KDX横浜みなとみらいタワー
KDX横浜みなとみらいタワー(ケイディーエックスよこはまみなとみらいタワー)は、神奈川県横浜市西区みなとみらいにある超高層ビル。旧名称は三菱重工横浜ビル。東京都千代田区の丸の内二重橋ビルと共に三菱重工業の本社機能を有していた。 当ビルは旧ビル名に冠す通り同社の所有であったが、2017年3月30日付でヒューリックに売却(譲渡)されており、のちにケネディクスグループが組成するファンド等に組み入れられている。また、隣接地の敷地(同街区の北区画、後節参照)についても同日付でケネディクスが組成する特別目的会社・KRF48に売却されている[2][3][4][5][6][7][8][9][注 1]。売却後も三菱重工グループは賃借により当ビルへの入居を継続していた[11][12][注 2][注 3]。 概要みなとみらい地区南部の37街区(南区画)に位置し、南東は横浜ランドマークタワー、北東は横浜美術館に隣接する。かつての三菱重工横浜造船所の跡地で、横浜博覧会会期中はYESホールが設置されていた土地に1992年着工、1994年に竣工した。当ビルは地上33階建て(高さ151.9m)の超高層ビルであり、建設に当たってはタワークレーンを用いず全天候屋根下でジャッキアップにより作業を行う、大成建設によるT-UP工法が採られている[18]。完成後はオフィスのほか、1階〜3階にかけて三菱みなとみらい技術館、コンビニエンスストア(生活彩家)、飲食店などが入居している。 三菱重工は本社機能の拠点を横浜から撤退し、東京都内に集約するため2024年8月に事業部門とコーポレート部門が田町タワーに移転。三菱造船や三菱重工交通・建設エンジニアリングなどのグループ会社も移転した[19]。さらに同年11月1日には当ビル名も現名称に改名された[20]。なお、三菱みなとみらい技術館は引き続き営業する[19]。 併設施設三菱みなとみらい技術館
フロア構成
アクセスその他隣接地における計画
三菱重工業の37街区オフィスビル計画として、元々は当ビルの他にもう一棟の本社機能を有するビルを建設してツインタワーとする計画であった[21]が、1990年代後半の景気後退の影響により2棟目(二期棟)の建設計画は延期されていた[9](その後、品川エリア〈港区港南〉に本社機能を有する三菱重工ビル〈現・NBF品川タワー〉が建設されている)。このため、グループ会社の菱重エステート(旧・関東菱重興産、現在のMHIファシリティーサービス)が当ビル隣接地に当たる二期棟計画用地(37街区北区画)にて暫定施設の住宅展示場「横浜ホームコレクション」を開設(当ビル竣工翌年の1995年3月オープン)し、以来約20年にわたり運営されてきた経緯がある[9][注 4]。 その後、三菱重工業を主体として日立製作所との火力発電システム事業における合併会社(三菱日立パワーシステムズ〈現・三菱パワー〉)を2014年1月に設立することとなり執務スペースの確保が必要になったことなどから、1棟目の竣工から20年近く経過した2013年9月になって「みなとみらい21中央地区37街区II期棟計画(仮称)」として計画を再始動することが発表された。計画では新たに建設されるビルに前述の合併新会社の本社が入居し[29][注 5]、ビルの規模は地上32階・地下2階、塔屋1階、高さ約165m、延床面積約108,000m2(一期棟より高さ、延床面積は少し拡大)で、2015年着工、2017年度の竣工を目指していた[30][31][32]が、竣工予定年の2017年になっても未着工のまま計画の進展が見られない状況となっていた。
2017年3月30日には前述の通り、二期棟計画用地(37街区北区画、この時点で住宅展示場「横浜ホームコレクション」があった)の敷地がケネディクスによる特別目的会社・KRF48に売却(譲渡)された(このため、当ビルの二期棟計画は事実上中止となっている)。ケネディクスでは同地の活用について、みなとみらい地区全体やIR法案等の状況を見据えた上で開発パートナーを選定し、開発(新規プロジェクト)を検討していくとしていた[2][5][9]。 その後、同社の2017年12月期(第3四半期)決算説明資料において、同年内にも開発プロジェクトをスタートさせるため準備中であることが記載されていた[4]が、同年11月24日には合同会社KRF48にパナソニックホームズ(旧・パナホーム)と鹿島建設の2社が新たに共同出資(出資比率はパナソニックホームズ 40%、鹿島建設株式会社 30%、ケネディクス 30%)し、開発プロジェクトにも参画することが明らかとなった[9][33]。さらに2018年5月には「みなとみらい21中央地区37街区開発計画/MM37タワー(仮称)」として、KRF48によるオフィス・ホテル・店舗などからなる地上28階建て(高さ約150m〈当ビルと同規模〉)の超高層複合ビルの計画が公表されており、2020年4月に着工した。2022年10月には同ビルの名称が「横浜コネクトスクエア」に決定[34]、2023年1月に無事竣工を迎えている[35][36][37]。 脚注注釈
出典
関連項目
外部リンク
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