志村けんのだいじょうぶだぁ
『志村けんのだいじょうぶだぁ』(しむらけんのだいじょうぶだぁ)は、フジテレビ系列で1987年(昭和62年)11月16日から1993年(平成5年)9月27日まで毎週月曜日 20:00 - 20:54(JST)に放送されていたお笑いバラエティ番組で、別のお笑い番組『8時だョ!全員集合』で活動していた志村けんと松本典子に、新たに田代まさしを加えた3名が司会を務めた。 志村けんの冠番組であり、同じくフジテレビ系列のコント番組でウッチャンナンチャンの内村光良が座長を務める『笑う犬』との共通性がある(笑う犬#内村光良と志村けんの発案を参照)。2007年(平成19年)から2020年(令和2年)まで単発スペシャル番組(後述)として年3、4回放送されていた。 概要1987年11月からスタートした志村冠のバラエティ番組である。志村がドリフターズメンバーから離れて主演する二本目の冠レギュラー番組であり、『志村けんの失礼しまぁーす!』(日本テレビ系)を引き継ぎ、ロケーション部分を排除し、コント番組に改めた番組である。その後もタイトル・時間帯等の変更を続け、志村が2020年3月29日に死去するまで30年以上に渡り、フジテレビの志村のコント番組は継続されていた。『ドリフ大爆笑』や当番組以降のフジテレビにおける志村の冠番組と同様、所属事務所であるイザワオフィスの単独制作クレジットであり、番組の著作権はイザワオフィスが所有している。 番組タイトルは、TBS系『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』(『加トケン』)[注釈 2]のコメディドラマ「THE DETECTIVE STORY(探偵物語)」(以下「探偵物語」)で志村が扮していた「だいじょうぶだぁ教」から来ている。 前後パートに分けられ、コントは前半パートに詰め込み、後半はクイズやゲームといったお遊び要素のあるコーナーを配して、改編期などを除き全編コントとすることを避けた。これは、「1時間全部コントを流すと視聴者に飽きられる」とする志村の考えに基づくもので、『全員集合』や『加トケン』でも行われた構成手法である。コント部を前半に配置するのは「一番見せたいものを先に流す」とするこれもまた志村の意向である。番組の打ち合わせは毎週水曜日だった[1]。 レギュラー時代から、通常の放送とは別に不定期に2時間スペシャルが放送されていた。レギュラー番組終了後も、2007年から志村が死去した2020年まで主にコントを主体とするスペシャル番組として不定期放送されていた(後述)。 出演者志村以外にはお笑い分野で活動していた芸能人がおらず、ミュージシャン(田代まさし・桑野信義)、俳優(石野陽子・柄本明)、アイドル(松本典子・森口博子・松居直美)、モデル(飯島直子)など、多方面の分野から出演者やゲストが起用された。 だいじょうぶだぁファミリーは過去4度コントの舞台公演を行っている(1989年本多劇場〈東京・下北沢〉[2]8月6日 - 13日、1990年8月22日 - 28日[注釈 3]、1991年8月22日 - 28日前進座〈東京都武蔵野市吉祥寺〉[注釈 4]1992年サンシャイン劇場〈東京都豊島区〉[3]8月1日 - 5日[注釈 5])。また、金曜ファミリーランド枠で1990年10月26日に「志村けん&田代まさしとだいじょうぶだぁファミリー第二回公演」が、1992年10月5日には第四回公演(8月2日収録)が放送された。クレジット順はメイン三人→レギュラー(開始時は二行表記で1990年7月以降は1行表記)→ゲスト→だいじょうぶだぁギャルズの順番に流れる。 メインレギュラー
主に後半コーナーの出演
単発ゲスト主なコント・キャラクター
変なおじさん第一回から続く[注釈 8]『志村けんのだいじょうぶだぁ』発で最も有名となった志村のキャラクターであり、コントである。 →詳細は「変なおじさん」を参照
ご存知!じいさんばあさん第一回から続いた変なおじさんと並ぶメインコントの一つ。婆さん(志村)、爺さん(田代)、孫娘ののりこ(松本、熱海ゴルフ編の際にテロップでひらがな表記であることが判明)の3人がコタツに入り世間話をするが、婆さんは隙あらばダジャレや小ボケ、替え歌などのギャグ(後述)を入れて話を脱線させ、爺さんが延々とツッコミ続ける、というのがお決まり。アドリブもふんだんに挿入される。なお、孫娘は松本降板以降、渡辺美奈代にバトンタッチした。 開始時に「御存知!じいさんばあさん」というタイトルスーパーが表示され、舞台の幕が上がると3人が座っている段取りである。オープニングBGMは村松健の「NIGHT FLIGHT」。なお、初期においては幕のシーンがなく、オープニングBGM(アニメ『ハイスクール!奇面組』のもの)をバックに3人が座っているという形式だった。 番組開始から半年ほどは公開収録版とスタジオ収録版が週代わりで交互に放映されていた。のちにスタジオ収録版は消滅し、隔週になった。なお、番組末期の1993年においては稀に放送されることがあり、その場合はスタジオ収録版だった。 このコントは定番のギャグ、いわゆる「お約束」の宝庫で、田代と志村の「婆さんや!」「爺さんや!」の掛け合いで始まる。時には「婆様…」「爺様…」と暗い掛け合いをすることもあった。その後も隙あらば往年のヒット曲の一節や替え歌が飛び出す。一例として以下のようなネタがあった。
爺さんと婆さんの応酬がいくつか続き、最後に婆さんが言う「いっぱい笑ったな」が締めくくりへの合い言葉になる。孫の松本が婆さんと爺さんに関する縁起でもないボケをかまし、爺さんと婆さんが素直にそれを聞いたかと思ったら「バカヤロー!」と孫を罵倒、「勝手に殺すな」「まだまだ生きるぞ、もう終わろう」などと言うパターンもある(ただし、前述の言動をせずに「死んだ人の悪口言うんじゃない」と言うことがある)。 その後、3人はこたつの前に座りお笑い三人組の替え歌に手の合図を交えて「アハハ、ウフフ、エーヘヘのオーホホでダッフンダ!ぼくらの合言葉はダッフンダ!それでは皆さんまた来週(「またあとで」、年末では「また来年」の場合もあり)、バイ!」と歌って締める(植木等の「ハイそれまでョ」の一節を唄って締めるパターンもあった)。 派生として、1993年に「婆様と爺様のセレナーデ」(吉幾三作詞作曲)なるCDが発売された。この曲を番組内で発表した回には吉幾三がゲスト出演した。初回出荷枚数は10万枚[4]を記録した。のちに、『志村けんはいかがでしょう』のエンディングテーマとなる。 番組の告知コーナーとしての役割もあり、舞台公演の告知、「ウンジャラゲ」のCD発売告知等をじいさんばあさん内で行っていた。 泥棒志村と田代が泥棒に扮し、富豪宅や寺から金目の物を盗むコント。中には銀行の金庫破りコントもある。その1からその7・8まで存在。 ヤクザコンビ田代と桑野のヤクザのコンビが暴れたり、ケンカしたりとさまざまな行動をするコント。 アダルトビデオ柄本明をゲストに迎えたコント。AVを借りるべく、レンタルビデオ店を訪れた中年男(柄本)は、女性客の目が気になってどうしてもAVをレジまで持って行けない。AVコーナーと一般作コーナーを行ったり来たりする中、ようやくAVを手に取りレジへ向かうが、店員は聴力及び視力が悪いという老齢女性(志村)であった。レジの操作方法が解らないという志村は、柄本が借りようとしているAVのタイトルを紙に書こうとするが、視力の低下ゆえにタイトルを読み取れない。そこで、柄本に読み上げてもらおうとするが、AVを借りようとしていることが女性客に知れ渡ることを気に病み小声で回答した柄本の声を、聴力の低下ゆえに聞き取れず何度も聞き返しているうちに柄本の声は次第に大きくなる。結局柄本は、そのやり取りを耳にした複数の女性客に取り囲まれた挙げ句に失笑されたり、嫌悪の表情を呈されたりし、借りようとしていたAVのタイトルを全て読み上げた直後にキレて「借りない!」