神宮外苑花火大会 (じんぐうがいえんはなびたいかい)は、毎年8月 に東京 ・明治神宮外苑 で開催される花火大会 。ぴあ ・日刊スポーツホールディングス が主催している。
大会綱要
第1回は1980年 (昭和 55年)8月1日 に明治神宮鎮座60年記念 として神宮球場 で開催され、球場バックスクリーン横から打ち上げられる3000発の花火 、110mのナイアガラ 花火に、当日詰め掛けた多くの観客が酔いしれた[ 1] 。以後、毎年の恒例となり、神宮球場をはじめ、秩父宮ラグビー場 、軟式球場 の3会場で開催されている。隅田川花火大会 と並ぶ東京の代表的な花火大会のひとつでもある。
打ち上げ花火 は、1981年 (昭和 56年)の第2回から(開催中止の年を挟んで)約38年間神宮第二球場 から打ち上げてきた[ 1] 。また仕掛け花火 は神宮球場で披露される(レフト外野席の一部分を利用。他会場でもスクリーンで上映)。総打ち上げ数は例年約10,000発だが、節目の年(『○回記念』『日刊スポーツ創刊○周年』など)の記念大会の場合は10,000発以上になることもある。2009年 (平成 21年)以降は最多となる12,000発が打ち上げられている。なお2019年 (令和 元年)の第40回では軟式球場からの打ち上げとなり、これと入れ替わる形で第二球場が会場に加わり、これに伴う形で花火の見える位置が大幅に変更された。
毎年、4会場延べ15万人前後が来場する人気の花火大会だが、神宮外苑周辺の花火見物可能エリアを含むと100万人前後に達する。
花火大会としては珍しく都心部で行われるため、神宮外苑周辺から1km以内にある住宅 やマンション 、ビル などからも観覧することが可能[ 注 1] 。
本大会で打ち上げる花火にはそれぞれ協賛スポンサー がつく[ 注 2] 。なお主催である日刊スポーツ提供の花火は最後に打ち上げられる。
正式名称は「日刊スポーツ主催 (西暦)神宮外苑花火大会 」だが、節目の年(「○回記念」「明治神宮創建○周年」「日刊スポーツ創刊○周年」など)にはタイトルの一部分が変更される。
東日本大震災 のあった2011年 (平成23年、第32回)以降は被災地復興支援のチャリティー大会となり「東日本大震災復興チャリティー」をタイトルに追加、大会キャッチコピーも「日本を元気にする花火 」となり、以後毎年使用している。さらに2016年 (平成28年、第37回)[ 注 3] は熊本地震 が発生したことから、同年より追加タイトルが「東日本大震災・熊本地震復興チャリティー」に改められた。なお、入場料収益の一部は東日本大震災および熊本地震の被災地に義捐金 として寄贈される。
2020年東京オリンピック ・パラリンピック の開催(2020年開催予定を1年延期)を控え、2014年 より国立競技場が改築工事に入ったため(2019年に完成)、2015年 より神宮、秩父宮、軟式球場の3会場を中心に開催してきたが、2019年 のみ上述の打ち上げ場所変更に伴い、軟式球場と入れ替わりで第二球場が正式な会場となった。
初開催から40周年の節目の2020年 (令和2年)は元々東京五輪・パラ大会が予定されていた関係で、当初より8月は開催しない事になっていたため、その後の開催の目途が立ち次第改めて告知する事を公式サイトにてアナウンスしていた[ 2] が、新型コロナウイルス の感染拡大の影響により、プロ野球の試合日程が変更となった事なども関係し、2020年は最終的に開催が見送られた。また、東京五輪・パラ大会が開催された2021年 (令和3年)も同様に開催はなくなり、これにより2年連続で開催されない格好となった。ただ、2022年 (令和4年)については開催される予定だが、今後の明治神宮地区の再開発[ 注 4] 進捗の関係などもあり、花火大会自体の存廃も含めて動向は不明である。
アトラクション
花火以外のアトラクションとして、各会場とも花火打ち上げ前に大物ゲストが出演してライブパフォーマンスを行う。出演者はJ-POP をはじめアイドル 、歌謡曲 、演歌 、ラテン系 、K-POP など幅広いジャンルのアーティストが出演している。音楽ライブの他、チャリティーセレモニー等が催されるほか、各協賛社のCMに出演するタレントが特別出演することもある。
