AKB48のオーディション
AKB48のオーディション(エーケービーフォーティーエイトのオーディション)では、日本の女性アイドルグループ・AKB48のメンバーオーディションについて解説する。 概要オーディションでは、スタッフと協議した上で最終的には総合プロデューサーの秋元康が合格者を決定する。合格者を選出するポイントとしては、正統派美少女ばかりを選ぶのではなく、ファンの好みの多様さに合わせて性格から容姿まで可能な限り幅広く選出することによって(学校の)一クラスのようなリアリティを生み出すようにしている[1]。これに起因して、「AKB48はクラスで1番ではない子を集めた[注釈 1]」とするコンセプトが俗説されているが、秋元康は「都市伝説であり、全力で可愛い子を集めた」と否定している[2](詳細は「AKB48のコンセプト」を参照)。 メンバーオーディション以下で、合格者・不合格者のうち太字となっているのは2025年6月16日現在、AKB48に在籍しているメンバー。 主な実施要項[注釈 2]
メンバーオーディションオープニングメンバーおよび追加メンバーを募集したオーディション。4期生以降は研究生としての募集となっている。
オープニングメンバーオーディション
第二期AKB48追加メンバーオーディション
第三期AKB48追加メンバーオーディション
第一回研究生(4期生)オーディション
第二回研究生(5期生)オーディション
第三回研究生(6期生)オーディション
第四回研究生(7期生)オーディション
第五回研究生(8期生)オーディション
第六回研究生(9期生)オーディション
第10期研究生オーディション
第11期研究生オーディション
第12期研究生オーディション
第13期生オーディション
第14期生オーディション
第15期生オーディション
第16期生オーディション
第17期生オーディション
第18期生オーディション
第19期生オーディション
第20期生オーディション
第21期生オーディションAKB48グループ ドラフト会議上記のAKB48単独で行われるメンバーオーディションとは異なり、日本国内のAKB48グループ全体で行われるオーディションである[121]。日本プロ野球で行われているドラフト会議を模した形式で行われる。第2回開催以降、ドラフト会議により加入したメンバーは、開催回に準じた名称(例:ドラフト1期生、ドラフト2期生)で類別されている。 『AKB48グループ ドラフト会議 候補者オーディション』を経て選ばれた候補者に対し、AKB48グループの各チームキャプテン(SKE48はチームリーダー)が各チームの劇場支配人と協議し、指名された者がチームメンバーとなることができる。同一候補者に複数チームから指名があった場合には、該当するチームのメンバーによる抽選によって所属が決定する。候補者自身が所属チームを選ぶことはできないが、希望しないチームから指名があった場合は、加入を拒否することができる。どのチームからも指名されなかった候補者は、その後の各グループごとのオーディションにおいて最終審査から参加できる[122]。 第1回ではチームから指名を受けて加入したメンバーはそのチームに所属のドラフトメンバーとして研究生を経ずに正規メンバーとなっていたが、第2回以降はチーム所属の研究生となり、正規メンバーへの昇格を目指すこととなる[123]。 第3回では候補者の指名をメンバーではなく、各チームを推すファンの投票によって行われる方式となった[124][125]。 第1回『AKB48グループ ドラフト会議』は、2013年11月10日にグランドプリンスホテル新高輪で行われた[126]。開催発表後に再結成したチーム4は、ドラフト会議参加の対象外であった。当初は応募資格として11歳から18歳までの年齢制限を設けていたが、上限は撤廃された[127]。正式名称に「第1回」はつかないが、ドラフト会議全体の説明と区別するため、便宜上「第1回」と表現する。
第2回『第2回 AKB48グループ ドラフト会議』は、2015年5月10日に有明コロシアムで行われた[123][137]。年齢制限は小学5年生以上で上限なし[138]。2015年10月に劇場オープン予定であったNGT48もドラフト会議に参加したが、都道府県代表制のAKB48チーム8は、ドラフト会議参加の対象外であった[139]。
第3回『第3回AKB48グループドラフト会議』は、2018年1月21日にTOKYO DOME CITY HALLで開催された[107]。年齢制限は11歳 - 20歳まで[146]。従来のドラフト会議と異なりファンが候補者を指名する形式であるため、各グループのモバイルサイトおよびAKB48グループIDの「推しチーム」の機能、ライブストリーミングプラットフォーム・SHOWROOMの投票機能を活用した指名方法となった[125]。
AKB48 × TOYOTA Team 8 プロジェクトAKB48 Team 8 全国一斉オーディション![]() (2016年12月18日、東京国際フォーラム) AKB48にとって5番目のチームとなる「チーム8」の発足が、2014年1月23日にTOKYO DOME CITY HALLにおいて開催された『AKB48 リクエストアワーセットリストベスト200 2014』初日に発表された[154]。 チーム8は、AKB48のコンセプトでもある「会いに行けるアイドル」ではなく、全国各地を回る「会いに行くアイドル」をコンセプトとし、『AKB48 Team 8 全国一斉オーディション』によって選出された新規メンバーで結成されたチームである[154]。 全国各都道府県のテレビ局が主催するオーディションで1名ずつ選出され、47名を決定した[154][155]。応募資格は12歳 - 20歳(小学生不可)のプロダクションに所属していない女性で、合格後に東京を活動拠点として上京・在住できることが条件とされていたが[155]、チーム8メンバーは原則として地元在住のまま活動している。 