と声を荒らげて店を後にした。『だいじょうぶだぁ』レギュラー時代から放送され、現行のスペシャル版でも復刻版が放送された。 殺し屋志村と田代が殺し屋のコンビになってライフル銃でとあるマンションの空き部屋から、ターゲットを狙撃する。しかし2人は準備の前にボケをしていた。 第一回は犯罪組織のボス(桑野)がターゲット。ターゲットを仕留め、志村と田代は喜んでじゃんけんをして引け揚げようとした時、そのボスが瀕死の状態で逆襲に現れた。どこで分かり?あんな遠い距離で来たか分らないが?殺し屋のコンビは互いに相手が撃ったと誤魔化していたが、ボスは撃とうしたと瞬間に力尽き、コンビはその場を逃げおおせる。 第二回はあるマンションに住む女性がターゲット。その女性は着替え中であり、女性の裸を見たコンビは鼻血を出して股間を大きく膨らませながら大喜びする。 第三回は再び桑野演じるボスを撃とうしたら、狙われていると気づき、騒いで逃げると思いきや、窓を開けて大きな大砲を用意した。これは「撃てるものなら撃ってみろこれで撃ち返してやる」という警告で、志村が撃とうとしていたものの、これを見て田代にライフル銃を渡し彼が撃とうとしたが、結局驚いて倒れた。 次はあるビルの組織の者がターゲットだったが、隣のビルで待ち伏せされて組織の者が反撃の用意をし、多数のライフル部隊が窓から出てきた。殺し屋のコンビは「ママお出かけの時間よ」、「うんそうね」と言って逃げた。 次はあるターゲットを狙い撃ったが、そのターゲットが入るビルごと破壊してしまった(既存のビル爆破解体の映像)。殺し屋コンビは驚いて「ごめんなさい」、「ごめんね」と謝って何とかしようともう一発撃ったら、ビデオの巻き戻しのように元に戻った。 元に戻った際志村が「私が引田天功[要曖昧さ回避]です」とボケるパターンも存在する。 けん&陽子 夫婦の会話1989年8月7日に始まった志村と石野が夫婦役を演じるコント。毎回、志村のゴルフや出張などで早朝5時に起きなければならない設定。布団に入る際、夫役の志村が「明日5時起きなんだよ!」と呟き、妻役の石野が「ご!ご!ご!5時!?」と聞き返すパターンで始まり、様々な掛け合いが展開された。
たまに志村が途中にフェイントで動きを辞めてしまい、石野が「ずるい〜」「ちゃんとやるって約束したじゃ〜ん」などと言うときもある。
ボケ老人爺さん(志村)と息子の嫁(石野)のコント。 爺「陽子さんや、メシはまだか?」→嫁「おじいちゃん、さっき食べたでしょ?」、爺「バアさんの姿が見えないけど、バアさんどこ行った?」→嫁「何言ってるの!お婆ちゃんは3年前に死んだでしょ?」の会話が繰り返される。その嫁がふと姿を消すと、そこに「ただいまー」と本当の娘(松本)が帰宅し、さっきまでいた「嫁」は、家族の外出時に爺さんの世話を頼んだ近所の人で、この間、爺さんは本当にご飯を食べさせてもらっておらずひどい扱いを受け続けていた、また婆ちゃんも存命で「元気に温泉旅行に行ったでしょ!」というようなオチがつく。 バリエーションも多く、番外編で爺さんが老いた子連れ狼として登場したこともある。大五郎に「バアさんの姿が見えねーんだけど」と尋ねると、「さっき食べちゃったじゃないか」と答えられる。また、「忠臣蔵」(赤穂事件)のコントで、「吉良上野介」がボケ老人の爺さんで登場して、石野は吉良の世話係か吉良の息子の嫁で登場して、お馴染みの吉良「陽子さんや、メシはまだか?」→石野「おじいちゃん、さっき食べたでしょ?」、吉良「バアさんの姿が見えないけど、バアさんどこ行った?」→石野「何言ってるの!お婆ちゃんは3年前に死んだでしょ?」の会話が繰り返した。なお、吉良の部屋にある布団が見つかり、まだ暖かいでそんなに遠くに行っていないあのシーンが吉良こと爺さんのオネショしているシーンになっていた。そして「赤穂浪士」たちに見つかり仇討ちをし、最後に「好きになった人」で終わらせた。 シンクロナイズドスイミングコント志村と田代が女性シンクロナイズドスイミング選手に扮し、市民プールや銭湯、果ては街中やファッションショーでシンクロ的なダンスをする。当時ソウルオリンピックで銅メダルを獲得し、注目度が高かった小谷実可子・田中京コンビをモデルにしたもの。 相席の人物舞台は主に定食屋。サラリーマンの志村が先に店に入って席についていたが、後から入ってきた柄本と相席になる。初対面の二人は言葉を交わさず、柄本は志村の言動などを真似てみたりする。主なボケの流れは以下の通り。
このコントは本番組から放送されている名物コントで、リメイク版が『志村けんのバカ殿様』や『志村けんのだいじょうぶだぁII』などでも放送された。 田代・桑野の正しい例と志村のギャグの例で終わるコント志村・田代または桑野が正しい例とギャグの例をするコント。刑務所からの出所風景や、結婚式でのケーキ入刀場面、刑事モノや忍者モノなど、田代・桑野は正しい例で一度で終わるが、志村はギャグ的演出が繰り広げられ、一度だけでなく3・4パターン展開される。 あぶない刑事「田代・桑野の正しい例と志村のギャグの例で終わるコント」の部類の一つで、1986年から日本テレビ系で放送されているドラマ『あぶない刑事』のパロディ。志村と田代扮する刑事があらゆるシチュエーションを演じる。本家のキャラクターに合わせようとしている田代刑事とは対照的に、志村刑事は田舎訛りの堅物である。「もっともっとあぶない刑事」の回は、DVD収録では「危険な刑事」のタイトルに差し替えられた。 与力VS悪代官「田代・桑野の正しい例と志村のギャグの例で終わるコント」の部類の一つで時代劇モノ。田代扮する与力が志村と桑野がそれぞれ扮する悪代官を追い詰める姿が描かれる。与力・田代を奈落に落として返り討ちにする悪代官・桑野とは対照的に、悪代官・志村は「バカやろぉん」等の独特な喋り方が特徴で、与力・田代を返り討ちにしようとして必ず失敗に終わる。 「威勢」の名がついた店田代と典子のカップルが「威勢」の名がつく店に立ち寄ると、そこの店員たち(志村、石野、桑野、渡辺ほか)が同じセリフを一人ずつ順に連呼していくコント。 ひとみばあさん志村演ずる"ひとみばあさん"。度の強い眼鏡と「ひとみ」と書かれた前掛けが特徴。あだ名は「ひーちゃん」。ゴルフのキャディや温泉宿のマッサージ師などで登場するひとみ婆さんのずれた言動や行動に、客の田代(肥後)がさんざん振り回される。また、いつも「ファンファンファンファン」と荒い息をしている。田代(肥後)に息を注意されたときに息を止めることがあり、苦しくなって大声を出して「息はしていいですか?」と聞いて、「息はいいよ、死んじゃうでしょ!」とツッコまれる。 孫がいるらしく、田代(肥後)との会話にもよく登場している(孫から「おばあちゃん、なんでファンファン言ってるの?」と質問され、ひとみ婆さんが「特に意味はねえだよ」と答えて、孫と大笑いしたという話をする)。 他に、1993年からひとみ婆さんを応援するソング(永井真理子の「瞳・元気」)が登場した[注釈 10][注釈 11]。 2010年代には不定期ではあるが、北島三郎の「詠人[注釈 12]」の冒頭部分が登場曲として使用されることがある。いろんな店もやっているが中の人は誰もいない。 2016年9月15日、湖池屋が発売するムーチョシリーズのキャラクターに「ひとみおばあちゃん」名義として就任することが発表された[5]。 デシ男田舎から出てきた世間知らずで、逐一「箸の持つ方」と確認しないと左右もわからない男(志村)が、様々な職業に就き先輩(田代→肥後・石野→井上→優香→丸高)から指導を受けるが、やる事すべてが珍妙な失敗に終わり最後はクビになる展開のコント。緊張すると「デシッ」と言ってしまう癖がある。最初の頃では、「デシッ」という台詞無しでこのキャラを演じることもあった。 