初代の総合司会はフリーアナウンサー の宮田輝 (元NHK アナウンサー )が務め、その後落語家 の三遊亭楽太郎(現・6代目三遊亭円楽) や、フリーアナウンサーの志生野温夫 (元日本テレビ アナウンサー)、お笑いタレント の松村邦洋 [ 注 5] らが務めた。2014年 (第35回)からはフリーアナウンサーの辻よしなり (元テレビ朝日 アナウンサー、2015年を除く)が務めている。 また、日刊スポーツと同じ朝日新聞 系列のテレビ朝日も後援に係わっている観点から、同局のアナウンサーも司会を務めている。2016年 (第37回)は同じく後援に関わっている文化放送 の女性アナウンサーユニット「JOQgiRl 」[ 注 6] が務めた。
神宮球場ではすべての花火打ち上げ終了後にスペシャルステージが行われ、他の各会場でもモニターで上映される。また、軟式球場では独自にアフターライブが行われる。
また、国立競技場の改築工事に伴い、代わって、2014年(第35回)の開催前日(8月15日 )には神宮球場にて前夜祭が行われた。前夜祭にはMAX 、水谷千重子 らが出演したほか、仕掛け花火等も披露された(詳細はこちら を参照)。さらに2015年 (第36回)より、秩父宮ラグビー場では独自のアトラクションをやめ、神宮球場の模様を同時中継している(その前に2011年 (第32回)は東日本大震災の影響から軟式球場ではアトラクションを自粛し、神宮球場の同時中継を行った)。
来場者プレゼント
各会場では来場者全員にうちわ が配布される。2011年 まではうちわに抽選番号が記載されており、花火大会終了後、豪華プレゼントの抽選会を行うのが恒例だったが、2012年 からは方式を変更し、手持ちの半券に印刷されている各会場の座席番号から抽選を行っている。なお、抽選番号は花火大会翌日の日刊スポーツ紙面に掲載されるほか、公式ホームページにも掲載している(2012年〜2014年 まで掲載した後休止していたが、2018年 より再開)。
軟式球場では日刊スポーツ特製のオリジナルレジャーシート が配布される。
この他、神宮球場では、協賛スポンサーの製品が来場者に配布される。
開催時期など
基本的には8月 中旬に行われるが、神宮球場で行われるプロ野球 ・東京ヤクルトスワローズ の主催試合との関係上、年度によっては開催が8月上旬か下旬になることもある。
開催日は5月 下旬に日刊スポーツ(東京本社版)紙面やホームページなどで発表。前売チケットはプレイガイド にて6月中旬もしくは下旬から発売される。
チケット発売について
ぴあ が共催している関係から、現在はチケットぴあ による独占発売となっている。
開催当日の天候について
小雨 の場合は予定通り開催される。ただし、台風 などを伴う荒天の場合は翌日に順延となり、翌日も荒天の場合は、その年は中止となる。なお、開催の可否については当日正午に公式サイトなどで告知される。
雨天時、会場内での傘 の使用は原則として不可のため、レインコート の持参が必須となる。
主催・後援・協力
(2018年現在)
過去
チャリティー寄贈先
本花火大会における寄付金は東京善意銀行、新宿区 、渋谷区 を通じて社会福祉施設 へ寄贈される。
会場・アクセス
花火大会が開催される神宮外苑とその周辺
過去の会場
最寄駅
交通規制
当日は昼過ぎから花火大会終了1時間後まで、会場周辺地域の交通規制 を行っており、原則として車両は通行止めになる[ 5] 。また、当日は会場周辺の最寄駅 が来場客の行き帰りの際に大変な混雑となる。
また、聖徳記念絵画館 前の区道が封鎖され、絵画館前エリアでの観覧が不可となる[ 注 8] 。
主な開催実績・ライブゲスト
2001年
2001年
本大会初のテレビ中継がBS朝日 で放送され、神宮球場より生中継、当時の同局看板番組『Harajukuロンチャーズ 』のレギュラーメンバー[ 注 9] が浴衣姿で登場してリポートが行われた。なお、テレビ中継が行われたのはこの年のみ。
主な出演者
2002年
2002年
開催日:8月13日
司会:志生野温夫、三遊亭楽太郎(現・6代目三遊亭圓楽)
