福岡県立福岡高等学校
福岡県立福岡高等学校(ふくおかけんりつ ふくおかこうとうがっこう, 英語: Fukuoka Prefectural Fukuoka High School)は、福岡県福岡市博多区堅粕一丁目に所在する県立高等学校。略称は「福高」(ふっこう)。 FSH登録校の一つ。また、福岡県立修猷館高等学校や福岡県立筑紫丘高等学校と並び福岡公立高校の御三家と言われている[1][2]。 概要地元の進学塾などからは「御三家」(福岡県立修猷館高等学校、福岡県立筑紫丘高等学校)と呼ばれることもある[3]。特に修猷館とは旧制福岡中学校開校以来、修猷館の寄宿舎での開校や火災時の復興支援などを背景に両校の関係は深く、ラグビー部やバスケ部は毎年定期戦を実施している[4]。福岡県第4学区[5]の全日制[6]普通科の高校である。以前は3学期には朝課外(朝補習)がなかったが、2008年度(平成20年度)3学期は第2学年の理系クラスにおいて12日間朝課外を行った。2009年度(平成21年度)からは全学年毎日行われている。2017年度(平成29年度)より朝課外は選択制となり、生徒は必要に応じて受講する教科を選択出来るようになったほか、受講しないという選択も可能になった。 これにより、生徒が課外授業への参加を本人の意思に関わらず強制される事は無くなっている。 また、博多祇園山笠期間中博多部(はかたぶ)の立地でもあり「千代流」に位置するため、舁き山が校内に入る唯一の高校である。さらにヤマをかく男子生徒は公欠扱いとなる。
校名の「福」を表すために、カタカナの「フ」を9(ク)個合わせて図案化したもの。旧制中学は中央に「中」を、新制高等学校になってからは「髙(はしごだか)」の文字を置いている。
ラグビーボールをモチーフとしており、原案は新制高校1期の女子生徒による。
作詞は川原三郎、作曲は松園郷美。本来5番まであり、2番には至誠・3番には剛健・4番には操守と校訓が織り込まれている。現在では2番で終えるのが習慣となっている。歌詞に校名は登場しない[10]。
「若き福高」、「千代の緑」、「立花山の曙」、「福高讃歌」(作詞は国語科、作曲は江口俊之)がある。上記の校歌とともに、同窓会のウェブサイト[11]で視聴できる。
本館の設計・監督は福岡県営繕課の初代課長・薄與莊(すすき・よそう)が行った。通説として流布する建築家の三條栄三郎は1927年(昭和2年)に焼失した木造校舎の設計者で、現校舎が建設された1929年(昭和4年)には長野県嘱託に転任していた。鉄筋コンクリート造の現校舎は福岡市都市景観賞に選ばれている。 県内で唯一残る旧制中学時代の校舎であり、建築当時の構造や質の高いデザインがそのまま残っているとして2012年(平成24年)3月12日、県の有形文化財に指定されることが発表された[12]。 創立100周年を期に、2014年(平成26年)度秋から改修工事が行われた。その際それまで福高研修学園教員の職員室であった南館西側1階の教室は、校舎建設当時の教室の姿を復原した「復原教室」として改修され、今では生徒の自習室となっている。2019年度の福高祭から、その隣の部屋は歴史資料展示室として使用されることになった。道路を挟んで福岡県立博多青松高等学校に接する千代グラウンドは主にラグビー部用の飛び地的な練習場で、博多青松高校ではなく福岡高校の敷地である。 中庭はサクラダ・ファミリアの主任彫刻家である外尾悦郎(本校卒業生)が作成した。
旧制中学と合わせ、「福中・福高同窓会」と称する。毎年6月に総会を開いている。東京・関西に支部があり、女子部会は「紅梅会」と称される。 沿革
(旧制福岡県立福岡中学校)
(新制福岡県立福岡高等学校)
教育方針同じ福岡市内にある修猷館と同じく自由な校風であり、福高祭(文化祭)や体育祭、予餞会などに教師はほとんど口出しせず、生徒自らが創り上げていく。また、携帯使用や通学カバンも自由になるなど、生徒による規則の改変も行われている。 学校行事福高祭・体育祭・予餞会を三大行事としている。 福高祭は5月第2週の土日に、体育祭は9月第1週の土曜日に、予餞会は大学入学共通テスト(旧・大学入試センター試験)の翌々日に外部の施設(サンパレス福岡、アクロス福岡、福岡市民会館など《2019年度(令和元年度)より記念講堂》)を借りて、それぞれ開催される。3つはほとんどすべて実行委員会(部活動・生徒会活動の項目を参照)のメンバーによって運営される。 裏三大行事として応援歌練習・規律と友情の体験学習・寒稽古がある。 これらのうち、「規律と友情の体験学習」は頻繁に名称の変更が行われる。2013年度(平成25年度)は「自助と共助を学ぶ宿泊体験[13]」など。2019年頃からは「九重キャンプ」(新1年生によるキャンプ)と呼ばれている。 2023年時点、裏三大行事の存在を知るものは少ない。 九重キャンプの夜に開催される「コクリンピック」(告白とオリンピックを掛けたもの)は知る人ぞ知る行事である。 実行委員委員会の熱量と学年主任の優しさにより数年に一度開催される。内容は同級生の前で気になっている人へ思いを伝えるというもの。未成年の主張ともいわれる。九重キャンプは入学後数か月後に実施されるため、違うクラスの人のことはほとんど知らない。よって、コクリンピックで勇気を持って前に出た者は同窓会でもたびたび話題となる。2019年に開催されたのが確認されている。 また、寒稽古は現在行われていない。 部活動・生徒会活動
※ 「ICT委員会」は第七十五回生徒会総務が自身の総務選挙の際に公約として掲げ、翌年2022年の生徒総会にて正式に発足した。発足に際して、生徒会のデジタル機器を揃えるために同窓会と協力してクラウドファンディング(開始時はまだ総務任命式の前だったため、第七十四回生徒会総務の名前で進められる)を実施。結果として支援金119万円を集める。 一人の生徒によって委員会が作られたこの出来事は、生徒の自主性を重んじる福岡高校ならではのこととして大いに注目された。
うち、総務のみ立候補制でほかの四役と専門委員長は当選した総務による指名制である。執行部は五役と各専門委員長の16人で構成されている。 ※三大行事(福高祭、体育祭、予餞会)の時期が近くなると、各行事担当の委員会所属メンバー(福高祭:文化委員会 体育祭:体育委員会 予餞会:渉外委員会)を中心とした実行委員会が結成される。 高校関係者一覧→「福岡県立福岡高等学校の人物一覧」を参照
交通最寄りの鉄道駅 最寄りのバス停
最寄りの道路 脚注
関連項目外部リンク |
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