また、田代→肥後がデシ男のように失敗ばかりする役に扮したコントもあった(外見は「じいさんばあさんコーナー」の爺さんに似ている)。このデシ男コントは、後継番組の『志村けんはいかがでしょう』でも引き続き放送された。中でもビアガーデンでビールを溢すコントは、数回リメイクされている。桑野→上島と松本→和歌子→みひろ→多岐川も注文する。 イエイエおじさん気弱で度々ピンチに陥るが、「イエイエ」と言っているうちにピンチを脱したり、幸運が転がり込んでくるおじさんのコント。シチュエーションが限られていたため、実際の放送回数は僅か2回に終わった[注釈 13]が、志村は「捨てがたい雰囲気がある」と語ったことがある[6]。 座高市『座頭市』のパロディ。志村が座高がとても高く非常に足が短い座頭に扮し、悪者に襲われている娘を助けるが、その座高と足の短さゆえに、悪者を倒したのは良かったがどうも今ひとつ決まらず、ずっこけてしまう。 屋台志村が店長の屋台(主におでん)が舞台。客の柄本が突然笑い出し、志村が「どうしました?」と聞くと柄本が「実は今日お金持ってきてないの」と返し、志村が屋台を倒し屋台の屋根が柄本の頭を突き破る。 バイオレンス親父母(石野)と娘(松本)のいさかいにキレまくる親父(志村)が、見境なく家の中を暴れまわって壁や障子を破りながら二人を殴りまくって血みどろにし、二人が耐えかねて家を飛び出した後に少しへこんでオチがつく。志村が全編クライマックスの如きハイテンションで一気に演じきるストレートな展開が特徴で、全般的に緩急やギミックの妙が駆使されている志村のコントの中では、珍しい部類のものである。 好きになった人1989年5月29日から登場。シリアス調や日常生活などのコントの途中で突然BGMが変化し、都はるみの「好きになった人」が流れてくると、だいじょうぶだぁファミリー全員が画面内に登場し、曲にあわせて盆踊りを踊るコント。踊りは「変なおじさん」のダンスにも似ているが、この踊りは志村がクラブのホステスらとカラオケに行った際、そこでホステスたちのその踊りを見た志村がコントに取り入れた。最後は画面全体にモザイク処理がかかりコントが終わる。 中には、スタッフ(カメラマンとコントロール室のスタッフは除いて)も一緒に踊るパターンもある。また、1時間コントの回のエンディングはこれで締められる[注釈 14]。 また、回によっては曲が流れる前に「誠にお名残惜しくはございますが、最後はこの曲でお別れ下さい。」のアナウンスもあった。このコントの主な採用例としては、下校告知のほかにも、当時中島みゆき「あした」がCMソングに使用されていたKDD(現・KDDI)のCMパロディ(本家のCMにはない空港での搭乗案内のアナウンスに続いて「誠に…」のセリフが加わる)や、1989年11月6日放送分で使用されたフジテレビのクロージング映像を映し出し、放送終了を告げるアナウンスに続いて「誠に…」のセリフが加わったり、陸上競技コントの際にも「誠に…」のセリフこそなかったものの、「位置について、よーい…」の合図に続いて、一息置いてから何曲か別の曲が流される光景が繰り返された末、最終的にこの曲で締められるなど多数あった。 これ以外でも機械の動作音などがこの曲のイントロに変調するコントも存在した。以下にその採用例を挙げる。
2時間スペシャル放送日の1989年10月9日のエンディングでは、スタジオでのメンバー全員が整列して挨拶を行った後、そのままこのコントに変化した。 博士と助手博士(志村)が助手(田代)に新しい発明品ができたことを告げ実験を始めるが、マシーンに入れたものが予定とは別の物に変わるというオチ。最後は、助手役の田代か松本らがマシーンに入れられて(志村自らも入る場合もある)大オチへと繋がる。人体実験(石野と合体する)で志村が自ら入った時は、変なおじさんに変身した。この時は石野が着ている服の後ろに張り付く形で登場。入り動作させると美女になるというマシーンに石野(不細工に化粧されていた)が入った際はなぜか別人のおばあちゃんになってしまい、そのおばあちゃんが田代へ握手しながら「ありがとない」といいズッコケさせるオチもあった。 ケンタッキー元々は『新春かくし芸大会』(フジテレビ系)におけるハナ肇の「銅像」のオマージュ。ハナよろしく桑野信義がケンタッキーのマスコット人形、カーネルおじさんに扮し、店頭に立っているが、志村や田代がイタズラして壊そうとしたり、八つ当たりで殴る。オチに水をかけられ激怒し(回によっては墨汁や泥水もある)、「このヤロー!」、「痛ぇじゃねかー!」、「お前ら!今度は許せねぇからな!待てこのー!」と追いかける(動作をとる)。また、上記のデシ男(店員役)がカーネル人形の掃除をするという設定で、イタズラをする回もあった。 必殺『必殺シリーズ』のパロディ。レギュラー陣やゲストが中村主水、念仏の鉄、飾り職人の秀、三味線屋の勇次などの仕事人に扮して代官屋敷の悪党を片っ端から仕置していく。また、『必殺シリーズ』ではない『影同心』の金子信雄が演じる柳田茂左衛門が蛤の貝殻で相手の睾丸を握り潰す殺し技も使われている。秀が屋根を上ったら重みで埋まってしまったり、鉄が障子越しに骨外しを決めた相手がテレビだったり、勇次が三味線糸で吊った相手に逆に引っ張られたりした。最後の代官は、志村扮する仕事人に倒されるも生きているというオチを繰り返した後、志村のオナラでトドメを刺されるというのが定番であった。後に『志村けんのバカ殿様』でもたびたびこのコントが作られた。また、このコントには本家必殺シリーズの一つ『江戸プロフェッショナル・必殺商売人』で仕事人・新次役として出演経験のある梅宮辰夫が秀役でゲスト出演したことがある。 お地蔵さん桑野信義が地蔵に扮し、上記のケンタッキーと同様、志村や田代等が水や墨汁などをかけてイタズラをするコント。志村は松本に水かけ地蔵、石野に墨かけ地蔵等と教えられ、最後に田代に糞かけ地蔵と教えられたときに、桑野が激怒する。このコントは『志村けんはいかがでしょう』でも引き続き放送された。 ウンジャラゲ→詳細は「ウンジャラゲ」を参照
1989年の7月まで行われた。 パイのパイのパイ体操『ママとあそぼう!ピンポンパン』のパロディ。こども番組の体操コーナー風のセットと衣装でお兄さん(志村)とお姉さん(石野)が登場し、こども役は残りのレギュラー出演者が扮する。だいじょうぶだぁファミリーが男女ペアとなり、
という体操を1989年の7月から行っていた。この体操は、元々「じいさんばあさん」のコントで使われたギャグから派生したものである。回によってバカ殿様御一行[注釈 15]、不良学生、原始人、老人などに扮したバージョンがある。「パイのパイのパイ」というフレーズは同名のコミックソングからの引用であるが、同曲のカバーではない。なお、コーナー開始のBGMにはネタ元の『ピンポンパン』の挿入歌「げんこつくん」(小林亜星作曲)の一部分が使われていた[注釈 16]。 芸者柄本明をゲストに迎えたコント。売れないベテラン芸者の志村(けん奴姐さん)と柄本が、控室で若手芸者と雑談をしている。若手の話についていけず、仕返しとばかりに「最近の芸者は…」、「世も末よねぇ」などといびるが、お座敷に呼ばれるのは決まって若手。 残された二人は愚痴をこぼし合う。そのうち柄本が志村に、貸した煙草銭や、立て替えた飲食代を返せだのと、せこい金銭(金額はたいてい10円単位から100円程度と決まっている。初期は350円だったが、以後は段々値下がりしている)の争いになる。志村が覚えていないフリをすると、柄本は「姐さんの"おとぼけ大作戦"が始まった」などと大仰にツッコむ。 志村がその年に話題となった芸能や政治などの時事ネタに話をそらすと、柄本はそちらに気を取られてしまう。「儲かる」など金銭に関係ある言葉が出てくると、柄本は金のことを思い出し猛然と話を戻そうとするが、再び志村が別の話題で話をそらす…という繰り返し。 