完全走破!日本縦断2002キロ高速道路の旅
完全走破!日本縦断2002キロ高速道路の旅(かんぜんそうは!にほんじゅうだん2002きろこうそくどうろのたび)は、1987年10月15日深夜にフジテレビの深夜単発枠「THE TV2 (JOCX-TV2)」で放送された単発番組である。 自動車で高速道路(一部都市高速道路、有料道路も)を使い、青森県青森市から熊本県八代市まで(本州・九州)を縦断した車窓からの映像を、およそ2時間半に編集して放送された。 本項目では、実質的続編番組である『新・完全走破 高速道路の旅』についても併せて記述する。 概要1987年9月9日、首都高速川口線千住新橋ランプ - 川口JCT - 東北自動車道浦和IC間の開通により、東北地方から九州までが一本の高速道路で結ばれた。これを記念して、主要縦貫道を通して北は東北自動車道青森ICから、南は当時九州自動車道の終点であった八代ICまで、車両にカメラを固定して走行する映像を放送した。 走行区間高速自動車国道の路線網はまだ接続しておらず、一部の区間で都市高速道路や有料道路を経由している。撮影当時、九州自動車道えびのIC - 鹿児島北ICは既に開通していたが、八代IC - えびのICが未開業であったため、八代ICで終点となっている。
当時の通行料金(普通車)は、青森IC - 川口JCT 11,700円、首都高速 600円、東京IC - 八代IC 22,900円、計 35,200円であった。 地上波でのネットおよび再放送1987年当時は首都圏のみの放送で、首都圏以外では1988年3月に関西テレビ『真夜中テレビ』枠で放送された。その後1993年8月7日にフジテレビ深夜枠で改めて放送された。 CSでの放送2007年12月にフジテレビ739で『フジテレビ深夜番組プレイバック!』として再放送され、これが初の全国放送となった。2008年以降も不定期に再放送されており、同年4月には『SWALLOWS BASEBALL L!VE2008』が雨天中止になった際の雨傘番組としても活用された。 映像内容実際の撮影期間は3日間にわたっており、走行映像は大幅に早送りしている。倍速の速度は一定ではなく、渋滞区間(首都高向島線 堀切JCT付近 - 東名高速道路 東京本線料金所、東名高速道路 秦野中井IC - 静岡県境付近)や東北自動車道(仙台南IC - CM直前)では極端に速い早送りを行っている。また、秋田県から岩手県(小坂PA先 - 岩手山SA手前)と福島県から栃木県(白石IC先 - 上河内SA手前および福島県内全区間)にかけての部分は、時間的制約からか大幅にカットされた。 県境を通過する際は、その県の名所・史跡・祭事・風景が描かれた写真が数秒間表示される(福島県・佐賀県と1回目の山口県(深谷PA付近)と2回目の福岡県(鳥栖JCT付近 - 南関IC手前)は省略)。 東北道長者原SA、名神高速養老SA、中国道勝央SA・鹿野SAでは給油のために給油所に停車している。このうち、鹿野SAの給油所はその後閉鎖された。 撮影方式撮影に使用された車は、ハイエースのスーパーロング(コラムシフトのMT)。ルーフ上にキャリアが設置されている。助手席側のダッシュボード上に作成した台へ特別にコマ数を調整した2台の16ミリカメラを設置し、それらを交互に使用することで寸断なく撮影された。東名高速道路・大井松田IC附近などカメラ切り替えのため寸断した様子がうかがえるシーンも少なからずある。ちなみに翌年9月に放映された「完全走破!上野〜札幌寝台特急北斗星の旅 」では1台のカメラから2台のVTRで交互に収録する方式になっている。 カメラは映画用のフィルムカメラを使用し、撮影コマ数を減らしてフィルムの消費を抑えると共に、もとから早送り映像での記録が可能となった。その上で東北自動車道の秋田県内の大半および福島県内全てをカット、渋滞区間などでの更なる早回しなどを行って番組本編の尺に収めていた。 音声走行映像は車両の走行音ではなく、基本的に1960年代を中心とした洋楽または邦楽のヒットソングが流れる。当時まだ珍しい音声多重放送(主音声では洋楽、副音声で邦楽)であった。なお、フジテレビ739での放送は音声多重放送(モノラル2重音声)ではなく、フジテレビ721で放送している「F1グランプリ」と同じ、第2音声を使った放送(いわゆるステレオ2音声放送 洋楽が第1音声、邦楽が第2音声)である。 日別の撮影区間走行風景の撮影は日の出から日没までの間のみ行われており、全区間の走破に3日かかっている。途中静岡県内および熊本県内で撮影中に日没を迎え、翌朝に撮影中断区間から撮影し直している。一日目終了後はCM(後述)に入り、二日目が終了時は一旦映像が暗くなった後三日目が始まる。日ごとの撮影区間は以下の通り。
文字列(テロップ)
スタッフ
走行映像の注目点
収録曲一覧全編にわたって1960年代を中心としたヒット曲がBGMとしてかかっており、音声多重放送により洋楽(主音声)・邦楽(副音声)が選べる方式になっている。 主音声(洋楽)現時点で確認出来ている収録曲を放送順に紹介。(全62曲)
副音声(邦楽)現時点で確認出来ている収録曲を放送順に紹介。邦楽は音声多重放送により副音声での収録であった(全51曲)。主音声の洋楽とは違い、ほぼ年代順に構成されている。アーティスト名の横は流れている途中で洋楽同様都府県境をまたがる場合のみ都府県の移り変わりが記載されている。
新・完全走破 高速道路の旅概要2009年4月28日より、フジテレビNEXTにて完全新作の『新・完全走破 高速道路の旅』が放送された。東北自動車道・青森ICから日本列島を南下した前作とは逆に、九州自動車道 の鹿児島ICを出発して日本列島を北上、終点は道央自動車道の士別剣淵ICとなっている。走行距離が前作と比較して撮影期間が延びたため(後述)、4回に分けての放送となった。ハイビジョンで制作され、ステレオ2音声放送で当時同様にBGMが選べる試みも引き続き行われた。また、2009年12月25日に全4巻のDVDが発売されている。2017年7月から不定期でチャンネルNECOでも放送されている。なお、行程距離では2500kmと紹介しているが、PART-IVのEDテロップでの実走行距離は高速道路のみの総走行距離として2511km(青森IC - 八雲IC間を走る一般道・航路(約200km)は除く。それを含むと全行程の走行距離はおよそ2700km)となっている。前作とは違い全行程の料金は非掲載だが、通過したIC数は227、JCTは44、SAは39、PAは85箇所。走行した都道府県は26都道府県となる[1]。 放送区間および放送日区間の右側の日付は初回放送日。
走行区間山陽自動車道の全線開通や新名神高速道路、伊勢湾岸自動車道などの開通に伴い、走行ルートは主に中国道・山口JCT - 東名・豊田JCT間は前作とは大きく異なっている。
新・完全走破のスタッフ
新・完全走破の映像内容
新・完全走破の走行映像の注目点
新・完全走破の収録曲一覧
主音声(洋楽)PART-I
PART-II
PART-III
PART-IV
副音声(邦楽)PART-I
PART-II
PART-III
PART-IV
参考出典:https://www.necoweb.com/neco/program/detail.php?id=4022 脚注
関連項目
外部リンク
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