2024年スペイングランプリ(英: 2024 Spanish Grand Prix、正式名称: Formula 1 Aramco Gran Premio de España 2024[1])は、2024年のF1世界選手権第10戦として、2024年6月23日にカタロニア・サーキットで開催された。
背景
- タイヤ
- ピレリが持ち込んだドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C1、ミディアム(黄):C2、ソフト(赤):C3のハード寄りの組み合わせ[2][3]。
ピレリタイヤの組み合わせ
ドライ用
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ウェット用
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C1
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C2
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C3
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インターミディエイト
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フルウェット
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 (ハード)
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 (ミディアム)
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 (ソフト)
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 (小雨用)
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 (大雨用)
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- DRS:2箇所[4]
- ※( )内は検知ポイント
- DRS1:ターン9より40m先から(ターン9より86m手前)
- DRS2:ターン14より157m先から(セーフティカーライン1)
エントリー
レギュラードライバーは前戦カナダGPから変更なし。ハースはリザーブドライバーのオリバー・ベアマンがニコ・ヒュルケンベルグに代わってFP1を走行する。なお、ベアマンは第7戦エミリア・ロマーニャGP以来今季2回目のFP1参加となる[5]。
エントリーリスト
- 追記
- ^1 - ベアマンはFP1のみ、ヒュルケンベルグに代わって走行
フリー走行
- FP1
- 2024年6月21日 13:30 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [7])
- 気温:27 °C (81 °F) 路面温度:46 °C (115 °F) 天候:晴 路面状況:ドライ
- FP2
- 2024年6月21日 17:00 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [8])
- 気温:25 °C (77 °F) 路面温度:43 °C (109 °F) 天候:晴 路面状況:ドライ
- FP3
- 2024年6月22日 12:30 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [9])
- 気温:26 °C (79 °F) 路面温度:41 °C (106 °F) 天候:晴 路面状況:ドライ
各セッションの順位
予選
2024年6月22日 16:00 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [13])
- 気温:24 °C (75 °F) 路面温度:38 °C (100 °F) 天候:曇[14] 路面状況:ドライ
ランド・ノリスが0.02秒の僅差でマックス・フェルスタッペンを抑え、2021年のロシアGP以来となるF1キャリア2回目のポールポジションを獲得した。
ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルのメルセデス勢がノリスとフェルスタッペンに続く2列目、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツのフェラーリ勢が3列目をそれぞれ確保した。アルピーヌ勢が2台ともQ3に進出する一方、サインツとともに母国グランプリを迎えるフェルナンド・アロンソはQ2敗退、フリー走行から下位に沈んでいたRB勢はともにQ1敗退を喫した。
予選結果
- 追記
- ^1 - ペレスは前戦カナダGPの決勝でクラッシュした後、マシンに大きなダメージを負った状態でピットまで戻った行為が危険走行とみなされ、本GPで3グリッド降格のペナルティを受ける[18][19]
- ^2 - アルボンはパルクフェルメ下でパワーユニットのコンポーネント(ともに3基目のエナジーストア(ES)とコントロールエレクトロニクス(CE)[注 2])を交換したため、決勝はピットレーンからスタートする[20][21]
- ^3 - サージェントはQ1でストロールのアタックを妨害したしたため3グリッド降格[22][23]
決勝
2024年6月23日 15:00 CEST(UTC+2) (特記のない出典: [24])
- 気温:24 °C (75 °F) 路面温度:42 °C (108 °F) 天候:晴 路面状況:ドライ
マックス・フェルスタッペンが今季7勝目を挙げた。
ポールポジションからスタートしたランド・ノリスは隣を走るフェルスタッペンを牽制するが、その隙をついたジョージ・ラッセルがターン1のアウト側から2台を抜き去って首位に立ち、ノリスはフェルスタッペンにも抜かれて3位に後退した。フェルスタッペンは3周目にラッセルを抜いて首位に浮上し、以後はフェルスタッペンがレースの主導権を握った[25]。ノリスはファステストラップを出して首位フェルスタッペンに迫る走りを見せたが、フェルスタッペンに2.219秒及ばなかった。3位のルイス・ハミルトンは今季初の表彰台を獲得し、2007年のデビューから18年連続で表彰台に立った[26]。角田裕毅はひどいアンダーステアに悩まされ続け[27]、ピットレーンの速度違反でペナルティを受けるなどいいところがなく19位に終わった。
レース結果
- 追記
- ^FL - ファステストラップの1点を含む
- ^1 - ヒュルケンベルグと角田はピットレーンの速度違反により5秒のタイムペナルティ(ピットストップでペナルティを消化しなかったため、レースタイムに5秒加算)[31][32][33][34]
- 勝者マックス・フェルスタッペンの平均速度[29]
- ファステストラップ[35][29]
- ラップリーダー[36]
- 太字は最多ラップリーダー
- 達成された主な記録
- (特記のない出典: [37])
第10戦終了時点のランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
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- コンストラクターズ・チャンピオンシップ
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脚注
注釈
- ^ 広告規制に抵触するレースのため、「キック・ザウバーF1チーム」として参戦する。
- ^ 両方のコンポーネントとも年間の最大基数(最大2基)を超えておりグリッド降格の対象となるが、パルクフェルメ下での交換のためピットレーンスタートとなる。
出典