最後は、女将に呼ばれた二人が座敷の仕事でなく、広間の掃除やトイレ掃除といった雑用を言いつけられずっこける、あるいは嫌々その雑用をやる、で終わるのがパターン。柄本は志村以上の狂気を見せ、志村を笑わせてしまう回も少なくなく、ゲストが出演したコントの中では下記の「トンネル」と並んで定番ネタとなっていた。不定期放送のスペシャルや、後期の『バカ殿様』でも定番化している。 2017年3月15日の放送では、いつものコントセットに志村と柄本が普通の格好で登場して、この「芸者コント」が誕生したきっかけなどをトークしたり、「芸者コント」の第1回放送や「芸者コント」以外の2人の代表する名作コントをVTRで2人で鑑賞するといった特別編が行われた。また、この放送回時点でこの「芸者コント」がこれまで87回行われたことも明かされた。 トンネル『ドリフ大爆笑』のコント「トンネル」をだいじょうぶだぁ用にアレンジしたもの。電車内を舞台に、柄本明が演じるサラリーマンと志村が演じる車内販売のお婆さんが中心となり、序盤は「ひとみばあさん」のコントのような志村のボケと柄本のツッコミで進行していく。その後、柄本が買ったお酒がトンネルに突入するたびに量が減っていき、志村はしらを切るものの明らかに酔っており、最後はトンネルでないところで志村がお酒を盗み飲んでばれる、というオチがつく。 ヤクルトマン松本典子が危険な目に会うと、「ヤクルトマンだ!」とバットとヤクルトカラーのタイツでやってくるヒーロー。松本がプロ野球選手の笘篠賢治(当時ヤクルトの人気選手)との婚約を発表した事に起因し作られたコント。ヤクルトマンが去る時には、桑野がトランペットで「東京音頭」(ヤクルト定番の応援曲)を奏でる。 生きている物体突然身近にあった物が言葉を喋るようになり、志村がそれに振り回されていくコント。最後は必ず志村にハサミで一部を切り落された物体が断末魔と共に切り口から大量の血を流し、そこへ駆けつけた刑事(桑野)によって志村は何故か殺人容疑で逮捕されてしまうブラックなオチ。 生きている植物華道家(志村)が植物(声:松本)を使って生け花を始めようとしたら、突然植物が「やめて!」と叫ぶ。ハサミを近づけてもやめるよう懇願する植物に対し、気のせいだと決めつけた華道家は植物の茎をハサミで切り落としてしまう。 生きている電話機翌日早朝に起床するために寝ようとしていた夫婦(夫:志村、妻:石野)。すると突然、電話が鳴ったので夫が受話器を取ると、電話機(声:田代)は夫に対して何故か「戸上」と呼ぶ。当然夫は否定するも、電話機は冗談だと決めつけて受け入れようとせず、その後もしつこく話しかけてくる事に腹を立てた夫は、ハサミを取り出して受話器のコードを切ってしまう。 DJコント番組最初期のコント。志村と田代がDJに扮してミックスを演奏するコント。田代はまともに演奏するのだが、志村は演歌を含む1970年代以前の歌謡曲(2020年代でいう昭和歌謡)や民謡等のレコードを使って、明らかにその場に不釣合いなミックス(レコードの早回し・遅回し)を演奏してしまう。なお、その際に2人が歌の歌詞に合わせて振付をし、最後に片言で「だっふんだ」「サンキュー」等と言い、コントを終えるのがオチ。パンプキンが振りまねで、しのざき美知が歌まねで登場するパターンもあった[注釈 17]。 SOUL DAFFUNDERSバンドメンバーに扮した虎やライオン等のマペットキャラが、ロックのリズムに合わせ番組内のギャグ(主にだっふんだやじいさんばあさんコント内のギャグ)メドレーを演奏する。このコントでは、志村や田代は声だけの出演である。また、このコントが放送された回の番組ED曲には、このコーナーのギャグメドレーの曲が使用された。 任侠コント相手の組に殴り込みに行くヤクザ(志村)と、それを何とか止めようとする舎弟(田代)のコント。志村の行く先がラブホテルや公衆便所だったり、落とし穴に落ちてしまうオチ。 恋人の会話志村とその回の女性ゲストが、酒場で別れ話などをするトレンディードラマ風コント。恋人同士と見せて、実は志村が人違いに気づかず別れ話を続けるというパターン。 団地のコントある団地が舞台となっており、志村と石野が様々なシチュエーションに応じ連続したコントを演じていく。最初は志村と石野の新婚生活コントで始まり、途中に志村のボケ老人コントやお花坊の父娘コントを挟みつつ、最後に「5時の夫婦」で終わる。 ラッシャー木村桑野がプロレスラーのラッシャー木村に扮し、喧嘩のシーンになると突如現れ(登場時に流れるBGMは、黛敏郎作曲「スポーツ行進曲」、通称「日本テレビスポーツのテーマ」である)、仲裁役として宥めるような言葉を残し、最後には「兄貴が待ってるから」と言い残し去ろうとするが、大抵障害物に衝突してしまう。なお、“兄貴”とはジャイアント馬場のことらしい。 自動販売機志村が自動販売機でジュースを買おうとすると、「当たれば1本プレゼント」というルーレットで見事に当たる。しかし、その「1本」はジュースではなく、剣道の1本であり、自動販売機から竹刀を持った田代が現れ、「一本!」と言って志村を竹刀で叩く、というオチ。オチの後、叩かれた志村が田代に「田代覚えてろよ」とひとこと言い、田代が「ごめーん!」と志村の後を追うというアドリブ的なオチも披露された。 貧乏母子萩尾みどりと田代が扮する貧乏な親子が、毎回様々な出来事に遭遇し、一度はハッピーエンドかと思われるのだが、最後に大どんでん返しが待っている。 泊まっていい?志村・石野のカップルが満員で賑わっているバーやビアガーデン、ディスコ等で一杯飲みながら会話するのだが、志村の「今日泊まってもいい?」の一言を発するたびに、無言で反応する周囲の客(田代・松本・桑野など)や店員からの冷たい視線に、恥ずかしさのあまり困惑する[注釈 18]。 おハナ坊小学生の女の子・おハナ坊(石野)の行動に、父ちゃん(志村)が振り回される1990年7月から始まったコント。おハナ坊の家は、母親が買い物に出て行ったきり帰ってこないという設定。基本的には屋内(家の中)を模したセットでコントが演じられるが、屋外を模したセットで行われる事もあった。このコントは、父子家庭と知的障害児をバカにしていると人権団体から抗議を受けた[要出典]ため途中から一切放映されなくなったが、『志村けんはいかがでしょう』で復活している[注釈 19]。2014年の舞台『志村魂』では、志村・いしのコンビで20年振りに復活した[7]。なお、お花坊の坊は子供に対して親しみを込めた呼び方で、けん坊などの使い方をする。お花の「お」は女性に付ける愛称。 いいよなおじさん「いいよなおじさん」(志村)が「ぬ~っ」という効果音とともに現れ、「○○はいいよなー」と、注目したものについて周りの人間に講釈をしたり、「いいよなー」と言いつつ人のものを横取りしてしまうコント。たいていは、周囲で話を聞いている人間には気持ち悪がられて、しまいに逃げられてしまう[注釈 20]。 派生キャラとして、研ナオコによる「いいよなおばさん」が存在する。「いいよなおじさん」が女性(主に松本や石野)に言い寄るのに対し「いいよなおばさん」は男性(田代や桑野)に言い寄る。また、結局は言い寄った人たちに嫌われて取り残された「いいよなおじさん」と「いいよなおばさん」が一緒になり、「○○はいいよなー」と同時にぼやいたこともある。 マサシとノリコシリーズ1989年8月7日に始まったこのコントは大別して2種類あり、松本が田代の行動をエッチな方向に勘違いしてしまうパターンと、志村と石野扮する夫婦が、娘の部屋から洩れ聞こえてくる娘(松本)と男子同級生(田代)の会話をエッチな方向に勘違いしてしまうパターン。夫婦がその会話を勘違いし、慌てて娘の部屋に入ってみると部屋の蛍光灯を交換している最中だった、というようなオチである。