クイズプレゼンバラエティー Qさま!!
『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(クイズプレゼンバラエティー キューさま!!)は、2004年10月7日からテレビ朝日系列で放送されているクイズバラエティ番組[注 1] 。略称は『Qさま!!』。字幕放送を実施している。 「Qさま」とは「クイズさまぁ〜ず」の略であり[注 2]、さまぁ〜ずの冠番組。 概要番組開始当初のコンセプトは、「クイズをプレゼンテーションするバラエティ番組」として、クイズの解答よりもプレゼンVTRやプレゼンターの指標である「Qさま!!」や「お仕置きQ」が目玉。そのため通常の問題に対し正解を目指し答えるような従来のクイズ番組とはまったく違う形となっており、あくまで問題自体のおもしろさや解答方法を楽しみそれを判定する形となっていた。 しかし2007年4月以降は「プレッシャーSTUDY」が主体となり、オーソドックスなクイズ番組となった。出題される問題も一般常識から高校入試、大学入試に用いられる難問が出てくる様になった。この形式になってからは「子供に見せたい番組」(日本PTA全国協議会調べ)の上位に名を連ねるようになり、2008年度は3位、2009年度は2位となっている。また2019年現在は、テレビ朝日が選ぶ「青少年に見せたい番組」にもなっている。 歴史・ルールの変遷初期前身番組は「さまぁ〜ずと優香の怪しい××貸しちゃうのかよ!!」(2002年4月2日開始)。2003年10月から行われていた、視聴者から募集したクイズを基にした企画「怪しいクイズ出しちゃうのかよ!!」をクローズアップする形で、2004年10月7日から放送時間を木曜ネオバラエティ枠に移動。放送時間を拡大し、タイトルも現タイトルに変更、内容をグレードアップした。 若手芸人・タレントによるクイズのプレゼンテーションを行い、このとき三村が「審査でQ!」と言い、企画やクイズの内容などにより2名のゲストと優香が○×でプレゼンテーションの可否を判断する。全員が○と判定したものは「Qさま!!」、○が2名だったものは「チョビQ」(プレゼンターの成績にはカウントされない)、○が0-1名だったものは「ダメQ」という3段階で判定。「全員が鬼ごっこ」等、優香もプレゼンテーションに加わるクイズに関しては、ゲスト2名のみ判定。○2名で「Qさま!!」、○1名で「チョビQ」、2名とも×で「ダメQ」。原則として1プレゼンテーションにつき1個の「Qさま!!」「チョビQ」「ダメQ」が与えられるが、複数プレゼンターが合同でプレゼンテーションした場合などは特別ルールとして「Qさま!!」「チョビQ」「ダメQ」の獲得数が増やされることもある。また、稀にプレゼンを担当しなかった出題VTR出演者に「ダメQ」が与えられることもあった。 「Qさま!!」が一定個数たまったプレゼンターには、一定期間番組司会者を行う権利が進呈される[注 3]。逆に「ダメQ」が一定個数たまったプレゼンターには「お仕置きQ(おしおキュー)」と称する罰ゲームロケが執行される。番組開始当初は「Qさま!!」10個で1回だけ番組司会者の権利、「ダメQ」10個でお仕置きQ執行だった。 2005年2月24日の、青木さやかが史上初のお仕置きQを受けた放送日から、司会交替/お仕置きQが実行されると全プレゼンターの「Qさま!!」「チョビQ」「ダメQ」獲得個数が0にリセットされるというルールが追加された。さらに、翌週の3月3日から、リセット・再スタートに伴い、司会交替/お仕置きQとなる「Qさま!!」/「ダメQ」の個数が10から5に減らされた。なお、リセット以降は大半がチキンレースクイズとなった。 2005年5月19日に放送でアンタッチャブルの「Qさま!!」が史上初めて5個に達し、翌週からさまぁ〜ずに代わり番組司会者となった。それに伴い、司会を行う期間が「1回だけ」から「さまぁ〜ずがプレゼンで『Qさま!!』を獲得するまで」に変更された。 2005年6月9日放映回からのさまぁ〜ずの司会復帰に伴い、司会者交替でリセットされるのは「Qさま!!」獲得数のみ、「ダメQ」獲得数は据え置きとルール改訂された。なお、この回以降はチキンレースクイズ1本+それ以外のクイズ1本が出題されることが多くなった。 2005年6月30日に放映された回でロバートの「ダメQ」が5個に達し、お仕置きQが執行された次の回の2005年8月4日に成績の全リセットが行われた。以降お仕置きQ執行の翌週からは、全プレゼンターの成績がリセットされている。 2006年2月23日の放送でロバートの「Qさま!!」が5個に達し、司会代行の権利獲得と同時に前述のルール改訂により「Qさま!!」