古賀 悠聖(こが ゆうせい、2001年1月1日 - )は、日本将棋連盟の棋士[1]。棋士番号は326。中田功門下。福岡県福岡市出身。
棋歴
得意戦法は居飛車[1]。
3、4歳のときに祖父に将棋を教わる。2011年、小学5年生のときに第10回全国小学生倉敷王将戦の高学年の部で全国優勝[2]。同年9月に奨励会入りした[1]。奨励会三段リーグは第62回(2017年度下期)より参加。第65回(2019年度上期)にて13勝5敗の成績でリーグ3位となり、次点を獲得。2020年9月26日に第67回三段リーグで13勝5敗の3位となり[3]、規定の次点2回獲得によるフリークラス編入権を行使し、四段昇段を内定させた[4]。
プロ入り後
2021年9月8日、第52期新人王戦準決勝で梶浦宏孝七段に勝ち、「良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上であること」を満たして順位戦フリークラスからC級2組への昇級が決まった[5]。
2021年10月11日に行われた第52期新人王戦の決勝三番勝負まで勝ち進んだが、プロ入り同期の伊藤匠に2連敗を喫して準優勝に終わった[6]。
2021年が初開催となったSUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦(準公式戦)の関西予選を勝ち上がり、東西各5人で構成される決勝戦へと進出した[7]。12月26日に行われた東西対抗決勝戦では第3局で東の代表・永瀬拓矢王座を下し、西軍の5戦全勝での勝利に貢献した[8]。
2022年度、順位戦初参加となった第81期順位戦C級2組では9勝1敗の成績でリーグ3位となり、1期抜けでC級1組に昇級すると共に規定により五段へと昇段した[9]。フリークラス編入によりプロ入りした棋士がC級1組へと昇級するのは史上初めてとなる。
2023年度、第82期順位戦C級1組では9勝1敗の成績でリーグ2位となり、1期抜けでB級2組に昇級すると共に規定により六段へと昇段した[10]。フリークラス編入によりプロ入りした棋士がB級2組へと昇級するのも史上初めてとなった。また、順位戦初参加からの2期連続昇級は、1982年度の南芳一と中村修以来、41年ぶりの記録となった。
昇段履歴
昇段規定は、将棋の段級 を参照。
- 2011年09月00日 : 6級 = 関西奨励会入会
- 2017年10月00日 : 三段(第62回奨励会三段リーグ〈2017年度後期〉からリーグ参加)
2019年09月07日: 三段 (第65回奨励会三段リーグ 成績3位〈次点1回目〉)
- 2020年10月01日 : 四段(第67回奨励会三段リーグ 成績3位〈次点2回目〉) = プロ入り(フリークラス編入)[1][注 1]
- 2023年03月14日 : 五段(順位戦C級1組昇級、通算60勝32敗)[11][注 2]
- 2024年03月05日 : 六段(順位戦B級2組昇級、通算77勝42敗)[14][15]
主な成績
在籍クラス
順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始 年度
|
(出典)順位戦
|
(出典)竜王戦
|
期
|
名人
|
A級
|
B級
|
C級
|
0
|
期
|
竜王
|
1組
|
2組
|
3組
|
4組
|
5組
|
6組
|
決勝 T
|
|
1組
|
2組
|
1組
|
2組
|
2019
|
78
|
四段昇段前
|
33
|
|
|
|
|
|
|
6組三段
|
--
|
2-1/昇0-0
|
2020
|
79
|
四段昇段前
|
34
|
|
|
|
|
|
|
6組
|
--
|
0-1/昇3-1
|
2021
|
80
|
|
|
|
|
|
|
F編
|
35
|
|
|
|
|
|
|
6組
|
--
|
1-1/昇2-1
|
2022
|
81
|
|
|
|
|
|
C252
|
9-1
|
36
|
|
|
|
|
|
|
6組
|
--
|
2-1/昇3-1
|
2023
|
82
|
|
|
|
|
C126
|
|
9-1
|
37
|
|
|
|
|
|
|
6組
|
--
|
0-1/昇1-1
|
2024
|
83
|
|
|
|
B223
|
|
|
6-4
|
38
|
|
|
|
|
|
|
6組
|
--
|
-
|
2025
|
84
|
|
|
|
B2
|
|
|
-
|
39
|
(開始前)
|
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。 第33期竜王戦は奨励会員(三段)として出場
|
年度別成績
公式棋戦成績
年度
|
対局数 |
勝数 |
負数 |
勝率 |
(出典)
|
2020
|
11 |
7 |
4 |
0.6363 |
[18]
|
通算成績
|
年度
|
対局数 |
勝数 |
負数 |
勝率 |
(出典)
|
対局数 |
勝数 |
負数 |
勝率 |
(出典)
|
2021
|
37 |
22 |
15 |
0.5945 |
[19]
|
48 |
29 |
19 |
0.6041 |
[20]
|
2022
|
45 |
32 |
13 |
0.7111 |
[21]
|
93 |
61 |
32 |
0.6559 |
[22]
|
2023
|
33 |
21 |
12 |
0.6363 |
[23]
|
126 |
82 |
44 |
0.6507 |
[24]
|
2021-2023 (小計)
|
115 |
75 |
40 |
|
|
通算
|
126 |
82 |
44 |
0.6507 |
[24]
|
2023年度まで
|
脚注
注釈
- ^ 古賀は2021年9月にフリークラスから順位戦C級2組への昇級を決め、第81期順位戦(2022年6月開始)から順位戦に参加。
- ^ 2023年3月15日対局分までの通算成績は90局 59勝31敗(未放映のテレビ対局を除く)[12]。五段昇段後に2023年2月22日付のTV棋戦の対局結果(1勝1敗、第73回NHK杯予選)が公表され[13]、通算成績に加算された。このため、昇段決定日時点の実際の通算成績は1勝1敗を加算した92局 60勝32敗。
出典
関連項目
外部リンク
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タイトル 保持者 【7名】 |
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九段 【27名】 (引退1名) |