2013年に放送されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』の劇中で登場したアイドルグループ「GMT47」を現実化させたものであるともいわれる[156]。 チーム8の活動についてはトヨタ自動車が全面サポートする体制がとられている[155]。AKB48の正式チームを企業がサポートする形は創設9年目にして初の試みである。チーム8がトヨタによってスポンサードされた理由の一つは、トヨタが若者の車離れに対応するため、最初に国民的アイドルグループとタッグを組むことによる化学反応に期待したことにあり、アイドルを全国に広げたいというAKB48と自動車を全国販売しているトヨタという両者の「地方創生・地域活性化」の姿勢が合致したことにある[156]。このためトヨタは、全国からメンバーを選出するというアイディアの段階からプロジェクトに参加している[156]。もう一つの理由は、日本のオリンピックのゴールドスポンサーを務めるトヨタの長期的展望に基づくものであり、2013年に2020年の東京オリンピック開催が決まり、2020年に向けてスポーツを盛り上げるため、チーム8によって全国各地の選手を応援して育てていく構図を作りたいという思いである[156]。チーム8メンバーのデビュー時の平均年齢14.4歳が東京オリンピック開催時に20歳となり、AKB48のセンターや看板メンバーになっている可能性が高いと日刊スポーツ新聞社の瀬津真也は予想している[156]。トヨタは、この6年間に経験を積んで成長するチーム8を応援するとともに見守り、社長の豊田章男が「バッターボックスに立ち続けることが大切」であると言うように、未来を見据えてチーム8が活動を続けることに期待をしている[156]。
AKB48 Team 8 ○○県オーディションチーム8では各都道府県の代表メンバーが卒業・活動辞退した場合、随時その都道府県限定のオーディションを開催し、後継のメンバーを決定する。これらのオーディションもテレビ局主催で行われる。2018年までは12歳 - 20歳まで(小学生不可)の実施県在住者が対象で、上京せず地元在住のまま活動する。福井県は在住もしくは出身者で12歳 - 22歳まで(小学生不可)が対象。
AKB48チーム8代表不在県メンバー募集合同オーディション2018年11月の宮崎県代表メンバー(谷口もか)卒業以降、チーム8はメンバーの補充を行わないまま活動していたが、2019年8月に代表メンバーが不在となった9県に寺田美咲が卒業を発表している長崎県・8月9日に卒業を発表した佐藤七海の岩手県・8月12日付で卒業した伊藤きららの福島県を加え、一斉に新代表メンバー合同オーディションを行うこととなった[201][202][203]。12歳 - 22歳(小学生不可)までの実施県在住もしくは出身者(在住者優先)が対象[201]。 募集した12県のうち、福井県は代表メンバーを選定することができなかったため、改めて新代表メンバー選定オーディションを開催することとなった[204][199]。
AKB48 台湾オーディション台湾在住者を対象に行うAKB48メンバーオーディションである[210]。応募資格は2015年4月1日時点で11歳 - 23歳の女性[211]。 2014年12月7日にAKB48グループ台湾オーディションとして開催することが告知された[212]。
大人AKB48 オーディションAKB48がCMに出演する江崎グリコ『パピコ』の春のキャンペーンで、30歳以上の大人の女性1名を選出する。 応募資格は、プロ、アマチュア、未婚、既婚を問わず、2014年4月12日時点で30歳以上の女性(このためAKB48グループのメンバーでは例外的に恋愛や婚姻の禁止が適用されない)。合格者は期間限定のメンバーとして握手会、劇場公演、コンサートに参加。活動期間は同年4月12日から8月31日の同キャンペーン終了までとされ、9月1日の劇場公演をもって卒業した。
バイトAKB48 プロジェクトアルバイトの雇用形態で、AKB48の一員かつディップ株式会社「バイトル」のイメージキャラクターとして、テレビやライブ、CMなどに出演するメンバーを選出する[232]。 バイトAKB応募資格は中学生以上で、プロダクションに所属していない女性[233]。活動期間は2014年10月から2015年2月28日、2015年2月28日の劇場公演をもって全員の契約満了。
バイトAKB ぱるる選抜応募資格は15歳以上(中学生は除く)の女性。2016年8月10日まで期間限定で活動[236]。
セレクション審査当初は「研究生オーディション」と呼ばれ、7期生までのオーディションに合格し、まだ所属チームが決定していない研究生を対象に「チーム研究生」を作るためとして、2009年1月に初めて最終オーディション(最終審査)が実施された[239]。初の研究生オーディションのため、不合格になっても次回のオーディションには最終審査から参加することができるとされた[239]。 2010年6月に実施された「研究生セレクション審査」では、チームに昇格していない9期生までの研究生を対象とし、審査基準は舞台上のパフォーマンスだけではなく、集合時間や提出物への意識、AKB48研究生としてのふさわしい行動なども加味するとされた[240]。 12期生オーディションからは、最終審査通過者を研究生候補生(仮合格者)としてレッスンを行い、その後、研究生候補生対象に行われるセレクション審査に合格した者だけが研究生として正式に加入できるシステムが導入された[241][リンク切れ]。 第一回セレクション審査
第二回セレクション審査
第三回セレクション審査
第四回セレクション審査
第五回セレクション審査
第六回セレクション審査審査対象者は12期生と13期生で、加入直後の14期生は対象外[244]。同日の研究生公演終了後に行われた。 脚注注釈
出典
外部リンク
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