主な出演者
2003年(開催中止)
2003年
この年は異常気象 による冷夏 の影響 で、開催予定・予備日ともに荒天のため開催中止 となった[ 6] 。なお、雨天で中止となったのはこの年のみである。
8月15日開催の場合、神宮球場のゲストには浜崎あゆみ が出演する予定となっていた。
軟式球場ではこの年もBSQR489『新世紀歌謡大行進スペシャル』公開収録が行われる予定だった。
予定されていた出演者
2004年
2004年
前年の雨天中止で2年ぶりの開催となったこの年は25回記念大会として開催。
この年の最大の話題となったのは松平健 。「マツケンサンバII 」を歌唱して盛り上げた。
この年を最後に、長年司会を務めた志生野が司会を引退した。
出演者
神宮球場
hitomiは浴衣をアレンジしたセクシーな衣装でステージで登場した。
花火終了とともに、松平健がサプライズでステージに登場し「マツケンサンバII」を披露した。
軟式球場
国立競技場
ハロー!プロジェクト から松浦、W、Berryz工房の3組が出演し「ハナビ♂ム 」と銘打って行われた。
秩父宮ラグビー場
尾崎亜美、鈴木亜美(※軟式球場にも出演)、dream(※神宮にも出演)
2005年
2005年
この年は日刊スポーツ60周年記念大会 として行われた。
出演者
神宮球場
国立競技場
秩父宮ラグビー場
軟式球場
2006年
2006年
開催日:8月16日
打ち上げ数:10,070発
来場者数(4会場+周辺地域延べ):約1,000,000人
日刊スポーツ創刊60周年記念 と銘打って行われたこの年は明治神宮外苑創建80年の節目の年でもあった。
この年は北島三郎 率いる、北島音楽事務所 所属の演歌歌手(いわゆる「北島ファミリー 」。北島、山本譲二 、小金沢昇司、和田青児 、北山たけし )や、エイベックス所属のアーティスト(BoA 、AAA ほか)、t.A.T.u. らがステージを盛り上げた[ N 2] 。
最大の目玉として、松平健が2年ぶりに出演、軟式球場のステージで腰元ダンサーズを従え「マツケンのAWA踊り」を披露。また、花火終盤には神宮球場にサプライズで出演し「マツケンのAWA踊り」を披露した。
また、この年10月3日 にNHK総合テレビ 『ドキュメント72時間 』にて「東京 神宮外苑 100万人の花火大会」と題し、本大会の準備から大会終了までに密着したドキュメントが放送された[ 8] 。
出演者
神宮球場
北島三郎、山本譲二、小金沢昇司、和田青児、北山たけし、広畑あつみ、中ノ森BAND 、松平健※
※松平はオープニングではなく花火終了前にサプライズで登場
国立競技場
秩父宮ラグビー場
軟式球場
DHCコーナー
2007年
2007年
開催日:8月16日
打ち上げ数:10,070発
来場者数(4会場延べ):170,000人
この年は世界陸上大阪大会 開催の年であり、中継放送を担当したTBS がスーパーバイザーとして参加、世界陸上出場のアスリートが国立競技場に集結する等、同大会を各所でアピールした(神宮球場の仕掛け花火も提供)。
出演者
神宮球場
花火打ち上げ後、ハッスルによるプロレスイベントを開催。ステージに登場した特設リングで高田モンスター軍VSハッスル軍の対決が行われた。このイベントの最後に、高田モンスター軍・高田総統役の高田延彦 曰く「ハッスル100万人洗脳計画のため、神宮外苑花火大会をジャックしてやった。ビビったか!?お〜い!」[ N 3] と、観衆を笑わせつつも今後の活動のPRを行った。なお、この模様は他の各会場にもモニターで上映された。
国立競技場
軟式球場
秩父宮ラグビー場
2008年
2008年
開催日:8月7日
打ち上げ数:10,000発
来場者数(4会場延べ):168,000人
できごと
DHCの特別協賛はこの年で最後となった。なお、4会場すべてにDHCコーナーゲストが登場した。
出演者
神宮球場
倖田、谷村、木山、エイジアエンジニアらエイベックス 系のアーティストが登場。谷村はセクシーな衣装で登場、木山は話題曲「Home 」を披露した。倖田は「girls」など全4曲を歌唱[ 注 13] [ N 5] [ N 6] [ N 7] [ N 8] 。