番組絶頂期を支えた人気コントの1つ。中には矢崎滋が入り込むパターンがあった。一度だけ、田代と研ナオコバージョンが作られたことがあった。数少ない志村が出演しないコントでもある。 CMコント当時流れていたCMをパロディ化したコント。一例として、「うまいっしょ」→「まずいっしょ」「くさいっしょ」(インスタントラーメン)。 まにあうかもしれない1990年に同局のドラマ『やっぱり猫が好き』の出演者であるもたいまさこ、室井滋、小林聡美が出演していたフジテレビのキャンペーンCMをパロディ化したアイキャッチ。志村・石野・松本が『やっぱり猫が好き』の3人になりきったバージョンや、『ドリフ大爆笑』の人気キャラである雷様(田代〈黒〉、志村〈赤〉、桑野〈緑〉)バージョンがある。 チャンチャカチャーン1991年のJR東日本『東北・上越新幹線 東京駅開業』のCMをパロディ化したコント。『ご存知!じいさんばあさん』の3人やデシ男、おハナ坊と父、『ドリフ大爆笑』の雷様、ひとみばあさんといったキャラが相次いで登場し、特にひとみばあさんの場合は乗車前に扉が閉まってしまうことはもちろん、シンバルで叩くときに顔を強打してしまうというオチだった。当時同じフジテレビ系で放送されていた「やまだかつてないテレビ」内でも同様のコントが放送され、チャンチャカチャーンを歌いながら大名行列と腰元の一行が新幹線の中に入っていく内容だった。ただし前述のCM放送エリア以外では何のことか分からない。 いたずら電話志村扮する父親と、石野扮する母親と松本や渡辺扮する娘と、家族全員で食事しているシーンから始まるコント。途中で電話が鳴り、母や娘が電話の応対をし、相手が「今、どんなパンツ穿いてんの?」と聞かれ、母や娘は怖がって震えてしまう。母が父にガツンと言ってと言い、父が電話の応対をし、また同じ事を言われると、父が「ビシッ!」や「ガツン!」と本当に言って電話を切り、母にツッコまれる。また電話が鳴り、父が出て、さっきと同じ事を言われると、父が「ちょっと待ってろ」と言い、母のスカートを捲り上げて「赤い毛糸のパンツだ!!」といい、電話を切った後、母に壁を叩きつけられて終了。 田代と松本のコントでも行われた事がある。その後、『志村運送物語』でも一度行われており、上島が応対をし、夏川純のスカートを捲り上げて、「黒のTバックだバカヤロー!!」と言って電話を切り、志村にハリセンで叩かれたのだが、その志村自身も優香にハリセンで叩かれた。理由としては、志村も夏川のスカートの中を覗いていた。 冗談じゃねーよ!コントでオチやネタがなかったり、コントで可笑しくてもう駄目な時、だいじょうぶだぁファミリーやゲスト、エキストラ、スタッフが全員「冗談じゃねーよ!」と散見で言うツッコミ。 福笑いオープニングとCM前に、志村・田代やだいじょうぶだぁファミリーが顔半分を鏡面に映して珍妙な顔を作り、福笑いのような顔になって「だいじょうぶだぁ」と言う(いわゆるアイキャッチ)。同日出演のゲストも同様の収録をして「だいじょうぶだぁ」と言うことがあった。 キャベツばかりをかじってた(赤ちょうちんコント)とあるアパートの一室で、一緒に暮らすカップル(志村と石野)がかぐや姫の楽曲である『赤ちょうちん』のBGMに合わせて演技をする。途中までは歌詞の内容を忠実に再現した構成だが、歌詞が「雨がつづくと仕事もせずに キャベツばかりをかじってた」の部分にさしかかると、この歌詞が延々と繰り返されて、二人は何度も生のキャベツを食べさせられる[注釈 21]。2人はダウンしそうになりながらも、卓袱台に置かれた食卓塩をかけるなどしてひたすらキャベツを食べるが、回によっては部屋を埋め尽くすほど大量のキャベツを食べさせられる羽目にあう。大量バージョンの場合は志村がヤケクソになって貪り喰い、気持ち悪くなって吐きそうになった挙句に「勘弁して下さいよ!仕事行くよ、俺!」と嘆く。このコントは後に『志村けんはいかがでしょう』でも放送されたほか、『天才!志村どうぶつ園』でもパンくんとこのコントをやった事がある。また、優香とのリメイクバージョンもある。 気難しいそば屋気難しく頑固な店主(志村)が仕切る店が舞台のコント。店主が出てくると同時に専用のBGMが流れる。注文を聞くまではいいのだが、客(桑野他)がタバコを吸ったり騒いだり屁をしたりすると、専用BGMが流れ店主が再び現れて持っている棒(場合によっては包丁になることもある)をテーブルに叩きつけて、「そばににおいがうつっちまうんだよ!」「うまいそばが食いたかったら静かにしてもらえねえか?」と言い、客を黙らせる。いかにも職人然とした振る舞いをしているが、見掛け倒しであり、その後再びBGMが流れて、たぬきそばがくるのだが、そのたぬきそばはカップの方のたぬきそばで、客に「仕事しろ!」とツッコまれる。また、他にも居酒屋や喫茶店版も存在する。最近[いつ?]ではタカアンドトシがゲストの時によく行われる。 不衛生な寿司屋店主(志村)が江戸っ子のノリで客に接する。江戸っ子で威勢がいいのはいいのだが、両手に唾を吐き、客に「汚ねえな!」とツッコまれるも、寿司を握る前に再び唾を吐き、客が「寿司はいらねえ、刺身くれ」といい、包丁片手に刺身を切ろうとする前に店主がお茶を口に含み、包丁に水を吹き、客が「汚ねえな、帰るぞ!」と言い帰った。店主が女房(渡辺)に「何で帰っちゃうんだろう?」と言うと、女房に「アンタが悪いんでしょ」とツッコまれる。 怪しい流し小料理屋(桑野が板前で松居が女将)で飲んでいた課長(志村)・田代・渡辺らサラリーマンたち。課長が流しの思い出を話したことから、電話で流しを呼ぶことに。しかし、やってきた流し(すわ親治)の歌はかなりブラック(放火や犬食など)ないしは下ネタ・ダジャレ混じりな替え歌ばかりで、ついには課長によるハリセンのツッコミが入る。回が重なるにつれ、流しの登場が強引になってくる(呼んでもないのにやってくる、小料理屋に備え付けられたカラオケの歌に割って入る、小料理屋帰りにタクシーを呼んだら運転手が流し、ビヤガーデンに行ったらウェイターが流し)。タクシーの回では、まともに歌えという課長からの要請に応じ、まともに歌ったが(井上陽水の『傘がない』)、まとも過ぎて笑い所がないという理由でハリセンで叩かれた。 青い山脈同名映画のパロディコント。このところ元気がない雪子(松本)を、クラスメイト(志村、田代、石野、渡辺)が元気づけ、同名の主題歌である「青い山脈」のBGMに合わせて5人で自転車に乗って青春街道を走っていくが、突風や豪雨・嵐に見舞われた挙句、最後は落雷の直撃を受けて全員が骸骨になってしまう。BGMも萎れていき、一体の骸骨が崩れ落ちるというブラックなオチで終わる。 シリアス無言劇全編を通してシリアスな流れで進む、サイレントドラマタッチの作品。スタッフと飲んでいた際に志村が「人を笑わせられるなら、人を泣かすぐらい簡単な話」と豪語したことが発端となった企画で、志村にとってはスタッフ・視聴者との「勝負」であった。志村は「コント[注釈 22]の中に予告なく悲しいドラマを入れることで視聴者を驚かせたかった」と後に語っている。1本あたりの時間が他のコントに比べ長く、30分弱の作品もあったが、基本的にドラマ途中にCMは挿入されなかった。BGMには、主に宗次郎の『悲しみの果て』が用いられた。番組後半のパートもしくはスペシャルで放送。番組内で異色の存在だったが、番組終了までに十数本放映された。以下に主な作品を挙げる(カッコ内は放映時間)。このドラマはDVD各巻に1作品ずつ収録されている。なお、「シリアス無言劇」というコーナー名は俗称であり、実際には正式名称は無い。作品の展開としては、登場人物の一人が物語の中で死を迎えるパターンが多い。
以下の作品は、DVDに収録されたものである。なお、タイトルはDVD収録の際に付けられたものである。
