわらず消費者金融で借金までして乗馬スクールに2ヶ月通い習得。しかし結局時代劇の仕事はなく、4級取得以来一度もこの特技を生かしたことはない。 かなりの動物好きで、上野動物園の年間パスポートを持っている。実家には自身のTwitterのアイコンにもある三毛猫の「ルウ」がおり[27]、自身も2021年から室内犬(チワワとミニチュアピンシャーのミックス)を飼っている[28]。 津田健次郎とはプライベートでも仲が良いが、津田が円に所属していた頃は面識はなかった[29]。小林と同じく自然な雰囲気の演技を好み、映画にも造詣が深い津田とはよく芝居の話や演技論・映画の話などをしている[29]。他にも『BEASTARS』で演じた主人公レゴシの親友・ジャック役だった榎木淳弥や畠中祐とも親しい。 テレビアニメ『チェンソーマン』の主人公デンジ役に抜擢された戸谷菊之介が、憧れの声優として小林の名前を挙げている[30]。 出演太字はメインキャラクター。 テレビアニメ
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ラジオドラマ
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映画
ドラマ
アニメ
ラジオ※はインターネット配信。
オーディオドラマ
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ナレーション
テレビドラマ
テレビ番組
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参考文献
外部リンク
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