獲得数のみがリセットされることになっていたはずが、実際には次の回(2006年3月2日)の放送で「ダメQ」獲得数も含めた全プレゼンターの成績がリセットされた。その後、「Qさま!!」又は「ダメQ」が5個溜まったら全プレゼンター成績リセットという変更が正式発表された。 ゴールデンタイム進出・クイズプレゼンバラエティからクイズ番組へ転換木曜の深夜23時台の番組にもかかわらず、2006年以降は平均12%前後の視聴率を稼ぎ、それまでに数回放送されたゴールデン特番も好評だったことから、2006年10月改編で、「奇跡の扉 TVのチカラ」の終了に伴い、9月4日から、月曜20時台のゴールデンタイムに移動。深夜のレギュラー枠が終了する9月最終週までは元のネオバラエティ枠と月曜20時のゴールデンタイム枠からの週2回、並行して放映された。これ以前にも、2週連続や2・3夜連続放送されたことがあるほか、9月第1週には宣伝用の特別番組も含めるとほぼ毎日関連番組が放送された。 2006年9月の深夜枠では、特別措置として、深夜枠終了までに「Qさま!!」を最も多く獲得したプレゼンターにはご褒美が、「ダメQ」を最も多く獲得したプレゼンターには罰がそれぞれ与えられる(ご褒美・罰共に、内容は秘密)。 このゴールデン昇格に伴い、タイトルロゴも若干変更された(色と文字の配置はこれまで通りだが「Qさま!!」の「Q」の下部分が跳ね上がった。あわせて、判定画面の「×」についても同様の変更がなされた)ほか、司会交替/お仕置きQとなる「Qさま!!」/「ダメQ」の個数が10に戻されたと同時に、全プレゼンターの成績がリセットされた。また、Qさま!!プレゼンターの評価が個人単位に変更。この他、司会陣もプレゼンを行う機会が増えたため、三村、大竹、優香の三者にも「Qさま!!」/「ダメQ」がカウントされる様になった。 2007年2月26日、ゴールデン移動後初めて秋山、馬場、山本が10個に溜まった。これによる成績リセットの後、「Qさま!!」10個達成のご褒美が、司会交代から秘密のご褒美に変更された。 20時からの放送とされているが、19:54 - 20:00はテレビ朝日ほか一部地域でのみプレ番組『Qさま??』が放送されるため、実質フライングスタート編成となっている。ゴールデン昇格後は月1、2回は2時間スペシャル(改編期には3時間スペシャル)の編成を組み、20時からの1時間で放送されたのは2006年10月からの3カ月で6回しかなかった。その後は改編期以外のスペシャルは減り、通常通りの放送が多くなっていたが、2010年4月以降は『お試しかっ!』[注 4]との合体SPと称した特番が常になっている。この場合はプレ番組『Qさま??』は放送せず、本編を3 - 5分程度前倒しして開始する。その関係で、『Qさま!!』単独での2時間特番はしばらく放送されていなかったが、2011年1月以降は通常放送や2 - 3時間特番も『Qさま!!』単独で放送されることが多くなった。なお、今後も不定期で「Qさま!!BEGINS!」「Qさま!!CLASSIC」「ミッドナイトQさま!!」として、深夜帯での放送を続ける予定がある。2012年9月にプレゼン企画の出演者の骨折事故が起こって以来、プレゼン企画は放送されていなかったが、2013年12月の「55時間テレビ」で久々に復活した。 ゴールデンタイムに昇格した当初の視聴率は苦戦していて、一桁落ちも少なくない状況であった中で、当時の雑学・クイズブームの余波もあり2007年1月に番組冒頭でレギュラーメンバー中心で「プレッシャーSTUDY」のコーナーを始める。すると、「インテリ芸能人大会」を放送したあたりから視聴率が上がり、それ以降は解答者席に有名大学出身の芸能人や文化人をゲストに呼ぶことが増えていった。そして番組全編が「プレッシャーSTUDY」という構成になる。解答者の服装も学ランやセーラー服、ブレザーといった制服を着て中高生に扮するものになった。このプレッシャーSTUDYでは、「ドボン問題」などの現在のクイズにも引き継がれる様々な名物コーナーが誕生したほか、この企画から多くのインテリタレントが輩出され、クイズ芸人として活躍する宇治原史規(ロザン)などはこの番組に代表され、さらに宮崎美子も、この番組の漢検取得企画から漢検1級を取得した。 その一方で「プレッシャーSTUDY」のみの回はプレゼンを評価することがなく、「クイズをプレゼンする」という番組のコンセプトが成立していない本末転倒な状態になっており、深夜時代と全く違う別番組の様相を呈している。Qさまメンバーの出演も少なくなり、Qさま!公式サイトのBBSなどで視聴者からの批判が相次いだ。6月4日放送分でクイズプレゼンを行ったが、視聴率は9.5%と下がったため、これ以降クイズのプレゼンをすることはなくなり、年2 - 3回程度スペシャル番組の一部として別の企画が行われる以外はすべて「プレッシャーSTUDY」だけの番組になった。