1970年の全日本ロードレース選手権

1970年の全日本ロードレース選手権
前年: 1969 翌年: 1971

1970年の全日本ロードレース選手権 (1970ねん の ぜんにほんロードレースせんしゅけん) は、1970年4月19日鈴鹿ロードレース大会で開幕し[1]、同年11月8日筑波ロードレース大会で閉幕した全6戦による1970年シーズンの全日本ロードレース選手権である。

最高峰カテゴリーであるセニア251cc以上クラスチャンピオンは河崎裕之ヤマハ)が獲得した[2]

1970年シーズン

鈴鹿で開催された第1,2,3,5戦はテレビ放映された[3]

メインの251cc以上クラスでは、前年最終戦で怪我から復帰した河崎裕之が好調[4]。年間ポイントでもシリーズを制した河崎にはMFJ最優秀選手賞が授与された[5]

6月には茨城県に筑波サーキットが開業し、9月の全日本選手権第4戦で初開催[6]。第6戦でも使用され以後関東のレース参加者にとって主要な活動場所となる。一方で、富士スピードウェイはMFJの全日本選手権カレンダーから外れた。富士での2輪ロードレースはMCFAJ/全日本モーターサイクルクラブ連盟の大会を主に開催していくことになる。

スケジュールおよび勝者

Rd. 決勝日 開催イベント 251cc以上 優勝 250cc 優勝 125cc 優勝 90cc 優勝
1 4月19日 全日本選手権 鈴鹿ロードレース大会 河崎裕之 和田勤 小田豊 和田正宏
2 6月7日 全日本選手権 鈴鹿ロードレース大会 河崎裕之 大脇俊夫 河崎裕之 和田正宏
3 8月9日 全日本選手権 鈴鹿10時間耐久レース大会 隅谷守男菱木哲哉 大脇俊夫・糟野雅治(J) 榎波泉(J)・鈴木英機(J) 鈴木義春・遠藤恒雄(J)
4 9月6日 全日本選手権 筑波ロードレース大会 太田耕治 ―* 小田豊 森田孝*
5 10月25日 第8回日本グランプリロードレース大会(鈴鹿) 三室恵義 大脇俊夫 小田豊 角谷新二
6 11月8日 筑波ロードレース大会 河崎裕之 和田勤* 木引繁雄 本橋明泰*
チャンピオン 河崎裕之 大脇俊夫 小田豊 近藤英二
  • 筑波で開催の2大会では、セニア90ccと125ccクラス、同250ccと251cc以上クラスは混走開催された。このため90ccと250ccの勝者は決勝レースでの総合順位ではなくクラス優勝者となる。
  • 第4戦筑波大会セニア251cc以上・250ccクラス混走では、250ccクラス参戦選手の周回不足のため、同クラス入賞者なし。

表彰

  • MFJ最優秀選手[7]
    • セニア部門:河崎裕之 (スポーツライダース)
    • ジュニア部門:糟野雅治(プレイメイトRT)

ポイントランキング

ポイントシステム:
順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位
ポイント 15 12 10 8 6 5
  • MFJ主催で行われる第5戦日本GPでは、ボーナスポイントとして入賞者に従来のポイントに加えて3ポイントが与えられる[8]

251cc以上

順位 No. ライダー 使用車両 1
SUZ
2
SUZ
3
SUZ
4
TSU
5
SUZ
6
TSU
ポイント
1 河崎裕之 ヤマハ 1 1 3 1 58
2 太田耕治 ホンダ 6 2 1 3 42
3 三室恵義 ヤマハ・RX350 3 1 2 40
4 菱木哲哉 ホンダ 3 1 5 34
5 里村祥二 ホンダ 4 4 29
6 室町健三 3 6 4 26
7 金谷秀夫 ヤマハ 2 2 24
8 隅谷守男 ホンダ 4 1 23
9 伊波朝夫 ホンダ 6 4 4 21
10 森脇護 ホンダ 5 2 18
11 角谷新二 ホンダ 2 15
12 室町明 2 12
13 丸山茂雄 4 8
14 本橋明泰 ヤマハ 5 6
15 尾崎俊彦 ヤマハ 5 6

250cc

125cc

90cc

ジュニア区分

ライセンス クラス チャンピオン マシン チーム
ジュニア 251cc以上 只野光男 ブルーヘルメットMC
250cc 糟野雅治 ヤマハ プレイメイトレーシングチーム
125cc 青山英二
90cc 江崎正 レーシングチーム神戸
ノービス 251cc以上 加藤昇平 ヨシムラレーシングチーム
250cc 小塚法柾 ヤマハ プレイメイトレーシングチーム
125cc 柴谷正昭 木の実レーシングチーム
90cc 岩道博 岡山ユニオンレーシング

関連項目

脚注

  1. ^ 「'70MFJスポーツカレンダー」『ライディング No.43』MFJ日本モーターサイクルスポーツ協会、1970年月日、4-9頁。
  2. ^ 歴代チャンピオン1970 MFJ日本モーターサイクルスポーツ協会 (2025年4月20日閲覧)
  3. ^ 「昭和45年度全日本選手権シリーズ開催状況 ロードレース部門」『ライディング No.48』MFJ日本モーターサイクルスポーツ協会、1971年1月1日、45頁。
  4. ^ GPを見つめて 第7回 ヤマハ契約ライダー・河崎裕之 グランプリイラストレイテッド No.19 90-95頁 1987年4月1日発行
  5. ^ 「日本から世界を目指して・最優秀選手おおいに語る」『ライディング No.48』MFJ日本モーターサイクルスポーツ協会、1971年1月1日、4-9頁。
  6. ^ 「筑波サーキットいよいよ開業」『ライディング No.45』日本モーターサイクルスポーツ協会、1970年7月1日、39頁。
  7. ^ 「最優秀選手きまる!年間を通しての努力の結晶」『ライディング No.48』MFJ日本モーターサイクルスポーツ協会、1971年1月1日、18頁。
  8. ^ 「全日本選手権 得点勘定と順位決定の方法」『ライディング No.54』MFJ日本モーターサイクルスポーツ協会、1972年1月1日、30頁。
Prefix: a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

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