全ての花火打ち上げ終了後、人気お笑いタレント2組(山本、アントキの猪木)によるライブが行われ、山本は織田裕二 のものまねで観衆を爆笑の渦に包み、アントキの猪木もおなじみ猪木 ネタ3連発を披露した。なお、演出は元祖爆笑王 が担当し、各会場にもモニターで上映された[ N 9] 。
国立競技場
ハロー!プロジェクトからBerryz工房、℃-ute、Buono!の3組、総勢14人が登場[ N 10] 。このうち、Berryz工房は2004年に続き2度目の出演。
秩父宮ラグビー場
軟式球場
2011年
2011年
「日刊スポーツ主催 東日本大震災復興チャリティー 2011神宮外苑花火大会」
開催日:8月6日
打ち上げ数:10,000発
来場者数(4会場):110,000人
できごと
出演者
総合司会:松村邦洋、前田有紀(テレビ朝日アナウンサー)
神宮球場
前年に引き続き松村邦洋と前田有紀が総合司会を担当。
オープニングアクトとして登場したIMALUは途中から浴衣に着替え再登場、松村から母・大竹しのぶ のものまねを要求されるも「ダメですね」と返した[ N 34] 。
平原は、話題曲『おひさま〜大切なあなたへ 』[ 注 24] などを祈りをこめて歌唱[ N 35] 。
デビュー15周年を迎えたELTは、これまでの代表曲や、最新曲『アイガアル 』[ 注 25] などをライブで披露した[ N 36] 。
東日本大震災被災地である宮城県女川町 出身の中村は『心の色 』『恋人も濡れる街角 』などの曲を披露、故郷の女川町や東北地方の被災者らを思いながら歌唱した。
また花火打ち上げ直前には「復興応援東北スペシャル 」として中村、宮藤(栗原市 出身)、ナンバーザが登場しセッション。8分半にものぼる震災復興チャリティー曲『予定〜宮城に帰ったら〜』を披露した[ N 37] 。
全花火終了とともに、平原が代表曲『Jupiter 』を歌唱[ N 35] 、中村が『ふれあい 』を弾き語りで披露し幕を下ろした。
国立競技場
近藤、滝沢、テゴマスといったジャニーズ勢が前年に引き続き出演[ N 38] (なお滝沢のみ初出演である)。テゴマスはこの神宮外苑花火大会のための新曲『花火』を披露[ N 39] 。滝沢はタッキー&翼の代表曲『恋詩-コイウタ- 』などを、近藤はかつての大ヒット曲『ギンギラギンにさりげなく 』『スニーカーぶる〜す 』等を歌唱。またサプライズとして、近藤が12月11日 、1986年 以来25年ぶりに香港 で公演を行うことを自ら大発表した[ N 40] [ 注 26] 。
花火終了後、宮城県塩竈市 のサッカー 少年4人がステージに上がり、近藤、滝沢、テゴマスから玩具花火が贈呈された。
秩父宮ラグビー場
日本青年館
前年に引き続きサテライトイベントとして、日本青年館にて落語会を開催した。
2012年
2012年
「日刊スポーツ主催 東日本大震災復興チャリティー 2012神宮外苑花火大会」
できごと
33回目となるこの年も前年に引き続きテーマは『日本を元気にする花火 』で、東日本大震災の復興チャリティーイベントとして開催。引き続き国土交通省が後援。
この年、大会テーマソングとして、藤岡友香 [ 13] が歌う『Don’t Give Up 〜命がある限り〜』を採用。
この年から聖徳記念絵画館 前「ドイツガーデン」が観覧会場に加わった。
なお、この年は東京体育館 が改修工事のため、同体育館敷地内に立ち入ることは不可能となった。
また、この年からプレゼントの抽選方式を変更。手持ちのチケット半券の座席番号から抽選を行う方式とし、大会終了後に公式ホームページに掲載した[ 14] 。
この年は、乃木坂46 (神宮)[ N 46] [ N 47] [ 注 27] 、SKE48(秩父宮)[ N 48] [ N 49] 、と秋元康 プロデュースのアイドルグループが2組同時出演した。なおSKE48は2010年に続き2度目の秩父宮出演となった。
出演者
総合司会:松村邦洋、前田有紀(テレビ朝日アナウンサー)
神宮球場
※1 ダチョウ倶楽部はトヨタ自動車提供の打ち上げ花火のゲストとして出演。
※2 西田敏行、スパリゾートハワイアンズのフラガールは花火終了後に出演。