ただしその後もクイズプレゼンは2009年1月8日をはじめとした深夜枠での放送を行っていた。また、番組ホームページ上では、2018年3月末までは「Qさま!!」獲得数などクイズプレゼン企画に関する表示はあったものの、ホームページリニューアルとともになくなった。しかし、番組名の「クイズプレゼンバラエティー」の表記は現在も残っている。 長年ネットセールスは6分だったが、2011年4月より6分30秒に拡大した。テレビ朝日のバラエティ番組でネットセールスが6分以上なのは珍しく、2011年7月時点では当番組だけだった。全体で見れば他には水曜21時ドラマのみである。2012年4月から再び6分枠に戻り、削った30秒は「関ジャニの仕分け∞」に移行した。当番組は番組連動データ放送を実施していたが、2011年8月1日放送分をもってデータ放送は終了した。 上記の番組内容の変更に対して司会者であるさまぁ〜ずは「プレッシャーSTUDYという番組ではないから」、「Qさまは内容の変わる番組だから」、「今は(プレッシャーSTUDYを中心に)やっているだけ、これから他のこともするかもしれない」などの発言をしており、他の企画実行を示唆していた。この言葉通り、2015年2月2日に螺旋階段を舞台とした個人戦方式を開始する。当時、プレッシャーSTUDYの人気の低下が見られていた中で、この企画は好評となり、以降はこの企画を中心に番組を放送。この時期も、柴田・ロバート・山里の出演を除いた「新プレッシャーSTUDY」が行われてはいたが、2018年3月以降は螺旋階段方式のみとなった。この企画からも初登場ながら優勝を遂げ、インテリ芸人としての地位をこの番組で確立したカズレーザー(メイプル超合金)など多数のインテリタレントを輩出した。また、2016年からは正解率を基にした年間ペナントレースを開催。宇治原が「カズレーザーに負けたらQさま!!を引退する」と発言し、反響を呼んだ(結果は宇治原の勝利)。 2014年8月25日の放送では、当初20時00分 - 21時54分[注 5]の2時間特番での放送が予定されていたが、2014年8月20日に起きた広島市の土砂災害の影響で、放送休止となる予定だった21時台の『ここがポイント!!池上彰解説塾』が生放送で放送されることになったため、当番組は21時00分までの放送に変更、そして『池上彰解説塾』との接続は、異例のステブレレスになった。 2014年10月6日の放送で放送開始10周年を迎えた。 2015年4月13日の放送より、月曜20時台に『しくじり先生 俺みたいになるな!!』が移動することにより、放送時間を1時間繰り下げ、21時00分 - 21時54分での放送となる[1][注 6] この枠移動に伴い、19:54 - 20:00に放送されていた「Qさま??」が、2015年1月26日放送分で終了。しかし枠移動後も20時からの2時間スペシャル、前枠である『ぶっちゃけ寺』(19時台)、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(20時台)のどちらか一方とを加えた2~3番組全体を合体させたコンプレックス扱いでの3時間スペシャル、あるいはこれらから一つの番組での3時間スペシャル[注 7]とするパターンが定着し、いわゆる「1時間レギュラー番組」としての放送は、枠移動後2017年3月までにおいては2015年5月11日・5月25日・8月3日・2016年2月22日・6月20日の5回のみであった。 2017年4月以降、前座番組が『世界ルーツ探検隊』(19時台)、『中居正広のミになる図書館』(20時台)に変更された後は、ほぼ隔週で交互にどちらか一方のみの2時間SP版で放送されることが多くなったため、当番組のみでの3時間SPは行われず、2時間SP(19:54開始)が5月15日と6月19日にあるだけで、4月24日・5月1日・5月8日と3週連続で通常放送を行った。なお、2週連続での通常放送は2012年8月27日・9月3日以来[注 8]、3週連続での通常放送は2012年5月7日 - 21日以来となる。その後、2017年5月22日・5月29日・6月5日・6月12日と4週連続で通常放送を行った。4週連続は2011年8月22日 - 9月12日以来となる。 2018年4月以降、月曜19時台の『帰れマンデー見っけ隊!!』との合体SPが放送され、放送回数が月0 - 2回となっている。そのため、月曜21時でのいわゆる「1時間レギュラー放送」は、2019年以降、一度も放送されず、3時間SPまたは20時30 - 45分開始のみとなっている。 2019年4月15日の放送より、新企画「プレッシャーマスドリル」が開始。