東野・岡村の旅猿 プライベートでごめんなさい…
『東野・岡村の旅猿 プライベートでごめんなさい…』(ひがしの・おかむらのたびざる プライベートでごめんなさい…)は、2010年10月11日から2025年3月27日[注 1]まで日本テレビ系列で放送されていた旅番組・バラエティ番組であり、東野幸治と岡村隆史の冠番組。通称「旅猿」。 なお、番組タイトルに「旅猿」が付いたのは2回目の放送からであり、初回のタイトルは『東野・岡村のプライベートでごめんなさい…』だった。 概要プライベートでも仲が良い東野と岡村が海外旅行する様子を撮影した「新型旅番組」。東野がやりたい事をやり、それを岡村が見届けるというのが番組の基本的スタンスである。初回のみTBSテレビで制作・放送されたが、第2回からは放送局を日本テレビに移行(理由は後述)、放送日や放送時間が変わりながらも現在に至っている。 基本的に東野・岡村とハンディーカメラを持った2人のディレクターの計4人のみで行動[注 2]し、更に事前のロケハンなどもなく[注 3]、従来の旅番組と比べて「素」「プライベート」「行き当たりばったり」という部分が大きく占めていることが特徴である。 旅の移動は、国内であればレンタカーやワゴンタクシー、番組が用意した車両[注 4]のほか、「瀬戸内海・島巡りの旅」[注 5]「岩手・久慈 あまちゃんロケ地巡りの旅」「北海道・知床 ヒグマを観ようの旅」「夏の北海道 満喫の旅」「高知・四万十川の旅」では電車移動もあった。海外では飛行機・船・列車のほか、現地の乗り物やレンタカーなどで移動する。「ロスからラスベガス オープンカーの旅」で東野と岡村が国際免許を取ったため、海外でも自分たちの運転で移動できるようになった[注 6]。スタッフは堤本D(シーズン12より田川D)のみが同じ車両に乗り込んで撮影し、他のスタッフは別車両で移動する。公共交通機関の場合は複数人の場合もある。 番組のオープニングでは、2人が東京・港区にある喫茶店「珈琲園ぶらじる」[注 7]で合流し、東野または岡村が独断で決めた旅先を告げる[注 8]ところから始まることが慣例[注 9]となっているが、旅当日に出発地でOPを撮ることもある(主に地方ロケ)[注 10]。いくつかの旅では、ばじりこでのOPロケの途中にゲストが参加[注 11]し、そのまま出発していた。出川が一度だけシーズン4の「三度インドの旅」でゲストとしてブラジルでのOPロケに参加したが、番組を見たジミーからダメ出しをされ、それ以降は参加していない。 シーズン10の「藤沢・馬術部応援の旅」以降、関東近郊でロケがある場合は、「喫茶ばじりこ」の他に、豊川稲荷東京別院もしくは池袋御嶽神社でオープニング収録[注 12]→そのままロケが行われることがある[注 13]。 ロケは週末(金曜から日曜)に行われることが多いが、岡村は木曜の深夜(金曜日未明)にラジオ生放送があるため、番組がレギュラー化した当初はラジオ上がりでそのままロケに参加することが多かった[注 14]。東野も金曜、もしくは土曜に『ワイドナショー』などの収録が入るようになったため、ロケ日は土日になることが多く、日帰りの旅も増えており、宿泊を伴う旅でも次の日の起床が早いことがある。岡村は仕事の都合でロケを完遂できないことがあり、その場合は一人で別行動を取ることがある[注 15]。 スタッフは、東野や岡村・企画を持ち込んできたゲストから行きたいところの要望を聞き取り、それに沿った旅のプランを立てているが、旅の行程、立ち寄る店や場所はスタッフが決めているため、意にそぐわない仕込みを入れる事が多く、いざこざの一因となる事が多い[注 16]。 レギュラー放送は当初1クールを1シーズンとしており、シーズン終了後は概ね3か月間の休止(シーズン4からシーズン9スタート前は休止中に「Classic」と呼ばれる傑作選を放送)を挟み次シーズンへ突入するスタイルを取っていたが、シーズン9以降は2クール制となり、休止を挟まずに放送されるようになった。 シーズン26の2025年2月7日(6日深夜)「フィリピン 満喫の旅」にて、2025年3月末でレギュラー番組を終了すると発表した[1]。 歴史初期第1回「インドの旅」は正月特番として2008年1月2日にTBS系列で放送された。