国立競技場
軟式球場
秩父宮ラグビー場
2013年
2013年
「日刊スポーツ主催 東日本大震災復興チャリティー 2013神宮外苑花火大会」
できごと
国立競技場の改築に伴い、旧競技場を含めた4会場同時開催はこの年が最後となった。
今大会より、大会協賛社のヤクルト 提供の花火の打ち上げ前にカウントダウン用特別映像が放映されるようになる。この年は同社の看板商品である「ジョア 」CMキャラクターの剛力彩芽 が出演した。
出演者
総合司会:松村邦洋、久保田直子 (テレビ朝日アナウンサー)
神宮球場
※1 サンプラザ中野くんは花火終了後のサプライズゲストとして出演。
国立競技場
近藤らジャニーズ勢が4年連続で出演。前述する競技場改築に伴い、ジャニーズからの出演はこの年で最後となった。
軟式球場
秩父宮ラグビー場
2014年
2014年
「日刊スポーツ主催 東日本大震災復興チャリティー 2014神宮外苑花火大会」
開催日:8月16日
打ち上げ数:10,000発
テーマ:「和 」
できごと
この年から国立競技場の改築工事に伴い一部会場が変更。代わってこの年は前夜祭が前日(8月15日 )に神宮球場で行われた。
この年もヤクルトの花火打ち上げ前にカウントダウン特別映像を放映、「ミルージュ 」のCMキャラクターを務める川口春奈 が出演した[ N 54] 。
出演者
神宮球場
※1 鈴木福は協賛社メディケア生命 のCMキャラクターを務めており、「宣伝部長 」として同社キャラクター「メディくん」とともに登場[ N 55] 。
※2 中川翔子は花火終了後のサプライズゲストとして出演。
玉置は1986年 に安全地帯 としてコンサートを行って以来[ 注 29] 28年ぶりの神宮球場出演。井上陽水 とコラボレーションした当時の「夏の終りのハーモニー 」をソロで歌唱。また、同球場ゲストで最初に登場したLittle Glee Monsterを従えて1996年のヒット曲「田園 」を披露した[ N 56] 。
May J.はこの年話題となったディズニー映画 『アナと雪の女王 』のテーマ曲「Let It Go 」の日本語版を披露したほか、THE BOOM のカバー曲「風になりたい 」を観客とともに合唱した[ N 57] 。
この年を最後に松村邦洋が司会を勇退した。
秩父宮ラグビー場
この年は茨城県 出身の石井らがライブに出演。司会も綾部、黒沢、森と全員茨城県出身者が並ぶ形となった[ N 58] 。
秩父宮ラグビー場での独自アトラクションはこの年をもって終了となった(翌年から神宮球場の同時中継に移行)。
軟式球場
神宮外苑絵画館前
前夜祭
35回大会開催を記念し、大会初の前夜祭を開催。MAXは活動休止中のメンバーREINA の代役として椿鬼奴が特別出演し、他のメンバーと4人で盛り上げた[ N 60] [ N 61] 。水谷千重子は「ありがとう 」(いきものがかり )「キューティーハニー 」(倖田來未)から「Let it go」(May'J、松たか子 ほか)に至るまでの曲を演歌調で披露し観客を魅了した[ 16] [ N 62] 。なお、前夜祭が開催されたのはこの年のみ。
2015年
2015年
「日刊スポーツ主催 2015神宮外苑花火大会」
できごと
出演者
神宮球場
※1 花火打ち上げ終了後に出演。
司会:立川志らら、森葉子(テレビ朝日アナウンサー)[ N 63]
前年で勇退した松村邦洋に代わって、落語家の立川志ららが司会に登板[ 注 31] 、森アナは秩父宮を担当した前年に続き2年連続で担当した。
全ての花火打ち上げ終了後、でんぱ組.incが登場しスペシャルライブを行った[ N 72] 。
また、この年から秩父宮ラグビー場では独自アトラクションをやめ、球場の模様がラグビー場でもオーロラビジョンで同時中継された。
軟式球場
※1 花火打ち上げ終了後に出演。
※2 TBS「世界陸上 北京」協賛花火で演奏。
「LIGHT UP NIPPON どっかん祭 」と題したスペシャルステージを開催[ 注 32] 、増子直純 率いるロックバンド怒髪天 、よしもと所属のお笑い芸人(千鳥、NON STYLE、椿鬼奴、黒沢かずこ、佐久間一行)らが出演した[ N 79] [ 注 33] [ 注 34] 。