この形式は大きな反響を呼び、好視聴率を獲得すると、これまでの螺旋階段による個人戦は不定期となり、通常放送では「プレッシャーマスドリル」が行われるようになった。初期は現在の「助けマス」にあたるクイズをプレッシャーマスドリルと呼んでいたが、名称変更されて現在は団体戦のクイズ回そのものを「プレッシャーマスドリル」と呼んでいる。この他に「英語ケシマス」「ドボンマス」「増え択マス」などの「〜マス」と語尾の付いたクイズが登場。2020年8月から2022年9月まで、「プレッシャーSTUDY」が決勝問題で復活。その他、「ウソつき3択」や「AI算出アニマル体育祭No.1決定戦」の動物関連クイズが登場した。 2019年10月に放送開始15周年を迎え、クイズプレゼン時代などの懐かしい映像や解答者の初登場シーンを2週連続で放送された。また、2020年の新型コロナウイルスにより撮影が困難となった時期にも、クイズプレゼン時代や「プレッシャーSTUDY」時代の映像をプレイバックする企画が行われた。 2021年2月22日放送で久々に螺旋階段形式の「出世クイズ 目指せ社長さま!!」として行われた。ただし、新型コロナウイルスの影響により実際の螺旋階段に解答者はおらず、全員グリーンバックのスクリーンがある別スタジオに距離を取った上で解答者席が設けられ、クロマキー合成とCGにより昇降段の演出がされた。 2023年5月以降、「プレッシャーマスドリル」は不定期企画となり、学力王No.1決定戦(螺旋階段方式)が再度メイン企画として放送されている。 現在の最高視聴率は、2007年9月17日に記録した21.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と24.3%(関西地区、ビデオリサーチ調べ)。 関連作品『クイズプレゼンバラエティーQさま!!DS プレッシャーSTUDY X 頭が良くなるドリルSP 』として番組がクイズゲーム化されており、ニンテンドーDS用ソフトが2011年10月27日発売されている。ゲームではないが番組内で出題された問題を収録した関連書籍が講談社より出版されており、ドリル仕立てになっている。 他に、モバイルサイト「テレ朝GAMES」ではFlashゲームが提供されており「プレッシャーサイズゲーム」「スピード難読漢字ドリル」「いきなりチキンレース」がプレイできる。 また、人気クイズ「漢字ケシマス」がiPhone専用アプリで配信された。 出演者司会前身番組から長年さまぁ〜ずと優香のトリオで放送してきたが、2020年11月9日放送分より高山を加えた4人体制となる。
レギュラー解答者「Qさま!!」メンバー[5][6]としてほぼ毎回出演しているが、対戦カードやスケジュールによっては見届け人として出演したり、欠席したりする場合もある。石原、宇治原、カズレーザーはまとめて「Qさま!!三英傑」と呼ばれる。
見届け人基本は山崎1人のみだが、コンビ芸人がクイズに参加してる場合、その相方がゲスト見届け人として出演する場合がある。 進行アシスタント
過去の出演者
お仕置きQ
主な企画企画についてはクイズプレゼンバラエティー Qさま!!のプレゼンVTRやクイズプレゼンバラエティー Qさま!!のクイズ企画を参照。 スペシャル・番外編ゴールデンタイム内
アンバランスの山本、永岡隆昭選手、安田大サーカス団長と失格者が4人も出た。
ミッドナイトQさま!!主に23時15分 - 翌0時10分(またはドスペ2)枠で放送の特別番組。クイズプレゼン、審査も行われる。多いのが、お蔵入りのVTRや芸人解散ドッキリ等。
Qさま!!BEGINS
その他
ネット局と放送時間
過去のネット局
放送時間の変遷
プレ番組2006年10月より、本番組直前のプレ番組を開始。 Qさま??本編開始前の19:54から放送された(新聞等の番組表では特記されていないものの、編成上は別番組となる)。2015年1月までは一部系列局でも放送されていた。 重大なニュースが入った場合はニュースに差し替えられる。2時間・3時間スペシャル時の特番が組まれた場合は、この時間帯に『世界の街道をゆく』を放送したため休止した。 スタッフ
過去のスタッフ
データ放送2011年7月までは地上デジタル放送では番組連動データ放送を実施していた。クイズに参加でき、正解すればD得点が貰え、D得点を12個ためればプレゼントに応募することができた。また、今までのクイズを復習することもできた。2010年4月以降は「お試しかっ!」とのコラボレーションが多いため、データ放送が実施されないことがあった。2011年8月1日放送分でデータ放送は終了した。 関連番組
脚注注釈
出典
外部リンク
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