ただし、シリアス無言劇と見せかけて、途中から「変なおじさん」や「好きになった人」になる引っかけ的なコントになることもある(総集編でも放映された)。後番組となる『志村けんはいかがでしょう』でも、BGMコントでこの音楽を桑野信義が吹いてボケるというギャグが使われたり、フジテレビ社員(プロデューサー職)のパピアントグッチャン²こと川口誠が現れ、『ろくでなし』で締めることもあった。 シリアス無言劇と見せかけた「変なおじさん」が登場する引っ掛けのオチで終わった作品の一つとして、次の作品がある。
このコーナーは番組内でも異色な存在であったが、視聴者には概ね好評であった。しかし、引っ掛け的な落ちで終わるバージョンには「せっかくの感動が台無しになった」など、批判的な感想もあったという[要出典]。 なお、1992年10月19日に放送された太地喜和子追悼特集のエンディングも、「シリアス無言劇」風に製作された。 貧乏親子物語貧乏父親を扮する志村とその娘を扮する優香[注釈 24]を中心としたコント。前述の「貧乏母子」の設定に、「おハナ坊」の「父子家庭」設定と「ドリフ大爆笑」の「松茸コント」を合わせたもの。なお、母親がいないのはスーパーに行ったきり帰って来ないため。 主な内容としては以下の流れがある。
なお、『志村けんのバカ殿様』の一部の回でも、このコントが行うことがある。 終電の酔っぱらい志村が酒飲み過ぎて寝ていたら、乗り過ごした。肥後が、西船橋(所沢)に着いたら、志村に手前で降りる。 コイケ
読売新聞テレビ欄の読者投稿コーナーに同姓であるため子供がいじめられているのでやめてほしいという投稿があった直後からこのコントは放送されなくなった。 読書学生服を着た志村と田代が薄暗い部屋で本を読んでいるが志村達が「これ裸だよ」や「ムチで打たれている」などと言いまるで思春期の学生が成人雑誌を読んでるかのように興奮する。 しかし二人が読んでいたのは小学生向けの動物図鑑であった。 高校野球?悔しそうな表情をした田代が部室に入りロッカーにパンチしたり監督(志村)に「投げる球、投げる球全部打たれる、もう自信がない」と泣き言を入れる、しかしその直後小学生の野球団が登場し「もう帰っていいですか?」と言い志村も相手が待っているというが田代は「(子供相手に負けたため)だから悔しいの!」と叫ぶ。そしてその直後志村からチームのクビを宣告された。 志村先生の英語授業志村が英語教師として登場。渡部恒三のようなスタイルで東北訛り(いわゆるズーズー弁)を混ぜつつ英語を教えるがクラス全員日本人ではなく外国人。生徒に教科書を読ませるがネイティブの発言に「そうじゃないだろう」とツッコミめちゃくちゃな日本語ベースの英語を教える。メガネをした黒人生徒にも発音をツッコんだ後志村が日本語を教えるといい先述のコイケを教え、ラストは「Oh My God!」とクラス全員が叫んだ後に再び「おーまいがっと!!」などとめちゃくちゃな日本語ベースの発音とアクションを教え同じ発音で同じアクションをし、志村が「Very Good!」と笑顔で言いオチがつく。 雷様ドリフ大爆笑のコーナーである「雷様」のパロディ。仲本役が志村でいかりや役が田代、高木役が桑野で本家本物のBGMやセットと共に3人が登場するが収録するスタジオを間違えたといい志村と田代が帰ってしまう。一人残された桑野が高木風のアクションや口調で「ちょっとでもいいからネタを見てくれよぉ」と愚痴った所天井から墨汁が落ちてきて桑野に直撃する。なお、コントのラストで「このコントはフィクションであり実在の個人や団体とは一切関係ありません」と書かれた注意のテロップが表示された。 後半コーナー
クイズなんだろなクイズコーナー。オープニングは、マイケル・ジャクソンの「BAD」のイントロ部分の後に志村の「なんだろな!」の掛け声に、観客が「なんでもねぇよ!」と返してから、新たにかかる音楽[注釈 28]に合わせて進行役の3人(志村けん・田代まさし・松本典子。松本卒業後は、渡辺美奈代が務めた)が登場し、最後は音楽に合わせて一礼。 解答者は基本的に、石野陽子・渡辺美奈代(松本卒業前)・桑野信義にゲストを加えた4人。ただし、回によってはゲストや出題側に回った桑野(後述)の代わりに、松本や田代が解答側になる事もあった。田代まさしが解答者のときは、田代のみわざと紹介し忘れたり、柴田恭兵のものまねをさせるなどしていた[注釈 29]。 クイズの内容は、ドッキリを仕掛けてそのリアクションを当てるクイズ、ある曲のイメージ映像を見て曲名を当てるクイズ、方言の意味を当てるクイズ[注釈 30]、合唱団5人が別々の歌を歌い、5人が歌っていた曲が何かを当てるクイズがあった。なお歌当てクイズの時は、桑野信義が合唱団5人のうちの一人として出ていた[注釈 31]。 出題されたあと、ゲストは司会者に質問してヒントを探っていく[注釈 32]。一通り質問が終わったら、志村が「残り10秒です!」と質問を締め切って、ゲストに解答を書かせる。このラスト10秒の間、シンキングタイムのBGM[注釈 33]に合わせて、進行役が両腕を前後に動かし、最後のチャイムの音に合わせて股間を突き出すダンスをしていた[注釈 34]。初期は松本が恥ずかしがり、ダンスをしなかったこともある。 クイズの正解者には、週替わりの賞品[注釈 35]が贈られた。中盤からは赤・青のボックスを用意、ダイヤモンドと毬栗というように賞品にランク付けがされている。正解者はボックスを指名して、中の賞品を獲得できる。指名されなかった賞品は、会場の観客に抽選でプレゼントされた。正解者多数の場合はジャンケンとなる。正解者なしの場合は、司会者が箱を選んで会場プレゼントを決定した。また、1989年8月まではコーナー中に視聴者から送られてきたウンジャラゲのビデオを流していた。 人間ルーレット観客から抽選で選ばれた人が挑戦者になり、巨大人間ルーレットを回す。タイトルコールは「クイズなんだろな」と同じく、マイケル・ジャクソンの「BAD」のイントロが流れた後、志村・田代・松本→渡辺が「人間ルーレット!ジャカジャン!!」と言い、抽選では志村がボックスが無い所に手を突っ込むマネをして田代にツッコまれ、番号を読み上げる際は「(当選番号は)三桁です(実際はそんなにいない)」「2万飛んで…」とボケをかまして、田代が「ない。ない。」と言ってツッコむという流れがあった(時には志村がボケをかまさず、そのままストレートで番号を読み上げるときもあった)。内側でルーレットマン、外側で賞品の書かれたリングが回転するような形になっており、田代が「人間、ルーレット!」の掛け声で外側のリングを回した後、挑戦者がスイッチ操作でルーレットマンを回転させる。 しばらくしてからスイッチ操作でルーレットマンをストップさせる(大抵逆さにされる)と、外側のリングの回転が遅くなり、完全に止まった時点でルーレットマンの頭が示した賞品を獲得する。 ルーレット回転中のBGMは、「だいじょうぶだぁ」のボイスがラップ調で延々と流れるものであった。回転が遅くなるとともに、BGMの速度もゆっくりに(ボイスはだんだん低音に)なっていく。 初期は、挑戦者が実際の舞台でレギュラーキャストが実演する間違いさがしクイズを行い、その正解数(最高4問)によってルーレットの回数が決まった。しかし、4箇所のうち1箇所は非常に分かりにくいものやマニアックなものであり、見つけられない場合が多かった。その代わり、それ以外の3箇所は判定を甘くしており、うろ覚えな回答でも正解にするケースがあり、大抵3回できた。その後、クイズが撤廃され、更に豪華商品の獲得が乱発したこともあって、無条件に3回から1回へ縮小となった。 賞品は、けんちゃん賞(金色のプレートに志村の似顔絵で2箇所、賞品は国際ロータリー旅行主催の海外旅行、ハワイ、シンガポールなど)、マーシー賞(銀色のプレートに田代の似顔絵で2箇所、賞品は国内旅行、北海道、沖縄など)。