岩佐はAKB48のメンバーとして出演した2009年以来6年ぶり、長良プロ所属の演歌歌手としては初の出演となった。「Let it go」の演歌調バージョンを披露し、観衆を魅了した[ N 63] [ 注 35] 。
全ての花火打ち上げ終了後、八代亜紀によるスペシャルライブが行われ、観衆を魅了した[ N 77] 。
2017年
2017年
「東日本大震災・熊本地震復興チャリティー 日刊スポーツ新聞社主催 2017神宮外苑花火大会 」
出演者
神宮球場
この年は司会陣を一新、お笑いコンビ・フットボールアワーの岩尾望と、タレントの菊地亜美(元アイドリング!!! )が司会を務めた。
オープニングアクトは4組が出演。長良グループからは岩佐、はやぶさの2組が2015年の軟式球場以来2年ぶり、かつ神宮には初登場となった。また、岩佐はAKB48卒業後初のソロ演歌歌手としてのステージとなった。
この年、7年ぶりに再始動したthe brilliant greenが出演[ N 107] 、翌月に控えたデビュー20周年を目前に、ボーカルの川瀬智子 は「いいきっかけになりました」と笑顔で振り返った[ N 100] 。
花火終了後、アニメ映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』の公開(8月18日 )を記念して、同映画とのコラボにより、大会限定特別映像の上映と、DAOKOによるスペシャルアフターライブ[ N 99] [ N 108] [ N 109] でこの年の花火大会を締めくくった[ N 100] 。
軟式球場
ゴールデンボンバーが2010年以来7年ぶりに登場[ N 104] 。2010年の出演時はブレイク前だったため、ボーカルの鬼龍院翔 は「7年前(当時)はテレビなどに全然出ていなくて、花火を楽しみにしているお客さんに無視されていた」[ N 100] と懐古しつつ「今日はこんなにお客さんがこっちを向いてくれて幸せです」[ N 100] と語った。ステージでは大ヒットとなった「女々しくて 」等を披露した。
2018年
2018年
「東日本大震災・熊本地震復興チャリティー 日刊スポーツ新聞社主催 2018神宮外苑花火大会 」[ N 110]
概要・主な出来事
出演者
神宮球場
軟式球場
2019年
2019年
「日刊スポーツ新聞社主催 2019神宮外苑花火大会 」[ N 132]
概要・主な出来事
令和 最初、且つ初開催から40回目の開催となった。
本年度の花火打ち上げは軟式球場からとなり、入れ替わる形として、第二球場を加え3会場で同時開催、花火が見える位置が大幅に変更された(軟式球場での開催はこの年が最初で最後である)。
この年のライブ会場は神宮1会場のみ。
なお、後述する事故により5分間中断したが、予定通り1万発を打ち上げた。
出演者
神宮球場
事故
20時10分、「すき家 」提供の打ち上げ花火中に花火の一部が上空で不完全燃焼の状態で立ち入り禁止区域に落下、通行人の30代男性の右手首に火花が当たる事故があった。男性は救護室で手当てをした後[ N 143] 、帰宅したという。なお、この事故を受け、安全確認の為打ち上げを一旦中断し、5分後に再開した。
また、この事故を受け、大会実行委員会は同日、公式サイトにお詫びを掲載した[ 24] 。
2020 - 2021年(開催中止)
2020 - 2021年(開催中止)
2020年は東京オリンピック・パラリンピック の開催が予定されていたことから、元々、開催延期を決定していたが、新型コロナウイルス感染症 拡大によるプロ野球の開催日程見直しが決定打となったことで、事実上の開催中止となった。神宮外苑花火大会の中止は2003年以来、17年ぶりのことである。
翌2021年、東京オリンピック ・パラリンピック が1年遅れて開催された。この年も、前年同様に開催延期を決定しており、当初は12月に開催を予定していたが[ 25] 、緊急事態宣言 が9月30日 まで発令されていたことや、出演を予定していたアーティストのスケジュール調整がつかなかったことで開催が困難と判断されたため、2年連続で事実上の開催中止となった。なお、社会情勢に伴う2年連続での開催中止はイベント開始以来史上初 である。