日本テレビ系の『箱根駅伝』の裏ということもあり、視聴率は振るわなかったが、この時点で番組の基本フォーマットは固まっていた。このときのタイトルは『東野・岡村のプライベートでごめんなさい… インドの旅』で、後のものとはタイトルロゴなどが異なる。後に別レーベルから少量生産でDVD化されたため、ファンの間では「幻の回」と呼ばれている[2]。 第2回「中国の旅」は日本テレビの『サタデーバリューフィーバー』で前後編と2週に渡り放送された。日本テレビでの放送になったきっかけは、番組スタッフの1人がこの番組のファンであり、TBSが番組制作を止めた事を知ったスタッフが「だったらやらせてくれないか?」と申し出た事からである。当初の旅先はタイの予定[注 17]だったが、国内情勢の悪化から第2候補の中国の蘇州・杭州に決まった。この第2回目は土曜の午後ながら10%近い視聴率を獲得した。この放送からタイトルが「東野・岡村の旅猿」になった。 第3回「ベトナムの旅」で初めてゴールデンタイムに進出した。視聴率10%台と及第点だったが評判が良く、「中国の旅」と共にDVD化が決定し、レギュラー放送が決定した。 シーズン1 - 10
シーズン11 - 20
シーズン21 - 26
出演者出演者には「旅猿ファミリー」として「旅猿オリジナルTシャツ」やパーカー、トレーナーが贈呈され[注 23]、それぞれに違うイメージカラーと番号が振られている。番号やイメージカラーは出演順に固定のため、複数回出ても変わらない。ゲストがコンビの場合はイメージカラーが同色で番号が違う仕様となっている[注 24]。テロップは白抜き文字で縁取りがイメージカラーと同色となっており、スタッフは白抜き文字のみとなる。なお、一般の人は白抜き文字で男性が紺系や青系、女性がピンクやオレンジなどの縁取りとなる。基本的にTシャツやトレーナーを着てのロケだが、雨天ロケ時にはイメージカラーのレインコート(ポンチョ)を羽織る事がある[注 25]。旅先で気候に問題がある場合、現地調達で服や防寒着などを買って着込むことがある。バックパッカーという設定のため、通常は国内外問わずリュックサックを持っての行動となり、音声用のピンマイクは外から見えないように服の中に仕込んでいる。 宿泊に関しては、ゲストが男女関係なく同部屋で寝ることが基本となっているが、既婚者である持田香織、「高知・四万十川の旅」の満島ひかり、「北海道・流氷ウォークの旅」の前に結婚したベッキーは別部屋[注 26]となっている。お風呂に関しては完全に別であるが、「トルコの旅」でmisonoが二人と一緒にハマム[注 27]に入っている。 他の仕事のため旅の途中で帰国、もしくは帰京することがあり、その際は残ったメンバーで旅を続ける[注 28]。 レギュラー
ゲスト
その他の出演者
ナレーション
同行スタッフ
放送内容放送時間はいずれも日本標準時(JST)による。 初期、スペシャル版(放送内容)
シーズン1 - 10(放送内容)
シーズン11 - 20 (放送内容)
シーズン21 - 26(放送内容)
ネット局
シーズン1 - 10(ネット局)
シーズン11 - 20(ネット局)
シーズン21 - 26(ネット局)
テーマ曲
当初は「イージュー★ライダー」の原曲を使用していたが、後に奥田本人が、番組に合わせて歌詞の一部を変更して新録した新バージョン「タビザル★ライダー」を発表、「ハワイの旅」にてビデオメッセージとともに楽曲が贈られた。放送後、着うた配信限定でリリースされ、オリコン初登場9位にランクインしている。 スタッフTBS版
日本テレビ版シーズン1 - 11(スタッフ)
シーズン12 - 19(スタッフ)
シーズン20 - 25(スタッフ)
シーズン26(スタッフ)
スペシャル版(スタッフ)
備考
DVDセル版・レンタル版ともにテレビでは放送されなかった未公開シーンを追加して再編集されたプレミアム完全版。更にセル版にはレンタル版には収録されていないスペシャル特典映像が追加されている[24][25]。
脚注注釈
出典
外部リンク
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