2020年アブダビグランプリ
2020年アブダビグランプリ (英語: 2020 Abu Dhabi Grand Prix) は、2020年のF1世界選手権第17戦(最終戦)として、2020年12月13日にヤス・マリーナ・サーキットで開催された。 正式名称は「Formula 1 Etihad Airways Abu Dhabi Grand Prix 2020」[1]。 背景
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フリー走行前戦サヒールGPを制したセルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)はパワーユニット(PU)の寿命が限界に近づいたため、FP1開始前に新しいエンジン(ICE)、ターボチャージャー(TC)、MGU-Hを交換した。この3つのコンポーネントはいずれも4基目で年間使用基数の上限を超え、ケビン・マグヌッセン(ハース)も上限を超える3基目のエナジーストア(ES)とコントロールエレクトロニクス(CE)に交換し、両者とも降格グリッド数が15を超えたため最後尾グリッドに下げられる[注 1][13]。 FP1は気温25度、路面温度39度、ドライコンディションで始まり、悪天候によりアイフェルGPで走行できなかったミック・シューマッハも無事走行することができた。トップタイムはマックス・フェルスタッペンの1分37秒378[14]。ダニエル・リカルドは燃料ポンプのトラブルによりタイムを記録できなかった[15]。 FP2は気温24度、路面温度31度、ドライコンディションで始まり、バルテリ・ボッタスが1分36秒276でトップタイム、ルイス・ハミルトンが2番手でメルセデスが1-2。ジョージ・ラッセルがMGU-Kの問題でマシン後方から白煙を上げ、直後にキミ・ライコネンのマシン後方から炎上して赤旗中断となった。このセッションは翌年用のタイヤテストも行われ、加えて赤旗が出されたことやトラックリミットによるタイム抹消もあり、メルセデス勢や3番手のフェルスタッペンはロングラン走行を満足に行えなかった[15][16]。 一夜明けて土曜日のFP3は気温24度、路面温度37度、ドライコンディションで始まり、フェルスタッペンが1分36秒251でトップタイム、アレクサンダー・アルボンが0.5秒差で2番手とレッドブルが1-2[17]。 予選マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がメルセデス勢を僅差で逆転し、今季初のポールポジションを獲得した。通算3回目のポールポジションを獲得したフェルスタッペンはメルセデスPUの全戦ポールポジション[注 2]を阻んだのみならず、アブダビGPにおいて2014年のPU導入以降初めてメルセデス以外のPUによるポールポジション[19]、PUを供給するホンダにとっての通算80回目のポールポジションをもたらした[20]。なお、ホンダPU勢はレッドブルのアレクサンダー・アルボンが4番手、アルファタウリのダニール・クビアトが7番手、同じくピエール・ガスリーが10番手(シャルル・ルクレールのペナルティにより9番手スタート)で4台ともトップ10に入った[21]。コンストラクターランキング3位を争うレーシング・ポイントはセルジオ・ペレスがPU交換によるペナルティもありQ2で敗退、ランス・ストロールが8番手、マクラーレンはランド・ノリスが4番手、カルロス・サインツJr.が6番手、ルノー勢は2台ともQ2で敗退した。 予選結果
決勝8週目にペレスがマシントラブルでストップ、そしてセーフティカーが入り多くのマシンがピットストップをする、ここでフェラーリの2台とリカルドはステイアウト、それ以外は特に混乱もなく、フェルスタッペンがメルセデス2台に大差をつけて一度もトップを譲らずにポールトゥーウィン、マクラーレンは5位と6位に入りレーシングポイントを逆転しコンストラクターズ3位を獲得、レーシングポイントはペレスのリタイアが大きく影響した。 メルセデスは今週末はMGU-Kの信頼性に不安ができ僅かに出力を落としていた ホンダ勢は3台入賞で今シーズンを締め括った レース結果
ランキング→ドライバーズ・チャンピオンシップの詳細については「2020年のF1世界選手権 § ドライバーズ・ワールド・チャンピオンシップ(選手部門)」を、
コンストラクターズ・チャンピオンシップの詳細については「2020年のF1世界選手権 § コンストラクターズ・ワールド・チャンピオンシップ(製造者部門)」を参照
脚注注釈
出典
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