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八段 【34名】 (引退2名) |
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七段 【45名】 (引退2名) |
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六段 【30名】 |
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五段 【19名】 |
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四段 【14名】 | 2025年04月1日付 昇段者 | |
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2025年10月1日付 昇段者 | |
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2025年度 引退者 【4名】 |
九段 福崎文吾 ( 2025年4月22日引退 )
七段 木下浩一 ( 2025年4月23日引退 )
七段 増田裕司 ( 2025年4月23日引退 )
八段 長沼洋 ( 2025年5月1日引退 )
八段 有森浩三 ( 2025年5月15日引退 )
2023年度引退予定者 (現役継続中) |
七段 川上猛 ( 引退日未定 / 第38期竜王戦 5組在籍、4組昇級の場合は現役継続、引退日は2025年度以降)
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日本将棋連盟所属(現役棋士 171名 / 2025年度引退者 5名、2025年7月10日時点) △は2025年度の昇段(期中の昇段月。月表記なしは期首4/01付)。引退者の(日付)は引退日。 これまでの引退棋士・退会者についてはTemplate:日本将棋連盟引退棋士参照。詳細は将棋棋士一覧を参照。2026年度 >> |
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竜王 | |
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1組 【 ▼降級 4名 】 | |
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2組
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3組
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4組
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5組
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【在籍 31名(棋士30名・奨励会員1名) / 定員 32名 (欠員1) 】
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6組 【 △昇級 5名 】 |
| 女流棋士 | |
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アマチュア |
- 森下裕也アマ
- 荒田敏史アマ
- 関矢寛之アマ
- 竹内広也アマ
- (6組参加4名)
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奨励会員 |
- 山下数毅(三段、5組在籍)
- 齊藤優希(三段、6組参加、2025年4月四段昇段)
- (5組、6組参加各1名、計2名)
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次期から出場 |
【2025年04月昇段者】(2名):
齊藤優希(第38期は三段として出場)、炭﨑俊毅(第39期からの出場)
【2025年10月昇段者】(2-4名):(いずれも第39期からの出場)
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★挑戦者 / ◎本戦出場 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。 |
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名人 | |
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A級 | |
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B級1組 | |
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B級2組 | |
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C級1組 | |
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C級2組 | |
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フリー クラス
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次期から 出場
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フリークラス 昇級者 | |
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奨励会三段リーグ 上位者 |
- 2025年10月1日昇段者(2-4名)
- 2026年4月1日昇段者(2-3名)
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先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの(数字)は在籍可能残り年数(2025年度開始時点) B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点2回で降級、C級2組は降級点3回で降級) 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照 |