2025年ベルギーグランプリ
2025年ベルギーグランプリ(2025ねんベルギーグランプリ、英: 2025 Belgian Grand Prix、正式名称: Formula 1 Moët & Chandon Belgian Grand Prix 2025[1])は、2025年のF1世界選手権の第13戦として、2025年7月27日にスパ・フランコルシャンで開催された自動車レース(ベルギーグランプリ)である。 本項目に記載されている時刻は全て現地時間(CEST / UTC+2[注 1])。 背景
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フリー走行FP12025年7月25日 12:30 (特記のない出典:[9])
トップタイムはマクラーレンのオスカー・ピアストリが記録し、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが0.404秒差の2番手に続く。ピアストリは第1セクターと第3セクターでフェルスタッペンに遅れを取るも、第2セクターはフェルスタッペンより0.9秒上回っており、コーナリング重視のマクラーレンとストレート重視のレッドブルという対象的なセッティングによる差が出た格好となった。角田裕毅は最後にソフトタイヤを履いてアタックしたが、ミディアムタイヤで記録した自己ベストを上回ることができず18番手に終わった。メルセデス勢やレーシングブルズ勢はミディアムタイヤでタイムアタックを行い、今後のセッションに向けてソフトタイヤを温存する作戦を取った。
スプリント予選2025年7月25日 16:30 (特記のない出典:[12])
オスカー・ピアストリが2番手のマックス・フェルスタッペンに0.477秒の大差を付け、スプリントのポールポジションを獲得した。なお、ピアストリはSQ2のベストタイムがトラックリミット違反によって抹消となったが、辛うじて10番手でSQ3に進出している。ピアストリのチームメイトであるランド・ノリスが3番手に続く。 2台ともSQ3に進出できたのはマクラーレンとハースの2チームのみで、メルセデス勢はSQ1でアンドレア・キミ・アントネッリが最初のアタックでスピンを喫してグラベルトラップでタイヤやフロアにダメージを負い、その後のアタックでタイムが出ず最下位に沈み、ジョージ・ラッセルは13番手でSQ2敗退に終わった。フェラーリのルイス・ハミルトンは最終シケインでスピンを喫してタイムを伸ばせず18番手止まりで、SQ1敗退に終わった。角田裕毅はSQ1でトラックリミット違反があったが13番手でSQ2に進出するも、SQ2は12番手に終わり敗退となった。 スプリント予選の結果
スプリント2025年7月26日 12:00 (特記のない出典:[18])
2番手スタートのマックス・フェルスタッペンが、ポールポジションからスタートしたオスカー・ピアストリを1周目のケメルストレートでオーバーテイクして首位に立ってから一度もその座を譲らず、スプリントを制した。3番手スタートのランド・ノリスもその後方でシャルル・ルクレールの先行を許すも、3位の座を取り返してからはルクレール以下を大きく引き離し、3台による僅差での隊列は最後まで続いた。 8番手スタートだったピエール・ガスリーはフォーメーションラップ前にマシントラブルが発生し、マシンをピットガレージに入れて応急措置を施し、2周遅れでコースインしたが最終的にリタイアとなった[20]。 スプリントの結果
予選2025年7月26日 16:00 (特記のない出典:[24])
ランド・ノリスが今季4回目のポールポジションを獲得した。2番手にチームメイトのオスカー・ピアストリが続き、マクラーレンがフロントローを独占した。スプリントを制したマックス・フェルスタッペンは最後のアタックに入ったターン1の立ち上がりでのミスが響き自己ベストを更新できず4番手、シャルル・ルクレールがフェルスタッペンを上回り3番手を確保した。このセッションから新しいフロアが投入された角田裕毅は第6戦マイアミGP以来7戦ぶりにQ3進出を果たし、レッドブル移籍後最高位の7番手からスタートする[25]。 スプリント予選はスピンによりSQ1敗退を喫したアンドレア・キミ・アントネッリとルイス・ハミルトンだったが、アントネッリは予選でも振るわず18番手でQ1敗退、ハミルトンもQ1でトラックリミット違反により暫定7番手相当のタイムが抹消され、16番手に沈んだ。両者とフェルナンド・アロンソは予選後のパルクフェルメ下で年間の上限を超えるパワーユニットのエレメント[注 3]を投入し、カルロス・サインツは同じくパルクフェルメ下でマシンセッティングを変更したため、計4台がピットレーンからスタートする[25]。 予選結果
決勝2025年7月27日 15:00[注 4] (特記のない出典:[36])
2番手スタートのオスカー・ピアストリが今季6勝目を挙げた。ポールポジションからスタートしたランド・ノリスが2位に続き、マクラーレンが1-2フィニッシュを達成した。 決勝当日はスパ・フランコルシャン名物の「スパ・ウェザー」に翻弄され、併催されたFIA F3やFIA F2にも影響が出た[37]。 レース開始前に雨脚が強くなったが、予定通りにフォーメーションラップが開始された。しかし、フォーメーションラップが終わる前に赤旗が出され、各車ピットレーンで天候の回復を待つことになった。1時間20分の中断の後、セーフティカー先導でレースはスタートした。セーフティカーが4周目に退くと、その直後の5周目にケメルストレートでピアストリがノリスをオーバーテイクして首位に浮上した。マクラーレン勢は3位のシャルル・ルクレールとの差を広げていく。 10周目を迎えると路面が乾き出し、12周目にはピットレーンスタートから激しい追い上げを見せ、13位まで順位を上げていたルイス・ハミルトンら4台がミディアムタイヤに交換すると、次の13周目には上位勢を含めた多くのドライバーがミディアムタイヤに交換した。ノリスやアイザック・ハジャーはダブルピットストップを避けるため、1周遅い14周目にタイヤを交換したことでタイムロスし、ハジャーは大きく順位を下げた。一方ハードタイヤに交換したノリスは2位の座を守ったものの、タイムロスとタイヤ交換のミスもあってピアストリとの差が1.5秒から8秒まで広がり、これ以降はピアストリがレースの主導権を握っていく。角田裕毅は本来ならフェルスタッペンとダブルスタックの予定だったが、担当レースエンジニアであるリチャード・ウッドの伝達ミスによってピットタイミングが遅れ、1周7kmのスパではこれが致命的なタイムロスに繋がり大きく順位を下げた。 30周目を過ぎると、下位のドライバーの何台かが2回目のタイヤ交換を行ったが、上位勢は1ストップのまま走り切ることを選択した。レース終盤にはハードタイヤのノリスがミディアムタイヤのピアストリに少しずつ接近し、42周目の時点で3.6秒差まで縮めたが、その直後のターン1のミスで差が広がり、ノリスの猛追もここで終わった。ルクレールもマックス・フェルスタッペンの猛追を受け続けたが3位表彰台を守りきった[37]。 角田は入賞圏内の10位を走行中だったピエール・ガスリーの後方をレース終盤まで走り続けたが、雨用にダウンフォースを強めたセッティングではオーバーテイクには至らず、オリバー・ベアマンとニコ・ヒュルケンベルグの先行を許してしまい、13位に終わった。 レース結果
主な記録ドライバーコンストラクターエンジンレース第13戦終了時点のランキング
脚注注釈出典
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