当初は1989年1月9日から登場の予定だったが、昭和天皇の崩御による特別編成により中止となり、1週間後の1月16日放送となった。それ以外では、ココ山岡のダイヤモンド、カメラ、高級ブランドグッズ、ウォークマン、ビデオカメラ、ステレオコンポ、腕時計、トイレットペーパー1年分、タワシ1年分などが用意された。ただしトイレットペーパーに当たった場合は、志村の裁定でウォークマンなど賞品が追加プレゼントされることもあった。 また、末期に入ってからは外側のリングの賞品エリアにそれぞれ赤・青・緑のラインが引いてあり、観客にそれぞれの色を割り振り、止まった賞品のラインによって観客にも番組グッズが贈られた。 最後に、視聴者から届いたハガキから抽選で1枚を引き、出た目と同じ賞品を視聴者プレゼントしていた。その際志村が「フジテレビの志村さん」と宛名の方を読み、田代にツッコまれる事もあった。けんちゃん賞、マーシー賞の場合、旅行はペア御招待となる。 ルーレットマンの頭が賞品と賞品の境に止まることも数回あったが、判定は甘かった。稀にけんちゃん賞(海外旅行)、マーシー賞(国内旅行)が出そうな時点で、ルーレットマンの頭がその賞品と賞品の境に止まったこともあり、志村の裁量でけんちゃん賞かマーシー賞のマスの所へルーレットマンの頭を持って行って、旅行を獲得させたことがあった。 このコーナーは1991年秋の『FNS番組対抗!なるほど!ザ・秋の祭典スペシャル』でも行われ、予選各ブロック最終問題終了時に4番席に座ったチームが挑戦した。進行は志村・田代の2人だったが、通常と異なり各番組の出演者がルーレットマン役を務めた。賞品は、新高輪プリンスホテルの宿泊券、松茸、柿の種、フジテレビの「目玉マーク」をあしらったお菓子だった。なお、『なるほど!ザ・春秋の祭典』で一番優勝回数の多かったチームは本番組であった。 この人間ルーレットのコーナーは、セガ・エンタープライゼスにより、アーケードゲームやおもちゃなどに商品化された。
トークコーナーレギュラー放送末期の1992年頃からは、これらの公開収録コーナーを廃止。代わりに、志村がゲスト出演者とのトークを行うコーナーを設けていた。 番組の歴史
単発ドラマ枠『月曜ドラマランド』の後を受け、1987年11月16日にスタート。初回から視聴率20%を叩き出し、すぐに人気番組へと成長した。1988年4月からフジテレビにて21時から放映だった、田原俊彦主演のドラマ『教師びんびん物語』が大ヒット作となり、主演の田原が「志村さんの番組のおかげで、視聴者がそのまま僕のドラマを続けて見てくれている」と志村の楽屋まで挨拶に訪れ、志村が快く迎え入れたという出来事もあった(田原は当番組へのゲスト出演歴もある)。 放送開始後しばらくは10%台後半〜20%台と安定した視聴率を獲得し、同時間帯において本番組とTBSの『ナショナル劇場』のほぼ2強と言われる状態にあったが[8]、1991年4月に「世界まる見え!テレビ特捜部第2期」(日本テレビ)が放送を開始すると両番組で激しい視聴率争いを繰り広げるようになった。それから1年も経たない1991年11月11日には本番組が16.5%に対し「まる見え」が20.5%と、初めて「まる見え」にリードを許した[8]。1988年12月30日には金曜日にOPとEDトークのみ新録の2時間総集編を放送しEDはウンジャラゲが放送。また1991年9月30日は、なるほど!ザ・秋の祭典スペシャルに番組として登場し番組は休止。1992年に番組は若干のリニューアルを実行。この年は、3月にTBS『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』が終了となるなど、志村にとっても過渡期を迎えていた。1991年秋以降、当時の鹿内宏明会長がゴールデンタイムの番組改編を示唆するなど、番組を取り巻く環境は変わりつつあった。1992年03月23日は2時間スペシャルでショートコント・連ギャグ傑作選を放送。1992年4月6日には放送200回突破スペシャルが放送された(実際の200回はそれ以前[9])。1992年末をもって、開始時からのレギュラーだった石野陽子と松本典子が番組から卒業し、2人が演じた人気キャラクターのコントも終了。以後、新作のコントの代わりに過去の総集編を乱発する傾向が強まったり、公開収録の爆笑お顔の体操コーナーが加わりスタジオコントの割合が減った。そして1993年9月27日、秋の大爆笑大傑作集をもって番組は終了した。番組終了後は『志村けんはいかがでしょう』が新番組として開始された。なお終了直前の1993年9月10日には金曜ファミリーランド枠で大同窓会SPが放送された。 レギュラー放送最終回では、これまでのコント総集編を放送し、最後は出演者全員で「スペシャルでお会いしましょう!」と言い残し番組は終了した。以降のフジテレビでの志村単独の冠番組に共通し、出演者の「卒業セレモニー」はあっても「番組自体の終了」を告げる挨拶は行われなかった。6年間の平均視聴率は、15.9%[10]。 レギュラー放送終了後のスペシャルレギュラー放送終了後も、数か月に一回の割合でスペシャル版が放送された。内容は「爆笑決定版」などという名目で放送され、全てが旧作の総集編としての回や、オール新作コントの回等内容はその都度まちまちであった。1994年1月28日には新作のスペシャルが放送。1994年3月18日には大同窓会スペシャルIIが放送。同年7月22日にもスペシャルが放送された。さらに同年9月23日のスペシャルでは、ゲストにレスリー・ニールセンが出演、志村と映画「裸の銃を持つ男」風に麻薬組織壊滅の日米合同捜査の刑事コントを共演した。1995年4月には、当時放送していた『志村けんはいかがでしょう』、『志村けんのバカ殿様』との合同総集編としてスペシャル放送したこともある。同年9月27日に「10周年スペシャル」を放送し、1996年には「こんなにみせていいの?スペシャル」と題した総集編が放送された。また、当番組の終了と共に丸5年間共演のなかった、いかりや長介と志村がドリフ大爆笑で共演をし、以降1990年代末まで大爆笑内でドリフメンバー5人が全員揃って行うコントも復活した。 『志村けんのだいじょうぶだぁ』のその後志村の冠番組がゴールデン枠から消滅した後、レギュラーだった田代まさしが度重なる不祥事を起こして事実上の芸能界追放となる。ゴールデンで放送を継続していた『志村けんのバカ殿様』も含め、志村の冠番組に田代が出演できなくなり、『志村けんのだいじょうぶだぁ』のスペシャルの放送も途絶えていた[注釈 36]。 2005年から深夜枠で継続していた志村の冠番組において『志村けんのだいじょうぶだぁII』が放送を開始し、番組タイトル名は復活という形となった。しかし、放送開始時点でレギュラーメンバーが大きく変更されていたこともあり、関連性はほとんど薄い番組であったが、かつてのだいじょうぶだぁのコントがいくつか再放送されるなど、当時を意識した内容にはなっていた。 そしてこの番組をきっかけに、2007年に約11年ぶりとなる完全新作で単発のスペシャルを開始し、2020年まで放送された(後述)。2009年末にはDVDも発売された。 テーマ曲歴代オープニングテーマ
歴代エンディングテーマ
上記の曲の使用期間中であっても、ゲストコーナーでの歌唱画面にスタッフクレジットを流してそのままエンディングにする場合や、好きになった人のコントで番組が終わる場合もよくあった。また、EDをバックにNGシーンや公開収録トークの続きや誕生祝い、1989年7月10日には田代が収録後衣装を変えずに大慌てでスタジオを離れパラダイスGoGo!!のスタジオに向かいそのまま放送が始まるのを収録現場に置かれたテレビ越しに見守る一部始終が流れた。また、1989年以降毎年8月は一月丸々(1989年は下旬のみ)総集編を流していたが、放送されるコントのリクエスト方法もED中に流していた。 オリジナル楽曲