スポンサー協賛
本大会で打ち上げる花火や仕掛け花火のほか、プレゼントの提供などでスポンサーがつく。以下は主なスポンサー。
主なスポンサー(2019年現在)
ほか
これまでのスポンサー
ほか
各メディアでの取り扱い
メディアでの取り扱いは様々だが、媒体によって異なる。
主催の日刊スポーツ、テレビ朝日などといった朝日系列メディアが主に取り上げているが、神宮球場を本拠地とする東京ヤクルトスワローズ との関係や、後援に文化放送 とニッポン放送 も加わっているためか、両局が入るフジサンケイグループ (フジ・メディア・ホールディングス )の産経新聞 (サンケイスポーツ [ 注 45] )・フジテレビ [ 注 46] でも大きく取り上げることがある。
新聞
一般の花火大会では社会面や地域面で写真付き(カラー、紙面によってはモノクロ)で取り上げることがあるが、本大会は芸能人が出演することから、スポーツ新聞の芸能面で多く扱われる傾向になる。特に日刊スポーツは主催者であることから、ページ数を割いて紹介することがある。
また、出演者第1次決定の際には日刊スポーツが独占して掲載する。
雑誌
毎年7月ごろに発売の情報誌 (首都圏向けタウン誌 など)の花火特集にて、大会の基本情報のほか、花火を観賞するためのベストスポットや、場所取り、近隣の店についての情報を掲載している。また、チケット情報や出演者の情報を掲載する雑誌もある。
テレビ
一般の花火大会では当日夜から朝にかけてニュース番組で取り上げることがあるが、本大会はショー形式であるうえ、翌日の情報・ワイドショー番組の芸能情報枠を中心に取り上げる。また、会場および周辺の情勢(近隣住民や警備の密着企画など)をニュース・ワイドショー番組で特集することもある[ 注 47] 。
放送する局・番組によっては、取扱い方が異なる[ 注 48] 。また、夏季オリンピック 開催年は五輪との兼ね合いにより芸能枠が縮小され、特に開催期間と重複する場合は紹介を見送る場合もある。
本大会のテレビ中継番組は現在はないが、BSデジタル放送 のBS朝日 で開局初年度の2001年 のみ神宮球場から生中継されたことがある。しかし翌年以降は『全国高校野球選手権大会中継 』(ABC 制作)との兼ね合いや権利料の問題などから行っていない。なお、2015年は同業者のBS11 がスポンサー協賛に加わったが、同局では中継しなかった(これもBS朝日と同様権利料の問題などが理由)。
ラジオ
当日開催の可否について、文化放送、ニッポン放送、TOKYO FM 、J-WAVE の放送内で告知する。
インターネット
主催者である日刊スポーツ新聞社がオフィシャルサイトを設けているほか、花火関連のサイトではたいてい紹介されている。また、2010年 のみニコニコ生放送 にて生中継を行った。
DVD
「virtual fireworks EDO HANABI 神宮外苑花火大会」(ポニーキャニオン HKBN-10001、2004年10月20日発売)
「マツケンサンバII 振り付け完全マニュアルDVD」(ジェネオンエンタテインメント GNBL-1011、2004年12月15日発売)- 2004年の軟式球場での松平健の「マツケンサンバII」ステージを収録。
その他
ギャラリー
神宮球場の仕掛け花火
神宮球場の打ち上げ花火
神宮球場のスタンドから打ち上げられる花火
軟式球場から見た神宮球場からの花火
軟式球場から見た打ち上げ花火
軟式球場から見た打ち上げ花火
脚注
注釈
副注釈
参照・出典
報道記事
関連項目
外部リンク
発行本社 編集・広告・印刷事業 主な発行物 関連新聞社 関連人物 関連項目
1 2025年4月1日、日刊スポーツPRESSから社名を変更。2 親会社。3 かつての北海道本社の親会社。4 大阪版の前身「オールスポーツ」の発行元。5 沖縄県 向けの日刊スポーツを受託印刷・発行。6 広島県 ・山口県 東部向けの日刊スポーツを受託印刷。7 山口県西部・福岡県 東部向けの日刊スポーツを受託印刷。8 四国 向けの日刊スポーツを受託印刷。