2016年民進党代表選挙

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公示日
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2016年9月2日
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選挙制度
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公選
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有権者数
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国会議員 147人(1人2点、合計294点) 公認候補予定者 118人(1人1点、合計118点) 地方自治体議員 1,586人(全部で206点) 一般党員およびサポーター 235,211人(全部で231点)
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候補者
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蓮舫 |
前原誠司 |
玉木雄一郎
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国会議員
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160点
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84点
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25点
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候補予定者
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50点
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44点
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24点
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地方議員
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126点
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50点
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30点
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党員
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167点
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52点
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12点
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合計
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503点
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230点
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116点
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2016年民進党代表選挙(2016ねんみんしんとうだいひょうせんきょ)は、2016年9月15日に行われた民進党の党代表選挙である。1回目の投票で有効投票に基づくポイント総数の過半数を獲得した蓮舫が当選した。
概説
2016年3月27日に民進党代表に選出された岡田克也の任期満了[注 1]に伴い実施される民進党代表選挙である。任期満了に伴う通常選挙であり、党所属国会議員[注 2]・国政選挙の公認候補予定者・党籍を有する地方自治体議員・党員およびサポーター[注 3]による投票が行われる(代表選のルールは基本的に前身の民主党の党代表選挙のものを引き継いでいる)。任期は、2019年9月末まで。
8月2日の両院議員総会で代表選を9月2日告示、9月15日投開票の日程で行うことが決定された[6]。なお、当初は8月25日告示、9月7日投開票とする日程を予定していたが、投票に参加する党員・サポーターの登録作業などに時間がかかるため、当初の予定より1週間ほど遅らせる形となった[7]。
民進党は7月10日実施の第24回参議院議員通常選挙でいわゆる「改憲勢力」(自由民主党・公明党・おおさか維新の会・日本のこころを大切にする党の4党など)の3分の2議席獲得を阻止できず、岡田代表には責任論も出ていた。当初、岡田は代表選への出馬については「白紙」としていたが、7月30日に不出馬を表明した[8]。これにより、代表の交代が確定した。
争点としては、日本共産党・生活の党と山本太郎となかまたち・社会民主党との野党4党共闘のあり方(特に共産党との連携の是非)[9][10][11][12]や憲法改正論議への対応[13][10][11]などに加え、選挙戦後半に急浮上した蓮舫の二重国籍問題[14]が挙げられる。
立候補者
立候補が取り沙汰された人物
- 細野豪志 - 衆議院議員(6期)、元環境大臣、自誓会(細野派)会長。立候補に意欲を示していたが、8月9日に不出馬を表明した[23]。8月31日に細野派として蓮舫を支持することを決定した[24]。
- 長妻昭 - 衆議院議員(6期)、代表代行、元厚生労働大臣、無派閥。立候補に意欲を示していたが、8月19日までに出馬断念を党関係者に伝えた[25]。
- 長島昭久 - 衆議院議員(5期)、元防衛副大臣、国軸の会(長島グループ)会長。立候補に意欲を示していたが、推薦人が集まらず、8月30日に出馬断念を表明した[26]。9月1日に長島グループとして前原を支持することを決定した[27]。
- 江田憲司 - 衆議院議員(5期)、代表代行、元維新の党代表、旧維新の党グループ(江田・松野グループ)共同代表。立候補に意欲を示していたが、8月30日に不出馬を表明した[28]。江田自身は蓮舫を支持するが[29]、同グループとしては自主投票で代表選に臨むことを8月30日の幹部会合[30]、8月31日の全体会合[31]でそれぞれ決定した。
- 原口一博 - 衆議院議員(7期)、元総務大臣、政策グループ「平和と連帯」主催者[32][33]。立候補に意欲を示していたが、玉木との「第三の候補」一本化調整がまとまらず[34]、推薦人が集まらなかった。
党代表選データ
日程
候補者と政見
届出順
推薦人
衆参別五十音順
選挙の結果
9月15日の臨時党大会において、国会議員と公認候補予定者による直接投票が行われ、事前に行われた地方自治体議員と党員・サポーターの郵便投票と合わせて集計された結果、蓮舫候補が1回目の投票で503ポイントを獲得して半数を超え、230ポイントの前原候補、116ポイントの玉木候補を下して新代表に選出された[43]。なお、女性や参議院議員が代表となるのは前身の民主党時代も含めて初[44]、野党第1党の党首に女性が就任するのは土井たか子社会党委員長以来30年ぶりとなる[45]。
投票結果
候補者 |
得点数 |
国会議員票 |
公認予定者票 |
地方議員票 |
党員・サポーター票
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蓮舫
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503pt |
80票(160pt) |
50票(50pt) |
847票(126pt) |
59,539票(167pt)
|
前原誠司
|
230pt |
42票(84pt) |
44票(44pt) |
335票(50pt) |
26,045票(52pt)
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玉木雄一郎
|
116pt |
25票(50pt) |
24票(24pt) |
207票(30pt) |
9,808票(12pt)
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無効 |
- |
0 |
0 |
4票 |
789票
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合計 |
849pt |
147票(294pt) |
118票(118pt) |
1,393票(206pt) |
96,181票(231pt)
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選挙後の人事
9月21日の両院議員総会で主要人事が承認され[46]、9月26日の常任幹事会で以下の通り報告された[47]。幹事長に野田佳彦元首相を起用したことは、民主党下野の「戦犯」の起用として反発が起き、代表と幹事長を野田グループで独占する「お友達人事」との批判も浴びるなどして、蓮舫新執行部の求心力低下を招いた[48][49][50]。
脚注
注釈
- ^ 結党大会で選出された初代代表の任期は、党規約附則2条4項により2016年9月末まで。
- ^ 共同会派所属国会議員の地位に関する経過規定(代表選挙規則附則3条)により、旧みんなの党の比例代表選出のため国会法109条の2第2項の規定で民進党に参加できない旧維新の党出身の無所属議員(川田龍平)にも候補者推薦権と投票権が認められた[1]。
- ^ 2016年6月6日現在の党員・サポーター数は24万2907人で、このうち日本国籍を有する者が有権者となる[2][3]。8月26日に党員・サポーター有権者数が23万5211人と確定された[4][5]。
出典
外部リンク
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派閥 | |
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関連組織 |
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関連項目 | |
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