東野圭吾ミステリーズ
『東野圭吾ミステリーズ』(ひがしのけいごミステリーズ)は、2012年7月5日から9月20日まで毎週木曜日22時 - 22時54分[注 1]に、フジテレビ系「木曜劇場」枠で放送されたオムニバス形式のテレビドラマ。全11話。 概要東野圭吾が発表してきた光文社文庫から刊行された3作の短編集『犯人のいない殺人の夜』『怪しい人びと』『あの頃の誰か』の中から厳選された11作品を原作に、シリアス、ホラー、コメディーといった様々なジャンルのストーリーを描くオムニバス形式のミステリードラマ[1]。各回、豪華な俳優・女優が主演を担当している。 ナビゲーターは何者かによって殺された編集長・倉敷に扮する中井貴一が担当しており、毎回ドラマ冒頭と終わりに挿入されているナビゲーターパートは、幽霊となった倉敷の視点で、彼がなぜ殺されたのかが明かされる連続性のあるストーリーが展開される[2][3]。 ナビゲーションパート2012年8月10日の正午より、5話までの放送分を約8分の本編として構成された特別編がYouTubeで公開された[4]。
あらすじ月刊ホワイダニット編集長の倉敷は、編集長室で好物のオムライスを食べた後、突然毒物による中毒で死亡する。倉敷は幽霊となって自分の死体を眺め、誰が自分を殺したのかを、ミステリーマニアらしいうんちくを交え、視聴者に向かって問いかけながら物語は進んでゆく。 第一発見者となった不倫相手の部下・千佳と、倉敷が使い込みを指摘した男性部下・園田は、現状に驚き警察を呼ぶ。現場入りした警察関係者たちは倉敷が書いた覚えのない遺書と、薬瓶に入った毒物を発見したことから自殺ではないかと考える。 倉敷を恨んでいそうな掃除婦の三沢、倉敷の妻である美雪、倉敷に連載終了を伝えられたスランプ気味のミステリー作家の円城寺、次期編集長の座を狙っているらしい副編集長・宮崎 ……といった怪しい人物が次々現れる。さらには倉敷の娘・美里までが現れ、「何にでもケチャップを入れるのが生理的に無理」という理由で娘が自分を嫌っていたことを知った倉敷は絶望する。 警察以外の全ての関係者が怪しい中、結局、倉敷の死は「自殺の疑いが濃厚」と判断されるが、幽霊である倉敷は何の手出しもできない。しかし、警察により彼の遺体が現場から運び出されようというとき、倉敷が追加注文していた餃子が出前で運ばれてくる。死のうとする人間が出前を追加するわけがないため、これで自殺の判断が覆されると倉敷は喜ぶが、副編集長が「自分の注文だ」といってその場をごまかしてしまう。 落胆する倉敷だったが、そこに出前持ちが再び現れて、倉敷だけがいつも餃子にかけていたケチャップの追加注文分を持ってきたため、関係者たちはうろたえ、刑事は事件を再び洗い直そうと一同に声をかける。その様子に倉敷はほくそ笑み、満足げにこう言うのだった。 「これこれ、やっぱミステリーはこうでなくっちゃ」 各話各話のストーリーについては、リンク先の原作小説のページの「あらすじ」を参照のこと。 さよならコーチ原作 - 「さよならコーチ」(『犯人のいない殺人の夜』収録)
犯人のいない殺人の夜原作 - 「犯人のいない殺人の夜」(『犯人のいない殺人の夜』収録)
エンドレス・ナイト原作 - 「エンドレス・ナイト」(『犯人のいない殺人の夜』収録)
レイコと玲子
甘いはずなのに
シャレードがいっぱい原作 - 「シャレードがいっぱい」(『あの頃の誰か』収録)
白い凶器原作 - 「白い凶器」(『犯人のいない殺人の夜』収録)
小さな故意の物語原作 - 「小さな故意の物語」(『犯人のいない殺人の夜』収録)
結婚報告原作 - 「結婚報告」(『怪しい人びと』収録)
二十年目の約束原作 - 「二十年目の約束」(『あの頃の誰か』収録) 2012年2月に第二子を出産した篠原涼子のドラマ復帰作となる[6]。
再生魔術の女原作 - 「再生魔術の女」(『あの頃の誰か』収録)
放送日程※本作のポスターなど、各作品にはそれぞれ漢字一文字が宛がわれている[7]。
Blu-ray
脚注注釈
出典
外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia