浦和レッドダイヤモンズレディース (うらわレッドダイヤモンズレディース、英語: Urawa Red Diamonds Ladies)は、日本の埼玉県さいたま市(旧・浦和市)をホームタウンとする日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)に所属する女子サッカーチームである。
歴史
さいたまレイナス時代
1998年、かつてL・リーグにも所属したことのある浦和レディースFCから一部のメンバーが脱退し浦和レイナスFCを設立。企業の支援を取り付けず、市民参加を全面的に打ち出したチーム運営を目指しての創部であった。
翌1999年にはL・リーグに加盟。当初は下位に甘んじたが、2001年からは、元サッカー日本代表の田口禎則を監督に起用して着実なレベルアップに成功。2002年からチーム名を「さいたまレイナスFC」に変更し、2003年には日本女子代表の正守護神に成長したGK山郷のぞみを中心に勝利を積み上げ、優勝争いに加わるまでになった。この年は結局、決勝(上位)リーグ4位に終わったが、この躍進により翌2004年からレベル別のリーグ戦方式により1部(L1)所属となったレイナスは、日本女子代表にも選ばれたMF安藤梢らの活躍により参戦6年目で悲願のリーグ初優勝を果たす。
浦和レッズレディース時代
2005年から浦和レッドダイヤモンズの下部組織として活動することになり、チーム名も「浦和レッドダイヤモンズ・レディース(浦和レッズレディース)」に変更。県大会などを中心に活動する下部組織(サテライト相当)の「さいたまレイニータFC」も「浦和レッドダイヤモンズ・レディース・ジュニアユース」に変更となった(L・リーグに浦和の名が復活するのは2001年度以来4年ぶり)。
2006年には山郷、安藤、柳田美幸(TASAKIペルーレFCから移籍)の3名をプロ選手として契約。さらに2007年には新入団選手の矢野喬子とプロ契約するなど強化を図り、2009年にはレッズレディースになってから初のリーグ優勝を成し遂げた。
その後優勝から遠ざかり、特に2013年は中心選手を含む6人の退団と、それに伴う選手平均年齢の若返りが起こり[3]、リーグ開幕から苦戦を強いられ、残留争いの末に6位という成績となった。しかし2シーズン制が採用された2014年は、堅守速攻を武器に前半のレギュラーシーズンで僅差の3位、そして年間1位を決めるエキサイティングシリーズで優勝し、2009年以来5年ぶりのリーグ優勝を果たした[4]。優勝の功績から彩の国功労賞を受賞。
2020年10月15日、2021年から発足するWEリーグへの参入が承認された[5]。これに合わせて三菱重工業をチームのネーミングライツパートナーに招聘、呼称を「三菱重工浦和レッズレディース」とする[6]。
2022年2月27日、皇后杯 JFA 第43回全日本女子サッカー選手権大会決勝でジェフユナイテッド市原・千葉レディースを破って皇后杯初優勝を果たした[7][8]。
2023年6月3日、ホームで大宮アルディージャVENTUSとのさいたまダービーを4-0で制し、WEリーグ初優勝を果たした。
2023-24シーズン、WEリーグ新記録となる10連勝を達成した。
2024年5月12日に行われたWEリーグ 20節 千葉L対INAC神戸レオネッサの試合にて2-1と千葉Lが勝利。それに伴い、2023-24シーズンリーグ優勝が決まった[9]。また、WEリーグ初連覇を達成した。
年度別成績・歴代監督
- 前後期制を採用した1999年の成績は年間順位。
- 予選(地区)リーグと決勝リーグを採用した2000年から2003年までの成績は年間順位。チーム数は両地区の合計チーム数。
- 2004年から二部制に移行。チーム数は所属リーグのみ。
- 2003年まではシーズン名に「第○回」と表記されていたが、2004年からは西暦年で表記するようになった。
- 2006年は8チーム2回戦総当たりの「レギュラーリーグ」(RL)後、その順位に基づき上位と下位の各4チームによる1回戦総当たりの「プレーオフ」(PO)を実施。試合数はRLとPOの合計。成績は年間順位。
- 2014年および2015年は10チーム2回戦総当たりの「レギュラーシリーズ」(RS)後、上位6チームと下位4チームが2リーグに分けられ、それぞれで2回戦総当たりの「エキサイティングシリーズ(ES)」を実施。試合数はRSとESの合計。成績は年間順位。
タイトル
国内タイトル
国際タイトル
その他タイトル
- 国民体育大会:2回
- グルーネウェーゲン国際大会トーナメント (女子の部):1回
スタジアム
ホームゲームを開催するスタジアムは、浦和駒場スタジアムである。
シーズン別入場者数
- スタジアム欄の太字はホームスタジアムに登録されている競技場。
- 入場者数の太字は、所属リーグ毎の歴代最多。
- 入場者数の斜字は、所属リーグ毎の歴代最少。
- 試合数および入場者数データはリーグ戦のみ。
シーズン |
所属 |
合計 入場者数 |
|
最多入場者数 |
|
最少入場者数 |
|
平均 入場者数 |
試合数 |
ホームゲーム 開催スタジアム
|
動員数 |
相手 |
会場 |
動員数 |
相手 |
会場 |
リーグ戦 |
カップ戦
|
2010
|
なでしこ
|
15,302
|
|
4,012
|
日テレ
|
埼玉
|
|
1,019
|
伊賀FC
|
浦和駒場
|
|
1,700
|
9
|
浦和駒場(8)、埼玉(1)
|
浦和駒場(1)、鴻巣(1)
|
2011
|
18,658
|
8,217
|
I神戸
|
NACK
|
987
|
AS狭山
|
埼玉第2
|
2,332
|
8
|
鴻巣(3)、埼玉(2)、 NACK(2)、埼玉第2(1)
|
(開催中止)
|
2012
|
22,879
|
7,330
|
I神戸
|
浦和駒場
|
1,104
|
福岡AN
|
熊谷陸
|
2,542
|
9
|
浦和駒場(5)、埼スタ(1)、 NACK5(1)、鴻巣(1)、 熊谷陸(1)
|
浦和駒場(1)、鴻巣(1)
|
2013
|
19,865
|
6,875
|
I神戸
|
991
|
ジェフL
|
浦和駒場
|
2,207
|
9
|
浦和駒場(8)、熊谷陸(1)
|
浦和駒場(2)、鴻巣(1)、 栃木グ(1)
|
2014
|
37,786
|
5,976
|
新潟L
|
1,301
|
伊賀FC
|
熊谷陸
|
2,699
|
14
|
浦和駒場(12)、鴻巣(1)、 熊谷陸(1)
|
(開催無し)
|
2015
|
なでしこ1部
|
23,795
|
3,878
|
I神戸
|
1,507
|
AS埼玉
|
浦和駒場
|
2,163
|
11
|
浦和駒場(10)、鴻巣(1)
|
2016 |
15,897 |
3,047 |
I神戸 |
939 |
コノミヤ |
1,766 |
9 |
浦和駒場(9) |
浦和駒場(3)、鴻巣(1)
|
2017 |
16,790 |
2,305 |
I神戸 |
1,549 |
新潟L |
1,866 |
9 |
浦和駒場(9) |
浦和駒場(4)
|
2018 |
15,148 |
2,617 |
日テレ |
1,182 |
AC長野 |
1,683 |
9 |
浦和駒場(9) |
浦和駒場(4)
|
2019 |
16,113 |
2,779 |
I神戸 |
1,352 |
F日体大 |
1,790 |
9 |
浦和駒場(9) |
浦和駒場(4)
|
2020 |
13,929 |
3,899 |
愛媛L |
774 |
伊賀FC |
1,548 |
9 |
浦和駒場(9) |
(開催中止)[10]
|
|
2021-22 |
WE |
21,324
|
|
4,509 |
マイ仙台 |
埼玉
|
|
1,039 |
千葉L |
熊谷陸
|
|
2,132 |
10 |
浦和駒場(6)、埼玉(1)、 熊谷陸(3) |
(開催無し)
|
2022-23 |
23,796 |
4,905 |
大宮V |
浦和駒場 |
1,430 |
東京NB |
浦和駒場 |
2,380 |
10 |
浦和駒場(9)、埼玉(1) |
浦和駒場(3)
|
2023-24 |
26,921 |
4,024 |
C大阪 |
1,397 |
千葉L |
2,477 |
11 |
浦和駒場(11) |
浦和駒場(2)
|
2024-25 |
26,780 |
4,787 |
新潟L |
1,155 |
千葉L |
2,435 |
11 |
浦和駒場(11) |
―[注 1]
|
ユニフォーム
ユニフォームの色
カラー
|
シャツ
|
パンツ
|
ストッキング
|
FP(1st)
|
赤
|
白
|
黒
|
FP(2nd)
|
白
|
黒
|
白
|
GK(1st)
|
緑
|
緑
|
緑
|
GK(2nd)
|
青
|
青
|
青
|
|
|
|
チームカラー
ユニフォームサプライヤー
ユニフォームスポンサー
歴代ユニフォームスポンサー表記
在籍選手・スタッフ
2024-25シーズン[14]
スタッフ
選手
期限付き移籍中の選手
背番号変遷
1-10
11-20
21-30
31-37
浦和レッドダイヤモンズ・レディース・ユース
獲得した全国タイトルは、全日本女子ユース (U-18)サッカー選手権大会の優勝1回である。
タイトル
出身者
浦和レッドダイヤモンズ・レディース・ジュニアユース
獲得した全国タイトルは計10個で、全国女子ジュニアユースチーム最多である。
タイトル
脚注
関連項目
外部リンク
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女子 (試合予定と結果、 移籍 (入団と退団)、記録と統計など) | WEリーグ | |
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| 行政・医療 | |
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商業・ホテル | |
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文教 | |
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経済・メディア | |
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寺社・公園 | |
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スポーツ・イベント | |
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関連項目 | |
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