スタッフ
レギュラー時代のネット局系列は当番組終了時(1993年9月)のもの。
ネット局に関する備考
再放送CSCS放送では1997年よりファミリー劇場(以下、ファミ劇)で放送開始。1998年5月に『ドリフ大爆笑』の放送開始に伴い一旦終了した後、1999年12月から2001年まで特番を除く通常回を週に2回放送し、こちらも初回から最終回まで放送。以後も『ドリフ大爆笑』との入れ替わり、もしくは並行の形で放送し、2003年5月と12月には特番を計4回分放送。また、2006年10月から2010年9月中旬(後述)まで通常回を再放送した。 ファミ劇での2006年からの放送は、本放送当時のオリジナルを基本的に尊重し、田代まさしの出演分(放送開始の時点で田代は服役中であった)や放送当時に流れていた募集告知(一部の回ではボカシ処理されている場合がある)も含んで作品を放送している。このため、2009年途中までは本編開始前に「この番組は制作された当時のまま放送しております。テロップなどの表記は制作当時のものです」という一枚画テロップを付加して放送していた(後述)[注釈 49]。 2009年途中より、個人情報保護の観点から、前述の通りオリジナルを尊重しつつ、以下のように本編の一部を加工して放送。一枚画テロップも変更された。
なお、末期はOPのSEが変更されておりYoutube版もそれを継承している。 また、2009年8月に発生した酒井法子の覚醒剤使用容疑により、同年10月以降一部放送回が欠番扱いとなったが、2010年9月からは放送可能となっていた。 2010年9月の時点で、日曜夜の初回レギュラー放送分は完結間近であり、同月には拡大版を日曜午後の枠に集めた集中放送や、放送1回目からの再放送がスタートしていた。しかし、同月16日に田代がコカイン使用容疑により再び逮捕されたことで、翌々日以降田代が出演する全番組の放送が自粛され、同じイザワオフィスが権利を持ち、ファミ劇でも放送実績がある『ドリフ大爆笑』や『志村けんの失礼しまぁーす!』に順次差し替えられている。また、この一件により一時的にコンテンツ不足が発生したため、ファミ劇では『けんちゃんのオーマイゴッド』や『志村Xシリーズ』、『志村けんのバカ殿様』等の放送権を追加購入し、順次ラインナップに追加している。 放送時間
地上波2000年の大晦日に放送された特別番組『FNS年末スペシャル フジテレビにしか出来ない20世紀の黄金バラエティ大全集!』にて、当番組も1コーナーとして放送されたが、田代の登場シーンはカットされていた。 『志村けんのだいじょうぶだぁII』では、一部の傑作コントが放送されており、こちらでも上記同様、田代の出演分はカットされていた。その後、様々な諸事情によって放送できるコントが減少し、自然消滅する形となった。 2025年2月24日に、特別番組『国民が選ぶ! 志村けんの爆笑コントベスト30』が放送され、『志村けんのだいじょうぶだぁ』からも封印状態にあった田代も出演する当時のコントが多数紹介された[11]。 DVD2009年12月16日に、初のDVD化となる『志村けんのだいじょうぶだぁ BOXI だっふんだ編』、2010年1月6日に『BOXII ウンジャラゲ編』が発売された(ともに発売元はポニーキャニオン)。発売前に田代が志村に謝罪を終えたこともあり、これらには田代の出演シーンもカットせず収録されている[12]。ただしメインコーナーであった「クイズなんだろな」や「人間ルーレット」は未収録である。 YouTube2020年3月29日に志村が死去したことを受けて、番組の版権を持つイザワオフィスは4月18日から2021年4月17日までの1年間限定で、同社のYouTubeチャンネルで、レギュラー放送時代の本番組のコントを再編集した動画10本を公開した。イザワオフィス曰く「諸事情により、テレビなどで目にしていただく機会がなく、今後についても、残念ながら限りなくゼロに近い状況」との理由[注釈 52]によるもので、1本目の動画のみ広告無しの無料公開とし、2本目以降の動画視聴による収益は日本赤十字社に寄付することとした[14][15]。動画では、CS再放送版やDVDと同様、田代まさしが出演するシーンもカットされずに公開された。なお、8本目の動画の公開後、YouTubeの規約に抵触する可能性のある卑猥な表現が確認されたため、配信を一時停止し該当部分が修正された[16]。字幕は日本語に加えて英語・中国語(台湾)が設定されたほか、日本語字幕には本放送当時に生まれていなくリアルタイム視聴が出来ずボケが理解出来ないであろう世代へボケなどの解説も挿入された[注釈 53]。 当初の予定通り、2021年4月17日で動画公開を終了した。なお、公開終了時点の最終収益のうち、日本赤十字社への寄付総額は10,084,330円となった[17]。 単発スペシャル以下は、2007年から2020年まで不定期放送されていた単発スペシャルについて述べる。基本的には『志村けんのだいじょうぶだぁII』以降続く志村けんの深夜コント番組のスペシャル版とも言うべき内容で、コーナーや出演者が共通している場合が多かった。 放送データ一覧
初登場のコント志村が扮する「変なおじさん」「ひとみばあさん」「デシ男」「いいよなおじさん」の他に「お花坊」「芸者」などのレギュラー時代の人気コントが、ゲストを交えてのリメイクで復活し、さらに以下の新作コントも登場した。
ぶらり旅いくらでショー出演者レギュラー 準レギュラー 過去のレギュラー
※◎印は志村ファミリー(志村死去時点)のメンバー、●印は『志村けんのだいじょうぶだぁII』以降、志村主演の深夜番組のレギュラー。 志村けん追悼番組→「ドリフ大爆笑 § スピンオフ番組」、および「志村けんのバカ殿様 § 志村けん追悼番組」も参照
→『志村友達スペシャル』については「志村友達 § ゴールデンタイムにおける特番」を参照
2020年3月29日に志村が死去したことを受けて、同年4月1日の19:00 - 21:00(JST)に『志村けんさん追悼特別番組 46年間笑いをありがとう』がフジテレビ系列で生放送された[注釈 59]。司会はフジテレビアナウンサーの三宅正治と西山喜久恵が担当した。ゲストに、ザ・ドリフターズの高木ブー・仲本工事・加藤茶、研ナオコ、いしのようこが出演した。 本番組を含め、ザ・ドリフターズとして出演の『ドリフ大爆笑』と志村が担当した『志村けんのバカ殿様』といった志村出演の3つのコント番組のそれぞれの傑作コントを振り返った[19]。なお、本番組の2017年3月15日放送回で高木・仲本・加藤の3人を迎えて行ったコントも一部取り上げられたが、この特別番組ではドリフメンバーで行ったコントとして『ドリフ大爆笑』のコント扱いとなっていた。 番組では、上記の3番組の傑作コント以外にゲスト出演者による志村とのコントでの思い出や、裏側のトークも展開された。番組終盤には、ザ・ドリフターズの加藤茶が志村への贈る言葉として弔辞を読み上げた。エンディングではスタッフロール以外に、「志村けんの番組に出演してくださった皆様」として田代まさしを除く、上記の3番組の主な歴代出演者が流れた。そして、番組の最後には「志村けんさん楽しい笑いをありがとうございました 安らかにおやすみください。」のテロップが表示された[20]。 平均視聴率は21.9%(関東地区)。瞬間最高視聴率は20:48の27.3%だった。また、関東地区以外の日本各地区でもそれぞれ高視聴率を記録した[21][22]。 脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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